yocoのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表紙にもなっている2人がチェスをする出会いのシーンが特に印象的でドキドキする。海外ならではの関係の築き方やお互いの社会的立場が恋愛に大きな影響を与えているのも、二人の今後の関係がどうなっていってしまうのか?と気になってどんどん読み進めてしまった。ジェイムスとベンそれぞれに葛藤を抱えているものの、タイプの違う二人だからこそ前に進むことができるのではと読者は期待が持てる。
カミングアウトに関しては、国や立場の違いはあっても、その影響とその後の人生を考え、全世界共通で大きな葛藤を抱える人は多いのだと改めて考えさせられた。
また、職場の仲間との会話に海外ではLGBTQ+に関しての理解がすすんでいるのだ -
ネタバレ 購入済み
恋人というよりパトロンの話
先生の作品が好きで追いかけて読みました。
オペラ歌手を目指す日本人の凛が、音楽学校で自身の進退に悩んでいる時、やり手起業人のイギリス人エリアスに出会い、愛人契約を結んで歌手デビューをする。エリアスには同性パートナーがいるので、何人もいる恋人というか、愛人。さらに歌手活動のパトロンでもある。
芸術家とパトロンに身体の関係があるのはありがちだけど、お互いグズグス何年も同じ事を繰り返す、先生もイライラする問題ありありカップルでしたね。
芸術家のお話だと、ラプンツェル〜の方が好きかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ見た目は少年、中身はおじいちゃんな天崎さんが気になって購入を決めた。
基本的には無邪気で年の功ゆえか鷹揚としているけど、なんとも言えない危うさがあって放っておけないひとって感じ。
そもそも神隠しでカミの供物になったとか、そのせいでカミに狙われてたりする激重過去持ちのおじいちゃんだからね……更に元を辿ると生きている人間の怖さにぶちあたってオーバーキルだよ。
そんな天崎さんの相棒――カミに姉を殺されたことがきっかけで霊感に目覚めた元警察官の津々楽。
最初のほうは心に傷を負った大型犬みたいだったけど、天崎さんがカミに傷つけられると瞬時にスイッチ入ってバーサーカーモードになるのがよかった。カミとの取 -
Posted by ブクログ
ネタバレ絵に描いたような完璧なハッピーエンドだった。
でも、グシオン側に愛があったから良かったけど、かなり危ない橋というか、普通なら5回殺されてもおかしくないような国家間の裏切りだよね。すぐ殺されずに魔力タンクに生かされるんじゃないか?と輿入れ道中を読みながら思ってたけど、まさか肝心の魔力が・・・。というか、父王もそういう国家事情があるなら4人と言わずに子供たくさん作っときなよ。とかBLが成立しないことを考えたりしちゃう。
とはいえ、ハッピーエンドになる前提のストーリーという感じ(伏線というよりもはや上手くいきそうな描写が多い)でそこまでヒヤヒヤはしなかった。
予想通りのハッピーエンドなのでも少しギリ