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Posted by ブクログ
国語の解法は「道徳」であるという指摘はみんなが何とは無しに感じ続けていたが言葉に出来なかったことなんじゃなかろうか。
内容もさることながら、文章に適度に毒が利いていて読みやすい。
国語が分かる人=「道徳的視点・枠組みから文章が読める人」という視点は、国語力と読書力・読解力を安易に結び付けようとする最近の流れに対して、良い牽制球だと思われる。
突っ込み所があるとしたら、「根拠」の部分かなぁ。言っている事は正しい「気がする」が、それを裏付けるような確固たる証拠や用心深さが見られない。徹底的にやる気なら、もっとやれるはずである。
とは言え、攻撃的な姿勢に全体的に好感が持てる本です。
批評って大事だなぁ。
Posted by ブクログ
小・中の教科書の作品・構成の検討を通して
国語教科書に秘められた「思想」を解き明かす書。
この書で述べられていることは、
・現在の国語教育で道徳教育が行われている。
ということ。
本文を読んでいくと、
作品がある特定の道徳観で選ばれていることがよく分かる。
レビュアー個人としては
国語の大半が文学作品の解説で占めているところに
危機意識を感じていたのだが、
この本の著者の主張は概ね合致するものであった。
もっともこの本は教科書分析から
論を展開しているので
本当にこの国語教科書の思想を
児童生徒が植え付けられているのか疑問の余地がある。
けれども、教科書の採択状況の偏りについても述べられているため、
この思想が国語の授業を通して
植えつけられている可能性は高いと思われる。
この書の直接のテーマは国語教育ではあるが、
個人的には、道徳教育を考える上でも有益な一冊だと考える。
Posted by ブクログ
国語教科書には隠された意図があるというのが筆者の考えである。それは道徳的な色合いが濃く、しかもその道徳とは政府の意図する回顧的保守的性格が強いというのだ。
全面的に認めることはできない。そもそも文章の多くは保守的な内容を持つものであり、子供向けのものとなれば自然体制の維持を前提としたものになるのは当たり前だからだ。
ただ、筆者の言う国語の目的を道徳ではなく、リテラシーに置くべきだという意見には大いに賛成したい。中途半端な意見の押し付けより、自身の読みを形成し、それを他と比較して時に批評する力はいまの子どもたちにもっとも伝えるべきスキルである。
そうすると、国語が目指すものに対する見直しにともなった入試問題が出題されるべきであるし、さらには社会全体がもとめる国語能力のあり方が変わるべきであると思う。そのような国語をめぐるさまざまな問題が、小学校や中学校の教科書のあり方と関わっていることに気づいた。
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