長谷川圭のレビュー一覧
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メルケル独首相の時代に世界では本当にいろいろな事件があり、それに奔走している姿が凄い。時系列ではなく、テーマごとの取り組みへの記述が、複数の事柄が並行して起こっていたことを思い起こさせる。リーマン・ショックに始まる世界金融危機、ギリシャの経済危機、ロシアのジョージア侵攻、ロシアによるウクライナ・クリミア併合、フランスでのイスラムによるテロ事件、英国のEU離脱、難民の欧州への大量流入問題、トランプ大統領誕生による世界環境問題取り組みの後退、そしてコロナ・ウィルスによるパンデミック、ロシアのウクライナ全面戦争など。これらの事件においてフランスのサルコジ・オランド・マクロンの歴代各大統領との密接な独
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Posted by ブクログ
【自由】 アンゲラ・メルケル 著
『WAR 3つの戦争』では、米国の書籍ながら中東情勢がわかる内容になっていました。今度は、欧州事情などがわかるかとメルケル氏の新著を読んでみました。上巻は主に東ドイツ時代から首相就任までとなっており、下巻からはよく見聞きしたメルケル首相の行動履歴が書かれています。
多くの自伝では、思想的背景や信条などを吐露しますが、本書は「叙事詩」となっており、事実関係中心に書かれているという印象です。スタッフを集めて精緻に調査した由で、元・物理学者である著者らしいとも言えます。トランプ氏とは相性が悪かったと本人も自覚していたようですが、この点も頷けます。
それに -
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Posted by ブクログ
木は助け合い、社会を作っている。
森は生きていて、そこに暮らす動植物がそれぞれの役割を担い、構成している。
人がいたずらに手をいれるのではなく、森林の木々に委ねることが、良い森を作る。
著者はこの本でそう語る。
昔から人間は木を様々な用途で活用してきたし、それは今でも変わらない。
ただ、節度を持って森の木を使っていくことが大切だ。
使えば植えて育てないといけない。
未来の人たちのために。
現代を生きる私たちだけが良ければそれで良いというわけではなく、子や孫の代に恥じないように生きていかなければいけない。
森をつくるというのは、未来への種を蒔 -
Posted by ブクログ
人間ってしょうもないな、というのが第1感。人は皆それぞれ道徳的な観念を持っている…しかしその正体は所属先のアイデンティティや社会的立場や政治にたくさん影響を受けている…本質は自分の周りには甘く、外側と判断した先に厳しいというのは実感もあるし認めなければいけないところだろう。
「奇妙な人々」の話が面白く、大学の心理学の実験で人のパターンを科学的に検証しているつもりが、それって全人類を対象にしておらず文化的に似たり寄ったりな人しか対象にしてないよね、という部分が笑ってしまった。西洋文明ではないどこかの部族は、私たちが錯視する絵に引っかからないらしい。そんなレベルで文化や環境は人に影響を与えるのか、 -
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Posted by ブクログ
ヒトの進化、人類史、社会構造の変化、文化と遺伝子の共進化などに興味がある人におすすめ。
ピンカーの『暴力の人類史』や『21世紀の啓蒙』と重なる議論もあり、そのあたりのノンフィクションが好きな人は読み進められそう。
第1章 五〇〇万年、第2章 五〇万年、というように
、大まかな年代区分ごとに章立てされている。気になる章だけ読むことも可能。
「カトリック教会の婚姻・家族計画が個人主義の成立につながった」など蘊蓄も豊富。
※以下、ざっくりと内容紹介。
人類のモラル・道徳の進化を500万年前から現代まで追いかけていく。
モラルの歴史は人類の進化の歴史である、と著者は述べる。
ヒトが自然界で生き延びて