関口英子のレビュー一覧

  • 母、アンナ ロシアの真実を暴いたジャーナリストの情熱と人生

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    ロシアのジャーナリストが殺され
    世界中にそのニュースが駆け巡った
    あれからもう12年にもなるのか
    プーチンは法を改正し首相の地位に
    居座り
    世界中から批判されても
    ウクライナとの戦いをやめない
    自己の権威とシステムを守るためには
    手段を選ばない
    人の命もなんとも思わない

    国家権力に抵抗し
    事実は事実と鋭く書いたジャーナリスト
    常に危険にさらされながら
    意志を貫いたエネルギーは何処から
    発せられるのだろうか
    家族もいて
    いつ殺されるかと思いながら
    生活する日々

    そんな母を書いた娘
    厳しい母の教えは娘の中に
    生きていることが感じられる

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    2024年06月04日
  • 古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活

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    古代ローマにタイムスリップした感覚で当時の生活を窺い知ることができる一冊だった

    1900年近く前から現代にも通じる生活の知恵や技術が垣間見られたことにとても驚いた

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    2024年02月24日
  • ふたつの海のあいだで

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    “村は夏のにおいを放ってた。うだるような熱風が、まるで生暖かい水糊のように肌にねっとりと貼りつくの…”母さんが語る、若かりし頃の祖父の旅で物語は幕を開ける。
    この旅でフロリアン少年の二人の祖父、ジョルジュ・ベッルーシとハンス・ホイマンは出会うのだ。
    不遜な眼差しと強靭な意志を持つ二人は、まだ若く何者でもない時に、偶然共にした短い旅の中で互いに友情を見いだす。

    二人を“おじいちゃん”と親しげに呼ぶこともできず遠い存在に感じるフロリアンは、ベッルーシや母の狂気とも思えるほどの夢 ー先祖から伝わる、かつては栄華を誇った宿場であり、今や焼失して廃墟となった“いちじくの館”を再建する ー を徐々に理解

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    2024年02月23日
  • 天使の蝶

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     原著1955年刊。
     ユダヤ系イタリア人で、戦時中アウシュヴィッツに収容されたが、大学で化学を学んだことが幸いし、奇跡の生還。その後出版したアウシュヴィッツについての証言『これが人間か』(旧邦題『アウシュヴィッツは終わらない』)を出版し、これがじわじわと評判を呼ぶ。
     そんな特異な経歴を持つ作家レーヴィはどんな小説を書いたのだろう、と素直な興味を持った。しかし実際に読んでみると、ソフトなSFといった趣の軽いエンタメ物語で、ここには「異常な体験」も「人間存在の深淵についての意識」も認めることはできない。
     まあ、暇つぶしに読むような、軽いエンターテイメントという感じがした。あのアウシュヴィッツ

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    2023年10月29日
  • すごい物理学入門

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    世界の見方。科学が明らかにしたこと、まだ明らかになっていないこと。
    理解し切れたわけではない。少し垣間見る、直観と異なる世界、新しい視点。

    ・ニュートンは、自らの導き出した結果の限界に自覚的だった。

    ・ファラデーは、懐疑と熟慮の末に、力線は実在すると結論づける。しかし彼はその結論を、「ためらい」とともに提示する。というのも、ファラデーの考えによれば、「科学の根幹にかかわる問題に相対するとき」、わたしたちはつねに「ためらい」を抱くべきだから。

    ・色とは、光を形づくる電磁気の波の振動数(振動する速度)である。

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    2023年09月21日
  • 「幸せの列車」に乗せられた少年

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    子どもを他の場所に連れて行くというプロジェクトは多いけれど、ポジティブな結果も生んだというのは珍しいな

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    2023年09月04日
  • なぜではなく、どんなふうに

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    喪女リカ喪女ルカというサイトを見ながら昼飯を食べている。内容は、近所トラブル、嫁姑問題などのまとめサイトである。「あなたの実家行くと自分が気にし過ぎなんだと思うけど、お母様がストレスを感じてらっしゃるようなのよね」とかいうレベルでなく、嫁の寿司のみが並で、他の旦那家族は特上の寿司、とかあからさまにいさぎよく笑いまで振りかぶっている。そのレベル位に、嫁がやれ生まれが、子供がホモっぽい、全部嫁が悪いと責められ、嫁(先生)はイスラム系の若者(学生)に走ってしまう、という、そういう内容。

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    2023年06月12日
  • 神を見た犬

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    「七階」と「グランドホテルの廊下」は面白かった。そういう、何か得体の知れない力が働いてしらぬ間に身動きがとれなくなったり気づいたら運気が下がっていることってやはり世界中誰でも感じることはあるんだな。

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    2023年03月13日
  • すごい物理学入門

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    【物理を知りたいと思っているあなたに贈る、最も軽やかで最も素敵で、あっというまに理解できる感動的な究極の名著。】
    という触れ込みであるし、文庫で実質120ページと軽めの本なので読んでみることにした。

    以前に読んだロヴェッリ氏の「時間は存在しない」は「ループ量子重力理論」という概念を説明する本だったが、本書もそうだった。
    ( [すごい物理学] とは [ループ量子重力理論] のことだったのかと納得 )

    最初に「一般相対性理論」と「量子力学」の概要を説明しているのは「ループ量子重力理論」への前振りでした。
    「超ひも理論」に関する書籍は多数あるが、「ループ量子重力理論」の本は少ないので多くの人に知

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    2023年01月22日
  • 月を見つけたチャウラ~ピランデッロ短篇集~

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    『紙の世界』が一番ドキドキした。
    「それが彼の世界なのだ。紙の世界。彼の世界のすべて。」
    滑稽だと描かれてるのは分かるのだけど、本の世界に閉じこもる幸せを知ってるから笑えない。

    喜劇だし、皮肉なんだけど、何か悲しい。全部そんな感じ。生きてるのって喜劇で狂気なんだけど、自分の見える場所だけに自分の幸せがあるって背中押してもらった。
    以下、いくつか気に入ってるの。


    『月を見つけたチャウラ』
    誰に必要とされて生きてるのか分かんない。だけど月を急に”見付ける”瞬間の幸せがくっきり描かれてる。幸せ。

    『手押し車』
    本物の狂気ってこういうものだな、ってゾッとした。だけどそれが幸せなのも伝わる。気持

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    2022年08月16日
  • 戻ってきた娘

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    13歳の頃にそれまで育った裕福な家庭から産みの母のもとへ返された主人公。戻ってきたというより、戻された娘といったところか。最後に、なぜ返されたのかがわかるのだが、つらいなぁ……。

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    2022年07月15日
  • 戻ってきた娘

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    貧富の差なのか文化の違いなのかしらんが、貧しい地域の子供たちは早くに働かせられたり、子供のうちから大人たちと社会的で現実的な話し合いをしいられたりする。そんな子沢山な家庭から養子として裕福な家庭に引き取られて育てられていた少女が突然実家という他人の家に戻される。3歳下の妹の方がしっかりして、世慣れている。娘は新しい環境に慣れるわけがない。でもやっぱり「子供時代」を昇華させられなかった人間というのは、現代でいうところのネグレクトなんだろうし、こういう物語はなー。人の立場考え方によって結構開きがあると思う

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    2022年06月24日
  • 13枚のピンぼけ写真

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    第一次世界大戦時にオーストリア=ハン
    ガリー帝国とイタリアとの戦闘の舞台と
    なった北イタリアフリウリ地方。イオラ
    ンダとマファルダの姉妹は、戦争の進行
    に翻弄されながら、力強く生きていく。

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    2022年05月28日
  • 13枚のピンぼけ写真

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    第一次大戦下のイタリアが舞台。タイトルになっているとおり、作中に13枚のピンぼけ写真のイラストが登場。キャプションはついているものの、その情景はピンぼけなのでなにがなにやら。想像力を働かせながらこれがこうか、と考える。

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    2022年05月18日
  • 13枚のピンぼけ写真

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    現代の作家が第一次世界大戦中の庶民を描いたYAというと、モーパーゴを真っ先にイメージするが、これはイタリアの女性作家が少女を主人公に書いた作品。
    父と兄が出征し、母が捕らえられてしまった主人公と妹は、母がかつて世話になった女性を訪ねて、母の人生を初めて知ることになる。
    第一次世界大戦中の様子はイメージできるようきちんと描かれており、友軍の誤爆で弾薬庫が爆発し多数の死傷者が出たにもかかわらず公式の発表も報道も一切されなかったり、川に多数の死体がたまって流れなくなったので爆破したりなど、多分当時の人々が残した手記などをを当たったのだろうなと思わせるシーンもある。
    物語は時系列なので読みやすく、母と

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    2022年05月04日
  • 13枚のピンぼけ写真

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    第一次世界大戦時のイタリア、13歳のイオランダの父と兄は戦争へ、母はスパイの疑いをかけられ収容所へ入れられてしまいます。妹と二人で母に言われたアデーレおばさんを頼って旅へ出ます。戦火が迫る中、転々とするイオランダたちを負います。
    章ごとに挟まれるピンボケの写真の説明(写真自体は何も分からない)が、イオランダたちの状況を言い表している。

    ウクライナでの戦争が激化する今、この本を読むのは辛かった。

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    2022年04月24日
  • 猫とともに去りぬ

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    ファンタジー系小説が好きな人には楽しめる作品なのだと思う。ちょっぴり風刺も効いていていやらしくない感じが好感を持って読むことができる作品。
    個人的にあまり風刺小説やファンタジー小説は好きではないので星3つだけれど、これは好みの問題。光文社古典新訳文庫で同じ訳者の関口さんが訳されている作品もあるので、もう一冊読んでみようと思う。

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    2022年01月08日
  • 戻ってきた娘

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    大人の都合に翻弄される「わたし」が、彼女を取りまく特殊な環境の中で、出会った人、出来事、産みの親・育ての親との関係を通じて成長していく話。しかし自分でもびっくりするくらい、読後に残るものがなかった。

    思うにそれは作品のせいではなく、このところ本を読む、自分の中に言葉を取り入れるということをさぼっていた自分のせい。本の読み方、受け止め方、言葉の拾い方を忘れてしまったんだろう。ああ、もったいない。やっぱり読書は筋トレと一緒だ。読み続けないと、あっという間に読む力をなくしてしまう。

    ところで、我が家の長女は12歳。主人公の「わたし」と同世代。自分と同じくらいの年頃で、だけど自分と全然違う世界を生

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    2021年11月12日
  • マルコヴァルドさんの四季

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    マルコヴァルドさんの四季のタイトル通りマルコヴァルドさんが四季を過ごす話。身近なものから季節の変化を感じとる感性が素敵。

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    2021年09月27日
  • マルコヴァルドさんの四季

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    ネタバレ

    ちょっぴりズレてるマルコヴァルドさんの素敵な日々。

    都会の中であくせく働き、四季の移り変わりに心を寄せる。マルコヴァルドさんを紹介するとそういう人なのだが、それはこの物語の魅力とはちょっと違う。

    マルコヴァルドさんは、都会の中の小さな自然を見つけては喜び、しかし物語はちょっとビターな方向に転がっていく。公園のベンチを別荘と洒落込んでも光や音や臭いのせいで眠れない。キノコを見つけたら食あたり。スーパーマーケットやネオンサインに振り回される。

    でもマルコヴァルドさんは挫けない。子沢山で家計は苦しく、いつも思ったようにはいかないけど、マルコヴァルドさんはブツブツ言いながらも楽しそうだ。

    生き

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    2021年08月19日