【感想・ネタバレ】名作の書き出し~漱石から春樹まで~のレビュー

あらすじ

優れた小説の書き出しは、不穏で、美しく、なんか変だ。それぞれの時代を代表する15編の小説の書き出しに秘められた意味を読み解く。小説を、自由に楽しむための読書案内。

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Posted by ブクログ

目から鱗が落ちる、とはこのことか。今までの自分の「読み方」は、いったいなんだったのだろう⁇ 15冊の冒頭部分から、語り口や構造まで読み解く。言われてみれば、国民的作家・川端康成の「雪国」なんて、まさにポルノ小説。小学生の娘には読ませられないな。もっとも、子供が読んでもわからない(ように書いてある)か

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2012年04月19日

Posted by ブクログ

「それから」について書かれていたので読んだ。
紹介されている本をちゃんと読みたくなりますね!
結構未読なものが多くて、自分の修行の足りなさを感じる・・・

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2010年06月14日

Posted by ブクログ

序文より
『小説を読むとき、僕は基本的に「作者」を無視する。これは「テクスト論」という立場である。「テクスト論」は、小説を読むときにどんな方法でも用いるし、歴史的なデータも用いるが、「作者」だけには言及しないのである。』

『小説の書き出しを読むとき、僕たち読者はその小説に対する態度を決めるために、さまざまなことを読みとろうとする。そして、まさにそのときに僕たちが身につけている言葉の意味と小説の言葉の意味との差異にとまどいながらも、書き出しを読んでいるわずかの間に自分をその小説の理想的な読者として「調律」しているのである。もちろん「調律」できないときもある。そのときには、僕たち読者はその小説をおもしろいとは思わないだろう。』

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2010年01月17日

Posted by ブクログ

よく知っている言葉の、今まで知らなかった意味を小説の中に見出したとき、あなたは「豊かな」読み方を始めている。そしてその豊かな読み方への入り口は、小説の書き出しから既に始まっている。それはいわば、自分の内面とのギャップを埋める調律のような機能を書き出しが果たしている。
そんな趣旨から、書き出しをまとめてさらに作品の解説や著者自身が調律を進める過程が書かれている。小説のチョイスも面白く、これはなかなか斬新な一冊。

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2009年11月16日

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