オースン・スコット・カードのレビュー一覧
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いかにもSFSFしたSF小説( ´ ▽ ` )ノ
「宇宙の戦士」の少年(幼年?)版( ´ ▽ ` )ノ
主人公が6歳(!)とか、普段着が全裸とか、ほんと「SF小説」の典型で、こういうのダメな人はダメだろうな( ´ ▽ ` )ノ(設定が飛躍し過ぎで、ガンダムとかスターウォーズとかアニメ・映画からSFに入った人はこういうところで挫折しがち……まあ、昔の自分自身がそうだったんだけど。SF入門書としては、クライトンとかクーンツとかもう少し一般小説寄りの作品の方がいいな)
ついでながら、立体感・躍動感のないぺったりした表紙絵とか生硬な翻訳文とか、本としての体裁もまた典型的な、昔ながらの「SF小説」( ´ ▽ ` )ノ(なんかこういう絵柄、好きじゃないんだよなあ……(´ェ`)ン-…。加藤直之とか生頼範義とかフランク・フラゼッタとか、もっと奥行きがあり個性があり、それ自身ドラマを孕んだSFアートが好き( ´ ▽ ` )ノ)
でも基本的なストーリーは、ビルドゥングスロマンというか帝王学というか、友情・支配・人心操作・処世術などなど、一般社会における対人関係の諸問題をシミュレートしたもので、広い読者層に受け入れられそう( ´ ▽ ` )ノ
下巻の解説を読んだら米軍の推薦書になってるそうで、さもありなん( ´ ▽ ` )ノ
ゲームキャラを「アバター」と呼ばないのは作者のこだわりというよりも、執筆時にまだこの用語が一般的じゃなかったからなんだろうね( ´ ▽ ` )ノ
6歳(!)という設定にした理由はさっぱり分からないけど、彼らが「新人類」とか超能力者とかでなく、あくまで「天才児」というところがちょっと新鮮に感じられた( ´ ▽ ` )ノ
戦闘中テレパシーとか予知とか出てくると「またか」と思っちゃうからね( ´ ▽ ` )ノ
そういう特殊能力に頼らず戦闘場面(まだ訓練シーンしか出てきてないけど)を描いているところに、カードさんの実力を感じさせられた( ´ ▽ ` )ノ
無重力空間での肉弾戦って、面白いね( ´ ▽ ` )ノ
下巻ではどうなるんだろう? 実戦があるのか、結局脅威は作られた脅威に過ぎないのか?……興味津々( ´ ▽ ` )ノ
なんか聞いたタイトルだと思って購入したんだけど、近年映画化されたんだね( ´ ▽ ` )ノ
いま予告編見たら、さすがにエンダーの年齢設定はもう少し上に変更されてるみたい( ´ ▽ ` )ノ
まあ、地上波で深夜放送でもされたら見てみよう( ´ ▽ ` )ノ
にしても、これが「新訳」かあ……(´ェ`)ン-…
大昔から、ミステリーやホラーと比べても、SF小説の翻訳は数段落ちるなあ……(´ェ`)ン-…
ところどころ、訳者自身何を書いてるのだか分かってないんじゃないか?という文章あり……(´ェ`)ン-…
セリフなんか、いちど音読してみないのかなあ?……(´ェ`)ン-…
ついでにいうと、中途半端なハヤカワ文庫のトールサイズ、大嫌い( ´ ▽ ` )ノ
2017/08/01
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アダム・グラントの「ORIGINALS」の中でちょっと触れられていたので興味を持って読んでみました。なるほど、ちょっとハリー・ポッターに似てる(こっちの方が全然先発なので、失礼な表現ですが。。)。
天才エンダー少年が、幾多もの障壁にもめげずに前へ進んでいく姿を描いた名作SF。
舞台は異星人の侵略に備えて設立された艦隊指揮官育成用の学校。地球全体から頭の良い子どもを選抜して入校させ、訓練させて中でも更に選抜していく。
ゲームに勝つには、固定観念に囚われていてはいけない。考えて、機転を利かせないといけないということを学ばせてくれる本。
小学校高学年か、中学生なら問題なく読めそうなわかりやすさ、読みやすさ(訳も良いのかな)なので、もっと子どもの頃に読みたかったなぁ。。諦めない心、粘り強さが育ちそうです。
しかしエンダー少年、6歳というのが何とも。読者層はさすがにもうちょっとは上なんじゃないのか。
上巻を読み切った段階ではバガーと呼ばれる異星人は記録上でしか出てこないけど、下巻が楽しみ。 -
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ネタバレ読んでて、エンタメってこういうものだったって思い出した。とくに「エンダーのゲーム(短編版)」。11才の少年が他の誰にも思いつかない戦術でめくるめく大活躍… って、そう、最近忘れてたけど、そういうのがエンタメだった。リアリティとかどうでもよくて、とにかく面白ければいいんだよ。
「ブルーな遺伝子を身につけて」は、正統派SFっぽい顛末に加えて、宇宙服らしき「モンキースーツ」の語感がツボ。猿のスーツなんて不格好なはずなのに、何故かスタイリッシュ。
「アグネスとヘクトルたちの物語」…ステンドグラスの絵の裏表をひっくり返して見ているような話。どっちも表だしどっちも裏。民族弾圧による死の運命から義両親に助けられた過去を持つアグネスは、同じような立場の人間を救おうとして、その結果数十億の人類を死に追いやってしまう。けれどもその一方で、異種生命のヘクトルたちを過去の自分と同じように死の運命から脱出させる。それが皮肉なのか正統な結果なのか、想像の余地を残す形で淡々と語られて面白い。あとは、原理のわからないものを使ってその結果、という内容は、原発なんかを利用してる現実に照らし合わせると笑えない。
「開放の時」、これが一番好きかも知れない。乱視の視界みたいに、いくつもの世界が重なって現れて、主人公は一番良い世界にあたった時に死ねるって話。奥さんは主人公の死によって子供が居る世界を獲得して、哀しみはするけどほっとする。主人公には救いはないんだけど、ちょっとした達成感とともに死んでいく。複雑な幸福感がある話。
「陶器のサラマンダー」も切なくて良い。「無伴奏ソナタ」は、そこまで。他の短編は面白かったけど上4つと比べるとオーソドックス。でも十分に面白かった。
全体を通して、死と生に敏感な作者なんだと感じる。意味のある生き方に強い関心があると言い換えてもいいかも。その上でしっかり読者を引き込む要素を備えてて、主張とかテーマとかに必要以上に傾倒しないのがかっこいい短編集だった。 -
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タイトルは違うけれど、内容は完全に『ゼノサイド』の続き。
ディヴァイン・ウィンドの一連の話、パシフィカのマルの存在、最後に代弁をしたけどほとんど出番のないプリクトとか、消化し切れていないパーツがいっぱいあるんじゃないですかね。それで星ひとつ減。
これでもってエンダーのシリーズは一旦終了。主人公死んじゃうし。
この作品は大江健三郎と遠藤周作の『深い河』に影響を受け、そして作者はモルモン教徒で、ってことだけど、大江健三郎も遠藤周作もモルモン教もよく知らないのでそれがどう影響しているのか、その是非についてもわたしにはわかりません。ただ、内容が異生物虐殺をめぐるあれこれがテーマなので、宗教色は結構強いですね。日本人にはあまり違和感のない展開じゃないでしょうか。
この作品は、SFという手法で表現されているけれども、SFという枠を超えてもっと広く評価を問われてもよい作品だと思います。
蛇足ながら…クァーラ。頭はいいんだけど、他人を見下した言動で嫌われて孤立していて、本当は嫌われたくないのに自分から歩み寄ることができない人。人種に関係なく、どこの世界にでもいるのねってしみじみ思いました。 -
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ネタバレ『エンダーのゲーム』からつながってはいるものの、物語世界はだんだん違う方向へ行っています。上巻はまどろっこしい感があり、下巻ではそれなりにまとまったものの、内容ぎっしりで少々重かったですね。
モンスターペアレンツの家庭の状況、見た目が半人間や昆虫みたいな知的生物への拭えない嫌悪感、離婚へ至る過程における夫妻のすれ違い(←結構リアル)、遺伝子治療により直ったはずの元強迫性障害者の現実逃避とその顛末、キリスト教的?自己犠牲願望、アニマ・アニムスの実体化、引き寄せの法則のSF的表現。てんこ盛りな要素をひとつの物語にまとめるのは作者の技量も大きいと思います。
そして伏線を全部回収せず来シーズンをお楽しみに♪みたいな海外ドラマ的エンド。
続きも読むけど少々疲れたので星ひとつ減。
続きは『エンダーの子供たち』です。 -
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途中までは少年のSF冒険譚かと思ったけど終盤でその趣がガラッと変わってしまった。特にピーターとヴァレンタインが思想活動に乗り出したあたりから。
どんな困難でも持ち前の頭脳で乗り越えていくエンダー。普通ならそこでハッピーエンドだったかもしれない。でもその先にあったのは絶望だった。エンダーを最高の兵士にするべく全てを管理しようとするあまりエンダーには一つも自由意志に基づくものが残されていなかった。そして最後にはたった一つのかけがえのない支えであったヴァレンタインへの想いまでも踏みにじられてしまった。最後に彼に自由として残ったのはただの「マインドゲーム」だけだった。
だから『エンダーのゲーム』なのか。てっきりバトルルームでの戦闘演習のことを指してるのかと思ってたけど…… -
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面白い!時は近未来。銀河外生命体バガーからの二度にわたる侵略を辛くも退けた歴史をもつ国際艦隊は、来たる三度目の侵略に対抗するための人材を探していた。そんな期待を知るよしもない天才少年エンダー(6)は、国際艦隊からの徴兵を受け入れ、最愛の姉ヴァレンタインと最悪の兄ピーターに別れを告げる。幹部候補生育成機関のバトル・スクールでエンダーはその才能を開花させていく!大人たちの本当の思惑とは?絶望に叩き落とされたエンダー、そこから立ち上がった時いったい何をするのか?!以下次巻!
ガジェットも物語を縁取る世界観も人物の心情も、すべての要素からワクワクが止まらない!エンダーの成長から目が話せないエンターテイメント! -
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ネタバレSF短篇集。
SFといってイメージするのはスターウォーズのように超越したテクノロジーを使った戦闘などでしたが、この本の短編はいかにもSFな物語というよりは作者の人生観をSFというジャンルで表現しているような印象を受けました。
宇宙人やタイムマシンが当たり前に出てきますが、それらの登場人物や道具を使って人生の考え方や人の生き方を話に落としこんで、1つ1つの話が教訓や寓話のように生き方の指標を示すような物語になっていると感じました。
11の短編の中では、タイトルになっている無伴奏ソナタとアグネスとヘクトルの物語が気に入りました。人の幸せや向き不向きについて考えさせられる話が少し寂しげで綺麗な話だと思います。 -
購入済み
凄いとしかいいようがない
エンダーの影になり得たただ一人の少年。天才で圧倒的ででも孤独なエンダーの話が好きだったけど、ビーンも気になる存在だったから、ビーンサイドをえがいた話には一もにもなく飛びついた。読後感は言いようもない。ビーンのあの口調や話し方はそういう意味があったのね。出だしはそんなことありえるのか、と思うような事件から始まったけど、話にぐいぐい引き込まれた。最後はビーンにも幸せになると予感させて貰えたけど、もっとその後はどうなるのかが気になる。死者の代弁者のように、エンダーのその後やバガーとよばれた女王ありの世界や思想や観念の話も良かったけど、ビーンの人生そのものがどうなったのか知りたい。でもこれで完結してしまったからこの先はないよね。ああ、でも気になる。
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まず、この文庫本の最初に『はじめに---作者への公開書簡---』が置かれています。この文章が書かれた時代のアメリカにおけるSF作品への状況が透けて見えてきます。
その上でこの短篇集を読むと、なかなかドロッとキテるな、というのが第一印象。『はじめに…』にも書かれている「”本格”SF以外に目を向けようとしない狭い範囲の読者のためだけの作家ではないのだ。」がよくよく分かってきます。
作者のあとがきにはこう書かれています。
---これらの短編すべてで繰り返されているモチーフがある---残酷なまでの苦痛と、グロテスクなまでの醜悪さだ。繰り返しあらわれる主題もある---死の愛好、喜びに対する支払いきれないほど高い代償、因果応報への非現実的な信頼だ。
この文章が全てを語っています。確かに”本格”SFを愛好する私のような人にはチト辛い短篇集でした。