山岡洋一のレビュー一覧

  • ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

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    偉大な企業はなぜ偉大なのか?を大きく7つの要素で説明した1冊。
    分析対象企業は米国の株式市場より11社が明確な基準で選出されており、これらを膨大な労力をかけて研究した結果がまとめられている。
    誰をバスに乗せるかが重要、とはよく聞くが、行き先(ビジョン)を決めることよりも先であるというのは意外な点だった。強烈なリーダーシップを持ったリーダーがビジョンを明確に定め個の力で集団を導いていく、だけでは長期に渡る「偉大な企業」を作ることは到底できないということなのだろう。
    とはいえ、どれも成功要因としては理解はできるものの、実践が難しいものばかり(偉大な企業になり得る成功要因なので当たり前だが)。
    実務

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    2023年01月03日
  • ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

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    400ページ近い大著であるが、ビジネス書でもあり、誰でも知っている大企業を例に挙げているので、また訳も良いのだろうが、サクッと読める。ビジョナリーカンパニーの定義として業界で卓越した企業、私たちが暮らす社会に消えることのない足跡を残しているなど、があげられているが、長い間、繁栄している企業と考えられる。いわゆる100年企業というものだろうか。それらの共通した項目をあらわしたものである。「ビジョナリーカンパニーになるためには、基本理念がなくてはならない。また進歩への意欲を常に維持しなかればならない。そして、基本理念を維持し、進歩を促すように、全ての要素に一貫性がとれた組織でなければならない」と、

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    2022年07月31日
  • 翻訳とは何か : 職業としての翻訳

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    ほんやくWebzineで公開されている、追悼10周年の企画で初めて著者の山岡さんについて知りました。

    そこから辿るように、山岡さんが手掛けられていた翻訳通信なども拝見し、とても感銘を受けたのは翻訳というものに対する山岡さんの並々ならぬ情熱でした。

    本書が、出版から20年経っていても、今なお後進の翻訳者の方々に影響を与え続けていることは、驚きでありながらも納得させられます。

    翻訳業界を取り巻く厳しい現実を認めながらも、翻訳という仕事の魅力を少しも疑わず全力を注ぐ姿勢は、仕事(もっと広義で捉えるならば、自分が信じるもの)との向き合い方を教えてくれます。

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    2022年02月06日
  • ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

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    「人材は最重要の資産ではない。適切な人材こそがもっとも重要な資産なのだ。」という一文に心がスッキリした。労働力不足やら働き方改革やらで、従業員が優遇される傾向にあるが、無条件に人財扱いされるわけがないと思う。

    「従業員の動機付けは、弾み車を押し続けることで、みんなが確認できるような実績を示せれば十分」といった趣旨のことが書かれていたが、これも適切な人材を集めているからこそだと思う。少し前に読んだ「V字回復の経営」という別の書籍には、従業員の意識改革に力を注いだり戦略的に仲間を増やしながら成功に導く様子が描かれており、対極的な内容で非常に興味深かった。

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    2022年01月19日
  • ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

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    私は経営者ではないけれど、基本理念と目的を持ち、細部まで徹底して一貫させるというのは、生き方や家庭にも生かせる法則だと思う。カルト的な信者をもつというところで、全く意図せず人を信者にしてしまう父のことを思い出す。

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    2022年01月07日
  • ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

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    ネタバレ

    ビジョナリー・カンパニーの傾向の1つとして「カルトではないがカルト『のようだ』」と書かれた文章を見た際は、思わず笑ってしまった(カルトは悪い意味ではなく、事実として忠誠心などを表す表現)。
    本書でも述べられているように、だからといって個人崇拝のカルト会社を作れという訳でなく、基本理念を熱心に維持するしっかりした仕組みを持った組織を作ることが企業には求められていると書かれている。

    P&Gで働く友人にこの本に書かれたP&Gの具体例をいくつか話すと非常に話が弾んだ。どうやら現在も基本理念を維持する仕組み作りは徹底しているようだった。

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    2021年10月01日
  • ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

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    内容がいずれも実際に結果を上げている会社の分析から成り立っており説得力がある。また、独自の内容が多く、筆者自身もそう考えていなかったことが、結果として導かれる点は面白かった。第5水準のリーダーの特徴、最適な人をバスに乗せると言った点は特に印象的。

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    2021年08月29日
  • ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

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    「七つの習慣」の企業版みたいな感じ。
    多くの調査を元にビジョナリーカンパニーと対象企業を比較し、その違いを説明している。
    ソニー以外海外の会社で、ほとんどが名前を知ってる様な大きな会社なので、正直そんなに差があるとは思って無かった。というより、一般的に見たら差は感じないと思う。

    従業員の多い会社の経営者なら読む価値はかなりあると思う。

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    2021年06月14日
  • ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

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    長かった。
    読み終わるのに5年。
    しかし、最後の1/3は2週間ほどで読み切った。
    うちの会社もこれぐらいの気概を持って人事にあたってくれれば・・・

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    2021年05月29日
  • ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

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    ドラッカーの本と同様に読みやすく感動する本である。企業のことを書いているが、人生の指針にしやすい。
    しかし、紹介されている企業は、倒産している企業や、サププライムショック時に、倒れかけた企業もある。
    カーネマンが、批判しているように、成功の因果関係に、多分にバイアスがかかっているのであろう。
    だが、確かに勇気づけられたし、こういうふうに生きたいな、と多くの人が思ったのではないだろうか。私はそうだった。だからこの本が好きである。

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    2021年05月10日
  • ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

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    シンプルで読みやすい。
    章ごと一つだけテーマを扱っていてその具体例を上げているので分かりやすい構成。
    本書は偉大な会社に共通する性質から、成功の法則を導くことを目指している。

    会社を題材にしているが、個人の生き方に当てはめることが出来るため、経営者で無くとも読む価値のある一冊だと思った。

    自分のことで言えば、明確でシンプルなビジョンがないまま、流行や勧められたことに手を出すから、自分の行動には持続性が無いんだなぁと実感した。
    言葉にすると恥ずかしいが実際そうだったので仕方ない。
    流行や勧められたものでも、ビジョンに合っているかどうかなど考えていなかった。
    自分の人生で何を達成するのか、それ

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    2021年02月28日
  • ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

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    石田さんからお借りしました。
    Good to Great
    -凡庸な企業が(途中から)偉大な企業にどうやって飛躍したのか?、第五人格

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    2021年01月31日
  • ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

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    【要点】
    本書は、世界の偉大な11社を徹底分析し、
    良い(Good)企業 から 偉大な(Great)企業
    へ飛躍するための7つの法則(①~⑦)につい
    て説明されている。

    ①第五水準のリーダーシップ(★が第五水準)
     ・有能な個人
      (スキルが高い人)
     ・組織に寄与する個人
      (他の人と協力できる人)
     ・有能な管理者
      (ヒト・モノ・カネを組織化して
       効率的・効果的に成果を出す人)
     ・有能な経営者
      (ビジョンへの支持し、組織を刺
       激し動かす人)
     ★偉大な経営者
      (謙虚さ・意思の強さの2面性を
       持ち合わせている人)

    ②適切な人を選抜→行先(目標)を決める

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    2021年01月03日
  • ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

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    決して屈服してはならない!
    衰退の五段階
    成功から生まれる傲慢
    規律なき拡大路線
    リスクと問題の否認
    一発逆転策の追求
    くっぷくと凡庸な企業への転落か消滅

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    2020年10月03日
  • 闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達

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    ウインドウズ作るとかいうマジ吉の所業をやってのけた人たちの話。大きなものを良く作ることの下に折り重なる犠牲が大きい。カトラーがいなければ無理だった。

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    2019年08月11日
  • 闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達

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    Microsoft の Windows NT (1988-1993 頃)の開発ヒストリー。

    かなりの大人数が昼夜休まずに必死に闘い抜いた開発秘話が語られており、とても面白かった。

    開発リーダー 兼 プログラマー(プレイングマネジャー)であり、この話の主人公でもあるカトラーの異常なまでの仕事に対するストイックな姿勢や、その周囲の開発者の動き方/考え方など、刺激になる部分が多かった。

    かなり胸が熱くなった。

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    2019年02月10日
  • 新・日本の経営

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    1955年から日本の企業を分析し、ボストン・コンサルティングの初代日本代表も務めた著者が、1958年に発表した「日本の経営」に続き、高度経済成長や日本製造業の世界的な台頭、そしてバブル崩壊による不況を経た2004年に、改めて日本的経営の持つ特質とその強みを分析した一冊。

    著者は、「終身雇用・年功序列・企業内労働組合」が日本的経営の特質であることを踏まえつつ、そうした特質が古く改善すべきものとされ、株主が企業の支配者であると考えるアメリカ式経営がもてはやされる昨今の日本の企業経営に対して、警鐘を鳴らす。
    幾つもの定量的なデータから、アメリカ式経営は決して成功しているとは言えないこと、日本のよう

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    2014年01月11日
  • 翻訳とは何か : 職業としての翻訳

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    翻訳の歴史からはじまり、翻訳業界の実態、問題点まで厳しく書いた本。語学力を生かした仕事がしたい、小説は書けないけど翻訳ならできるだろう…多くの翻訳学習者が抱いている甘い考えを容赦なく切り捨てている。

    翻訳は原著を深く理解し、日本語で表現する仕事。
    英語の読解力について
    第一段階→文法知識に基づき文章の構造を解析し、単語の意味を辞書で調べながら読む段階。学校教育で学ぶ英文和訳のレベル。
    第二段階→外国語であることを意識せず、文章構造を意識しなくても自然と内容を理解できる段階。辞書がなくとも単語の意味が文章から推測できるため、辞書なしでいくらでも読み進められる。
    第三段階→英文の内容を深く理解し

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    2013年07月14日
  • 闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達

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    * 当たり前なのだけど、みんな価値観が違うというのを最確認できた。
    ** 読む前は NT 開発時のデスマの話ぐらいしかイメージがなかったのだけど、登場するエンジニアの価値観の多様さに驚かされた。漠然と MS であればスキルが高いエンジニアがいるのだから、それなりにまとまっているのかと思っていたのだけど、スキルが高い以外は全く共通点がなく、まとまりがあるようにも見えなかった。
    ** 自分の周りにもいろんな価値観の人がいるわけで、それはあたり前のことなんだと再認識できた。
    * アメリカでも一部は無茶苦茶働くという話は聞いたことがあったが、その実例を見ることが出来た。
    * 別に難しいことは書いてない

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    2013年05月04日
  • 自由論

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    約150年前に執筆されたにも関わらず今も説得力を失わない、自由に関する最重要古典。国家権力が個人の行動に干渉するのは個人の行動が他者に危害を加える場合にのみ正当化される「他者危害の原則」を明確にしているのだが、何よりミルの想定する個人のあり方が素晴らしい。曰く、人間の知性というのは反論を聞いて自らの誤りを正すことによってもたらされるものであり、そうした反論は個性や多様性、少数派の意見というものを尊重しなければ決して生み出されないと言う。人は誰でも間違える、だからこそそれを克服するために自由は必要なのだ。

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    2013年04月12日