あらすじ
樹木は子供を教育し、会話し、ときに助け合う。ドイツの森林管理官が長年の経験と科学的知見をもとに語る、まったく新しい森の姿。全世界で100万部突破の傑作ネイチャー・ノンフィクション!
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Posted by ブクログ
樹木、森林、すごい!ありがたい!
自然の神秘、”人間がまだまだ知らない・知ろうとしていないだけ”で、
そもそもすごい!ことに、実はもっと目を向けたほうがよいのだろう、
と思わされる。
人間は、長年(数千年?)過ごしてきていながら、
いまだに"お互いの奪い合い・傷つけ合い"に血道を上げている。
自然の、まだまだ解明されていない営みのほうが、よほど知性が高そうだ。
「なんて人間は愚かなんだろう」と、思わされてしまう。
(いちおう、脳というものを持っていて、自らがその脳や能力について
研究を積み重ねてきている地球上唯一の動物・笑。皮肉ですねえ~)
ありがとう、自然。
Posted by ブクログ
森、樹、植物への見方ががらりと変わる一冊。森の中に生きる樹木がお互いに会話(交信)をしていること、例えばある種の害虫が近づいてきたら防御を張れるようにフィトンチッドや電気信号を送る、など
倒れた木、苔、根、菌糸のつながり。。そして人間とは全く異なる悠久たる時の流れがあることを知る。感慨深い
ぜひ、本書を読んだ人は低山でもいい、ブナなどの原生林が残る山に出かけてみてほしい。まったく違った風景が見えるはずだ
Posted by ブクログ
自分の森林についての知識の浅さに驚くくらい初めて知ることが沢山あった
木々が会話をしたり同種の木と助け合ったりしているなんて思いもしなかった。
また現在多くの国で行われている植林や街中の緑化運動は一見とても良いことに見えるけど実際は本物の原生林とは環境が違いすぎて、それらの木々は原生林の木々と比べて成長にかなりの差が出ることも驚いた。
人間は歴史の中で最も簡単に木々を伐採し農地や街を拡げてきたけど、それを元に戻すのは単に木を植えればいいだけでなくて、とてつもない時間がかかるものなんだなと実感……。
日常でよく使う木製のものといえば私の中では紙とか割り箸とかなんだけど、なるべく再生紙などのリサイクル品を使ったり、無駄遣いを無くそうと思えた。
日本はドイツとかなり紀行が異なるから森に足を踏み入れるハードルが高いけど、この本でよく出てきた木たちを実際に見に行ってみたくなった。
Posted by ブクログ
まず表紙が素敵。
内容にぴったりだ。
普段見掛けることの多い木々達の話なので想像しやすく、美しい緑色の葉や、力強い幹の茶色、シダーウッドのような香りを思い浮かべながら、気持ちよく読んだ。
想像の中ではミツバチも飛び、キノコや苔が生え、枝を揺らす風も吹いていた。
ノンフィクションではあるけれど、著者が見せてくれる世界に癒された。
なんて理に叶った生き方なんだろう。
ブナもナラも、その他の樹木も、みな長所短所を併せ持ち、工夫しながら、自然界の公平な間引きを受けて生きている。
人類も、少しは彼ら樹木の生き方を見倣ったら良いのに。。。
本書が世界的ベストセラーとなっているのが分かる。
全人類が本書を読むべきとさえ思う。
読み初めて直ぐに、"社会の真の価値は、そのなかのもっとも弱いメンバーをいかに守るかによって決まる"との職人たちの言葉に心打たれた。
生態系のルールは残酷で厳しいこともあるけれど、彼ら樹木同士の関係性は基本公平であり、成長もゆっくりだ。
地球上の生命の新参者である人類は、傍若無人で急ぎすぎているように思えた。
けれど木々たちは、ただゆったりのんびりなわけではない。
公平に助け合い、工夫をし、他の生き物を上手く使い、バランスよく、"過ぎないように"している。
そのルールを守れなかった木々、縄張り争いに破れた木々、それらは傷を負い朽ちてゆく。
それらはまるで、啓発本を読んでいるかのような印象だった。
著者の森への愛情が、木々を擬人化させ、読者である私にも伝わってきたのかもしれない。
森は生きている。
「『森は自分の居場所を自分で理想に近づける』。私たち林業専門家がよく口にする言葉だ。」
木々たちは根や菌糸を通じて情報を伝達し、水分や栄養までも補い合いながら生きている。
それも数百年の単位で。
木々は経験から学習もするのだという。
「これは子どもたちのためを思った教育なのだ。たとえとして"教育"と言っているのではない。林業を営むものは、昔からこの"教育"という言葉を使っている。」
時間をかけて繁殖し、数百年かけて育ち、ゆっくり朽ちてゆく。
私は大きな森に足を踏み入れたことが無い分、その時の刻みに、とてつもなく壮大なものを感じた。
そしてとても愛おしい。
「時間がかかるからといって、生き物として価値が低いということにはならないはずだ。植物と動物にたくさんの共通点があることが証明されれば、私たち人間の植物に対する態度がより思いやりのあるものになるのではないかと、私は期待している。」
読み終えたときに思ったのは、改めて、この地球上の生命体は種別ごとに独立して生きているわけではないということ。
人類だけが心地よく暮らせることばかりを優先していると、回り回って皺寄せが返ってくる。
そんなこと分かっていると思われるかもしれない。
でも手に取りやすい厚みの文庫に、こんなに驚きと共感が詰まっている。
少なくとも私には、知らないことばかりだった。
本書は森林浴をしているかのような心地よさも味合わせてくれた。
著者には森への愛と敬意が溢れていたし、長谷川圭さんの訳も読みやすい。
一冊を通して気持ちよく、森の声を聴くことが出来たように思う。
Posted by ブクログ
知り合いの編集者の方に紹介してもらった。
僕は、編集者の方々によくおすすめの本を聞く。
大体かなり面白い。たくさん本を読んできて、本を作るプロがこれぞ!というのは面白いに決まっている。
この本もその1冊。
木々が音をだして会話をしている。
キリンに食べられると葉っぱに苦味を発生させ、その木は他の木にも匂いで伝えている。ワクワクする森の知らない話がたくさん。
ああ、知らないことを知ることがこんなにも楽しいなんて。
Posted by ブクログ
植物、樹木への理解を深めることができ、そして読みものとしても最高に楽しめる本でした。私のボンクラな植物や樹木の概念を根底から覆えされました。私にとっては、ある意味衝撃の一冊となりました。
私は、これまで植物は意志を持たずただ偶発的な自然環境に左右される生物という認識でいました。本書を読むとわかりますが、決してそんなことはなく外敵が来れば近くの樹木にその情報は伝達していたり、巨木となるような樹木はしっかりと子育てをしていること等を知りました。著者の森林に対する無垢な好奇心と愛情が感じられる語り口がとても心地がよく、いつまでも聴いていたい(実際には読むという行為ですが、著者から直接聴いているような感覚で表現しています)と思えた作品です。
2017年に単行本、2018年に文庫本が出版されていますので、すでにお読みの方は多いのでしょう。今年(2023年)になって初めて読んだ私的には、今年のノンフィクション部門のベスト1です(笑)。
Posted by ブクログ
今まで樹木にはさほど興味はなかったが、素晴らしい生き物であると実感。 原生林へ、森林浴しに行きたくなる一冊。森林と共存していくために、できる事を実践していく。
Posted by ブクログ
一言、素晴らしかったです。
木も生き物であると、子供の頃から散々教わってきていたのに、この本を読んでみたら全く理解してなかったことに気が付きました。
木に関して、知らないことが多すぎました。久しぶりに読書をして常識が覆る感覚に陥りました。
Posted by ブクログ
興味深い内容でした。
植物は社会を作る…
木は隣にあら同じ高さの木の枝先に触れるまでの範囲でしか自分の枝を広げない。(ブナ、モミ、トウヒ、ベイマツ)
害虫が来ると、天敵がすかな匂いを発散する。樹木なはコミュニティが必要である。
「へーそうなんか!」という内容ばかり。
こーいうこと、小学校の教科書とかで知らせてあげたいよ。
調べてみたら、
日本の国土の67%、2/3が森林。
そのうち5割が天然で4割が人口林。残りは無立木か竹だそうだ。
国土の森林率は、フィンランド、スウェーデン、日本と3位の森林率だ!!
もっと、樹木のこと知っておいたほうが良いよね。大事にしないと…
Posted by ブクログ
驚きの連続。なるほど、樹木たち、知られざる生活をしてました。自然保護云々という以前に、知的好奇心をくすぐられる。そして、植物に対する見方が変わる。
とりあえず、樹木と脳の神経細胞の情報伝達の方法が、そっくりでびっくり。樹状突起とはよく言ったもので。森は地球の脳なんだなあ。その脳でいったい何を思考しているだろう。などと想像したり。
Posted by ブクログ
NHK ラジオの高橋源一郎の飛ぶ教室で紹介していた本。病弱な仲間に栄養を分け与えて回復をサポートする、芳香物質を放って仲間たちに知らせる、樹木自身の幸せはコミュニティの幸せに直結する、ゆっくり育つことで柔軟性あり抵抗力のある樹木になる。
知らない彼らの姿が語られます。自分にとって今年のベストブックになるかもしれません。
Posted by ブクログ
樹木たちの知られざる生活: 森林管理官が聴いた森の声。ペーター・ヴォールレーベン先生の著書。林業の専門家で森林管理の専門家のペーター・ヴォールレーベン先生のお話は納得できます。森や樹木や森林への理解や思いを深めることができる良書。人間は森や樹木や森林に支えられて生きているのだから森や樹木や森林をもっと知らないと。森や樹木や森林と会話するつもりで森や樹木や森林と接することが大切。森や樹木や森林への支配欲や支配願望を持つのは傲慢で天罰がくだること。
Posted by ブクログ
興味深いお話であった。
森林管理者として、樹木たちを見続けてきた作者の言葉が
心にささる。気づかされる。
「問うべきは、人間が必要以上に森林生態系を自分のために利用していいのか、
木々に不必要な苦しみを与えてしまってもいいのか、ということだろう。」
原生林の木々の力。
人間が手を加えることによって里山、木々は整っていくものと思っていたが、
どうやら違うのかもしれないと、この本をよんで感じました。
樹木同士の助け合いや生存競争。動物、菌類、気候などなどとの関係。
繊細であり、たくましくもある樹木達の自然界での営み。
興味深く読んだ。
「ポンプとしての森」はとても興味深く。
地球での樹木の役割は大きいなと感じました。
「森には、私たちが守るべき謎と奇跡がある」
ということを忘れてはいけないと感じました。
Posted by ブクログ
これを読んでから、街の至る所にある木も愛おしく感じられるようになりました。木は動きませんが、想像以上に活発に生きている、自然の中でたくましく生きている、周囲と協力しながら生きていることがわかりました。
Posted by ブクログ
サブタイトル通り森の声を伝えてくれた。ブナやナラが社会的な生き物だというのは驚いた。樹木もその周りの小さな生き物たちも自分たちの命を全うする、人間が都合よく消費するための生き物ではない。
Posted by ブクログ
自然科学と生命科学そして作者の自体験からの裏づけと調和。そして時間を。地球の誕生から今日までの生命とそれ以外、生命とは何なのか?など近年俄にサステナブル運動に人類悪玉説などに傾倒し過ぎると懸念する私には表面的ブームに乗りやすい方に是非読んで頂きたいものです。
今後森や林、原生林と植林などお教え頂いた視点で植物の中を歩きたいです♪
良書に出会えた歓びを、有り難う御座います。
Posted by ブクログ
樹木にコミュニケーション能力があったり、痛かったり辛かったりすることをテレビで知って、より深く知りたくて読みました。
自分が今勤めている職場では、人間の都合でいとも簡単に木を伐採したりしているけれど、木にだって気持ちがあるのだと思うと、とても辛いです。
本の内容は素晴らしいと思う。でも人間に処分されたり、人間の営みが木に悪い影響を及ぼしていることをより深く知ることにもなり、読み進めることが辛かったので、星1つ減らしてしまった。
木がもっとのびのびと生きていける環境を増やしてあげたいなと思いました。
Posted by ブクログ
木は助け合い、社会を作っている。
森は生きていて、そこに暮らす動植物がそれぞれの役割を担い、構成している。
人がいたずらに手をいれるのではなく、森林の木々に委ねることが、良い森を作る。
著者はこの本でそう語る。
昔から人間は木を様々な用途で活用してきたし、それは今でも変わらない。
ただ、節度を持って森の木を使っていくことが大切だ。
使えば植えて育てないといけない。
未来の人たちのために。
現代を生きる私たちだけが良ければそれで良いというわけではなく、子や孫の代に恥じないように生きていかなければいけない。
森をつくるというのは、未来への種を蒔くことなのだと思う。
森や木に関わる者の端くれとして、恥じない生き方をしたい。
Posted by ブクログ
いつぞや高橋源一郎が紹介していて気になっていた本。ガーデニングがマイブームの今読んでみた。
樹木について、まさに知らなかったことがたくさん書いてあって、とても興味深い。木ってこんなに「生き物」だったのか!
・木は齧られると味を変えて抵抗する
・木は内部で小さな音を出している
・ブナは仲間と根で栄養を分かち合っている
・海の近くから森があるおかげで雨が降る。森が続いていないと雲にならない
・木の寿命は1万年にもなることがある
・移植されたり枝を切られた木は弱まる。森の中で日陰をお互いに作るから木は長生きする
翻訳の本にありがちなんだけど、ちょっと読みづらかったので、読み切るのに時間がかかった。機会があればまた読み返したい。
Posted by ブクログ
ペーター・ヴォールレーベン(1964年~)は、ドイツのボン生まれ、大学で森林学を専攻した後、ドイツ西南部のラインラント=プファルツ州の営林署に20年以上勤め、その後、フリーで森林の管理を行う。
本書は、長年森林の管理をしてきた著者が、豊富な経験と科学的知見をもとに、森林と樹木の生活について綴ったエッセイ集。2015年に出版され、全世界で100万部を超えるベストセラーとなり、2017年に出版された邦訳(2018年文庫化)も、多数の新聞書評で絶賛された。
私は、30年近く前に数年間ドイツで過ごしたことがあり、そのときにドイツ国内の各地を訪れたが、ドイツは、南部のアルプス沿いを除いて険しい山地がなく、また、地方分権的な体制となっているために巨大な都市もなく、全土がなだらかな丘陵と森林に覆われているという印象であった。そして、ドイツ人は、休日に郊外の森を家族で散歩することが、この上なく好きであった。
本書を読んで、まず頭に浮かんだのは、上記のようなドイツの森の様子とドイツ人の行動パターンなのだが、同時に、知らなければ見過ごしてしまう樹木たちの姿や行動に納得し、ドイツ人があれほど森が好きなのは、おそらくこうした知識を子供の頃から家族に徐々に教わり、それによって森に愛着が増していくからなのだろうと思った。
また、ページをめくりながら、以前読んだ、植物が生き延びるための様々な“すごい”能力・仕組みを紹介した、田中修『植物はすごい』を思い出したのだが、そうした能力・仕組みは、植物が能動的に身に付けたわけではなく、偶々生じた(突然)変異で、生存に有利な形・生態が自然選択され、その膨大な積み重ねによってそうなったものだ。(そう言ってしまうと、身も蓋もないのだが。。。)
しかし、著者は本書で、そうした科学的な事実を、樹木を人間に、森を人間社会に喩え、あたかも人格があるかのように描くのである。これは、著者の樹木に対する優しさ・愛情があってのもので、読んでいてとても心地よいし、本書を類書と画する最大の特徴だろう。
今後、樹木のある公園や森を歩くときに、周りを見る目や心持ちが変わることが間違いない、好感度の高い一冊と思う。
(2024年6月了)
Posted by ブクログ
木同士が香りで会話をするなんて知らなかった。虫や菌の侵略により身の危険を感じると葉の成分を変化させて身を守り、さらに香りや根のネットワークを使って周りの仲間に危険を知らせることまで出来るなんて想像もしなかった。木は本当に生きているし、人間が思っている以上に仲間と繋がっている。そんな仲間からはぐれた街路樹をストリートチルドレンと名付ける著者のセンスには脱帽である。木に関する様々な知識を、著者の木への愛を持って科学的に教えてくれる良書。
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・あらすじ
ドイツの森林管理官が書いたタイトル通りのノンフィクション。
・感想
まさか樹木たちがこんなに多様性に満ちあふれそれぞれ個性にあふれた生活をしていたとは知らなかった。
これから街路樹や山の木に対して、ほんのちょっとでも彼らの生活を洞察するという視点で見ることができるようになる…かもしれない。
登山が趣味なので、樹木のことをもっとたくさん知ることができればより楽しくなるだろうなと思った。
自然とはどういう状態なのか、やるべきこと、やらなければならないことなど色々考えさせられた。
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登山をしているとき、樹林帯に入ると言葉では表現するのが難しいが、外の場所との空気の違い、心地良さを体感する。それが森林が生み出すものなのか何なのかは分からない。本書を読むと樹木にはまだまだ未解明な謎が詰まっていることが分かる。樹木は数千年生きるものもあり、樹高もあることから研究には時間もかかり、難しさもあるのだろう。本書はドイツの森林を扱っているが、森林が国土の大半を占める日本でも考えなければならないことが盛り込まれていると思った。読んだ人は次に森林を歩くときの視点が変わるのではないだろうか。
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森にかんして、知らないことが多すぎると気づかされる読書だった。菌類との共生は、ほかの本でも読んでいたけれど、ゾウムシたち微生物についてはまったく考えにも入っていなかったため(おそらくだが、「目に見えず『うつくしくもない』」という偏見のせいだ)、驚いてしまった。森に入るときは靴を拭ってからという金言があるのに。
ただ、ーー個人的な考え方の過渡期にあるからだろうか。それともまだ物知らずに、森に夢を見ているのか?ーー私は、蒙を啓かれた気持ちにはなるけれども、本著の内容に、どうしても完全に賛成はできない。樹木たちの自浄作用に期待しすぎて外来種を持ち込んだり、かれらを待ち続けることでしか再生が待たれないというのは、なんというか、人間もまたいきものであり森林に「お返し」がなにかしらできるのではという、レスポンシビリティーの考えに欠けているように思われてしまうからだ。
森が、美観に左右されないように見守るというスタンスだけが、著者に、わたしたち人間にとっての「お返し」であるとは、甘いかもしれないが、まだ思いたくない。
Posted by ブクログ
樹木は生き物で無機質なモノじゃないんだ、人より長生きをするし、ゆっくりだが成長もする、もしかしたら言葉って発する、樹木同士助け合いをする仲間思いであり、時に負けず嫌いてもある。そんな樹木の魅力がこの本に詰まっています。ぜひとも読んでほしい一冊です!
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森林にある広葉樹は子どもの木を教育している。…なんて、面白い。樹木の根が人でいう脳で、春が来たかどうか記憶している。
樹木を観る目がかわる一冊。
Posted by ブクログ
最新の科学と長年の観察が明かす木々の驚くべき社会的な営みとは?ドイツで長年、森林の管理をしてきた著者が、豊かな経験と科学的事実をもとに綴る樹木への愛に満ちた世界的ベストセラー。
面白かった!無知すぎてこんなに樹木が助け合いながら何百年もかけて成長し、危険に立ち向かっているとは思いもよらなかったな。動物と同じ、もしかしたらそれ以上に感情や記憶もあるのかもしれないと考えるとすごいことだ。人間の目に映らないからといって、イコール何もないわけではないという事実を分かりやすく伝えてくれる一冊。完全に手を加えずに育った森林を見てみたいけど、それを見るのは何世代も後の子孫たちになる。せめて彼らに今より豊かな樹木を残してあげたいものです。
Posted by ブクログ
森林エコロジーの知見とともに、森林を少し擬人化し分かりやすく伝えてくれる。原生林は考えられているより奥深い、植物も道徳的に扱うべきだと訴える。
Posted by ブクログ
なぜ森は緑色なのか?という素朴な疑問を解決したく手にしました。
結論は、緑色は樹木が使わずに捨てた光のゴミ。
葉緑素は光に含まれる緑の色範囲を利用できない。そのため、緑色光を反射してしまい「光合成の残り物」が私たちの目に入り、ほとんどの植物が緑色に見えるというメカニズム。
勉強になりました。