神野オキナのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ続きを気にしてしまうような場面切り替えと、情報の出し方が上手い、その上ストレスのない文体。
とにかく場面転換と情報の誘導が上手い!星5つ!
警察小説として当然描かれる面白さがあるけど、それをさらに面白くする内容が盛りだくさん。
一番刺さったのは『父と娘』の関係性。二組の父子の関係性が、本当に光と影のようで。
対比される関係性と言えば、主人公と警視庁二課のあのひとも。子煩悩の形が全然別物。どちらが良い悪いじゃなく、キャラ立ってる!って感心した。
これがシリーズ物だったら、今晩の裡に電子書籍を注文するところだった。(今のところ読み切り本作のみ) -
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Posted by ブクログ
南アフリカのヴィダムナ共和国の駐在武官として赴任していた三輪出雲三等陸佐はパーティの最中に女性給仕に違和感を感じた。すかさず大使を避難させるが、不幸にも大量のC4爆薬が搭載されたトラックに乗り込んでしまいそのまま殉職した。
4年後、自衛隊では殉職扱いとなった彼は発見され「幽霊」として国防特行班E510の隊長として復帰していた。国防特行班はこれまで内調や公安が行ってきた外国勢力に対する監視と阻止が表だって行動できくなってきた代わりに防衛省として諜報や裏工作を行う「存在しない」部隊として組織された物だった。
統幕に潜入していた「エス:保護対象」の熊谷を保護しにいった現場で公安「ゼロ」の荻窪冴子と鉢 -
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ネタバレ 購入済み
戦いはこれからだ!
内容的には全ての決着がつかず、謎をたくさん残したままに終了。
宇宙人との戦争の結末や蒼い血の武装勢力がそれからどうなったのか、書かれずに終わってしまった。
感想としては、陰惨なシーンが多かった2巻と同時に出ただけあって、やはりダークな世界観の物語である。
まあ、ラストの施設奪回戦は派手で盛り上がったけど。ヒサカと小夜のレズ展開はやはり見られへんかった~。
1巻でメインヒロインがあっさり死に、次巻でそのクローンが二人も出てくるというストーリーは稀有ではないか?
そこは今読んでも斬新だった。陰惨な社会やヒロインクローン達がどうなったのかも書かれて欲しかったところ。
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ネタバレ 購入済み
悪の秘密結社完全コメディ
悪の組織を解体しようとする若き新首領とそれを阻止したい幼馴染女怪人の激突。
そのうちに組織内からクーデターの動きが出て、大抗争に発展・・・というストーリー。
とはいえ、ギャグ中心で死人は出ないのでほのぼのしております。悪の組織と国が裏では持ちつ持たれつの利害関係、という世界観が新しいですね(箱物破壊で事業費節約とか) -
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Posted by ブクログ
前々巻のモヤモヤとか、前巻の後手後手に回った苦境を打破しての逆転劇にあまりカタルシスを感じなかったのは
最後にこれという巨悪を打倒していないからかな。
自分的に必殺が好きなんだな、と再認識。
そういう意味でも今回はシリーズラストということもあってか、やってくれたな、感が強い。
加えて大団円とは違う、少し寂寥感を感じたラストは「ハードボイルドはこうだよな」と意味もなく思ってしまった。
なにゆえかは自分でもよくわからんが、ラノベやSFではなかなか出会えない読後感だったかと。
ハードボイルドとはやせ我慢だ、とは誰のセリフだったか。
最初の山場まで読んでリコリコだ、と思ったのはタイミング的にしかたない -