yocoのレビュー一覧
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ネタバレ朝丘さんにしか描けない世界観で、愛する事の苦しさと喜び、生きる事のかけがえない幸福が描かれていて、キャラクターみんなが真摯で愛おしくて堪らない。
夏に出会った暁天とリンの不穏な空気に『これから季節が巡った先で二人は表紙のような穏やかに笑いあう関係になるんだよね? どうやって??』とハラハラさせられたのですが、成る程そうきたかー……と。
頑ななリンの気持ちを溶かして愛する事、限りある時間を精一杯生きる喜びと優しさをプレゼントしてくれる暁天さんの優しさに胸がぎゅうっと包まれるよう。
恋に憧れ傷つく病弱な少年と天使の出会い、天使の設定から生まれ変わったその先で約束を果たす下りは切なくて綺麗で優し -
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ネタバレ予約して楽しみにしていた今作。
時間のある時に、大事にじっくり読もうと思ってましたが、
あまりの表紙の美しさに衝動を抑えきれずに一気読み。
はあぁぁぁぁぁぁぁ…………(溜息)
何でしょう、この充溢感。
何だかどんな言葉を選んでも陳腐になってしまうというか、
取りあえず読んで良かったです。
輪廻転生ものは使い古されたネタだと思っていても、書き手によって
その色は様々で、今回の朝丘さんの転生ネタは胸があたたかくなり
たまらない幸福感に満たされました。
幸せの感じ方は十人十色ですが、こういった形が苦手という人も一定数
いると思いますので、好き嫌いは分かれると思います。
お涙頂戴だと思うか -
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ネタバレ舞台はメキシコ。元軍人のエディはある目的を持って麻薬カルテルの牛耳る街へ足を踏み入れる。そこで出会ったのは、麻薬カルテルのナンバー2に育てられ、組織の一員として働く美しい青年アキだった。それぞれの事情を抱えながら、二人はどうしようもなく惹かれ合う。
ときには女装姿で男に近づき暗殺もこなすアキだが、その内面は愛を彷徨う子供。エディに心を許して甘える様子がとても可愛い。エディも、無骨で誠実ながらどこか可愛い。
全体的にダークな雰囲気でストーリーも重ため。エディとアキはお互いに一目惚れといった様子で恋愛の課程はすっ飛ばされている印象だが、そこはそういうものということで…。
恋愛以外の話の核となる部分 -
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切ないお話でした。
ガッツリBLストーリーというわけではないので、そういうのを期待している人には全く面白くないかもしれませんが、人が決して一人では生きていけないように、神様も人の心、信仰心や他を想う心があってこそ存在できるものなのだと語られているような気がします。
心の支えになる相手が同じ人間であろうと、獣であろうと、神であろうと、寄り添いながら慎ましやかに生きている存在を足蹴にするような帝には、まあ腹が立ちましたが、もしかすると帝も本当は寂しかったのかもしれません。
『神』と言えば、感情もなく、自然の摂理に逆らうこと無く、人とは交わらない(この場合肉体ではなく精神的にという意味で)存在である -
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ネタバレ詩乃が目覚めたら知らない場所で、左手と左足に枷が付いていて,ベットの柵に繋がれていた。
なんでここに?
そこに入ってきたのは,親友の柏木。
「ずいぶん長い間寝てたけど」という
「今の状況わかってる?」とも。
パニックになってると、柏木に押し倒されキスをされた。親友なのに。
詩乃はどうしてこうなったのか、思い出せない。
9ヶ月前大学の入学式の日に体調わるくてしゃがんでいた詩乃に声をかけてきたのが柏木だった。
詩乃は家族から、出来損ない扱いをされて自信がなかったが家を出て大学にはいったのだからと、ずっとやりたかった音楽をするため、軽音部に入る。柏木もはいったが、彼は複数のバンドのマネージジメント -
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男とバレたら処刑される、姉の代わりに隣国に嫁ぐ魔力を持たない王子と呪われし王の婚礼ファンタジー。
ということで、呪われた王×魔力を持たない王子の、謀略あり戦闘あり健気な気持ちが切ない婚礼もののBL小説でした。
作者の方が1945シリーズで名を馳せている方でして、その関係かやっぱり戦争描写を描くのが得意なんですね。
今作の中世ヨーロッパ風隣国同士の戦争も巧みに描かれており、すぐに作品の中に入り込めました。
この作品ストーリーが上手いなあと思ったのが、姉王女の代わりに男とバレない様に王子が嫁ぎに行く、っていうキャッチ―な掴みが決して本編ではないというところ。
むしろ今作で重要なのはその次、なぜ -
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ネタバレ前作で、
苑をずっと好きだった明渡の「好き」は小5の時の事故で脳に血だまりができているからだったとわかり、一度別れた後、
2年後苑の父の葬儀で再会、実家でセックスしたが、その早朝、ひとりで苑は東京に帰る。
が、その苑の職場に明渡がきて、実家をつぐのは従姉の果菜子で自分はもう帰る家はないと。二人はキスをした。
でおわったんですが、このままハッピーエンドでカップル復活なのかなぁ・・・って思ったら全然まだまだありました。
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これがこの本
2人は別々に暮らしていて、週に2~3回明渡が苑の家にごはんをたべにくる程度の付き合いをしていた。
あるとき、苑のお客さんの梨木さんに個人的お付き合いを -
購入済み
イラストに惹かれて購入
表紙がカッコイイ
個人的には、2.3番目のお話が好みかな
最後のはかなりダークだが、本人たちが幸せならいいと思う
そんな時代ですよ、頻繁に国同士が領土で争う時代ならば
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ネタバレ前作はドラマチックな出会いから愛を確かめ合う初々しさが魅力的な物語だったが
今作は二人の関係を障壁と成長を盛り込みながら丁寧に描いているお話だった。
日本人はジェイムス(保守的)の方に共感する人も多いかと思うが、ベンの柔軟な言動には新鮮な驚きと発見があって面白く読み進めることができた。
印象的なのはタフにふるまってきたベンが両親の訃報の記事に内心では大変なショックをうけていたことをジェイムスが気づく場面。人は表面だけではわからない。恋人なら尚更パートナーの内面をきちんと知り、心に寄り添う努力を怠っては良い関係を築けないのだと感じさせられる。
また、ジェイムスが玉座の間にベンと訪れる決断の場面は -
イラストに惹かれて購入
月村先生すきなんですよ
月村先生の作品にしては展開が早い?
今回の屑設定は母親でした
あそこまで自己中だと、情もそのうち枯渇してしまう
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ネタバレ山崩れを意味する「蛇抜(じゃぬけ)」という苗字をもつ苑(その)は、苗字故になかなか友だちを作れずにいた。
その田舎町にあるクラフトビールの会社の息子が同級生の明渡(あきと)。
人気者の明渡は、陰キャで両親にもネグレクトされている苑にも優しく接してくれる。
小学5年の時、苑は両親のことで夜に家を飛び出し、名前のとおり山崩れに会ってしまう。が、明渡が手をのばしてくれて助かってしまった。本当は死にたかったのに。
明渡のおかげで、苑は無事だったが、明渡はしばし入院してしまった。
退院してからも明渡は苑をかまってくる。
二人は高校生になった。
優秀な明渡は頭のよさに相当する高校をうけず、苑と同じ高校に