石原千秋のレビュー一覧

  • 国語教科書の思想

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    かつて学生だった頃を思い出すと、確かに国語は道徳教育だったと感じる。
    高校時代の夏休みの課題作文で教師から、私が書いた作文は表現などは良いが内容が道徳的でないとの事で、惜しいけど作文展への出品は別の生徒の作文を、と言われた事をふと思い出した。

    個人的にかもしれないが、社会に出てから必要な国語能力は正確な読み書き能力であると感じる。書店ではビジネス文書の書き方についてのコーナーもあり、社会人には文書の書き方で不足を感じている人も多いのではないだろうか。
    塾講師をした経験からすれば、現在の中高生はカリキュラム上、特に「書く」事が不十分だと感じる。小論文に苦手意識を持つ生徒も多い様に思われる

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    2012年09月21日
  • ケータイ小説は文学か

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    テクスト論の大御所、漱石研究なんかで有名な石原千秋の新書。日文の基礎演習で読む『大学生の論文執筆法』(ちくま新書)の著者と紹介した方が分かりやすいという人もいるかもしれん。

    さてさて、非常に刺激的なタイトル。もはや完全に一時期の勢いはなくしたものの、なんだかんだで息の続いているケータイ小説。プロの手によるラノベですら文学の範疇に入るのかと議論されている昨今、素人の手によって支えられてきたケータイ小説が、文学研究者の中でどのように評価されているのか。

    面白かった。
    まずタイトルを見て思ったのは、「おいおい、そんなこと言っちゃったら文学の定義から入らなきゃなんないよ? そんなの、こんな薄い新書

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    2012年06月04日
  • 大学生の論文執筆法

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    大学生が大学生なりの文章を書くということには社会性や人間性の成長が欠かせない。
    1章は論文を書く上での基本的なアドバイスが著者なりの書き味で述べられている。
    2章は「線を引く」というたったひとつのことが述べられている。二項対立の考え方を身につけるには線を引いて、違いを明らかにしなければならない。

    文科系の大学生は読むべきだと思うが、私は理系なので1章にそれなりに触発されて新書を買いに走るくらいだった。石原千秋さんおもしろい。

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    2012年02月21日
  • 大学生の論文執筆法

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    題名のごとく大学生としての論文・レポートの書き方が書かれている。この本を今読んでおいて良かった。しかし、もし大学生になる前に読んでいれば…と何度も悔やみながら読んだのも事実。今まで提出したレポートを早急に書き直して再提出したくなった。特に1つのテーマで論じきることが今の自分にはできていないと感じた。構成メモを活用したいと思う。また、線引きは一見簡単なようで実は、引く位置で論点や立場が変わってしまうほど難しいものだと分かった。第二部は少し難しく感じた。

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    2011年09月02日
  • 国語教科書の中の「日本」

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    国語教科書の背景にある思想性について、テクストを丁寧に読み込むことを通じて、
    抉り出していくのがこの本の見どころか。
    著者の言葉を借りるなら、国語教育は実は「道徳教育」なのだ。

    子どもたちあるいは我々は国語教育・教科書という装置を通じて、「自然」、「家族的親和性」といった道徳的イシューを内面化していく。確かに言われてみると/思い返してみると、「良い解釈」とでも言うべきものは多分に制限されていて、それらは実は暗黙のうちに価値的なものを植えつけるために機能しているようだ。著者の危惧は、単に道徳教育そのものにあるのではなくて(道徳教育そのものの存在は否定しない)、何のための道徳か?という問い

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    2011年07月27日
  • 国語教科書の思想

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    ネタバレ

    国語の教科書の意味合いについての本。今まで小学校で習ってきた国語の教科書のタイトル、取り扱っている内容にはさまざまな方面で吟味をされており、その中から選りすぐりのものを選定していることがしっかり書いてある。
    そこには、ひとつひとつ製作者の思いというものもつまっており、今までなんとなく受けてきた自分を省みるよい機会となった。
    国語の先生になりたい人にはおすすめの一冊。

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    2011年07月08日
  • 大学生の論文執筆法

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    「レポートは左止めのほうがよい」と筆者は述べているが、これは講師によって異なるので各人指示を仰ぐほうが良い。

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    2011年05月22日
  • 大学生の論文執筆法

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    第一部は他の本で十分代用可能な内容。
    第二部の二項対立の作り方についてはなかなかためになったと思う。
    執筆法というより発想法と言うべきか。

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    2011年05月01日
  • あの作家の隠れた名作

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「代表作」ばかりが名作ではない。
    作家たちが残した数々の小説のなかには、あまり知られていないけれども極めておもしろい作品が存在する。
    そこには、作家の意外な一面や素顔がちらりと顔をのぞかせることも。
    裏まで奥まで、丹念に読めば読むほど深まる、小説の愉悦がここにある。
    夏目漱石、谷崎潤一郎、芥川龍之介、太宰治といった文豪はもちろん、萩原朔太郎、宮沢賢治、近年再評価の進む尾崎翠や、現在活躍する多和田葉子など、彩り豊かな作家十二人が勢ぞろい。
    あなたにとっての名作が、きっと見つかる。

    [ 目次 ]
    進化論を超えて―夏目漱石『趣味の遺伝』
    輸入品としての「気分」―谷崎潤一郎『人魚の嘆き

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    2011年04月24日
  • 謎とき 村上春樹

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    まさに謎ときでした。
    はっきり言って小説読むのに、ここまでいろいろ考えていたら疲れそう。
    文芸批評家でなければ、楽しく読んで自分なりに解釈して納得すればいいと思う。

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    2010年10月25日
  • ケータイ小説は文学か

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    [ 内容 ]
    ケータイ小説を大胆にも文学として認め、その構造を徹底分析。
    小説の「読み」「書き」に起こる異変を解きあかしポスト=ポスト・モダンという新しい境地を見出す刺激的アプローチ。

    [ 目次 ]
    1 ケータイ小説と文学
    2 ケータイ小説とリアリティー
    3 「新しい国語教科書」のモラル?
    4 何が少女をそうさせたのか
    5 男たちの中の少女
    6 ポスト=ポスト・モダンとしてのケータイ小説

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な

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    2010年07月03日
  • 名作の書き出し~漱石から春樹まで~

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    「それから」について書かれていたので読んだ。
    紹介されている本をちゃんと読みたくなりますね!
    結構未読なものが多くて、自分の修行の足りなさを感じる・・・

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    2010年06月14日
  • ケータイ小説は文学か

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    「ケータイ小説は文学か」

    いまや大人気のケータイ小説。私は慣れましたが、まわりでは横書きはちょっと・・・内容がちょっと・・・という意見炸裂。
    なので、ちょっと他の人はどう考えているのかな?と手に取りました。

    私自身は、ケータイ小説は「新しい小説の一つの形」だと思います♪

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    2010年03月10日
  • 名作の書き出し~漱石から春樹まで~

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    序文より
    『小説を読むとき、僕は基本的に「作者」を無視する。これは「テクスト論」という立場である。「テクスト論」は、小説を読むときにどんな方法でも用いるし、歴史的なデータも用いるが、「作者」だけには言及しないのである。』

    『小説の書き出しを読むとき、僕たち読者はその小説に対する態度を決めるために、さまざまなことを読みとろうとする。そして、まさにそのときに僕たちが身につけている言葉の意味と小説の言葉の意味との差異にとまどいながらも、書き出しを読んでいるわずかの間に自分をその小説の理想的な読者として「調律」しているのである。もちろん「調律」できないときもある。そのときには、僕たち読者はその小説を

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    2010年01月17日
  • 名作の書き出し~漱石から春樹まで~

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    よく知っている言葉の、今まで知らなかった意味を小説の中に見出したとき、あなたは「豊かな」読み方を始めている。そしてその豊かな読み方への入り口は、小説の書き出しから既に始まっている。それはいわば、自分の内面とのギャップを埋める調律のような機能を書き出しが果たしている。
    そんな趣旨から、書き出しをまとめてさらに作品の解説や著者自身が調律を進める過程が書かれている。小説のチョイスも面白く、これはなかなか斬新な一冊。

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    2009年11月16日
  • ケータイ小説は文学か

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    携帯で読む新しいタイプの小説として生まれた、ケータイ小説。ケータイ小説について、様々な分析がなされた本。『Deep Love』Yoshiや、『恋空』美嘉、『天使がくれたもの』Chaco、『赤い糸』メイなど、ブームを作った小説の内容の要約や解説がされているので、ケータイ小説がヒットするまでの流れが分かる本とも言えそうです。(2009.5.31)

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    2009年10月04日
  • 漱石と三人の読者

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    小説というジャンルは現代社会では受け入れられている。小説家になりたいと言っても、成功しないから辞めなさいといわれても、みっともないから辞めなさい、とは言われない。
    漱石の時代の小説家とは違うのだ。文学なんてやって飯を食っていけるのか。これは永遠の課題だ。
    こころは、教養主義の小説のようなものだったのか?私たちの高校二年生のときの課題図書で二学期はこころばかりやっていた。
    ちなみに、私は文学部卒業です。誰も知らないでしょうが、世捨て人の文学部。

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    2010年02月20日
  • ケータイ小説は文学か

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    課題やる時に読んだ本。
    ホモソーシャル性に言及してるところはおぉーって思った。
    ケータイ小説論はなんかこれでまとまった感じがする。

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    2009年10月04日
  • ケータイ小説は文学か

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    リアリティーのないリアルで埋め尽くされた、ケータイ小説の世界。
    真実の記号化という表現にポスト=ポストモダン的現象を読み解く著者。
    テキスト論者ならではの分析だが、詭弁のきらいもある。

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    2009年10月04日
  • 謎とき 村上春樹

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    春樹の解説本はハズレが多いんだけど、これはしっくりきた。
    ノルウェイの森と風の歌を聴けの解説が秀逸。

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    2009年10月04日