キアラ・カルミナーティの作品一覧

「キアラ・カルミナーティ」の「13枚のピンぼけ写真」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 13枚のピンぼけ写真
    3.2
    1巻1,870円 (税込)
    第一次世界大戦時の北イタリア.父と兄たちが戦場へいったあと,13歳のイオランダと妹は,母親とも離ればなれになってしまう.戦争が激しくなるなか,家族の秘密を知った姉妹は,祖母を探す危険な旅を決意する…….もつれた家族の糸をほぐし,生きる力をつかみとっていく少女の感動の物語.ストレーガ賞児童書部門受賞作.

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ユーザーレビュー

  • 13枚のピンぼけ写真

    Posted by ブクログ

    最初は血気盛んな言葉で、すぐ戦争は終わると考える。
    いつだってそうだ。
    しかし、現実は違う。一般人も犠牲になり、自国の軍人からも謂れのない罪で投獄され、家や仕事や食べ物を失い、命を失うような思いをする。
    そのような、現実が描かれている。

    物語の中での救いは、強い女性たちや困っている人を助けようとする司祭さまや人々。

    最後は未来に向かって進む姿で終わって良かった。

    0
    2022年11月01日
  • 13枚のピンぼけ写真

    Posted by ブクログ

    第一次世界大戦時にオーストリア=ハン
    ガリー帝国とイタリアとの戦闘の舞台と
    なった北イタリアフリウリ地方。イオラ
    ンダとマファルダの姉妹は、戦争の進行
    に翻弄されながら、力強く生きていく。

    0
    2022年05月28日
  • 13枚のピンぼけ写真

    Posted by ブクログ

    第一次大戦下のイタリアが舞台。タイトルになっているとおり、作中に13枚のピンぼけ写真のイラストが登場。キャプションはついているものの、その情景はピンぼけなのでなにがなにやら。想像力を働かせながらこれがこうか、と考える。

    0
    2022年05月18日
  • 13枚のピンぼけ写真

    Posted by ブクログ

    現代の作家が第一次世界大戦中の庶民を描いたYAというと、モーパーゴを真っ先にイメージするが、これはイタリアの女性作家が少女を主人公に書いた作品。
    父と兄が出征し、母が捕らえられてしまった主人公と妹は、母がかつて世話になった女性を訪ねて、母の人生を初めて知ることになる。
    第一次世界大戦中の様子はイメージできるようきちんと描かれており、友軍の誤爆で弾薬庫が爆発し多数の死傷者が出たにもかかわらず公式の発表も報道も一切されなかったり、川に多数の死体がたまって流れなくなったので爆破したりなど、多分当時の人々が残した手記などをを当たったのだろうなと思わせるシーンもある。
    物語は時系列なので読みやすく、母と

    0
    2022年05月04日
  • 13枚のピンぼけ写真

    Posted by ブクログ

    第一次世界大戦時のイタリア、13歳のイオランダの父と兄は戦争へ、母はスパイの疑いをかけられ収容所へ入れられてしまいます。妹と二人で母に言われたアデーレおばさんを頼って旅へ出ます。戦火が迫る中、転々とするイオランダたちを負います。
    章ごとに挟まれるピンボケの写真の説明(写真自体は何も分からない)が、イオランダたちの状況を言い表している。

    ウクライナでの戦争が激化する今、この本を読むのは辛かった。

    0
    2022年04月24日

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