石田スイのレビュー一覧
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この想い、刃にのせて――。
話題のミュージカルということで。実際の舞台は観たことがないので、雰囲気くらいしか掴めなかったが、どういうストーリーなのかはわかった。
新撰組の刀というのは、もうすぐ刀が表舞台から退場する時代の刀。そして、美術品として飾られてきた刀。それが、刀を振るう意味を考える。現代の自分は、美術品としての刀を愛でている訳だが、はたしてそれは刀という存在に意味あることなのか。とはいえ、実際に刀を実践的に使う場面がないのだし、刀と話することもできないので、夢想するしかないけれど。兼さんのことばがひとつの救いというか、ヒントというか。 -
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アニメから入った口なので、絵のギャップに「ん?」となったが、ストーリーにグイグイ引き込まれちゃったし、原作読むしかない!と思って早速購入。
1巻は、丸々金木くんの葛藤、苦悩、苦悶だった。
自分の人生が180度、否、360度以上変わってしまったら、到底受け入れられないだろうな。
当たり前が当たり前じゃなくなった時、当たり前じゃなかったことが当たり前になってしまった時、思考はどう働くのかな?
ヒデは最初から、分かってたんだ。
錦先輩、最初嫌な奴だったな、そう言えば。
董香も喰種であることに苦悩している女の子だった。
金木のある種覚醒みたいな場面、胸がドクッってなった。
これは、アニメを見直そ -
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東京完塞を目標に喰種殲滅が進められている最中の第12巻。ゆがんでいくCCGの中でそれぞれがどう立ち回るのかが読ませる。
前巻に引き続きキャラの関係性を描いていくように思うが、各々が大切な人に対して違った思いを持つのが良い。復讐心や愛憎、回復を祈ったり守りたいと思ったり…。キャラ数の多い作品かつ長く続いたからこそできることだと思える。
そんな中カネキとトーカの描写に一番尺を使っている印象なのだが、まさか1話まるごと"それ"の描写に使うとは…という衝撃。小声の表現とか、暗がりっぽい描き方とか完成度は高いし、その後の展開を考えると必要だったのかもしれないが、そこよりももっと描いて -
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『東京喰種』の続編と言うかなんというか。劇的に一時的な幕引きを行った印象の結末の続きなので、読む前はどう続けるか気になって仕方がなかった。
読んでみればなるほど無印の結末を活かすにはこの方法しかないか、といった感じで予想に難くないと思う部分は正直あったが、主人公勢の立ち位置については意表をつかれた思い。思い返してみればそうなるための準備は着々としていたように思える。
無印の魅力に頼りすぎず、新キャラを多く出しながら話を展開している姿勢は好きだが、もう少し魅力を高めて欲しい所。巻末から無印の要素が出始めているので早めに新キャラたちに愛着がわくと良いなぁ。