山岡洋一のレビュー一覧
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ネタバレビジョナリー・カンパニー
■偉大な企業の特徴
「基本理念を維持し、進歩を促す」
・世の中の変化の一歩先を行き、聖域なく自らも変化していく強い情熱
・絶え間ない変化にもかかわらず、企業が守り抜いてきた基本理念を持つ
・基本理念が組織を束ねる求心力になる。
・基本理念があるからこそ、経営者や事業などそれ以外の要素を変えても、企業としての継続性を確保できる。
■仕組み
①不断の改善
②沢山試してうまくいった突然変異を残す
③社運を賭けた大胆な目標
取組が全てうまくいくわけではない。
それでも進歩への情熱を絶やさず、逆境から必ず這い上がってくる「ずば抜けた回復力」こそが、「偉大な企業」
■5つ -
Posted by ブクログ
ネタバレ企業の軸というか、何を大切にしていますか?ということが大切と説く本。
正直、自分が勤めている会社について、これに答えられない。
これは、トップが変わっても、会社に残るものなので、組織の仕組みの問題なのだと思う。
答えられないなら、まずは経営理念を文書化することから始める方が良いとのこと。で、この経営理念は、進歩について、含まれている方が良い。理念が決まれば、戦略、戦術、組織体系、構造、奨励制度、オフィスレイアウト、職務設計などに反映していくことが必要。
ビジョナリーカンパニーのポイントは、不安感を作り出し、動きを生み出すこと。厳しい自制、猛烈な仕事、耐えざる努力があれば、到達できるらしい。 -
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ネタバレアメリカの良好な企業から偉大な企業に飛躍したのは、なぜか、その理由を探る書籍。偉大な企業となるためのセオリーがあるものなら、知りたい。偉大になるために、やってはいけないことがあるのなら、知っておきたい。経営者なら、誰もがそう考えると思う。私も、そんなことを期待して、本を読み進めました。
以下は興味深かった。初めから、最後まで終始、以下の言葉に尽きると思った。
・偉大な企業への飛躍を指導したリーダーは、まずはじめに新しいビジョンと戦略を設定したのだろうと予想していたがそうではなかった。
最初に最適な人をバスに乗せて、不適切な人をバスから降ろし、適切な人がそれぞれに相応しい席に座ってから、どこに向 -
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詳細に読むとかなり時間がかかりそうだったため流し読みの感想。
企業として組織が進むべき方向を示す理念の重要性を説いている。私は本書で説明されている理念=使命(ミッション)にあたると考える。
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のミッションにあたるものは途中で変えたり諦めたりしない。その企業の存続する意義である為。一方でビジョン・バリューはその時々に応じて、ミッションに沿った形で変えていくことが望ましい。
また、ミッションは会社によって異なるが成功している企業に共通するのはそのミッションをどれだけ深く信じていたかという点だ。基本理念を維持するためにはカルト宗教的に信じることもおかしなこと -
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ネタバレビジョナリー・カンパニー1と2で取り上げられたエクセレントカンパニーのうち、
衰退した企業を取り上げて法則を導きだした本。
偉大な企業には法則があり、衰退する企業にも法則がある、というお話。
昔よんだ時はつまらなかったけど、今は面白く読めるという不思議。
◯衰退の5段階_人材採用と教育
企業や事業成長とともに育った人は、「意図的な人材育成」の必要性が理解できない。
結果的に、人が足りないというよりも、変革してくれる人材がいないという問題にぶちあたる。
これが組織衰退のメカニズムである。
売上はすべてを癒す。それは間違っていない。しかし売上を上げたり、事業を急拡大させているなかで変革してくれる -
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ビジョナリーカンパニーの3冊目で、偉大な会社がいかに衰退するか、というフォースの暗黒面を描いたもの。
なんで、やっぱり、前2作にあった元気が出る感は、さすがに少ない。
「そうだよなー」と思う事も多いが、そもそも「偉大な会社」でもないのに、衰退することを考えるのもリアリティは低いな。
というのは、「普通の会社」の衰退パターンと「偉大な会社」の衰退パターンは違うんだと思うんですね。
とまあ、ぶつぶつ文句いっているけど、このシリーズ特有の対照ケースとの比較をうまく使った調査設計やデータ分析など、方法論的な洗練と、それをすごくわかりやすい伝える語り口は健在で、思わず引き込まれてしまう。 -
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偉大な企業が衰退した要因について前著2作品の結果から調査を行い、5つの段階を経て衰退していくことを書いた一冊。
今作は衰退について書かれており、 前著2作品での適切な人材や第五水準のリーダーシップやBHAGを守れずに衰退していく企業が多いと読んでいて感じました。
奢りや傲慢からくる慢心、根拠のない賭けに出るなど
後継者の選択は外部からの招聘については前著2作品とも共通するところがある。
そして、第4段階までいくとパニックから反射的にとってはいけない行動をするという心理は非常に興味深いものがありました。
ただ第五段階にまで到達していなければ堅実に経営を行うことで逆転することは可能で、IBMや -
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シリーズ第3作。
偉大な企業が衰退していくステージを以下の5つに分類して警告を発しています。
第1ステージ「成功から生まれる傲慢」
第2ステージ「規律なき拡大路線」
第3ステージ「リスクと問題の否認」
第4ステージ「一発逆転の追求」
第5ステージ「屈服と凡庸な企業への転落か消滅」
上記のステージの流れそのままに失墜した事例として思い起こしたのが「雪印集団食中毒事件」に端を発する、牛肉偽装を含む一連の問題でした。
この事件は、2000年6~7月にかけて近畿地方を中心に発生したもので、認定者数約13,000名という過去最大の食中毒といわれています。北海道工場の脱脂粉乳の生産設備で停電が発生し、