村木嵐のレビュー一覧

  • いつかの朔日

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    家康の幼少期、竹千代時代の家臣や母の於大などで語られる、10話から成る短編集。
    大河ドラマでの出演者を思い出しながら懐かしい様な気持ちになった。
    よく秀吉と家康の違いを、生まれながらに傅かれた家臣の存在の差だと聞くが、まさに主を思い遣る家臣達の忠義が際立った作品だった。特に「出奔」での石川数正の深い思いが秀逸。

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    2025年01月21日
  • またうど

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    老中後の田沼意次の物語
    一説によれば、江戸時代日本の海外貿易はほぼ赤字で、唯一黒字だったのが田沼の時代、だったとか。
    吉宗の時代に始まったものがあるが、田沼時代に継承したモノ、さらに推し進めたものもある
    この本は小説なのでさすがに全部真実だとは思わないが、史料に残る田沼意次の周囲をおもんばかる人柄は伝わってきた。
    干拓と蝦夷地開拓はとても二、三年で終わるような事業ではないのだが、どこかで始めないと永遠に終わらない。
    今の体制ではすぐに限界がくることをわかっていたから急ぎたかった、しかし不運だった。
    田沼意次のような生い立ちで、このような先見性や経済への明るさをどこで身につけたのか、気になって仕方がない。

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    2025年01月08日
  • いつかの朔日

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    家康の幼名竹千代の時代から天下を取るという時代迄を語り尽くしている。ただ淡々と語られていてその時々の事件や情念と言うか感情表現が欲しかった!今までに家康の人物像の語られていない部分が多く出た事は良かった!

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    2024年12月17日
  • 阿茶

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    どこまで事実と重なってるのか、とっても気になりながら読みました。
    戦や政に関心が高い女性というと、男まさりで気が強そうだけれど、本の中ではもう少し物腰柔らかい雰囲気で描かれていて、不思議な女性だなあと。
    若桑みどりのクアトロ・ラガッツィを読んだ直後だったので、徳川時代に入ってからの切支丹の続きの話を読んでるようで、とても興味深く、ますます実際はどうだったのかなぁと気になってしまいました。
    村木嵐のお話は本当に、どれを読んでも良いですね!

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    2024年09月14日
  • 船を待つ日 - 古物屋お嬢と江戸湊人買い船

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    主役が子どものお話はあんまり好きじゃないのですが、
    この子たちはなかなかデキる大人びた子たちなので気にならなかったです。
    周りの大人たちも素敵です。
    最後のほんの数ページが、、、なんだか嬉しくなりました(^^)
    第一弾てことは続きがあるのか?!探さなきゃ!

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    2024年06月15日
  • 阿茶

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    尊敬する女性、阿茶の局に焦点を当てた作品はなかなかないのでとても新鮮だった。小説とはいえ、良きも悪しきもますます阿茶がすきになった。強く聡明な女性たちがいて、現在の日本があると言っても過言ではない。

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    2024年03月14日
  • にべ屋往来記

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    江戸の初めの街道(身延道、万沢)にある旅籠を舞台にしているが、単なる人情物の連作短編集ではなく、若主人の出自も絡めて、戦さが身近であった時代の侍、商人、百姓の生き様や生き方の選択とその背景となる覚悟を描く。

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    2022年03月10日
  • マルガリータ

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    隠れキリシタン、踏み絵、殉教、、、今までただ単語として知っていただけだったこれらの言葉が、この本を読んで深い深い意味を持つ言葉になりました。読み終わった後も、ずーんと心に重く残っています。

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    2025年09月12日
  • 雪に咲く

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    読み始めは時代小説かと思ったが、越後騒動を題材として歴史小説で、伊達騒動を扱った「樅ノ木は残った」同様に事件で断罪された人物を良い人物として描く形式の作品、ということに途中から気がついた。そういうトリックというかテーマであることを外しても、そこそこ楽しめる内容だった。浅茅との関係とかちょっとしんみりするが、重要ばキーである雅楽頭との厚い関係が嘘くさい雰囲気なのが残念だが、全体として力作だなと思った。

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    2021年06月29日
  • 戦国 番狂わせ七番勝負

    購入済み

    色々な味わい

    7人の作者による7本の短編集。いずれも不利な情勢から逆転した戦い、しかもそれほど有名でない戦い という共通点を持たせている。どの作者もそれなりに良い味を出しているが、私はいくらか滑稽味を帯びた岩井三四二の作品が一番のお気に入りである。

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    2021年04月04日
  • 雪に咲く

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    ネタバレ

    江戸時代家綱-綱吉将軍時代に起こった高田騒動を小栗美作を主人公に書かれた小説。筆者は司馬遼太郎のもとに修行しており、現在も奥様の秘書をされているそう(あとがきより)

    酒井雅楽頭は切れ者曲者のイメージが強かったが、高田藩には特別配慮している、融通のきくお偉いさんという感じ。
    美作は藩政に辣腕を奮い、地震後の立て直しや石高を増やすなどの能力の凄さはわかったが、そこに至るまでの思考や個人の魅力をもう少し厚みを持たせて描かれてもよかったのではないかと思う。
    河村瑞賢を招いたシーンはよかった。

    途中「この会話文は誰の言葉?」と思う部分があったり「ページ脱落してる?」と思うように飛躍する部分があったように思う。(読解力不足かもしれないが...)

    後半、「女の寝姿のような赤松」という表現が多々出てくるが小説全般への象徴という印象もなく、違和感があった。

    小説によって越後騒動の流れを楽しく学べた。

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    2021年03月30日
  • やまと錦

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    憲法草案を書いた井上毅(多久馬)を中心として描かれる激動の時代を生きた男たちの歴史物語。あの辺の時代の人たちの先輩後輩関係とか友好関係とかよくわかってませんでしたがその辺りの人間模様がわかってとても面白かった。天皇陛下の退位とか女性宮家などいろんな皇室関係の議論が盛んな中で、なんで皇室典範が今みたいな形になったのだろうということも辿れてとても興味深かったです。

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    2017年04月24日
  • マルガリータ

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    面白かった。後半は涙無しには読めません。
    日本史の授業でサラッと習っただけの「遣欧少年使節」だったのですが、読後はこの4人や他の登場人物、この時代の事をもっと学んでみたいと思いました。
    史実と違うという意見もあるみたいですが、それとこれとは別ですよね。

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    2014年03月13日
  • またうど

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    中学校の日本史は江戸幕府が出来たところで年度末。
    高校では世界史と地理を選択したので、
    私が一番日本史を勉強したのは、
    半世紀近く前の中学受験の時。
    もはや時代背景とかよく分からないから、
    異世界ものとたいして変わらん。
    そんな私でも、元の田沼の濁り恋しき、の狂歌ぐらいは知っていた。

    視座を変えると人物の魅力や評価も変わるものだなあと筆力に感嘆している。

    登場人物の名前が覚えられないから、
    韓国の翻訳ものが苦手なんだけど、
    この時代も親子きょうだいで同じ漢字使ってあったりして混乱する、というのが新たな発見。

    時代や、男親女親の違いはあるのかも、だけど、
    子供を亡くして、悔いがない、だなんて、
    どう考えても言える気がしない。
    どんな状態でもいいから、親より一日でも長生きしてほしい。病気の場合は苦しめたくないけど、事故とか受け入れられる気がしない。

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    2026年08月20日
  • まいまいつぶろ

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    まいまいつぶろとはカタツムリのこと。徳川幕府の第九代将軍徳川家重は出生時の難産のため、脳性麻痺があり手足の麻痺や言語、排泄などの障害があったようです。そのため、家重の通った後はカタツムリの如く濡れた跡がついていたということです。言葉も聞き取れぬ故に意思の疎通もままならない現状でした。八代将軍吉宗の次期の将軍を継ぐ立場にいながら、その障害故に廃嫡も囁かれる始末。弟の宗武を推す幕閣もいる中で、14歳になった家重の前にその言葉を理解する者が現れます。後の大岡忠光、当時16歳の若者でした。大岡忠相の親戚筋に当たるこの若者に、忠相はこう伝えてます。「(家重)目や耳になってはならぬ。御口代わりだけを務めよ」小姓になった者がその分を超え幕閣をないがしろにする政治が続いてきたため、吉宗の代になり御用人を置くことを止めていました。
    聡明な頭脳を持ちながら、その障害ゆえに誰にも理解されず、孤独を抱えていた家重の前に現れたこの若者は、その後一生涯を掛けて将軍家重を支えていきます。ややもすると、将軍職の権利を利用しかねない立場にいながら常に控えめで献身的な態度を貫きます。
    主従関係とはいえ、年の近いこの二人の様子はあたかも友人関係のようで、微笑ましくもありました。

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    2026年07月08日
  • いつかの朔日

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    歴史に詳しくない私には難しかった。でも、気になって読み進めてもた。ほんで、結局、誰がそそのかしたのかわからんままやった。

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    2026年06月21日
  • まいまいつぶろ

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    本屋さんで、面白い!読んで損はなし!のポップに惹かれて購入。
    でも私には少し難しかった。
    なんとなく面白いような、展開が分からないような。江戸時代に詳しかったらもっと分かるんだろうな。時間がかかったけれど、すべるように読み終わってしまった。

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    2026年05月26日
  • まいまいつぶろ

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    前評判が良すぎて、期待が大きすぎて・・・確かに読後感は良かったんだけど・・・
    なんだかちょっと気持ちが入らなかった。
    わかるようでわからないもどかしさっていうのかな。
    時代物で障害者を取り上げるっていうのは少ないかも知れないから、斬新かもしれない。苦労のほどは計り知れないけど、忠光のことをもっと知りたかったな。

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    2026年01月09日
  • またうど

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    ネタバレ

    田沼意次を描いた歴史小説。

    「まいまいつぶろ」の続編的世界観で、家重や大岡忠光の回想が懐かしかったです。
    自分にとって田沼意次のイメージが変わったのは山本周五郎の「栄花物語」で、その次にはみなもと太郎の「風雲児たち」です。
    これらと比較して本作は家重との約束や幕閣内での話が中心で、政治家小説として面白かったです。
    大河ドラマの「べらぼう」と違って市井の人物の平賀源内や蔦屋との関係が全くないのも硬派っぽい感じです。
    とはいっても四方赤良や工藤平助などの文化人の名前が出てくると嬉しかったりしましたし、同じ登場人物はどらまの役者のイメージで読んでしまいました。
    蝦夷見分隊についてもページを割かれていましたが、西條奈加の「六つの村を越えて髭をなびかせる者」ほどは詳しくなく、最上徳内についても記述がないのも残念でした。

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    2025年12月28日
  • まいまいつぶろ

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    第九代将軍徳川家重、口がまわらず、誰にも言葉が届かない。頻尿で、歩いた後には、尿を引きずった後が残るため、まいまいつぶろと呼ばれ、蔑まされた。
    家重の言葉を解する事ができたのが、小姓の大岡兵庫、後の大岡忠光であった。
    二人の絆を描く。

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    2025年10月23日