漱石と三人の読者

漱石と三人の読者

770円 (税込)

3pt

漱石がわかる。小説がわかる。近代がわかる――画期的な文学入門書の登場! 漱石の作家活動とは読者との闘争だった! 新聞小説の読者である大衆をどう喜ばせるか。本郷文化人に自らの小説観をいかに伝えるか。漱石は作品ごとに大胆な実験を次々と行なった──。

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漱石と三人の読者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2010年12月13日

    [ 内容 ]
    小説は実験である。
    あなたは漱石のたくらみを知っているか。
    漱石がわかる。
    小説がわかる。
    近代がわかる。
    画期的な入門書。

    [ 目次 ]
    第1章 夏目漱石という文化
    第2章 小説と格闘した時代
    第3章 英文学者夏目漱石と小説
    第4章 『虞美人草』の失敗
    第5章 『三四郎』と三人目の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年07月05日

    こういう読者の設定もあるのか、と初めて読んだときは衝撃だった。石原千秋著で一番最初に読んだのがこれだったと思う。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    漱石が彼の作品を誰に向けて書いたのか、
    という疑問を当時の社会制度や一般国民の東大卒に対するイメージ、
    更に文壇で流行している文学の手法や主義などのデータをもとに
    作品を分析し解明していく。
    扱われている作品は主に前期三部作と後期三部作。
    それに『虞美人草』と『我輩は猫である』も扱われている。
    誰に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    これを読んでると夏目漱石の作品を隅から隅まで読みたくなります...でも山月記を先に読みたいなぁ..この本は時代背景とか対象世代とかこと細かに説明されてるのでふむふむってかんじです

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    Posted by ブクログ 2013年08月25日

    「三人にだけ伝わればいい」――。新聞小説家・夏目漱石が、小説を核に際して意識した読者像に焦点を当てながら、初期三部作・後期三部作、未完の『明暗』までを辿る。巻末に全小説のあらすじを掲載。
    第一章・二章では漱石の読まれ方及び当時の「小説」の扱われ方を概観、漱石が常に「書くこと」に対して意識的だたことを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月18日

    漱石がだれを意識して作品を書いたのか。その対象が新聞読者、単行本読者ではねらいが違うということを明らかにしようとする。漱石の専門家が分かりやすく解説する。石原千秋は現在早稲田大学の教授であるが、精力的に執筆活動をしている。他に『「こころ」大人になれなかった先生』(みすず書房2005新書じゃありません...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年02月20日

    小説というジャンルは現代社会では受け入れられている。小説家になりたいと言っても、成功しないから辞めなさいといわれても、みっともないから辞めなさい、とは言われない。
    漱石の時代の小説家とは違うのだ。文学なんてやって飯を食っていけるのか。これは永遠の課題だ。
    こころは、教養主義の小説のようなものだったの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「はじめに」の部分の「いまなぜ漱石について語ろうとするのか、その理由を書いておきたい。」のくだりで軽いめまいを感じてしまいました。/漱石を読み解くことに理由の説明が必要になってしまったのか……。
    /まあそれはともかく、ぜんたいに親切設計なつくりで良書だと思います。。/難を云えばアカデミズムでの「文学...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年04月01日

    自分自身の文学知識の無知に嘆き
    漱石の小説家としての試みに賞賛を送り
    それをみごとに読みといた石原千秋先生への
    敬意を表した一本でした。


    これは漱石一通りよんでから、また読みたくなる本です。

    また、漱石が生きた時代背景に関してもしっかり述べられているので、明治の文学史を漱石を基準に知りたい人に...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年10月10日

    弟子たちとの空気感、新聞連載の読者を飽きさせない工夫や、世間の流行、ライバル社の小説を意識していたりと、今の読者が作品をただ読んでいるだけでは知り得ない情報・考察が書かれていて大変興味深かった。
    私の好きな『門』は読者をあまり意識していないと考えられているようで、苦笑した。そんな力無い文字しか書けな...続きを読む

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