長谷川圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ斬新なビジネスのように見えて、究極的にシンプルなビジネス。
ブランドとは、それを選び取った人の体験をいかにデザインするかだ。
"マテシッツは一度こう答えている 。 「ブランド商品にとって最も危険なのは関心をもたれないことだ 」 、と 。"
"ドリンク一本の価格から材料費やその他の経費を差し引いた利幅は 、にわかには信じがたい七〇パ ーセントという数字になるそうだ 。安価な製品を売るライバル企業が数多く存在するにもかかわらず 、マテシッツはこの高値戦略を変更しようとはまったく考えたことがないようだ 。そして 、この判断は正しかったと言えよう 。消費者が求めてい -
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Posted by ブクログ
「血」の呪縛と計り知れない「孤独」の深淵
どれだけ強い想いと覚悟を持って里親になっても、養子であることが明るみに出た途端、それまでの親子関係が容易く崩壊してしまう。血の繋がった親子であれば互いに許し合えることも、血が繋がらなければ受け入れることができない。血の繋がりが全てにおいて優先することも自身のルーツを追求せずにはいられない人間の性もやるせないものばかりだ。2世代に渡る悲劇も含め、良くも悪くも「血に勝るものは無し」ということだろうか。
アスガーの「孤独は欠陥」という言葉もこの作品を象徴している。血の繋がった家族がいないということが埋められない孤独であるならば、施設出身の子供達は一生癒さ -
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Posted by ブクログ
罪科憂いを過ぎ去り給う
ある児童養護施設。
名を「コングスロン」という。
そこを中心に結びつく三つの事件。
一人の捨て子。
散乱した遺留品の中で見つかった女性。
国務省に届いた一通の匿名の手紙。
三つが結びついた時、「その子」は知る。
誰が、「私」なのかを。
北欧デンマークは日本からは遠く、近隣諸国に比べれば身近な国とは言い難い。
今でこそ北欧流行りだが。
本書はアンデルセンの物語を下敷きにしている。
萩尾望都の描いた『パンを踏んだ少女』は怖く悲しく、好きな物語ではなかった。
しかし本書を読むのなら是非この『パンを踏んだ少女』の一読をお勧めする。
分冊になっていて長い物語だ。
読むのに少々 -
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Posted by ブクログ
書籍として、かなり特異だと思います。レッドブル社長本人へのインタビューなどなく、色々な記事をフックに想像も入ったノンフィクション?となっている。
この書籍から大変関心を持ったのは下記の3つ
・創業のきっかけがリポビタンD
・スポーツマーケティングへのこだわり。大手の広告塔としての扱いと市場を育てる、一緒に創るという部分。
・すべてを自社でやろうとする姿勢。すべてがマーケティング。
イベント会場の設置など、代理店への丸投げではなく、ほとんど自社扱い。。。
少し記事の紹介に従事している部分もあり、読むのが少し辛かったですが、誰でもしっているけど、誰も知らない企業の実態を知れたレポートとし -
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Posted by ブクログ
エンジニア必須の商品となっているレッドブルについて記載された書籍。創業者のマテシッツ氏とレッドブル社について語られる。マテシッツ氏は日本のリポビタンDに目を付け、エナジードリンクに注目した。その後タイの会社とスポンサー契約をした後にレッドブル社を創業する。尚、タウリンは人の目をよくする効能があるという伝えがあったため戦争時に日本軍が用いたようだ。元々ドイツで経営を始める予定であったが、エナジードリンクへの法的規制などでオーストリア(ザルツブルク)で事業を開始した。マテシッツ氏は銀行への借金を避け、スポーツに投資し、グローバル化されても生産はオーストリアとスイスでのみ行い、オーストリアへの納税は