漱石と三人の読者

漱石と三人の読者

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

漱石がわかる。小説がわかる。近代がわかる――画期的な文学入門書の登場! 漱石の作家活動とは読者との闘争だった! 新聞小説の読者である大衆をどう喜ばせるか。本郷文化人に自らの小説観をいかに伝えるか。漱石は作品ごとに大胆な実験を次々と行なった──。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社現代新書
  • タイトル
    :
    漱石と三人の読者
  • タイトルID
    :
    60006474
  • 電子版発売日
    :
    2017年06月02日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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漱石と三人の読者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    小説は実験である。
    あなたは漱石のたくらみを知っているか。
    漱石がわかる。
    小説がわかる。
    近代がわかる。
    画期的な入門書。

    [ 目次 ]
    第1章 夏目漱石という文化
    第2章 小説と格闘した時代
    第3章 英文学者夏目漱石と小説
    第4章 『虞美人草』の失敗
    第5章 『三四郎』と三人目の読者
    第6章 『こゝろ』と迷子になった読者
    第7章 まだ見ぬ読者へ

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

    0
    2010年12月13日

    Posted by ブクログ

    こういう読者の設定もあるのか、と初めて読んだときは衝撃だった。石原千秋著で一番最初に読んだのがこれだったと思う。

    0
    2010年07月05日

    Posted by ブクログ

    漱石が彼の作品を誰に向けて書いたのか、
    という疑問を当時の社会制度や一般国民の東大卒に対するイメージ、
    更に文壇で流行している文学の手法や主義などのデータをもとに
    作品を分析し解明していく。
    扱われている作品は主に前期三部作と後期三部作。
    それに『虞美人草』と『我輩は猫である』も扱われている。
    誰に向けて、という疑問には、主に三つの答えがあって、
    一つは漱石の門下生や文壇といった、「顔の見える読者」に対して、
    二つ目は朝日新聞に勤めていた漱石が新聞社から言われていたであろう
    朝日新聞を読む、当時としては上流階級の人々、「何となく顔の見える読者」に対し、
    三つ目にはそれ以外の、未来の読者でもあり、また漱石の作品など読まず
    記号と化した『こころ』や『漱石』と言った名詞を使う
    「のっぺりとした顔の見えない読者」に対して作品を書いていると言える。
    漱石はどれか一人の読者に向けて書く場合もあるが、
    多くの作品では三人ないしは二人の読者を想定して
    彼らのバックグラウンドにあるものによって違った読みが出来るようにしている。
    それは例えば『三四郎』においては、東大の構内を知っている者(顔の見える読者)は
    美禰子は野々宮を挑発しているということが分かるようになっているが、
    それを知らない一般大衆(何となく顔の見える)には
    単に三四郎を挑発しているように見えるといった具合である。
    三人目の顔の見えない読者に対しては、故郷の御光と三四郎の結婚話といった形で
    話題を提供している。
    そういった意味で、いろいろな読みが出来る漱石作品はやはり凄いと思った。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    これを読んでると夏目漱石の作品を隅から隅まで読みたくなります...でも山月記を先に読みたいなぁ..この本は時代背景とか対象世代とかこと細かに説明されてるのでふむふむってかんじです

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    「三人にだけ伝わればいい」――。新聞小説家・夏目漱石が、小説を核に際して意識した読者像に焦点を当てながら、初期三部作・後期三部作、未完の『明暗』までを辿る。巻末に全小説のあらすじを掲載。
    第一章・二章では漱石の読まれ方及び当時の「小説」の扱われ方を概観、漱石が常に「書くこと」に対して意識的だたことを見。三章以降は、漱石の作品を通じて誰が「読者」として想定されていたのかを作品別に読み明かしていく。
    『虞美人草』で想定していた反応と実際の読者の反応にずれがあったことを踏まえ、以降の小説に「死角」を入れるようになったという点が印象。また、後期三部作は新聞連載→単行本という発表方法をとっていたが、連載時と単行本の読者が別に想定されており、それぞれの読み手に対して物語が用意されていたのではないかという点が面白い。

    0
    2013年08月25日

    Posted by ブクログ

    漱石がだれを意識して作品を書いたのか。その対象が新聞読者、単行本読者ではねらいが違うということを明らかにしようとする。漱石の専門家が分かりやすく解説する。石原千秋は現在早稲田大学の教授であるが、精力的に執筆活動をしている。他に『「こころ」大人になれなかった先生』(みすず書房2005新書じゃありません)、『百年前の私たち―雑書から見る男と女』(講談社現代新書2007)、『未来形の読書術』(ちくまプリマー新書2007)

    0
    2014年12月18日

    Posted by ブクログ

    小説というジャンルは現代社会では受け入れられている。小説家になりたいと言っても、成功しないから辞めなさいといわれても、みっともないから辞めなさい、とは言われない。
    漱石の時代の小説家とは違うのだ。文学なんてやって飯を食っていけるのか。これは永遠の課題だ。
    こころは、教養主義の小説のようなものだったのか?私たちの高校二年生のときの課題図書で二学期はこころばかりやっていた。
    ちなみに、私は文学部卒業です。誰も知らないでしょうが、世捨て人の文学部。

    0
    2010年02月20日

    Posted by ブクログ

    「はじめに」の部分の「いまなぜ漱石について語ろうとするのか、その理由を書いておきたい。」のくだりで軽いめまいを感じてしまいました。/漱石を読み解くことに理由の説明が必要になってしまったのか……。
    /まあそれはともかく、ぜんたいに親切設計なつくりで良書だと思います。。/難を云えばアカデミズムでの「文学研究」の場での漱石論を基準にしすぎるあまり、いわゆる「批評」の世界での扱いがほとんどと云って良いほど黙殺されていること。たとえば冒頭に触れた「はじめに」のなかに「実は、十年ほど前までなら、漱石という名はたぶん無条件で通用しただろう。なぜ漱石について語るのかという理由など説明する必要もなかったということだ。」とあるのですが、当時の漱石論は「文芸誌」を舞台とした批評的言説−−とりわけ柄谷行人・蓮實重彦らによるもの−−によってその存在が当然視されていたという性格が強いものだった思うのですが、そうでありながらそれらの固有名詞に触れずにすまそうとするのであれば、その理由についても語っていただきたかったものです。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分自身の文学知識の無知に嘆き
    漱石の小説家としての試みに賞賛を送り
    それをみごとに読みといた石原千秋先生への
    敬意を表した一本でした。


    これは漱石一通りよんでから、また読みたくなる本です。

    また、漱石が生きた時代背景に関してもしっかり述べられているので、明治の文学史を漱石を基準に知りたい人にもお薦め。

    0
    2013年04月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    弟子たちとの空気感、新聞連載の読者を飽きさせない工夫や、世間の流行、ライバル社の小説を意識していたりと、今の読者が作品をただ読んでいるだけでは知り得ない情報・考察が書かれていて大変興味深かった。
    私の好きな『門』は読者をあまり意識していないと考えられているようで、苦笑した。そんな力無い文字しか書けないような状態で仕上げた作品だったとは。
    『三四郎』の美彌子と野々宮の隠された物語の話が特に面白かった。
    これらを踏まえた上でもう一度漱石を読み直したら、また違った感想を持つのかもしれない。普段とは違う読書の楽しみを得られそうだ。

    0
    2023年10月10日

漱石と三人の読者 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社現代新書
  • タイトル
    :
    漱石と三人の読者
  • タイトルID
    :
    60006474
  • 電子版発売日
    :
    2017年06月02日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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