平坂読のレビュー一覧
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無料版購入済み
面白いです
まず、一番最初の数ページは引いてしまうような内容ですが、この本の主な内容ではないというか、少なくとも以降に出てくることはないので、そこで判断しないことをおすすめします。
また、タイトルだけ見ると近親相姦ものにみえますが、小説家の話でそういう要素はないです。
面白いので読んで見てください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白い。
そしてラノベというものについてつい色々と考えさせられてしまった。
同作者の『はがない』を読んでいる時は、後半から一気に作者が何かをこじらせていった様子が読んでいて興味深かった(ぎりぎり橋から落ちてなさそうで、でももう落ちちゃってるような具合だった)が、本作ではそのあたりを消化したうえで書いているようだった。
『はがない』のこじらせポイントとしては、ラノベのハーレムもので、ヒロインからの好意と主人公との関係性についてどう描くべきなのかや、一気にネタにされる頻度を高めた難聴系主人公などなど。
このあたりに対して、メタ思考と自己言及の渦に入り込んでいったのが『はがない』だったと思うが、今作では意図的にネタとして使っているところがけっこう出てくる。
以下、作中で気になった言葉に関して感想。
「お、俺だって、『はがない』の小鳩神とか、『俺ガイル』の小町神のような妹がいれば、妹のために本気で料理を習得している!」(p32)
>ラノベ作家の日常(?)を描いているだけあってか、実際のラノベ作品のタイトルがたびたび登場。速攻で『はがない』にも言及。
「今回は男友達もいる」(p37)
>「今回は」のメタ感。
「……え、なんだって? よく聞こえなかった」
「思いっきり反応しておいて聞こえなかったフリはさすがに苦しいんじゃないでしょうか」(p105)
>『はがない』の例の難聴をネタに、このあと軽快な応酬。次のと合わせて。
「んー。可愛い女の子に迫られてるのに曖昧に誤魔化して返事をしないまま体よくキープしているクズ野郎だと思ってて悪かったなーって」(p111)
>すでに返事はしているという設定。『はがない』でこじらせたあれこれから、(良し悪し置いて)先に進んでいる感じ。
「…………で、そんなよくある感じのサークルクラッシュ話を聞かされて俺はどうすればいいんだ。お前のことをこれから『小鷹さん』とでも呼べばいいのか」
「それは恐れ多いからやめてくれ。なんやかんやでちゃんと隣人部を守れた小鷹さんと違って、オレはサークル崩壊を止められなかったしな……」
(p204)
>『はがない』への言及は上にあげたのも合わせてやはり主人公のスタンスと周囲との関係性が中心。
『流し斬りが完全にはいったのに!』(p231)
>ソウルスティール
この作品自体がラノベ作家の日常を描くという作者自身をどこかに反映する作品であることに加え、『はがない』という自作への自己言及的な側面も強く、メタ×メタな作風。
そして、『はがない』で生じたものをいくらか消化しながら書かれているように思えるが、こうしてラノベとそのお決まりについてのメタ思考を繰り返してたら、またいつかどこかでこじらせそう(楽しみ)。
このこじらせっぷりを称して「ラノベ作家版 法月綸太郎」という称号を与えたい。
ところで『はがない』終わったの? って思ったら11巻出るのね。
ここまでこちらで言及してからの続きというのは果たしてどうするのか。期待してしまう。 -
Posted by ブクログ
同作者の「僕は友達が少ない」が意外と面白かったのでこちらも読んでみた。
初期の「僕は友達が少ない」を読んだときとだいたい同じような印象で、無難に楽しめた。
この作者、「ライトノベルのお手本」のような文章を書くなぁと思う。
ライトノベルの読みやすさや親しみやすさを強調しつつ、ライトノベルの枠を逸脱しない安定感?みたいなのがある。
刺激が少ないのでちょっと退屈だけど、安心して読める気安さが特長かなぁ。
「はがない」でも途中から刺激物や爆弾を放り込んできて面白くなったから、この作者が「安定路線×刺激物」の方向で作品を作ってくれると俺的には楽しめるのかもしれない。
ところで。
主人公が少女のライトノベルを読むのは非常に久しぶりかもしれない。
近年読んだ中では西尾維新の化物語シリーズのいくつかはヒロイン視点で描かれてたはずだから「主人公が少女のライトノベル」だったかもしれない。
他に読んだことがあるとしたら、ヤマグチノボルのタバサの冒険とか。
アレは外伝だけど完全に少女ヒロインだった。
あとは・・・大昔に読んだ時雨沢恵一のキノの旅とか。
でも途中の巻を少し読んだだけだったから、つい最近までキノが女だって知らなかったんだよなぁ。
とにかく、主人公が少女のライトノベルってほっとんど読むことがないんで、今回そこが少しだけ新鮮に感じた。