オースン・スコット・カードのレビュー一覧

  • 不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選
    SFの肝である"センス・オブ・ワンダー"を刺激する題材を絶妙にチョイスしてくるアンソロジストがここで選んだのは「銀河帝国」もの。いくつもの長編シリーズ作品が生み出されてきた古くて新しいテーマが、悠久の時を経たドラマではなく短編世界で描き出されているという素晴らしさを味わえる。
  • 死者の代弁者〔新訳版〕(上)
    前作の『エンダーのゲーム』とは話がだいぶ違うけど、今作も面白い!(こっちの方が好き)
    主なストーリーは異星人との交流だけど、そこに宗教やAI…などいろんな要素も加わり、登場人物それぞれの事情も細かく描かれていて読み応えがあった。読む手が止まらない!
  • 死者の代弁者〔新訳版〕(下)
    しだいに謎が解けていき驚きの連続。異生物ピギー族との交流も目新しさの連続で面白い。さすがSFの大傑作!
    代弁のシーンはすごく惹きつけられたし感動した。
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    中盤まではエンタメ作品としても面白かったが後半は一気にこの作品の底力を感じさせられた。すごい。

    一番最後の展開が急だったのがちょっと残念。
  • 死者の代弁者〔新訳版〕(下)
    「エンダーのゲーム」続編にして、前作同様ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作品。今作はミステリー色が強く、上巻が出題編とすれば、下巻は解答編。エンダーが行う『代弁』はまさに犯人を暴く名探偵さながら。真実を知って愛と赦しを抱けるか。魂の救済をめぐる人間模様に引き込まれる。
    後半のピギー族との交渉は、言語やメ...続きを読む
  • 死者の代弁者〔新訳版〕(上)
    「エンダーのゲーム」続編。前作はバトル・アクションの側面が強かったが、本作では様々なジャンルを包括した緻密な構成のストーリーが魅力的だ。3000年を旅したエンダーは、伝説の存在が最強の力を備えて宇宙人の秘密を抱え、正体を隠して一般人の中で縦横無尽に活躍するという、なろう小説の主人公感がハンパない。し...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
    映画をIMAXで見る前に読んだと記憶している。
    とにかく、エンダーがカッコイイ!
    兄と妹がいるが、どちらもエンダー並みの頭脳を持つ天才一家。
    いたるところで頭脳戦が繰り広げられる。
    映画の2時間では、短すぎて納らなかった。
    小説を映画にするのは難しい。
    物語の中に入り込めば、アトラクションなみに楽し...続きを読む
  • 不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    下巻で話が動いて面白くなった。実戦との境がわからないまま勝敗が決まる、メインのストーリーは予想通り、という感じだが、その後の展開に意表を突かれた。夢の世界の再構築、意思疎通は完全に想定外。三十年以上前の作品なので、古さを感じる描写も多いが、名作といわれるだけのことはある。「星を継ぐもの」を三十年前に...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    SF。下巻。映画視聴済み。
    映画はなかなか原作に忠実だったみたい。
    さすがに面白い。
    解説によると、アメリカ海兵隊大学でリーダーシップ演習の教材として使用されている作品とのこと。
    エンダーと大人たちの立場から、指導者としての立ち振る舞い、指導者ならではの苦悩を描いた、SF要素を抜きにしても読みごたえ...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    【新訳版で再読】全てが終わったあと、真実を明かされるエンダー。バガーを滅ぼしてしまったことによる罪悪感に苛まれ続け、自分を見失ってしまう。天才だけどやはりエンダーだって子供なんだ。その後入植したバガー亡き後の惑星で、エンダーはバガーの遺志に触れる。死者の代弁者として、ヴァレンタインと共に旅立つエンダ...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
    【新訳版で再読】旧版はとにかく訳が合わなくて興醒めしたが、ずいぶんすっきりして良くなってる印象。個人的には映画を観た後に読むと、より一層楽しめると思う。バトル・ルームでの訓練や、デスクの巨人ゲームなんかは映像で観ないとイメージしにくい、というのが理由。原作と映画の違いも楽しめる。
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    名作。飽きさせない展開ももちろんだが、そもそもエンダーをはじめ子どもたちが戦争に駆り出されるという設定が秀逸で、物語にリアリティを持たせ、ストーリーを魅力的なものにしていると感じた。当たり前といわれれば、その通りなのだろうが、この作品では特にそのあたりががっしりとした背骨のように作品全体を支えている...続きを読む
  • 死者の代弁者〔新訳版〕(上)
    『エンダーのゲーム』読んでから、大分経っていたので、どういう風に終わったのか覚えていなかった。
    エンダーが何をしたのかは何となく覚えていたけど。
    この作家の特徴なのか、読み始めはなかなか世界観が掴めない。
    それを掴んだら、一気に読める。
    徐々にテンション上がってきたぞ。
  • 死者の代弁者〔新訳版〕(下)
    やっぱり、面白かった。
    『エンダーのゲーム』読み返したくなった。
    買おうかな、このシリーズ。
    エンダーが大人になって、なんだか凄い人になってる。
    読み応えあったな。
    異星人と人間がどのように共存していくのかドキドキしながら読んだ。
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕
    「エンダーのゲーム」を代表作に持つSF作家の短編集。同著には「エンダーのゲーム」の短編版も収められているので、著者の作品未経験者には入りやすい一冊かもしれない。

    外国のお伽噺から残酷フィルターをとっぱらったかのような作品がとにかく上手い。人体が欠損しまくる話が特に面白く、「王の食肉」と「無伴奏ソナ...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
    どのような物語かと尋ねられたら「少年の冒険と成長の物語」と答えるかと思います。「ハリー・ポッター」シリーズや「ゲド戦記」の物語に胸をときめかしたことがある人には間違いなく気に入ってもらえる本、ただしSFなのですが。

    もっとも、SFの文学的な価値をどうこう言うつもりはないのですが、とかく荒唐無な作品...続きを読む
  • エンダーズ・シャドウ(上)
    「エンダー」シリーズの発端の時代を別人物の視点で描いた物語。「エンダーのゲーム」同様に「少年の冒険と成長」が語られ、さらにしられざる真実(仕掛け)が明かされることでエンダーの世界をより豊かなものにしている。

    すべての「伏線」がオリジナルのエンダーズサーガと破綻なく寄り添いつつ、気持ちよく「回収」さ...続きを読む
  • エンダーズ・シャドウ(下)
    『エンダ―のゲーム』をビーンの視点から描いた姉妹編。本編では描かれなかったビーンの生い立ちや葛藤が描かれている。以下、備忘。
    ・エンダ―の宿敵はピーター、ビーンの宿敵はアシル(ロッテルダムでビーンがポークに殺せと命じたがポークの温情で生き長らえ、後でポークを殺す足の悪い少年。)
    ・ビーンの頭脳はエン...続きを読む
  • エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
    Rebuildでいつぞやちらっと話にでてきて、気になっていたものをやっと読破。
    とりあえず長いお話で、前半戦は冗長な感じがしちゃって読み終えられるか心配だったけど、後半はエンダーの内面的な苦悩やら葛藤がフォーカスされていて読みやすかった。
    異文化理解に関して書かれているとかあとがきにあったけど、バガ...続きを読む