長谷川圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ斬新なビジネスのように見えて、究極的にシンプルなビジネス。
ブランドとは、それを選び取った人の体験をいかにデザインするかだ。
"マテシッツは一度こう答えている 。 「ブランド商品にとって最も危険なのは関心をもたれないことだ 」 、と 。"
"ドリンク一本の価格から材料費やその他の経費を差し引いた利幅は 、にわかには信じがたい七〇パ ーセントという数字になるそうだ 。安価な製品を売るライバル企業が数多く存在するにもかかわらず 、マテシッツはこの高値戦略を変更しようとはまったく考えたことがないようだ 。そして 、この判断は正しかったと言えよう 。消費者が求めているのは飲み物ではなく 、エキサイティングな体験 、生きる喜びなのだ 。そのためには本来の商品価値よりもはるかに高い対価を支払うことに 、消費者はためらいを感じない 。"
"社内ル ールにより 、以前は利益の半分を会社に残すことが決められていたが 、今では三分の一程度だと思われる 。"
"マテシッツ自身 、彼の帝国はマ ーケティング企業であり 、そのためレッドブルグル ープが行う活動はすべてマ ーケティングであるという考えに基づいていると強調している 。" -
Posted by ブクログ
「血」の呪縛と計り知れない「孤独」の深淵
どれだけ強い想いと覚悟を持って里親になっても、養子であることが明るみに出た途端、それまでの親子関係が容易く崩壊してしまう。血の繋がった親子であれば互いに許し合えることも、血が繋がらなければ受け入れることができない。血の繋がりが全てにおいて優先することも自身のルーツを追求せずにはいられない人間の性もやるせないものばかりだ。2世代に渡る悲劇も含め、良くも悪くも「血に勝るものは無し」ということだろうか。
アスガーの「孤独は欠陥」という言葉もこの作品を象徴している。血の繋がった家族がいないということが埋められない孤独であるならば、施設出身の子供達は一生癒されることのない孤独を抱えて生きていかなければならない。その中でもマリーの孤独は誰よりも深く、怒りと憎しみによって身体よりも心が歪められたのだろう。
平坦なストーリーは、無駄に冗長に感じられるかもしれない。語り手であるマリーの視点はあてにならない程形を変え、こちらは完全に混乱する。加えてマリーの視点と当事者の視点がごちゃっとしていて、誰の心情なのか情景なのか分からなくなってしまう。読んでも読んでもページが進まないのはそのせいではないかと思うくらいだ。
ただ、それを差し引いても面白かった。7人目の子の正体も事件の謎もある程度予想できたが、最後の転び方には騙された。残念なのは、事実とそうでないことの境界線があやふやで、結局どっちなの?的な事象が多く残されたことだ。
最後はいっそマウナの運営記録をそのまま載せて、読者の判断に任せた方がすっきりしただろう。 -
Posted by ブクログ
罪科憂いを過ぎ去り給う
ある児童養護施設。
名を「コングスロン」という。
そこを中心に結びつく三つの事件。
一人の捨て子。
散乱した遺留品の中で見つかった女性。
国務省に届いた一通の匿名の手紙。
三つが結びついた時、「その子」は知る。
誰が、「私」なのかを。
北欧デンマークは日本からは遠く、近隣諸国に比べれば身近な国とは言い難い。
今でこそ北欧流行りだが。
本書はアンデルセンの物語を下敷きにしている。
萩尾望都の描いた『パンを踏んだ少女』は怖く悲しく、好きな物語ではなかった。
しかし本書を読むのなら是非この『パンを踏んだ少女』の一読をお勧めする。
分冊になっていて長い物語だ。
読むのに少々時間がかかった。
長さは読書家と自負している私にとっては大した問題ではないが、なにぶん馴染みのない地域の物語、特に名前に苦労した。
名前がとても重要なキーワードになってくるのだが、男だか女だか、誰が誰なのか途中でわからなくなってしまう。
それに加えて幻想的な部分(何が現実だかわからない)、過去と現在が行き来する構成。
下巻は慣れに加え、物語の謎解きが始まっていくので比較的読みやすく感じたが、上巻でギブアップしてしまう読者も中にはいるに違いない。
望まれて生まれる子ばかりではない。
そんな子供たちにもどうか幸せが訪れますように。
死んで孤独や悲しみから解放されるのではなく。 -
Posted by ブクログ
書籍として、かなり特異だと思います。レッドブル社長本人へのインタビューなどなく、色々な記事をフックに想像も入ったノンフィクション?となっている。
この書籍から大変関心を持ったのは下記の3つ
・創業のきっかけがリポビタンD
・スポーツマーケティングへのこだわり。大手の広告塔としての扱いと市場を育てる、一緒に創るという部分。
・すべてを自社でやろうとする姿勢。すべてがマーケティング。
イベント会場の設置など、代理店への丸投げではなく、ほとんど自社扱い。。。
少し記事の紹介に従事している部分もあり、読むのが少し辛かったですが、誰でもしっているけど、誰も知らない企業の実態を知れたレポートとして、とても価値がありました。 -
Posted by ブクログ
エンジニア必須の商品となっているレッドブルについて記載された書籍。創業者のマテシッツ氏とレッドブル社について語られる。マテシッツ氏は日本のリポビタンDに目を付け、エナジードリンクに注目した。その後タイの会社とスポンサー契約をした後にレッドブル社を創業する。尚、タウリンは人の目をよくする効能があるという伝えがあったため戦争時に日本軍が用いたようだ。元々ドイツで経営を始める予定であったが、エナジードリンクへの法的規制などでオーストリア(ザルツブルク)で事業を開始した。マテシッツ氏は銀行への借金を避け、スポーツに投資し、グローバル化されても生産はオーストリアとスイスでのみ行い、オーストリアへの納税は忘れないなど独自の矜恃がある。