長谷川圭のレビュー一覧

  • 「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実

    Posted by ブクログ

    味覚についての真実が書いてある本。
    味覚というのは、他の感覚からの影響が大きく、人間は味覚だけでおいしさを感じているわけではない。
    著者のチャールズスペンスはポテトチップスの噛み砕く音を増幅することで美味しく感じるという研究でイグノーベル賞を受賞した。
    それだけ聞くとくだらない印象を拭えないが、この本の文脈ではとても意味のある研究であることがわかる。
    スタバのような「個人化」もおいしさを増幅する一因で、個人化によって満足度が増幅するのは味覚だけでなくあらゆる業種につながることが示唆的であると感じる。

    0
    2025年05月22日
  • 樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声

    Posted by ブクログ

    木は助け合い、社会を作っている。



    森は生きていて、そこに暮らす動植物がそれぞれの役割を担い、構成している。



    人がいたずらに手をいれるのではなく、森林の木々に委ねることが、良い森を作る。



    著者はこの本でそう語る。



    昔から人間は木を様々な用途で活用してきたし、それは今でも変わらない。



    ただ、節度を持って森の木を使っていくことが大切だ。



    使えば植えて育てないといけない。



    未来の人たちのために。



    現代を生きる私たちだけが良ければそれで良いというわけではなく、子や孫の代に恥じないように生きていかなければいけない。



    森をつくるというのは、未来への種を蒔くことなのだと思う。



    森や木に関わる者の端くれとして、恥じない生き方をしたい。

    0
    2025年04月14日
  • MORAL 善悪と道徳の人類史

    Posted by ブクログ

    読み応えがあった。濃い。
    人類の歩いてきた道は変化の連続で、今日正しかった事が明日には間違っているとされる。
    「現代」というものが変化し続ける限り「モラル」というものは変化を続けている。
    SNSがこういった変化においてどんな役割を果たしたのかも取り上げられていてよかった。情報量が物凄いので何度か読み返したい。

    0
    2025年03月12日
  • MORAL 善悪と道徳の人類史

    Posted by ブクログ

    人間ってしょうもないな、というのが第1感。人は皆それぞれ道徳的な観念を持っている…しかしその正体は所属先のアイデンティティや社会的立場や政治にたくさん影響を受けている…本質は自分の周りには甘く、外側と判断した先に厳しいというのは実感もあるし認めなければいけないところだろう。
    「奇妙な人々」の話が面白く、大学の心理学の実験で人のパターンを科学的に検証しているつもりが、それって全人類を対象にしておらず文化的に似たり寄ったりな人しか対象にしてないよね、という部分が笑ってしまった。西洋文明ではないどこかの部族は、私たちが錯視する絵に引っかからないらしい。そんなレベルで文化や環境は人に影響を与えるのか、というのが驚きだった。
    全体的に面白かったが、難しいというか話が色んなところに行って捉え所がなかった点がマイナス。

    0
    2025年02月16日
  • まどわされない思考 非論理的な社会を批判的思考で生き抜くために The Irrational Ape

    Posted by ブクログ

    ハンス・ロスリングの「FACTFULNESS」に近い内容に思った。内容、事例紹介が多く、読み応えがある。

    0
    2025年01月22日
  • MORAL 善悪と道徳の人類史

    Posted by ブクログ

    ヒトの進化、人類史、社会構造の変化、文化と遺伝子の共進化などに興味がある人におすすめ。
    ピンカーの『暴力の人類史』や『21世紀の啓蒙』と重なる議論もあり、そのあたりのノンフィクションが好きな人は読み進められそう。
    第1章 五〇〇万年、第2章 五〇万年、というように
    、大まかな年代区分ごとに章立てされている。気になる章だけ読むことも可能。
    「カトリック教会の婚姻・家族計画が個人主義の成立につながった」など蘊蓄も豊富。

    ※以下、ざっくりと内容紹介。
    人類のモラル・道徳の進化を500万年前から現代まで追いかけていく。
    モラルの歴史は人類の進化の歴史である、と著者は述べる。
    ヒトが自然界で生き延びてこれたのは、集団で協力することができたから。社会が大きくなると、それを維持するために懲罰の仕組みが導入された。遺伝子と文化が共に進化して、人類はより協調的になり、それに伴い社会はより大きく、複雑化した。
    文化進化に続き、社会と政治が進化すると、新たな道徳的問題が生じる。
    現代社会は、かつてないほど豊かになったが、同時により分断しやすくなった。右派と左派、リベラルと保守、グローバリズムと保護主義等々。だがモラルの歴史をひもとけば、普遍的な道徳的価値観を見つけられて、それをもとに相互理解できるはずだ。

    0
    2025年01月06日
  • This is Lean 「リソース」にとらわれずチームを変える新時代のリーン・マネジメント

    Posted by ブクログ

    リーンはソフトウェア開発においてよく耳にする言葉で、コロナ前くらいに目にし始めており、その頃に書かれたほん。
    リソース効率とフロー効率を目的達成のためにうまく使い分ける必要があり、その実践において価値観、原則、メソッドツールは明確に区別して対応する。目新しいことはないものの改めて体系立てて文章で読むとなるほどが詰まっている。何回か読み直して深い理解をしていきたい。

    0
    2025年01月02日
  • 「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実

    Posted by ブクログ

    めっちゃ面白い。

    最近は、小説以外は少しビジネス寄りな本しか読んでいなかったのですが、この本のように、日常で過ごす時間が楽しくなるような本も大好きです。

    こんなにドッグイヤーをつけたのは、『物価とは何か』以来ですね。
    毎日する食事ですが、どれだけその食事に意識を向けていないのかに気づけました。

    食事は単なる栄養摂取だけではない。
    それでいて楽しいものにするための科学的な実験や研究もすごく面白かったです。

    0
    2024年11月09日
  • 「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実

    Posted by ブクログ

    味覚以外の感覚で「おいしさ」を科学的・実証実験などを交えて解読していく一冊。五感以外にも機内食やソーシャルダイニング、個人食といった章の構成があるところも興味深い。

    特に手触り・口当たりについては今後食のキーワードになっていく(むしろもうなっている)ように感じている。

    自分が料理をすることが割と好きなのも「イケア効果」によるものだったり、そもそもも「おいしさ」の探究に興味があるからなんだと思う。

    0
    2024年06月26日
  • 樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いつぞや高橋源一郎が紹介していて気になっていた本。ガーデニングがマイブームの今読んでみた。

    樹木について、まさに知らなかったことがたくさん書いてあって、とても興味深い。木ってこんなに「生き物」だったのか!

    ・木は齧られると味を変えて抵抗する
    ・木は内部で小さな音を出している
    ・ブナは仲間と根で栄養を分かち合っている
    ・海の近くから森があるおかげで雨が降る。森が続いていないと雲にならない
    ・木の寿命は1万年にもなることがある
    ・移植されたり枝を切られた木は弱まる。森の中で日陰をお互いに作るから木は長生きする

    翻訳の本にありがちなんだけど、ちょっと読みづらかったので、読み切るのに時間がかかった。機会があればまた読み返したい。

    0
    2024年06月24日
  • 樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声

    Posted by ブクログ

    ペーター・ヴォールレーベン(1964年~)は、ドイツのボン生まれ、大学で森林学を専攻した後、ドイツ西南部のラインラント=プファルツ州の営林署に20年以上勤め、その後、フリーで森林の管理を行う。
    本書は、長年森林の管理をしてきた著者が、豊富な経験と科学的知見をもとに、森林と樹木の生活について綴ったエッセイ集。2015年に出版され、全世界で100万部を超えるベストセラーとなり、2017年に出版された邦訳(2018年文庫化)も、多数の新聞書評で絶賛された。
    私は、30年近く前に数年間ドイツで過ごしたことがあり、そのときにドイツ国内の各地を訪れたが、ドイツは、南部のアルプス沿いを除いて険しい山地がなく、また、地方分権的な体制となっているために巨大な都市もなく、全土がなだらかな丘陵と森林に覆われているという印象であった。そして、ドイツ人は、休日に郊外の森を家族で散歩することが、この上なく好きであった。
    本書を読んで、まず頭に浮かんだのは、上記のようなドイツの森の様子とドイツ人の行動パターンなのだが、同時に、知らなければ見過ごしてしまう樹木たちの姿や行動に納得し、ドイツ人があれほど森が好きなのは、おそらくこうした知識を子供の頃から家族に徐々に教わり、それによって森に愛着が増していくからなのだろうと思った。
    また、ページをめくりながら、以前読んだ、植物が生き延びるための様々な“すごい”能力・仕組みを紹介した、田中修『植物はすごい』を思い出したのだが、そうした能力・仕組みは、植物が能動的に身に付けたわけではなく、偶々生じた(突然)変異で、生存に有利な形・生態が自然選択され、その膨大な積み重ねによってそうなったものだ。(そう言ってしまうと、身も蓋もないのだが。。。)
    しかし、著者は本書で、そうした科学的な事実を、樹木を人間に、森を人間社会に喩え、あたかも人格があるかのように描くのである。これは、著者の樹木に対する優しさ・愛情があってのもので、読んでいてとても心地よいし、本書を類書と画する最大の特徴だろう。
    今後、樹木のある公園や森を歩くときに、周りを見る目や心持ちが変わることが間違いない、好感度の高い一冊と思う。
    (2024年6月了)

    0
    2024年06月18日
  • スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

    Posted by ブクログ

    実際に現場で活躍しているスタッフプラスエンジニアのインタビューが多く掲載されている。エンジニアとしてキャリアアップしていきたい気持ちが今あり、スタッフプラスエンジニアに必要なスキルや資質等、参考になる。自身のキャリアがもう少しリーダー寄りに進んだら、この本を読み返したい。

    今の自分に響いたのは、ミシェル・ブー氏の以下。
    "自分の技術力に隙間があること、携わっているプロジェクトでその隙間を埋める努力をすること、そして今の自分の能力よりも少し高いレベルを要求するプロジェクトに果敢に挑むことの3点をふだんから意識していれば、私は自分の技術スキルを高め、活用することができると信じています。"

    0
    2024年03月18日
  • 樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声

    Posted by ブクログ

    木同士が香りで会話をするなんて知らなかった。虫や菌の侵略により身の危険を感じると葉の成分を変化させて身を守り、さらに香りや根のネットワークを使って周りの仲間に危険を知らせることまで出来るなんて想像もしなかった。木は本当に生きているし、人間が思っている以上に仲間と繋がっている。そんな仲間からはぐれた街路樹をストリートチルドレンと名付ける著者のセンスには脱帽である。木に関する様々な知識を、著者の木への愛を持って科学的に教えてくれる良書。

    0
    2024年03月07日
  • 樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    ドイツの森林管理官が書いたタイトル通りのノンフィクション。

    ・感想
    まさか樹木たちがこんなに多様性に満ちあふれそれぞれ個性にあふれた生活をしていたとは知らなかった。
    これから街路樹や山の木に対して、ほんのちょっとでも彼らの生活を洞察するという視点で見ることができるようになる…かもしれない。
    登山が趣味なので、樹木のことをもっとたくさん知ることができればより楽しくなるだろうなと思った。
    自然とはどういう状態なのか、やるべきこと、やらなければならないことなど色々考えさせられた。

    0
    2024年02月25日
  • スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

    Posted by ブクログ

    5章と2章がよかった。5章の実際のスタッフエンジニアへのインタビューでスタッフエンジニアとはどのような役職なのか具体的にイメージできる。2章で役割を抽象的な言葉に落とし込まれている。

    0
    2023年11月25日
  • This is Lean 「リソース」にとらわれずチームを変える新時代のリーン・マネジメント

    Posted by ブクログ

    フロー効率とは、システム境界を定義し、スループット時間が中の付加価値アクティビティ時間の割合を高めること。

    スループット時間=システム境界で定義されたプロセス内にあるフローユニットx サイクルタイム。

    leanは目的とする状態であり、上がり続けるものである。
    目的に達するためにメソッドやアクティビティが存在する。

    これだ!すごく理解したって感じではなくなんとなく感覚としてわかったかも?ぐらいの感覚。次はリーン・スタートアップを読んだみたいと思った。
    フロー効率は一個流しすることだという単純理解から思考が広がった感じはする。

    0
    2023年08月30日
  • スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

    Posted by ブクログ

    シニアエンジニアの先の、エンジニアリングマネージャーではないエンジニアとしてのキャリアをstaff engineerと呼ぶ。

    スタッフエンジニアというキャリアの役割や目指し方について書かれた本だが、構成にまとまりがないため、あまり本題に関する理解は深まらなかった。

    ・snacking を避けること
    仕事を労力とインパクトの二軸で分類した時、労力=小、インパクト=小の仕事をsnackingと呼ぶ。スタッフエンジニアが簡単な仕事から学べることは少なく、機会費用が無駄になる。そして、そのような仕事を通じて大きく成長する人もいるはず。

    ・エンジニアリングマネジメントとの比較
    チームを育てたい、成功に導きたいと思えるのなら、マネジメントを経験してみるとよい。自分のためだけにマネジメントを経験してみようとするのは、やめた方が良い。
    上司のスケジュール表を見て、それが自分にとって楽しめる予定かを考えてみるとよい。また、業績評価や面接を楽しめるかを考えるとよい。楽しめなければ、優秀なマネージャーになることはできない。
    Staff engineer にもたくさんのマネジメントスキルが必要である。マネジメントの書籍がとても役に立つ。
    スタッフエンジニアよりもマネジメント路線の方が役割や昇進の仕組みがわかりやすく、手本も多いが、それを第一の動機にすべきではない。

    0
    2023年07月12日
  • スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

    Posted by ブクログ

    やるべき、やりたいことするためにできること、最初は投資?時間確保どうしたら、プロモーションパケット
    テックリード進化?

    0
    2024年03月23日
  • スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

    Posted by ブクログ

    最近ではエンジニアのキャリアパスとして、マネジメントだけでなくプレイヤーとしての道も用意されていることが当たり前になってきたが、プレイヤーの道で上位役職者に求められる役割は世間的にはあまり明確に定まっていなかった。
    この本では、役割について4つ類型化したり、何十名のスタッフプラスエンジニアの具体的に果たしている役割に関するインタビューを掲載することで、スタッフプラスエンジニアとは何かを解説しようとしている点が良いと感じた。

    結局、スタッフエンジニアに関して会社を跨いで共通の明確な定義はなく、「シニアエンジニア以上の何かしらの役割を果たすエンジニア」という役割だと理解した。
    自社にスタッフプラスエンジニア職を導入する際の考え方の参考になったので星4。

    0
    2023年05月21日
  • スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

    Posted by ブクログ

    スタッフエンジニアの役割のアーキタイプ(典型)や、あるべき姿・考え方・行動指針・キャリアステップなどについて語られている。第1部では筆者によるスタッフエンジニアの定義が書かれていて、第2部では18名のスタッフエンジニアへのインタビューが書かれている。
    スタッフ(重要/参謀)エンジニアとは、シニア(上級)エンジニアからテクニカルリーダーシップへ進む場合(つまりマネージャーへ進まない場合)の最初のキャリアである。また、スタッフエンジニア以降のキャリアをスタッフプラスと呼ぶ。
    本書の想定読者はスタッフエンジニアを目指しているエンジニア、キャリアプランに悩んでいるエンジニア、エンジニアを部下に持つマネージャーや経営者など幅広く、エンジニアの世界観を養うのに役に立つだろう。マネージャーへ進まずにスペシャリストを極める場合のキャリアについて書かれた本は珍しいため、多くの人にとって学びがあるだろう。

    私はスピード重視で目次・見出し・太字を中心に流し読みした。スタッフエンジニアについては知らない概念が多く、仮に精読すると時間がかかりすぎてしまうため。キーワードを拾いながら興味のある部分を読むだけでも十分な学びを得られたと満足している。
    後半のインタビューにおける各人の仕事内容・立場・経緯はケースが限定的すぎるので目的を持たずに読むとかえって迷子になってしまうかもしれない。しかしキャリアで悩んでいる人にとっては参考にできるものがあるかもしれない。また、インタビューの多くでは最後に学習方法について語られており,この部分は広く参考になり、真似のしがいがあると思う。
    また、インタビュアーの質問やインタビュイーの回答・説明が非常に洗練されている。私は仕事でインタビューをされたり、面接をしたりする機会があるのだが、物事を整理して話すことに難しさを感じているため、この点でも本書のレベルの高さに敬意を持っている。

    18ページ
    多くの人にとって、スタッフエンジニアとして積む最初の経験がテックリードとしての役割だ。
    →本書を読む前にはこのイメージができていなかったが、言われてみればそれが良い気はする。

    22ページ
    ほかのスタッフレベルの役割では組織とのすり合わせに多くの労力を割かなければならないのに対し、ソルバーは組織が優先事項と認めた問題にかかわるため、上層部の説得などを行う必要は少ない。
    →この役割定義の分け方はわかりやすくて参考になる。あくまでも問題の解決に対して責任を持つのであり、問題に直接的に関係していない経営層や関係者の考慮はスコープ外にするという考え方。

    286ページ
    自分の考えを理解するのは半分に過ぎず、それを理解しやすい形で表現するのが本当に難しくて、価値のあることなのだ、という考えです。
    →非常に同意できる。難しい概念を難しい表現のままで話すのは簡単だし、聞き手の理解度に頼って説明を省略しすぎるのも健全ではなく再現性がない。会社組織で働くからには、あるいはヒトと働くからには、理解しやすく表現する能力は重要である。

    0
    2023年05月14日