石原千秋のレビュー一覧

  • 生き延びるための作文教室

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    学校や国語教育に対する著者独特の見方は確かに面白いんだけど、筆者の本を数冊読んでみるともう食傷気味で、「単にシニカルな見方をして新味をアピールする相対主義者」みたいにも思えてくる。
    だったら学校では何をどうすべきか提言すべきなんだよな。あるいは、「こうやっていい子しか評価しない学校だが、それが本来あるべき姿なんだ」などと価値判断を明確にすべき、だと思う。

    斜に構えて皮肉ばかり連ねてる態度は、ちょっと失礼すぎるんじゃないの、と感じる。

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    2017年04月16日
  • 漱石と三人の読者

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    「三人にだけ伝わればいい」――。新聞小説家・夏目漱石が、小説を核に際して意識した読者像に焦点を当てながら、初期三部作・後期三部作、未完の『明暗』までを辿る。巻末に全小説のあらすじを掲載。
    第一章・二章では漱石の読まれ方及び当時の「小説」の扱われ方を概観、漱石が常に「書くこと」に対して意識的だたことを見。三章以降は、漱石の作品を通じて誰が「読者」として想定されていたのかを作品別に読み明かしていく。
    『虞美人草』で想定していた反応と実際の読者の反応にずれがあったことを踏まえ、以降の小説に「死角」を入れるようになったという点が印象。また、後期三部作は新聞連載→単行本という発表方法をとっていたが、連載

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    2013年08月25日
  • 謎とき 村上春樹

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    おもしろかったですね。
    いろんな話が いろんなカタチで入り組んでいる
    ことが よくわかって 
    見事な 分析力と 平易な表現力に満ち溢れている。

    言語論的転回 時間 空間 そして 言葉
    に関して 実にたくみに 説明してある。
    この ムラカミハルキの 臨床解剖 は
    成功しているような気がする。

    ムラカミハルキの
    テキストは 嘘をつきながら その嘘が暴かれることで
    その暗闇が 明るみ になっていく。

    ムラカミハルキ 自身が 謎をかけ 
    謎ときしている状態なので
    こんがらがっている糸が ほどけてきているような感じがした。

    内田樹センセイとは 違った味があった。

    羊をめぐる冒険は・・・
    星の紋

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    2013年03月08日
  • 漱石と三人の読者

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    漱石がだれを意識して作品を書いたのか。その対象が新聞読者、単行本読者ではねらいが違うということを明らかにしようとする。漱石の専門家が分かりやすく解説する。石原千秋は現在早稲田大学の教授であるが、精力的に執筆活動をしている。他に『「こころ」大人になれなかった先生』(みすず書房2005新書じゃありません)、『百年前の私たち―雑書から見る男と女』(講談社現代新書2007)、『未来形の読書術』(ちくまプリマー新書2007)

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    2014年12月18日
  • あの作家の隠れた名作

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「代表作」ばかりが名作ではない。
    作家たちが残した数々の小説のなかには、あまり知られていないけれども極めておもしろい作品が存在する。
    そこには、作家の意外な一面や素顔がちらりと顔をのぞかせることも。
    裏まで奥まで、丹念に読めば読むほど深まる、小説の愉悦がここにある。
    夏目漱石、谷崎潤一郎、芥川龍之介、太宰治といった文豪はもちろん、萩原朔太郎、宮沢賢治、近年再評価の進む尾崎翠や、現在活躍する多和田葉子など、彩り豊かな作家十二人が勢ぞろい。
    あなたにとっての名作が、きっと見つかる。

    [ 目次 ]
    進化論を超えて―夏目漱石『趣味の遺伝』
    輸入品としての「気分」―谷崎潤一郎『人魚の嘆き

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    2011年04月24日
  • 謎とき 村上春樹

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    まさに謎ときでした。
    はっきり言って小説読むのに、ここまでいろいろ考えていたら疲れそう。
    文芸批評家でなければ、楽しく読んで自分なりに解釈して納得すればいいと思う。

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    2010年10月25日
  • 名作の書き出し~漱石から春樹まで~

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    「それから」について書かれていたので読んだ。
    紹介されている本をちゃんと読みたくなりますね!
    結構未読なものが多くて、自分の修行の足りなさを感じる・・・

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    2010年06月14日
  • 名作の書き出し~漱石から春樹まで~

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    序文より
    『小説を読むとき、僕は基本的に「作者」を無視する。これは「テクスト論」という立場である。「テクスト論」は、小説を読むときにどんな方法でも用いるし、歴史的なデータも用いるが、「作者」だけには言及しないのである。』

    『小説の書き出しを読むとき、僕たち読者はその小説に対する態度を決めるために、さまざまなことを読みとろうとする。そして、まさにそのときに僕たちが身につけている言葉の意味と小説の言葉の意味との差異にとまどいながらも、書き出しを読んでいるわずかの間に自分をその小説の理想的な読者として「調律」しているのである。もちろん「調律」できないときもある。そのときには、僕たち読者はその小説を

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    2010年01月17日
  • 名作の書き出し~漱石から春樹まで~

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    よく知っている言葉の、今まで知らなかった意味を小説の中に見出したとき、あなたは「豊かな」読み方を始めている。そしてその豊かな読み方への入り口は、小説の書き出しから既に始まっている。それはいわば、自分の内面とのギャップを埋める調律のような機能を書き出しが果たしている。
    そんな趣旨から、書き出しをまとめてさらに作品の解説や著者自身が調律を進める過程が書かれている。小説のチョイスも面白く、これはなかなか斬新な一冊。

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    2009年11月16日
  • 漱石と三人の読者

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    小説というジャンルは現代社会では受け入れられている。小説家になりたいと言っても、成功しないから辞めなさいといわれても、みっともないから辞めなさい、とは言われない。
    漱石の時代の小説家とは違うのだ。文学なんてやって飯を食っていけるのか。これは永遠の課題だ。
    こころは、教養主義の小説のようなものだったのか?私たちの高校二年生のときの課題図書で二学期はこころばかりやっていた。
    ちなみに、私は文学部卒業です。誰も知らないでしょうが、世捨て人の文学部。

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    2010年02月20日
  • 謎とき 村上春樹

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    春樹の解説本はハズレが多いんだけど、これはしっくりきた。
    ノルウェイの森と風の歌を聴けの解説が秀逸。

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    2009年10月04日
  • 謎とき 村上春樹

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    講義で聞いたことの下地となっている先生の考えがよくわかり、とても参考になった。村上春樹の面白さをよりいっそう感じられる。

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    2013年02月28日
  • 謎とき 村上春樹

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    相変わらずかっこつけた文章です。そんな石原氏が好きです。今回は春樹作品の謎解き。

    細部にこだわった謎解きは確かに、なるほどーへぇーの連発。キーワードは「ホモソーシャル」。
    でも、でもね、もうちょっと…なんか…こう…ダイナミック(?)なものを期待してたというか…。だめだーうまくいえない。

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    2009年10月04日
  • 百年前の私たち 雑書から見る男と女

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    夏目漱石の女性蔑視をあげつらう前に、当時の常識を調べてみようと立ち上がった?著者。
    漱石ってもはや歴史上の人物なのね・・・。

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    2009年10月04日
  • 漱石と三人の読者

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    「はじめに」の部分の「いまなぜ漱石について語ろうとするのか、その理由を書いておきたい。」のくだりで軽いめまいを感じてしまいました。/漱石を読み解くことに理由の説明が必要になってしまったのか……。
    /まあそれはともかく、ぜんたいに親切設計なつくりで良書だと思います。。/難を云えばアカデミズムでの「文学研究」の場での漱石論を基準にしすぎるあまり、いわゆる「批評」の世界での扱いがほとんどと云って良いほど黙殺されていること。たとえば冒頭に触れた「はじめに」のなかに「実は、十年ほど前までなら、漱石という名はたぶん無条件で通用しただろう。なぜ漱石について語るのかという理由など説明する必要もなかったというこ

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    2009年10月04日