村木嵐のレビュー一覧

  • にべ屋往来記

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    江戸の初めの街道(身延道、万沢)にある旅籠を舞台にしているが、単なる人情物の連作短編集ではなく、若主人の出自も絡めて、戦さが身近であった時代の侍、商人、百姓の生き様や生き方の選択とその背景となる覚悟を描く。

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    2022年03月10日
  • マルガリータ

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    隠れキリシタン、踏み絵、殉教、、、今までただ単語として知っていただけだったこれらの言葉が、この本を読んで深い深い意味を持つ言葉になりました。読み終わった後も、ずーんと心に重く残っています。

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    2025年09月12日
  • 雪に咲く

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    読み始めは時代小説かと思ったが、越後騒動を題材として歴史小説で、伊達騒動を扱った「樅ノ木は残った」同様に事件で断罪された人物を良い人物として描く形式の作品、ということに途中から気がついた。そういうトリックというかテーマであることを外しても、そこそこ楽しめる内容だった。浅茅との関係とかちょっとしんみりするが、重要ばキーである雅楽頭との厚い関係が嘘くさい雰囲気なのが残念だが、全体として力作だなと思った。

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    2021年06月29日
  • 戦国 番狂わせ七番勝負

    購入済み

    色々な味わい

    7人の作者による7本の短編集。いずれも不利な情勢から逆転した戦い、しかもそれほど有名でない戦い という共通点を持たせている。どの作者もそれなりに良い味を出しているが、私はいくらか滑稽味を帯びた岩井三四二の作品が一番のお気に入りである。

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    2021年04月04日
  • 雪に咲く

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    ネタバレ

    江戸時代家綱-綱吉将軍時代に起こった高田騒動を小栗美作を主人公に書かれた小説。筆者は司馬遼太郎のもとに修行しており、現在も奥様の秘書をされているそう(あとがきより)

    酒井雅楽頭は切れ者曲者のイメージが強かったが、高田藩には特別配慮している、融通のきくお偉いさんという感じ。
    美作は藩政に辣腕を奮い、地震後の立て直しや石高を増やすなどの能力の凄さはわかったが、そこに至るまでの思考や個人の魅力をもう少し厚みを持たせて描かれてもよかったのではないかと思う。
    河村瑞賢を招いたシーンはよかった。

    途中「この会話文は誰の言葉?」と思う部分があったり「ページ脱落してる?」と思うように飛躍する部分があったよ

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    2021年03月30日
  • やまと錦

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    憲法草案を書いた井上毅(多久馬)を中心として描かれる激動の時代を生きた男たちの歴史物語。あの辺の時代の人たちの先輩後輩関係とか友好関係とかよくわかってませんでしたがその辺りの人間模様がわかってとても面白かった。天皇陛下の退位とか女性宮家などいろんな皇室関係の議論が盛んな中で、なんで皇室典範が今みたいな形になったのだろうということも辿れてとても興味深かったです。

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    2017年04月24日
  • マルガリータ

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    面白かった。後半は涙無しには読めません。
    日本史の授業でサラッと習っただけの「遣欧少年使節」だったのですが、読後はこの4人や他の登場人物、この時代の事をもっと学んでみたいと思いました。
    史実と違うという意見もあるみたいですが、それとこれとは別ですよね。

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    2014年03月13日
  • まいまいつぶろ

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    前評判が良すぎて、期待が大きすぎて・・・確かに読後感は良かったんだけど・・・
    なんだかちょっと気持ちが入らなかった。
    わかるようでわからないもどかしさっていうのかな。
    時代物で障害者を取り上げるっていうのは少ないかも知れないから、斬新かもしれない。苦労のほどは計り知れないけど、忠光のことをもっと知りたかったな。

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    2026年01月09日
  • またうど

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    ネタバレ

    田沼意次を描いた歴史小説。

    「まいまいつぶろ」の続編的世界観で、家重や大岡忠光の回想が懐かしかったです。
    自分にとって田沼意次のイメージが変わったのは山本周五郎の「栄花物語」で、その次にはみなもと太郎の「風雲児たち」です。
    これらと比較して本作は家重との約束や幕閣内での話が中心で、政治家小説として面白かったです。
    大河ドラマの「べらぼう」と違って市井の人物の平賀源内や蔦屋との関係が全くないのも硬派っぽい感じです。
    とはいっても四方赤良や工藤平助などの文化人の名前が出てくると嬉しかったりしましたし、同じ登場人物はどらまの役者のイメージで読んでしまいました。
    蝦夷見分隊についてもページを割かれて

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    2025年12月28日
  • まいまいつぶろ

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    第九代将軍徳川家重、口がまわらず、誰にも言葉が届かない。頻尿で、歩いた後には、尿を引きずった後が残るため、まいまいつぶろと呼ばれ、蔑まされた。
    家重の言葉を解する事ができたのが、小姓の大岡兵庫、後の大岡忠光であった。
    二人の絆を描く。

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    2025年10月23日
  • またうど

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    家治と意次の関係が深く描かれていました。
    共に子を亡くして寄り添うシーンは切なかった。
    「またうどの者なり」家重が意次に対して正直な者と言ったように、誠実な意次の姿が見えました。
    幕政改革は私には読む力が無く難しかったですが、政策で危機を乗り越えのがわかった。よしながふみさんの大奥のイメージと同じように残ります。
    吉宗、家重、家治そして意次の時代は読み応えあります。

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    2025年10月03日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    まいまいつぶろの世界観を思い出しながら読んだ。家重と忠光をとり巻く人々の視点から描かれており、改めて二人の人物像や関係性に深みが増してくる。家重と家治の父子関係、忠光の家族との関係が心温まるものだった。

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    2025年05月10日
  • またうど

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    「まいまいつぶろ」の新聞広告を見て興味を持ち、読んでみた(「まいまいつぶろ」は読んでいないが)。学生の時に学んだ田沼意次の評価に対する認識は、「逆説の日本史」で訂正済の前提で本に入っていった。
    内容としては田沼意次の老中としての活躍から失脚に至るまで日々までが、徳川家への忠節を織り交ぜながら淡々と描かれている。ドラマチックでないからこそ心に響くものがある。
    蝦夷地に赴く志願者達に「一年や二年で成果を出さねばならぬと思うな。ほんの一里進むだけでよい、行けぬと思えば戻り、その一里の様を次の者に伝えることが御役と心得よ。決して死ぬな」というセリフが、リーダーとしての心意気を表しているようで、心に響い

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    2025年03月23日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    ネタバレ

    【収録作品】将軍の母/背信の士/次の将軍/寵臣の妻/勝手隠密

    『まいまいつぶろ』続編、というより外伝か。
    隠密・万里の視点で語られる、“あのとき”の話。
    本編とあわせて読みたい。あのときのあの話の裏にはこういう動きが、とか、あの人の視点ではこうだったのか、とか。

    田沼意次に既定のイメージがあるため違和感があるし、勘ぐってしまいたくなるが、この物語では素直に読んでおこう。

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    2025年03月21日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    前作を補完する短編集。
    前作から連続で読むべきだった。
    前作の登場人物が深掘りされており、とても楽しめた。

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    2025年03月03日
  • いつかの朔日

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    連作短編集10篇
    徳川家康が天下統一をすると信じた譜代の家来たちの群像劇。祖父の松平清康からの不遇な主従が信じて生き抜く姿が理不尽でまた眩しい。
    石川数正を描いた「出奔」が切なくて良かった。

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    2025年03月02日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    ネタバレ

    「まいまいつぶろ」の補完的短編集。
    前作の架空人物の万里が見聞きした体で家重と忠光の周りの人を描いています。
    前作ほどの感動はないが、家重や忠光と対立した感のある浄円院、松平乗邑、酒井忠寄が結局はいい人間だったと思えるエピソードは人情時代物みたいです。

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    2025年02月23日
  • またうど

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    『まいまいつぶろ』の続編で、田沼意次の半生を描いた作品。
    私が子供の頃は「賄賂まみれの政治家」として悪名高かった意次ですが、今は敏腕の政治家だったと考えられてますよね。
    それにしても、この本の意次像は・・・。やたらと頭が良くて、性格も良い。将軍から頼られ、老中仲間とは和気藹々と、部下からは慕われる。妻との仲も素晴らしく、子供(意知)は頭の切れるお坊ちゃま。なに一つの瑕疵も無く、さらには周りを囲む人々も善人ばかり。初めから全体の8割まではそんな話が延々と続きます。ここまでくると、むしろ「ヨイショ」の塊みたいで、なんだか気持ち悪い。
    村木さんはこれまで2作。『まいまいつぶろ』と『御庭番耳目抄』。ど

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    2025年02月04日
  • 遠い勝鬨

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    知恵伊豆こと松平信綱に島原の乱が迫る。
    幕府内の勢力争い、家臣であり南蛮医の小太郎との師弟愛と別れ。読み進むに連れて明らかになってくる小太郎の秘密。最後がもう少し濃い内容となればより面白く読めたかもしれない。

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    2025年01月22日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    4章の忠光の妻の話しが良かった。
    前作を読んだばかりだったおかげが、以前より読みやすく感じるうちに読み終えた。

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    2025年01月14日