あらすじ
ロウクラス種シジミチョウ科出身の里久は、絶滅危惧種の為ハイクラス名家でクロオオアリの有賀家に保護されている。管理された生活の中、有賀家の「王」になる綾人だけは里久に優しかったが、綾人が高校に行ってからは会うことも手紙さえも拒否されていた。それでも綾人だけを想い続ける里久は、ある日綾人が病気にかかり治療には自分が必要だと知らされ、綾人の元へ急ぐ。けれど、再会した綾人は別人のように冷たく、「治療」だと称し無理やり里久の体を奪い……。擬人化チックファンタジー再び登場!
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ふたりのすれ違いがかわいそう過ぎてずっと涙ボロボロで止まらなかったよ。16歳と14歳のかけおちなんて まるでロミジュリ。記憶喪失のあと文通でゆっくり心通わせるとこは落ち着いて読めた。ハッピーエンドだから最後までやめられずに一気読みしてしまった。よかった。
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すっごい砂吐きそうなほどの少女の夢的なお話。これのCDの方を先に聞いてたけど、こんなに乙女の夢な話をあの声優さんが可愛らしく弱々しく演ってくれたのかと思うと申し訳ないくらい神々しい。
すんげえ乙女の夢詰め込んだ話でしばらくこういうテイスト避けたくなったけど、正直に言うと何度も泣かされました。だって乙女の夢物語なんだもんよ!泣いたよ!!くそう、いい話だった……
すごくおもしろかったです。涙のシーンが多かったけど、最後の「王様のお人形」は甘々でした。綾人も里久も大好きです。もっと今後の2人の話が読みたいです。遥も大好きなので、彼の話も読みたいです。
甘露が色っぽいのよ
甘露の登場が何とも色っぽく、昆虫の特色でつじつまが合っているところがおもしろい。切なすぎて思わず涙ぐんでしまうシーンが続きますが、最後まで信じて読んでいただきたい。心の変化もなるほど面白いです。天ちゃんも大すきです。
良かった
想いあってるのに邪魔されすれ違い。どうなるかと、ずっとハラハラしながら読み進めてました。途中で止める事が出来ない位は、話しに引き込まれてました。
いくつものすれ違いを乗り越えて
想いは変わらず、ずっとお互いを思い合っているのに、種族や置かれている環境、周りの人間たちに縛られて、大きくすれ違ってしまう2人。物語のほぼ終盤までそんな2人を見つめることになり、苦しい思いでいっぱいでした。それでも、度重なる試練を乗り越えて心から繋がった2人を見ることができて安心しました。もっともっと、幸せな時間を過ごしてほしいです。
天ちゃんも遥も大好きな登場人物だったので、彼らの恋物語も見てみたいなと思いました!
ムシシリーズ2冊目
樋口先生のムシシリーズ2冊目です。前回の攻め様、澄也くんも一瞬登場します。1冊で完結しているので、これだけでも楽しめますが、1巻も読んだ方が分かりやすいと思います。
引き裂かれても
虫人?世界観が独特。ハイクラスとロウクラスに大きく分かれている。力関係が一目瞭然でそういうのちょっと苦手、という方は要注意。
身分違いの二人が恐ろしいほどすれ違い、挙句破綻してしまう。その過程は本当に可哀想で途中で読むのやめようかなと思ったほど。いや、ここまで来ちゃってどうやって終わらせるの?と、ちょっと意地悪な気持ちになり、ラストまで読んだ。再構築への道のりには納得できた。ラストが幸せだったので良かった。
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2巻目もとても良かった!
愛の巣ではラストに泣かされたけど今作では皿を割るシーンが悲しくて辛くてまたしても泣かされた。
攻も受もどちらも悪くなくて、お互い愛しているのにすれ違って辛い思いをしているのが堪らなくて読みながら感情の行き場に困った。
最後の綾人(攻)視点のお話で綾人が理久をとにかく溺愛しているうえに簡単に絆されてる様を見れたのがとても良かった!
Posted by ブクログ
2012年出版の本です。今更ながらキャンペーンもやってたし、孕み系もあるとのことなんで読んでみました。
残念ながらこの本は孕み系ではありませんでしたが、多分他の同じシリーズものでしょうね。評価も凄く良かったのですが、擬人化…獣系ならよく読んでるんですが、ムシ…ねぇ…と今まで読んできませんでした。
しかし!虫といってもそんなに虫虫してなくて、言うなれば虫の外見じゃなく、生態の方ですね。
他の方が沢山レビューされていますので詳しくはそちらで(笑)とにかく切なくて痛い。痛いって言ってもこの本の場合切なさ、心の痛みが殆どですね。この本1冊で何度泣いたか…こういう話好きです!
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痛萌え。愛憎萌え。御曹司攻め×健気受け
受けが他の男にいたされてしまうんですが。だからこその攻めの衝撃とか…。心臓にきたー。
樋口さんはこのパターン多いけど、色々なシチュだからあきないし、まだまだおかわり状態です(´・ω・`)
Posted by ブクログ
「愛の巣へ落ちろ!」の2作目。スピンオフ的な今回の主人公はクロオオアリの綾人×クロシジミの里久。澄也もチラッと登場します。
実際に絶滅危惧種になっているクロシジミと、クロオオアリとの共生関係を擬人化ファンタジーに上手く生かしている話だなと思います。
クロオオアリなしでは生きられないクロシジミ。お世話される代償として、甘い蜜を彼らにあげます。好蟻性という生態に興味津々。
綾人と里久も、ずっとそんな関係を続けていくことが出来たら幸せだったはずなのですが。
宿命のせいで誤解が生まれ、想いあう気持ちがすれ違ってしまうところに泣かされました。
体が弱く外の世界を知らずに成長した里久は、恋愛について全く無知なので、女王の命令で綾人を助けるために入学した学園での様々な出来事にも、ただうろたえるばかり。相談する相手も無く自分の力で判断することが、結局全て裏目に出てしまいます。
わからないことだらけで傷ついているそんな里久に、以前ならばやさしくしてくれていたはずの綾人が何故か冷淡な態度なんです。どうして綾人がそうなってしまったのか、後々わかる事になりますが、それにもまた涙。
里久が健気でした。嫌われてると思いながらも、大好きな綾人の役に立ちたいと必死に耐える姿に涙が止まらず。
格差ネタも痛かったけど、とどめは「レイプ&記憶喪失」でした。ここからは、悲劇の矛先が里久から綾人へと変わります。
後悔して、自分を責めて里久と距離を置こうとする綾人も、結局は宿命に踊らされていた一人で、可哀そうです。
ダブルで痛い…
そして、記憶をなくした後の三年前の手紙の場面がまた悲しくて。
ですが、その手紙を再読した後、里久の気持ちが変化して強くなるところはすごく感動しました。里久の想いに読んでいて救われました。自分から行動を起こして、守られてるばかりじゃなく、綾人を幸せにしたいと思えるようになった里久の成長がすごくまぶしかったです。嬉しくてまた号泣。
涙涙で、鼻水もたらしながらイッキ読み。ちょっと痛いですが、読後感は悪くありません。おまけSSがラブラブでほっとします。
想いが通じた後のエロは濃厚。乳首から甘露って、すごい。男のコなのに。で、攻様はHしながら呆れるほど「可愛い」の連発。何回連呼してるんでしょうか…??
でも、街子センセのかわいすぎるイラスト見ていたら、その気持ち理解できます。萌が倍増するイラスト。
Posted by ブクログ
絶滅危惧種のクロシジミチョウの里久は保護されていたクロオオアリの女王の命令で子供の頃から想いを寄せる綾人の病気を治すため、生まれて初めて学校に通うことになる。
身体が弱く屋敷で孤独に育った里久の大切な人、綾人。
幼い頃に施設に迎えに来てくれて、その差し出された手を取った時から里久は綾人が好きだった。
二年前、突然別れの手紙が机に置いてあって「もう二度と会わない。」と言われていても。
綾人の病気を治すため、どんなに冷酷な言葉をかけられても無体されても優しかった頃の綾人を見つけようと健気な里久が痛々しかった。
王になる為にはグンタイアリ化を押さえなければならず、それには里久の甘露が不可欠で。
その甘露を出す事でクロシジミチョウはクロオオアリをメロメロにして身を守らせるそうです(笑)
無垢な里久が綾人を助けたい一身でその境遇を受け入れる姿は真の愛でした♡
前作、「愛の巣に落ちろ!」の学園が舞台ですが、屋敷で里久を診察する医師があの澄也君で、なんて立派な大人になったんだろうと感激でした。
虫シリーズ、愛に溢れていて大好きです♫
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私いつも思うんですよ、BLの攻め様にね……
とりあえずお前人の話をまずちゃんと聞けっっ!!!
って。
今回もご多分に漏れず、そんな攻様と、分かって貰えないけど健気な受様の
王道少女漫画的展開一直線の擬人化昆虫シリーズ続編です。
前回と同じパターンのハイクラス×ロウクラス(病弱)
またか……? と思ったものの、樋口さんのファンタジー大好きなので
全然気にせず読めました。
『身分違い』『すれ違い』『健気受け』の三拍子揃って嵌らないわけないです。
切なくてきりきり胸が引き絞られる展開が序盤から終盤までこれでもかって
ほど続きますが、最終的に幸せなので大満足。
攻のちょっと気持ち悪いくらいの執着にニヤニヤすること請け合い。
今まで読んだBLの中の攻めは殆ど「完璧」、「正しい」傾向があったんですが、この本の攻めは「未熟」、「不安定」していて新鮮でした。
受けの一途で純粋な恋、知りながら分け合って外面、無視する攻めの王道のパターンですけど、いつも懲りずに楽しめるのは主人公の感情が丁寧に書かれているためでしょうか?
面白かったです。
Posted by ブクログ
ムシシリーズ2作目。
ファンタジーと現代要素を上手くからめた珍しい世界観だけど、小難しいことはなく恋愛のみに振り切れているのが良い。
ストーリー自体は、一組のカプをこれでもか!とすれ違いさせる王道的なもの。
それでも飽きさせないのは、そうした黄金パターンにキャラクターの当てはめがとても上手いのと、そのキャラの心情がしっかり描かれているからなのだろう。
そうしたこともあって、あっという間に読み終わりました。
BLというより、恋愛を堪能した感じ。
Posted by ブクログ
親ならば子供の幸せを一番に願うものだけれど、大きなものを背負っているとそうではないのかなぁ。
や、幸せを一番に願っちゃうとこの子たちのストーリーが2ページくらいで終わっちゃうんだけどさ。
大人たちの愛というエゴに振り回された二人。幼かった二人にはちょっと辛すぎるよね、これは。
Posted by ブクログ
擬人化ファンタジーシリーズ物ニ作目。身分の差、すれ違いの連続、更には記憶喪失…とメロドラマの王道をいくようなストーリーだが、擬人化で特殊な設定なのでファンタジーとして素直に感情移入出来る。
とにかく受が健気で可愛らしくて泣ける!こういうのは女の子が主人公だと何故かあざとく感じるwのに、男の子だと可愛くてきゅんきゅんしちゃうのは腐女子の欲目か…wかなり痛い展開ですが、ラストは甘々で幸せな二人が見れてよかった。シリーズ他作品も読んでみたいです!
Posted by ブクログ
健気な受がひたすら可愛らしい。家柄にも容姿にも恵まれた攻も、感情的に未熟な面が見えるのがよかったです。
受を想うあまり強引になれない攻もまた、愛おしい。
前作「愛の巣に落ちろ!」のカップルも幸せに暮らしているんだなあという部分も覗かせてくれて嬉しかったです。