富野由悠季のレビュー一覧

  • 新機動戦記ガンダムW フローズン・ティアドロップ (5) 悲嘆の夜想曲 (上)

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    ネタバレ

     全編丸ごと過去話だが、あとがきにあるように避けては通れない話であり、また中途半端に行ったり来たりするよりもこの方がわかりやすくてよかった。後付けとはいえ、リリーナの異常なまでの行動力の秘密、サンクキングダムがなぜそこまで重要であると同時に地球統一連合に目の敵にされるのかという点が浮き彫りになった。また、さまざまな人物の過去が明確になることで「大人が始めた戦争を子供が終わらせる」というガンダムの構造を踏襲していることがよくわかるが、アフターコローニー世界ではそれが世代を超えて繰り返されているという点が見逃せない。あまりに歪な世界構造で、まさに「戦争・平和・革命」のエンドレスワルツそのものとなっ

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    2012年06月24日
  • 新機動戦記ガンダムW フローズン・ティアドロップ (4) 連鎖の鎮魂曲 (下)

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     前半の”デュオ”の独白と後半のMS戦の温度差が置かれている状況を表しているようで面白い。TVシリーズからは想像もできないようなその後を過ごしてきた”デュオ”に少々とまっどったが、後半の語り口はやはり”デュオ”であった。 戦闘シーンではガンダムWではほとんど見ることのなかった空中戦がその理由とともに描かれていて、確かにそういう設定だったということを思い出した。空中戦の印象はその後のさまざまなゲームの影響が大きいのではと思う。後付けの印象を本物と誤解しないためにも、必ず原典に当たるという部分は読む側も気を付けておかないといけない。

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    2012年05月06日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)

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    ネタバレ

    最終巻。結構、評価の高い作品だと思っていたけど、わたしにはあまり合わなかった。
    ギギという存在もそうだが、あまりにも内容があっさりし過ぎている。
    アムロのように人類の革新が現状を把握し、地球を救くという悲しいほどの楽観視でもないし、シャアのように地球に隕石を落とし寒冷化して人が住めない環境にし、地球の自然治癒を委ねるような強制的とも違う。地球に住み着くトップだけを粛正(殺害)していくという、中途半端にも思えるアフティーの活動。
    最後には捕らえられて銃殺刑で死刑。死刑なる主人公など珍しく、それ故に映像化もしないんだろうと思う。
    ①人類の叡智が地球をも救う。アムロ
    ②人類を強制的に地球から追い出す

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    2012年05月06日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中)

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    ネタバレ

    ギギが中心に展開しているように思うけど、個人的にあまりギギは好きではないな。
    ふたりの男の間に位置するように立ち回り、本心を語らず、ふたりの結末を観ようとする。卑怯ともいえる。
    最終的にはハサウェイの方へ移ったけど。
    2巻ではあるけど、まだハサウェイがマフティーを演じるには無理があるようにみえる。
    最後にハサウェイの父親ブライトが、ハサウェイ率いるマフティー討伐の掩護のために地球へ向かった。
    マフティーが自分の息子であると知らずに、その討伐掩護に向かう。そんなブライトに複雑な想いになる。

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    2012年05月06日
  • 機動戦士ガンダム00 (1) ソレスタルビーイング

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    オープニングからラフマディー救出までの第1巻です。
    設定資料集見ないと出てこない内容や、細かい描写が出ていて、アニメ版を見た後でも楽しめます。
    グラハムとガンダムの会話についてもちゃんとどうしてあーなのかを書いています。
    アニメ版の副読本的な感じで読んでみましたが、そういう設定なのかと頷くところも多いです。
    ファンは読むべきですね。

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    2012年05月04日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)

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    ネタバレ

    富野由悠季が映像化しないということで書き上げた作品らしく、また好評との口コミもあったので読んでみたいと思い購入。

    原作である逆襲のシャアの続編。
    ハサウェイがクェスを殺してしまった、その後となる。
    が、物語の冒頭からハサウェイはマフティーになっていて、シャアの反乱から今までの話がないため、どういった過程でそうなったのかはわからない。
    マフティーはすべての人類は宇宙へ挙るべきだと主張するからには、シャアと同じく地球を休ませるべきだと考えている。武力による実行という線からしても、人類の革新を夢見るアムロよりはシャアよりだと思う。
    でも、トップというにはまだ幼い気がするな。冷静でもないし、冷酷でも

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    2012年05月02日
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

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    映画はオープンエンターテインメント。大勢の人たちが観て楽しめるものなければならない。そのために編集が加えられたものであり、この本こそが原作となる、らしい。
    映画版のアムロの恋人チェーンは登場せず、Zガンダムのころのベルトーチカがそのまま恋人であり続けて、そしてアムロの子供を身籠る。
    主人公が父親になるというのは確かに子供受けはあまりしないものだろう。共感が出来ないから。
    物語の話をするとシャアの総帥でありながら、事故の欲求を押さえられないところ、幼さがよかった。(物語中は純粋という言葉となっているが)
    自分の中でアムロという存在があまりも大きすぎ、ニュータイプというレベルでも負けていると思って

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    2012年05月02日
  • 超級!機動武闘伝Gガンダム(7)

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    酒場のマスターに指摘されるまで、デビルガンダムが裏にいるということに気づかない無敵さ、そして、そんな込み入った話を酒を飲みながらしている素敵さ。

    どっちも、大好きです。

    レインのよろめきっぷりも、色っぽかったです。

    ドモン放浪編が終わって、いよいよお話は、佳境に入っていくようです。

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    2012年04月28日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)

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    ネタバレ

    しかし、どこまでもどうにも救いがなかった。

    ただハサウェイがどうにかすっきりとした気持ちで死んで行ってくれていればいいのだけどという感じだ。

    死んだ者よりも残された人間の心は傷ついているだろう。

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    2012年04月22日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中)

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    ネタバレ

    上巻のレビューとは違ったことを書こうww

    いや、ミノフスキークラフトいいねえ。
    飛べないガンダムが飛んじゃったよって感じで。

    ガノタの中でもニュータイプって何だろうってことをちょっとでもマジで考えたことのある人は読んで欲しいな、本作を。

    ライトノベルなんてタグ付いてるけど、全然ライトじゃない。

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    2012年04月22日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)

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    ネタバレ

    宇宙世紀で一番女難の相が出ているのはハサウェイ・ノアではないだろうか…。

    クェスに人生曲げられ、ギギにとどめを刺され…。

    まあ、そんなことはどうでもいいんだけどね。

    ガンダムという一連の作品は人という種がいかに地球と共存していくかということにあると思う。
    そして、その両極端にあったのがアムロとシャアで。
    それは極端だからこそ、一般的に普通に生きていこうとする「地球の重力に魂を引かれた人」たちにはどちらも受け入れられなかったんだろうなあ。

    そして、そのどちらもを受け継いでしまったハサウェイは…。

    どいつもこいつも純粋過ぎるんだ…。

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    2012年04月22日
  • 機動戦士ガンダム00 (2) ガンダム鹵獲作戦

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    アレルヤ大活躍の超兵機関の破壊ミッションは後半の鹵獲作戦の所為で影が薄い。
    これだからハブラレルヤとか呼ばれてしまう訳だ。

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    2012年04月16日
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

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    実は映画版よりもこちらの方が好き。
    アムロに子どもができるという生々しさ。
    ベルトーチカとだらだら続いているという生々しさがすごくいいと思う。
    そういう生の部分をきちっと書いた上でのSFというものは重要だと思うんだ。

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    2012年04月11日
  • 超級!機動武闘伝Gガンダム(6)

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    話が、ちょっとずつは進んでるのか、ごまかされているのか、わからん。
    わからんが、次の7巻で、とりあえず第1部は終わるみたいです。

    でてくるのか?デビル・ガンダム。

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    2012年04月01日
  • 機動戦士ガンダム THE ORIGIN(9)

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    ここからは今までは設定のみでこういった媒体では詳しく語られてこなかった戦前の話が展開され、この作品の真骨頂とも言うべき所だろうか。
    シャア・セイラの過去を軸に戦前のジオン公国成立付近の話が描かれる。
    ジャブローからスムーズに導入し、ダイクンの死を最初に持ってくることで非常に劇的に演出されている印象。
    ザビ家内での力関係が本編の印象そのままにさらに具体化されているような感じで呑み込み易いとともに興味深さも感じる。
    ラルとハモンや後の部下たちの出し方が凄まじく面白い。現状ラルと兄弟の絡みが少ないのは気になるが、全体的に魅力的に話が展開している。
    ガンタンクが戦前から存在している設定は受け入れられ

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    2012年03月27日
  • 機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還(4)

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    ヤザンの貫禄が素敵。ナイトシーカーまでもがかっこいい。パッとしない元デザインでも見せ方次第だなあ。ジョニ子こんなにちまかったんか。

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    2012年03月25日
  • GUNDAM EXA(2)

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     EXAの世界が動き始めた。ガンダム世界をひと通り回ってからEXAの世界が動き出すと思っていたので意外だった。意外といえば今回の登場人物も予想外の人物が出てきてびっくりした。ただ余り語られることのない人物であり、また登場作品も入手困難なので深く知ることができないのが残念。コミックの発売と同時に再販したり、それが無理なら巻末での世界の解説をもう少し詳しくしてほしい。

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    2012年03月24日
  • 機動戦士Zガンダム 第五部 戻るべき処

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    小説版ファーストに比べれば、大分読みやすいし、話のプロットも面白いです。

    でも、読みにくいことには違いない。

    5部の最後の100ページくらいが、忙しない感じでズンズンとすすんでいきます。

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    2012年03月12日
  • 機動戦士ガンダム III

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    やっと三冊読み終わりました。この人の文章、難しいです。でも、セイラさんに対するイメージはだいぶ変わりました。アムロもアニメと違って、頼り甲斐がある感じに思えました。

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    2012年03月12日
  • 機動戦士ガンダム ハイブリッド4コマ大戦線III

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    実はガンダムはちょこちょことしか見てないから全員分かるわけじゃないのになんか面白い。
    シーマ様がとても良いと思う。
    あと誰が描いてもギャグのアムロはエロなのね…。そんな要素元ネタにあったっけ?…中2だから?

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    2012年02月27日