富野由悠季のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ僕はこの本の終わり方が好きではない。
そもそも読む前に考えておくべきだった。
富野監督はfirst小説版でアムロを殺しZテレビ版でカミーユを廃人にし、Vでシュラク隊全員を殺したのだ。露骨なテロリストとして描かれたハサウェイがまともな死に方をさせてもらえるはずはなかった。
ハサウェイがマフティー・ナビーユ・エリンだとわかっている准将が、ブライトに息子殺しをさせることを忍びなく思って友達である自らが処刑したところまでは良かった。それで終わってくれても良かったと思う。
それが後腐れない綺麗な終わり方として認めれる形だったのではないだろうか。
しかしその後マフティー・ナビーユ・エリンの銃殺刑の報 -
Posted by ブクログ
グリプス戦役以前の宇宙世紀0085における連邦系のMSパイロット修練学校での物語。女性が主人公である非常に珍しい作品。著者・美樹本晴彦氏の特徴的な画風で描かれるアスナたち女性キャラの可愛さは勿論として、キャラよりも少し粗めに描かれるMSの渋さや迫力も素晴らしく、絵についての魅力が素晴らしい。時折挟まるタッチの変わった大きな絵がまた印象的である。
MS戦は動きが細かく分かるように描かれているので、学校のシミュレーションとあって高性能機不在の状況でも戦闘そのものの展開が面白いと感じられる作りになっていて、ここだけでも魅力的である。
展開は学校における訓練の日常と水面下で進む思惑といった面がメイ -
Posted by ブクログ
「六人の仲間集め」の謎が解かれ、それを取り巻く思惑にも決着が付く最終巻。六人の仲間集めの謎解きは予想以上に面白く仕上がっており、本編では倒すべき敵とティエリアくらいにしかおらずあまり深められなかったイノベイドの設定を00という作品全体において補完するものとして非常に重要な作品だと思える。代替の効く存在であり人間とは大きな違いのあるイノベイドにおいて家族や友人といった関係を描くことには、イノベイドという存在そのものに対して愛着を覚える。
全体的にフォンを万能キャラとして使いすぎているのが少々敵の魅力や主人公らの魅力を減じてしまっている印象もあるものの、最終的にはレイヴが主役として、また仲間が仲間 -
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