石田スイのレビュー一覧
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「東京喰種 日々」
喰種が集まる喫茶あんていく。今日も様々な葛藤と事件が集う。
東京喰種。喰種という人を喰らう種の臓器が移植され、半喰種になってしまった主人公金木研の物語である。現在は、続編、東京喰種:reが連載中であるが、半喰種である葛藤が、時に残酷に、時に繊細に描かれており、非常に読み応えのある漫画だと思います。
そんな東京喰種では描かれていないエピソードを紡いでいるのが、本作「日々」を始めとする小説版東京喰種です。現在まで、第3弾まで発売中であり、東京喰種を読んでいる人には、漫画での伏線が回収されているエピソードもあるので、楽しめるのではないかと思います。「日々」に収録されている -
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人気漫画&アニメ「東京喰種トーキョーグール」のイラスト集。イラスト集としては珍しいB6版サイズってのが賛否両論なのでしょうが、個人的にはパラパラ見やすくて◎。未公開カットを含む約200点のイラストをフルカラーで完全網羅しています。著者・石田スイのコメントもそこかしこに記されていて、とても贅沢な印象でございました。ファンは買わないとダメかも。値段に対してフルカラー111ページてのもとても良心的でステキだなぁ。設定集とは違うのでその辺期待しちゃうのは良くないですが、初見の絵も多く、あらためて見直して「へぇ~」と思うことも多々。とても良いです。
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自分の事しか考えないのは人間として極当たり前のことだ。人のための言いつつ、本当は自分のためでしかない事を、人のためと信じてやっているのも人間だからこそだ。
物語の中に、小さかった頃の自分を救いたがっている人間の描写が繰り返される。子供の頃、この悲しみを味合わなければ、この痛みを知らなければ、この孤独を知らなければ、今の自分はもっと強く生きれるんじゃないか、と。痛みを知らなければ自分の事は解らないものなんだ…
有馬VS梟の図式が濃くなって来て、ますます混迷を極める…主人公カネキそっちのけで風呂敷広げまくりになりませんように…。
初読時の読後感を経て、アニメ2期、re:を3巻まで読んで、色々思う -
Posted by ブクログ
アニメではだいぶ端折られている部分が補完できる。
東京喰種は混血であるが故にどちらからも「お前は俺たちの仲間じゃない」と言われ、世界でたった一つの居場所も得られない少年の孤独を描いた物語である、と言う風に捉えれば、私がハマる最大の要因が集約されている気がする。どちらにも属せない、どちらの立場も分かってしまうが故の孤独。ロード・オブ・ザ・リングのフロドみたいな感じがする。世界の為に指輪を捨てなきゃならんが、指輪の魔力の陶酔も知っている…
そのカネキくんが自分の意志の為に動き出し、邪魔者は排除すると言う強者の心地になっている。バトル漫画の様相も出て来たが、10巻目読んで、今やっと気づいたわ、構図が -
Posted by ブクログ
キャラたちが物語の中心に向かって動き始めてる印象が色濃くなって来た。誰もが自分一人の何かの為だけにではなく、物語と言ううねりの波に次々に飛び込んでいる。
アニメでも小説でも漫画でも、やっぱり読む自分が一番好きになるキャラもしくは登場人物が「主人公」である、と言う作品に熱中する傾向になる。それだけ主人公が魅力的である、と言う事だと思う。ビバップも攻殻もDTBもそうなんだよなー。コパスの2期で沈静化したのは狡噛が主人公じゃないからだ。『百鬼夜行抄』の律の様に、「巻き込まれ型」と言うタイプの主人公は「周囲の方が個性的」と言う表現をされがちだが、主人公が一番キャラが立ってないといけないと言う事はないの