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主人公の「僕」たちは、何を探し続けているのか――。小説に隠された「謎」を追い、ムラカミ作品の新しい魅力を探る。『ノルウェイの森』他4作の画期的読み方。
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Posted by ブクログ
批評とは敬意を伴った行為、と小林秀雄が言っていたような気がする。 村上春樹の作品の中から、あら探しをすることも意味のない行為ではないが、なぜ自分がこうも惹かれるのか、ということに、一つの枠組みを与えてくれたことは大きかった。 村上春樹は分からない、という。私も言語化しにくい。そこが物語であり、文...続きを読む学の醍醐味でもあると思う。何かのメッセージととらえた瞬間に、何かがこぼれていくからだ。 しかし、ホモソーシャルな価値観ですくいとれる部分が多い村上春樹の作品の中で、直子が自分の責任として自殺する、という解釈に生きることの本源を感じたのは私だけではないだろう。哀しみの中に、死の中に、生がある。
テクスト論者による、村上春樹解読。実際の講義を早稲田大学でうけていたときは、毎時間鳥肌が立っていた。その知的興奮は、いまだに忘れられない。
村上春樹も石原千秋も好きではなかったが、この2つが合わさると天才が生まれることがわかった。 “作者は一番書きたいことを隠して作品にする”。謎が多い春樹の作品を見事にテクスト論を用いて解いている。 春樹の作品を読んだ後にこの本を読めば、“目から鱗”になること間違いないっ!!
村上春樹の解釈本。村上春樹という作家はあとがきや解説を全く書かない人なので解釈の仕方は個々に任されている感が強い。解釈の一部としてとてもおもしろい。長編小説ほとんど読んでいる人でないと楽しめない本。
面白かった。さすが、石原千秋。自分がいかに小説読めてなかったかに気付かされた…。そして、彼の漱石論が読みたくなった。
文学理論を駆使して、村上春樹を分析する手法がたいへん参考になった。また、石原氏の村上春樹に対する愛着ぶりが感じられた。
テンポ良く感じるのは講義を文章に起こしたものがもとになっているかららしい。 男性間で女性をやり取りする「ホモソーシャル」、ノルウェイのワタナベは大人になりきれていなくて直子はワタナベと寝たときに大人になったのだ、というところがおもしろかった。 他にも興味深い話がいろいろあったし無駄な引用も少なかった...続きを読むのでなかなか中身の詰まった本だと思う。
村上春樹の著作を通し、読者に新しい読み方を提示し、またその世界をひろげてくれる本。 小説を読みそこから意味のある事を取り出すのに、こんなにも様々な知識が必要で、また細部にまで意味がある事に驚かされる。 論理構成についてはたまに強引さや疑問を感じることもあるが、だからといってこの本の魅力が下がる訳では...続きを読むないだろう。肝心なのは、読者の小説への視点を豊かにしてくれることだ。
今まで村上春樹の小説がどうもしっくり来ず、何がこうも多くの人に支持されているのか分かりませんでした。石原先生の読み解き方を読んで、パズルが少しはまった感じがします。作品のストーリーを単純に読むのではなく、言葉のひとつひとつから裏に隠された小説世界の詳細を読み取るというのは勉強になりました。村上春樹は...続きを読む、徹底的に意図して言葉を配置しているのですね。「小説家はうそをつく」、勉強になりました。同時に村上春樹著「若い読者のための短編小説案内」を読むと、村上春樹ってモシカしたらとんでもない次元で小説を書いているのではという説にも納得がいきます。
早稲田大学教育学部で「ちーさま」「ちーちゃん」「千秋」と学生から畏れ慕われている石原千秋様の著書を、恐れ多くも就活の一環と好奇心と後学のために買ってみた。ここんとこの春樹読書と平行して読んでいたおかげで、春樹への抵抗がなくなったとも言える。ありがとうちーちゃん。ちなみにあたしは御姿を拝見したこともな...続きを読むい。 主に初期の名作を扱っていて、『風の歌を聴け』と『ノルウェイの森』の考察は思わずこれが正しいと思いかけた。。うーん、これ読んだ後に自分の考察なんて出来ないよ。でも『1973年のピンボール』は作品としてあんまり理解できずな部分があったし、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に関しては作品が長すぎるせいか複雑なせいか、この考察はイマイチ腑に落ちず。これで煽られて「ならば私がこの読みを提示します!!」とはならないけど、そういうのも楽しそう。ホモソーシャルとか分かりやすく説明してくれてる。是非私が春樹の読解発表する時に参考にしたいものだ。。
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