山岡洋一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ古典的名著とされており、本書に似たようなことを述べているビジネス書は沢山ある。しかし、ここまでデータを調べて綿密に評価されているものは他にない。
ビジョナリーカンパニーとは、持続的に成果を上げられる組織のことであるが、そのためには明確なビジョンと浸透させるための仕組みが肝要だということだ。
とりわけ、自社に置き換えてみると短期的効率OR長期的成長…と、どうしても考えがちだったのだが、それはビジョナリーではないと論破された。AND思考で両立させる方法を考えていかねばならない。
自職場に対してビジョンを明確にすることはまず第一歩ではあるが、外部環境が変わったときにも本当に必要なものは?という視 -
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ネタバレ0. この本を読む目的は何か
過去の成功企業からの学びから、私が組織を率いたり、チームを率いる上で大切にしたい価値観をアップデートする。
私が特に大事だと思うことを抽象化し、実務に活かせるように引き寄せを行う。
1. この本は要するに何について伝えようとした本だと理解しましたか。また、現在の自分にとって、どのような意味があるかを考えてください。
偉大な企業というのは、特別なことをやっているわけではない。そして、ブレークスルーをもたらしたような革新的な発展があったわけではない。
むしろ、すべきことを理解しており、それに必要なことはとことん突き詰め、そうでないことは捨てるということを徹 -
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前々から「読まなくては」と思っていた本です。
ようやく読みました。
自分が想像していた内容とは違っていましたが、会社のあり方を考える上で、参考になりました。
とはいえ、ビジョナリー・カンパニーへの道は、なかなか厳しくて険しく、そして遠そうだということもわかりました。
個人的に気になったのは、この本の内容が、本当に成功の法則といえるのかどうか、という点です。
巻末に、この点に関する補足がありましたが、説明になっているような、いないような…。
この辺り(再現性の立証の難しさ)が、経営学の難しさなのかも、と改めて思いました。
とはいえ、会社の経営を考える上で、よい本であることは間違いないと思い -
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名を残すような偉大な企業で居続ける要素の本
いい感じでまとめられている、企業版の7つの習慣と言った感じか
①誰をバスに乗せるか②最後にかならず勝つ③単純明快な戦略④人ではなくシステムを管理⑤はずみ車と悪循環
BHAG①時を告げるのではなく時計を作る②ANDの才能③基本理念④基本理念を維持し進歩を促す
①誰をバスに乗せるか
行動を引き出すためでなく、報酬によりバスに乗り続けてもらう。疑問があれば採用しない。人を入れ替える。最高の人材は問題ではなく機会に当てる。
②最後にかならず勝つ
質問によって指導、強制ではなく対話と論争、批判ではなく解剖、情報を無視できなくする
③単純明快な戦略
世界一 -
Posted by ブクログ
この本を読んで、対象企業への知識が足りなすぎたと感じた。アメリカの名だたる企業が出てくるが名前を知っている程度で何を行なってきたのか、どういう歴史があるかまでは知らない。そこを認識した上で読むと理解が深まると感じた。調査方法がとてもシンプルでかなり大変なことだ。ビジョナリーカンパニー(先見的な歴史ある企業)と同時期に過ごした比較企業の差を歴史を遡り比較し、ビジョナリーカンパニーになりうる共通項をみつけていく。基本理念、企業理念が会社に浸透していることが何より大事である。企業は人の集合体であるが、全員他人だ。それぞれ様々な環境の中で生まれ育っている人間が集まり大きな目標を達成する。会社の色や本質
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Posted by ブクログ
全体主義を理解するためには、第2次世界大戦を理解する必要があるし、それを理解するためには第1次世界大戦とその起源、そして2つの大戦の間の時代を理解する必要がある。
ベルサイユ講和条約の交渉にイギリス代表の一人としてたずさわり、その講和条件がドイツの経済的・社会的な破壊、そして全体主義的な社会につながりうることを指摘したケインズ。
「説得論集」は、そのケインズが、第1次世界大戦と第2次世界大戦の間に書いた時事的な評論などをあつめたもので、デフレーション、金本位への復帰などなどのテーマについて、「節約」重視のディスコース、自由放任主義的なイデオロギーなどなど、当時の常識と戦い続ける姿がここにあ