オースン・スコット・カードのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「SF好きならどう?」と同僚に勧められたのが
この人の「エンダーのゲーム」という作品。
長編と短編があるようですが、
バトル物SFに興味があまり向かなかったので
短編版のこちらを選択しました。
で…
エンダーのゲームに関しては
ガンダムみたいなロボット系のSF好きなら
長編版のほうが楽しめるかもしれません。
その他、短編もなかなか面白い作品が多かったです。
単に「面白い」というより
数年後「あれ…なんか、こんな話どこかで読まなかったっけ…」って
忘れた頃にウズウズしてしまうような、
何か知らないうちに妙な種を植え付けられるような内容が揃っています。
個人的には
・王の食肉
・深呼吸
・四階 -
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Posted by ブクログ
『エンダーのゲーム』はエンダーの物語で、エンダーの天才性を描き出せればよかったのでサブキャラたちの描写はすごく薄くなっている。
この本はそういった原典の薄さにつけこんで都合よくサイドストーリーをねじ込んだだけ
……といえばそうなのだが、それでもこれだけ面白いものを書けるのであれば大したもの。
思うに、主人公はエンダーでなければだれでも良かったのだと思う。エンダーとは違った方向に天才性を発揮する人物ならだれでも。
「コンピュータのような記憶と無限の洞察力を持つ天才ならこの状況からここまでの結論を出せるはずだ!」
を突き詰めた思考実験小説で、つまり主人公はエンダーを超える天才なので読んでて大変爽 -
Posted by ブクログ
SFである意味を見いだせない。これたぶんミステリか何かだし、1970年アメリカ片田舎での物語、とかで十分なのでは……
メインテーマはたぶん贖罪と救済とかその類いのやつで、ほとんど宗教的な強迫観念にかられた人間の、心の動きを描いている。
未だに宗教がひとの心の拠り所になっているという舞台設定がそもそも意味わからん。
なんでこいつらこんな禁欲的に生きてるんだ、その説明が「宗教」「宗教」「宗教」でしかないの、本当に読者を納得させられると思ってるのか。
「興奮するとスペイン語が出てしまう」とかいうよくわからん設定がありそういうシチュエーションが本当に頻繁に登場するが、
作者はスペイン語がめっちゃ好 -
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Posted by ブクログ
ずっとバトルスクールだけの展開に飽き飽きしていたので、下巻のほうが面白かった。
「卒業試験」のあたりでどんでん返しに気づいた。と同時にタイトルの意味を理解した。
ここらへんは話としてよくできていると感じる。
問題は死者の代弁者のところで、エンダーの放ったミームがどうしてこんなに影響力を持てるのか
まったく全体説得力が感じられなかった。続編への繋ぎ? よくわからない。
どうも映画版ナウシカみたいに、主人公が完璧に優しすぎる人物として描かれていて
そこが話全体の説得力を歪めてしまっているようだ。
エンダーが完璧である結論をどうやっても動かせないので、敵に対する扱いも完璧でなければならず
その結 -
Posted by ブクログ
いかにもSFSFしたSF小説( ´ ▽ ` )ノ
「宇宙の戦士」の少年(幼年?)版( ´ ▽ ` )ノ
主人公が6歳(!)とか、普段着が全裸とか、ほんと「SF小説」の典型で、こういうのダメな人はダメだろうな( ´ ▽ ` )ノ(設定が飛躍し過ぎで、ガンダムとかスターウォーズとかアニメ・映画からSFに入った人はこういうところで挫折しがち……まあ、昔の自分自身がそうだったんだけど。SF入門書としては、クライトンとかクーンツとかもう少し一般小説寄りの作品の方がいいな)
ついでながら、立体感・躍動感のないぺったりした表紙絵とか生硬な翻訳文とか、本としての体裁もまた典型的な、昔ながらの「SF小 -
Posted by ブクログ
アダム・グラントの「ORIGINALS」の中でちょっと触れられていたので興味を持って読んでみました。なるほど、ちょっとハリー・ポッターに似てる(こっちの方が全然先発なので、失礼な表現ですが。。)。
天才エンダー少年が、幾多もの障壁にもめげずに前へ進んでいく姿を描いた名作SF。
舞台は異星人の侵略に備えて設立された艦隊指揮官育成用の学校。地球全体から頭の良い子どもを選抜して入校させ、訓練させて中でも更に選抜していく。
ゲームに勝つには、固定観念に囚われていてはいけない。考えて、機転を利かせないといけないということを学ばせてくれる本。
小学校高学年か、中学生なら問題なく読めそうなわかりやすさ、読 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでて、エンタメってこういうものだったって思い出した。とくに「エンダーのゲーム(短編版)」。11才の少年が他の誰にも思いつかない戦術でめくるめく大活躍… って、そう、最近忘れてたけど、そういうのがエンタメだった。リアリティとかどうでもよくて、とにかく面白ければいいんだよ。
「ブルーな遺伝子を身につけて」は、正統派SFっぽい顛末に加えて、宇宙服らしき「モンキースーツ」の語感がツボ。猿のスーツなんて不格好なはずなのに、何故かスタイリッシュ。
「アグネスとヘクトルたちの物語」…ステンドグラスの絵の裏表をひっくり返して見ているような話。どっちも表だしどっちも裏。民族弾圧による死の運命から義両親に