長谷川圭のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
樹木、森林、すごい!ありがたい!
自然の神秘、”人間がまだまだ知らない・知ろうとしていないだけ”で、
そもそもすごい!ことに、実はもっと目を向けたほうがよいのだろう、
と思わされる。
人間は、長年(数千年?)過ごしてきていながら、
いまだに"お互いの奪い合い・傷つけ合い"に血道を上げている。
自然の、まだまだ解明されていない営みのほうが、よほど知性が高そうだ。
「なんて人間は愚かなんだろう」と、思わされてしまう。
(いちおう、脳というものを持っていて、自らがその脳や能力について
研究を積み重ねてきている地球上唯一の動物・笑。皮肉ですねえ~)
ありがとう、自然。 -
Posted by ブクログ
危機においての決断や行動から現代を代表する優れた政治家であることは論を待たないと思いますが、それだけでなく心を打ち共感を呼ぶ多くの発言から世界中からレスペクトされているメルケルの自伝。
一番関心があった彼女の東ドイツでの生い立ちが綴られている上巻が彼女がよってたつ生き様がいかに形成されたのかを露わにしていて大変面白かったのでそれだけで満足なのですが、リーマンショック、Brexit、難民問題、パンデミック、ウクライナ等々、首相として数々の問題にどのように取り組んだかを記した下巻が圧巻。
メルケルの場合、生い立ちが際立っている(東独出身、しかも政治家ではなく科学者だった)ためそこが一つのハイライト -
Posted by ブクログ
東ドイツで育ったメルケルが、統一を経て首相を務めあげるまでの自叙伝。
東ドイツ時代の窮屈な生活があったからこそ、徹底的に自由を尊重しようとする姿勢が育まれたのだということが伝わってきた。統一後、さまざまな場面で、東ドイツ出身者であることが不利に評価され、それに憤慨する気持ちが書かれていて、女性であることを含めて多くの難題と闘ってきたことが分かる。もっとも、難民のために国境を開いた時、私自身は、彼女が東ドイツの「不自由」を知っていて、人権に敏感だったからこそできた決断だと積極的な意味でその出自を考えた。逆に言えば、西ドイツ出身の首相だったら、あの決断をしただろうか、という風に。
心に残ったのは -
Posted by ブクログ
表現や、もしかしたら翻訳を含めて読みやすい本ではなかったです。
まとめてしまえば新書一冊分に出来なくもなさそうな感じでしたが、そうはせずに様々な文献から例を挙げてしっかり説明してくれているので、読み終わるのに時間はかかりましたが、内容を深く考えることが出来ました。
人間は利己的か?利他的か?と言う反対語となる態度を考えた時に、人間はいつの時代も首尾一貫して協力的な生き物でしたが(利他的)、それはあくまでも自らの利益になるから(利己的)協力的な態度を取れると言う点は、改めて言われるとなるほどなと思いました。
「自己の利益のために他人と協力する」とか「利己的であるがゆえに利他的に振舞える」と言う -
Posted by ブクログ
自分の森林についての知識の浅さに驚くくらい初めて知ることが沢山あった
木々が会話をしたり同種の木と助け合ったりしているなんて思いもしなかった。
また現在多くの国で行われている植林や街中の緑化運動は一見とても良いことに見えるけど実際は本物の原生林とは環境が違いすぎて、それらの木々は原生林の木々と比べて成長にかなりの差が出ることも驚いた。
人間は歴史の中で最も簡単に木々を伐採し農地や街を拡げてきたけど、それを元に戻すのは単に木を植えればいいだけでなくて、とてつもない時間がかかるものなんだなと実感……。
日常でよく使う木製のものといえば私の中では紙とか割り箸とかなんだけど、なるべく再生紙などのリサイ -
Posted by ブクログ
まず表紙が素敵。
内容にぴったりだ。
普段見掛けることの多い木々達の話なので想像しやすく、美しい緑色の葉や、力強い幹の茶色、シダーウッドのような香りを思い浮かべながら、気持ちよく読んだ。
想像の中ではミツバチも飛び、キノコや苔が生え、枝を揺らす風も吹いていた。
ノンフィクションではあるけれど、著者が見せてくれる世界に癒された。
なんて理に叶った生き方なんだろう。
ブナもナラも、その他の樹木も、みな長所短所を併せ持ち、工夫しながら、自然界の公平な間引きを受けて生きている。
人類も、少しは彼ら樹木の生き方を見倣ったら良いのに。。。
本書が世界的ベストセラーとなっているのが分かる。
全人類が本書を -
-
-
-
Posted by ブクログ
植物、樹木への理解を深めることができ、そして読みものとしても最高に楽しめる本でした。私のボンクラな植物や樹木の概念を根底から覆えされました。私にとっては、ある意味衝撃の一冊となりました。
私は、これまで植物は意志を持たずただ偶発的な自然環境に左右される生物という認識でいました。本書を読むとわかりますが、決してそんなことはなく外敵が来れば近くの樹木にその情報は伝達していたり、巨木となるような樹木はしっかりと子育てをしていること等を知りました。著者の森林に対する無垢な好奇心と愛情が感じられる語り口がとても心地がよく、いつまでも聴いていたい(実際には読むという行為ですが、著者から直接聴いているような -
Posted by ブクログ
そのなかで、プロダクトマネジメントを実践するうえで最も大事な部分は何か?と聞かれれば、迷うことなく「プロダクトの世界観」だと答える。いわゆるプロダクトビジョンだ。どのようなユーザーのどんな問題を、 どんな価値を提供し続けることで解決していくのか。そのプロダクトが広がった先にユーザーの世界はどのように変わるのか。ハードウェアであれソフトウェアであれ成功している現代プロダクトと、「よいものをつくれば売れる」思考のものづくりの最大の違いは、この世界観へ共感してくれる顧客に「行動変容」を促し続けられるかどうかである。
実際、私が請け負ってきた仕事のどれもが、それぞれ異なる業界に属していたと言え -
-
Posted by ブクログ
興味深い内容でした。
植物は社会を作る…
木は隣にあら同じ高さの木の枝先に触れるまでの範囲でしか自分の枝を広げない。(ブナ、モミ、トウヒ、ベイマツ)
害虫が来ると、天敵がすかな匂いを発散する。樹木なはコミュニティが必要である。
「へーそうなんか!」という内容ばかり。
こーいうこと、小学校の教科書とかで知らせてあげたいよ。
調べてみたら、
日本の国土の67%、2/3が森林。
そのうち5割が天然で4割が人口林。残りは無立木か竹だそうだ。
国土の森林率は、フィンランド、スウェーデン、日本と3位の森林率だ!!
もっと、樹木のこと知っておいたほうが良いよね。大事にしないと…