石原千秋のレビュー一覧
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前置きが終わると急にはっちゃけた文章になります。そして、書きなぐっただけのような雑談が第一部は延々続きます。第二部からは、論述をどうやって展開していくのかという手段として、二項対立の技法を解説しています。例文がいくつか引用され、その文章で使われている技法を読み解いていきます。
私は、大学の文科系科目の課題で設問の意図もレポートの書き方もよくわからなかったし、そのテキストや論述がどういう理屈で論じているのかさっぱり理解できず論点もわからなかったので、もっと手前のこういった入門書を読めば何かわかるかなと思って読んでみた次第です。(私自身は芸術系で理系思考です)
論文という物には二種類ある。一つは -
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文系大学生向けに論文執筆法を説いた本だが、通常の論文執筆法の教本とはかなり異なっている。普通に論文を書くための作法・技術等だけ知りたい読者には不向きだと思われる。しかし、文系大学生なら一読の価値がある。
第一部は、「秘伝 人生論的論文執筆法」と題されており、まさに著者の私見満載の「人生論的」な内容で、論文執筆についてだけでなく、文系大学生のあり方について語られている。多少、説教臭いことは否定できないが、著者独特の軽快な文体で、読んで損はない内容だと思う。
第二部は、「線を引くこと―たった一つの方法」ということで、一流の論文がどういう方法によって書かれたのかを具体例に即して解説している。その中で -
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p.48「グローバリゼーションとは、進化論的パラダイムが世界を駆けめぐり、世界を覆いつくすことだ」
p.54「因果関係とはそもそも恣意的なものでしかない。・・・すなわち『「原因」として何を挙げるかは、客観的に決まっている訳ではない、という事を物語っている。「原因」として何を挙げるかは、基本的には、それに関わる人間の問題意識に依存するのである』(『ウィトゲンシュタインから道元へ』哲学書房、二〇〇三・三)。
p.62「進化論的歴史観は『歴史を、一元的なもの、つまり、一律な構成原理や変容原理の反映」(ギデンス)と認識していたわけだ。
しかし、『野生の思考』は「野生の思考」は遅れているのではなく、欧 -
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国語の受験の本を数多く書き、国語は道徳教育であると主張している石原氏が2009年に発刊した本。同じちくま新書の前著に当たり2005年に発刊した「国語教科書の思想」の続編的な位置づけなので、セットで読んだ方が良い。
前著では光村出版の教材を主に分析したが、2章では小学校3社、3章では中学校4社を分析している。これに先立ち、1章では国語教科書の思想の振り返りと国語のもっている特殊性などを論じ、最終章の4章では前著の「国語教科書のその後」という題で内容を深めている。
国語教育とは表面的な面もあるが、少し突っ込んで考えると教材のもつ共通性、思想性などがどうしても出てくる。そのあたりを意識することが -
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国語教科書には隠された意図があるというのが筆者の考えである。それは道徳的な色合いが濃く、しかもその道徳とは政府の意図する回顧的保守的性格が強いというのだ。
全面的に認めることはできない。そもそも文章の多くは保守的な内容を持つものであり、子供向けのものとなれば自然体制の維持を前提としたものになるのは当たり前だからだ。
ただ、筆者の言う国語の目的を道徳ではなく、リテラシーに置くべきだという意見には大いに賛成したい。中途半端な意見の押し付けより、自身の読みを形成し、それを他と比較して時に批評する力はいまの子どもたちにもっとも伝えるべきスキルである。
そうすると、国語が目指すものに対する見直し -
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[ 内容 ]
小説は実験である。
あなたは漱石のたくらみを知っているか。
漱石がわかる。
小説がわかる。
近代がわかる。
画期的な入門書。
[ 目次 ]
第1章 夏目漱石という文化
第2章 小説と格闘した時代
第3章 英文学者夏目漱石と小説
第4章 『虞美人草』の失敗
第5章 『三四郎』と三人目の読者
第6章 『こゝろ』と迷子になった読者
第7章 まだ見ぬ読者へ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振 -
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[ 内容 ]
「グローバル化」と「伝統重視」という相反する二つの流れの中で大転換期を迎える国語教育は、無意識のうちに「日本」という感性を押し付ける教育装置になってはいないか?
本書では、「古き良き日本」ばかりが描かれる小中学校の教科書を詳細にテクスト分析することで、書かれた言葉の裏に隠されたメッセージを読み解く。
国語教科書批評の最前線を提示する。
[ 目次 ]
第1章 「日本」という内面の共同体(「日本」という枠組から見えるもの;「日本」はどのように姿を見せるか;空疎な「日本」/ねじれる「日本」)
第2章 自然を内面化すること―小学国語(動物は「他者」だろうか;小学国語にこそ哲学がある)
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[ 内容 ]
大学生にとって、論文を書くとはどういうことか。
誰のために書くのか。
何のために書くのか。
大学での授業の受け方や大学院レベルでの研究報告書の作法、社会に出てからの書き方まで、論文執筆の秘伝を公開する。
かつて流行った決め言葉の歴史や、カルチュラル・スタディーズが隆盛となったここ最近の学問の流れをも視野に入れた、実用書でもあり、読み物でもある新しい論文入門。
[ 目次 ]
第1部 秘伝 人生論的論文執筆法
第2部 線を引くこと―たった一つの方法(なぜ線を引くのか、あるいは線の仕事;自己と他者;国境と政治;「われわれ」と「彼ら」)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆ -
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感想。
ケータイ小説を文学とは、あんまり認めたくない。磨かれていない、良くも悪くも『少女的』文章と、悲劇のバーゲンセール的なストーリー展開は個人的に大嫌い。でも、そう言うものを一度忘れたうえでケータイ小説について考えてみると、この本と同じ考えに行きつくと思う。
ホモソーシャルについてのくだりが面白かった。
つまりオタク向け作品と一緒で、ごく限られたくくりの人が、同じくくりにいる人に向けて書いたもので、そのくくりに属さない人のことははなから無視されている。私を含め、ケータイ小説を面白くないと思う人は、無視されたくくりの中にいるから、ケータイ小説の作者や読者には関係がない。閉じた内輪の世界。そ