長谷川圭のレビュー一覧

  • フォルクスワーゲンの闇 世界制覇の野望が招いた自動車帝国の陥穽

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    世界を揺るがせたフォルクスワーゲンによる排ガス対策の不正問題を、NYタイムズの記者である著者が丹念な取材で掘り起こした書。フォルクスワーゲンがクリーンディーゼルと謳ったNOxの汚染除去技術は偽りで、ディフィート・デバイスと呼ばれる、法定テストをパスするための不正な装置を搭載していた。

    ビートルを設計したのは、フェルディナンド・ポルシェ、孫のフェルディナンド・ピエヒは祖父以上にドイツ自動車産業に影響力を持つことになる。ピエヒの威嚇を伴うトップダウンによる企業運営が、不正の発覚を妨げる企業文化を醸成したと著者はみている。

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    2018年02月10日
  • ローダンNEO4 ヴィジョン

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    これまで読んできてアルコン人のクレストの病状が気になっている。少し進展があって、こちらは一段落といったところ。新たに予知夢を見るジャーナリストのエラートが登場し、ローダンの元にたどり着こうとする。エラートが見る予知夢がこれからのストーリーとどう絡むのかドキドキしながら読み進めたところ、最後に驚く展開が待っていた。次巻を読ませるためのシカケなのだろうが、しっかりと嵌められている。今回はスペースオペラらしく宇宙を飛び回るシーンもあり、若干の中弛みを感じながらも楽しく読めた。

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    2017年12月28日
  • 凍てつく街角

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    酒浸りの生活を送るコペンハーゲン警察の捜査官トマス・ラウンスホルト、通称ラウン。ある事情で休職中の彼は、友人から頼みごとを持ちかけられる。二年前から行方不明になっているリトアニア出身の女性マーシャを探してほしいというのだ。家出か、それとも事件か?気が進まないながらも引き受けたラウンは、尋ね歩くうちに彼女の失踪に国際的な犯罪組織が絡んでいるのではないかと疑いはじめる。一方そのころ、若い女性だけを狙う猟奇殺人者が獲物を求めて街をさまよっていた…デンマークの人気サスペンス!(裏表紙)

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    2017年11月04日
  • レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか

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    謎めいた巨大企業レッドブルの誕生から成長まで、限られた情報の中で調べ上げている。
    ビジネス書という意味では、もう少し数字が表などにまとまっている方がありがたい。(スポーツでのスキャンダルとかは正直あまり興味なしで読み飛ばした)
    契約書が存在しない「男と男の握手」に重きを置くとか、オーストリアに喜んで税金を納めるとか、常識はずれのサクセスストーリーは面白い。

    あんな高くて大して美味しくもない飲み物がなぜ世界を席巻するのか、分かった気もする(本書を読んで飲みたくなった)。

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    2016年12月03日
  • おしゃべりな腸

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    ネタバレ

    最近多い腸の話。
    繊細で責任感が強く、有能な器官。
    それが、私たちの腸。
    アレルギーも体重も気分も、
    腸と深く関わっています。
    最新の医学研究結果とその活用法から学ぶ、
    腸と深く付き合う方法と
    健康な生き方へのヒント。

    著者ジュリア.エンダースはフランクフルト微生物学
    院内衛生学研究所で研究に従事。
    「サイエンス.スラム」で優勝した講演は
    ユーチューブでヒット動画に。

    2015年5月初版のこの本は、
    話題にのぼる頻度が多かったのか
    人気のある一冊で、
    腸内フローラというワードが広まるきっかけにも。

    人の腸の中には人の体の中にある細菌の90%以上が存在。
    その細菌が食物をどんな風に体の栄養

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    2015年10月08日
  • レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか

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    コンビニなどの冷蔵ケースでよく見かける、エナジードリンク「レッドブル」を世界に広めたオーストリア人実業家、ディートリッヒ・マテシッツ氏のお話。

    伝記的な内容を期待したが、本人とレッドブル社が頑なに取材を拒否しているため、特にプライベートな情報は少ししか掲載されていない。あまりにも表舞台に出るのを徹底して避けるため、マテシッツ氏が実在する事を疑っている社員もいるそうだ。

    ユニリーバ社で営業を担当していたマテシッツ氏が、東南アジアで出会った栄養ドリンクに目をつけて、ヨーロッパで販売しようと独立したのがレッドブル社の始まりらしい。なぜ栄養ドリンクだったのかというと、その裏にはリポビタンDの存在が

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    2014年01月07日
  • レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか

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    本書を読んだ上で、最後の楠木建さんの解説が秀逸でした。アメリカ的でない経営スタイル、スポーツをじっくり育てていき一部となっていく姿勢、非常に参考になります。

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    2013年11月09日
  • 自由 下

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    上下巻合わせて約800ページの大作
    読み終えた時には、メルケルとのお別れが来たような感覚を覚えた
    16年に及ぶドイツ大統領としての経験は、おそらくこれだけの大作でも表せないものなのだろう
    プーチンやトランプといった曲者とも渡り歩き、ユーロのリーダーを務め、様々な困難を乗り越えてきた彼女は女性の政治家として類稀な実績を残している
    日本にもこのような女性政治家の誕生することを祈りたい

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    2025年10月01日
  • 自由 上

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    この本を読むまでメルケルのことはほとんど知らなかった
    彼女が東ドイツ出身であることも、裕福な家庭で育ったわけではないことも
    ドイツは第二次世界大戦でユダヤ人虐殺の十字架を背負い、東西統一という難しい課題を持ちながら、EU最大の経済大国として君臨してきた
    そこにメルケルという女性の首相が誕生したのは歴史的な出来事だと考える
    下巻も楽しみだ

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    2025年09月18日
  • おしゃべりな腸

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    本著は腸は脳と繋がっており、口に入れるもので気分やコミュニケーションに至るまで、腸の影響が大きく関わることを示唆する本である。
    さて、現代(2025)時点で、腸に関する様々な研究は日々続けられており、まだ未解明な部分も多い臓器の一つである。飽食の時代、私たちは手軽に様々な食物を食べ、消化し、便となり排出する。その過程で、腸内フローラ(腸内細菌)が消化する物によって悪くも良くも作用するという。こればかりは、個々の生来の体質や腸の環境によるものの影響も大きいだろう。
    健康を意識する上で、20代からでも早めに腸も口に入れるものも意識して考える必要があり、それは研究が進み新たな発見もあるだろう。その時

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    2025年09月05日
  • 自由 下

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    上巻と異なり、我々がメディアを通じて目にしていた著者とその内面を対比して読むことが出来て、有意義であった。

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    2025年07月25日
  • MORAL 善悪と道徳の人類史

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    オランダの人のようだ。最後の第7章が、最近のアイデンティティポリティクスやらエリートやらのよくあるあれをよくある皮肉な書き方であれしているので、そういう議論が好きな人は読んだらいい。

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    2025年06月25日
  • スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

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    勉強会でいろんな人の話を聞くような体験が得られる、インタビュー集のようなものとして捉えたほうがいい一冊。自分で考えるための素材集。

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    2025年03月30日
  • 「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実

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    前半は面白かった。
    実生活にも役立てられそうな内容もあった。
    ただ、後半に行くに従って、奇妙喜天烈な食を試す先進的すぎる人々が登場して、「奇妙だなぁ」としか思わなくなった。

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    2025年03月26日
  • 「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実

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    前半は人がどう味を感じるのか?や些細な変化で味が変わる。などといったマーケティングに役立つことがかいてある。
    後半は様々なレストランの取り組みを書いてある。
    結局それぞれの地域や国の慣れ親しんだ「安心」する食事が1番なんだと思った。日本で言うなら白米、味噌汁、焼き魚を家族で食べる。の様な。
    参考列が全く馴染みのないものばかりなので全然想像できなかった。
    なんとなくわかっていることばかりであまり参考にはならなかった。
    個人的には変な事はせずいわゆる「普通」が1番いいんだと思った。

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    2025年02月13日
  • スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

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    シニア(上級)エンジニアまでは個々のパフォーマンスが評価される。スタッフ(重要)エンジニアになると、チームとしてのパフォーマンスが評価される。そのため、チームや他部署、経営層とうまくやる能力が必要となってくる。また戦略的にエンジニアリング組織全体について考える必要もでてくる。本書ではこれらの基本的な考え方を紹介するとともに、実地で活躍しているスタッフエンジニアがどういった業務で何を心がけているのかインタビューをまとめている。子供のころやった「親の仕事について質問する」宿題のようなものだ。
    スタッフエンジニアは大きく4つのアーキタイプに分類でき、どのアーキタイプかによって求められる役割は変わるの

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    2024年11月07日
  • 4段階で実現する心理的安全性

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    会社で、この本を基にした研修を受けました。人間は、厳しく統制を受けるよりも、心理的に安全を感じる方が力を発揮できる。心理的安全性の4段階として、インクルージョン、学習者、貢献者、挑戦者の安全性について述べられている。沢山の例が出ており、それらを参考に皆に心理的安全性を与えていきたい。

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    2024年10月17日
  • スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

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    技術系のキャリアパス、役職についての話。O'Reillyにも類書があるが、本書は経験談が主体。いろいろな人の経験談(アメリカが多いが日本人の話も)が掲載されている。しかし、どれも「技術的にツヨくなってスゴい製品を作って世の中を変えよう」ではなく「 上の人に気に入られて上の人に求められるような働きをしよう」となっていて、すこし萎える。

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    2024年10月01日
  • 樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声

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    森林エコロジーの知見とともに、森林を少し擬人化し分かりやすく伝えてくれる。原生林は考えられているより奥深い、植物も道徳的に扱うべきだと訴える。

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    2024年02月05日
  • スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

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    スタッフプラスの道を進むためのアドバイス集。そちらの方向に進むときには、再読すれば役立ちそう。当然ながら、ポジションが上がっていくほど、人との関わりが増えていく。

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    2024年02月04日