村木嵐のレビュー一覧
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「まいまいつぶろ」に続き、胸が熱くなりました。
この本を紹介してくださった方々、ありがとうございます!
忠光は生涯 家重に仕え、家重の口になる以外はたとえ城外であっても家重のことを一切話題にすることはなかった。
それは一途に家重のため、口以外にはならないと徹底しており、その姿勢には分かるの者にしかわからない、自身への厳しさ、家重への思い一筋だと思う。
人から何かを戴くと賄賂になると、頑なに一切を貰うことを断じた。
それを知っているのも御庭番として務めていた隠密の万里。
3代に渡って将軍とその周りの人たちを陰ながら見守ったり、警戒したりと、彼の生き様も恐るべし。。。
良いものを読ませていただきました(◕ᴗ◕✿)
酷暑の中、みなさん大変だと思いますが体調管理に努めましょうv -
Posted by ブクログ
徳川家重 大河ドラマで見たことはありましたが
本で読むのは初めてです。
優秀な吉宗の子供として生まれ 将軍職はを継ぐ立場
大岡兵庫が 家重の言葉が聞き取れる人物として
家重のもとに仕える。
他の人には 聞き取れないから 兵庫へ
おまえの捏造だろう!
などという人間が山ほど現れる。
見た目から 家重は頭はちゃんとしていて判断力も確か 思いやりのある人間
なんて 誰も思わない
そこへ 政略結婚で 京から姫君が到着する。
比宮は 家重の優しさ 侮られている悔しさを知る
なんと 家重と仲良しになり 子供も産む
だけど残念ながら 子供も比宮も死亡
亡くなる前に侍女の幸に
家重の子供を産んでほしい と頼む
幸の産んだ子が家治
幸は比宮とは違って 家重の言ってる事がわからない
仲良くなる気もない
幸の下で働くおちせは 小鳥の声を聞き分けられる耳をもち
幸が家重から離れたあと 家重の子供を産んだ。
吉宗は 家重を将軍にし 家治にいろんなことを教え
亡くなった。
家重の時 結構 政治的に大変なとき
農民一揆 水害
その頃 田沼意次が登場する。
家重と兵庫の 長い長い友情の話しです。
信頼と相手を思う気持ちで この長いお役目を務められたのでしょう。
最後に この2人の息子たちの思い出話しで終わります。兵庫の奥さんも大変でしたね。
家重さんが こんなに優秀な人だったなんてびっくりです。表現できないというのは 辛いことですね。 -
Posted by ブクログ
第一章で少年時代の家重と忠光の出会いで読者を惹き付ける。越前守忠相がいい味を出しているが、キャラクター造形的には加藤剛より滝田栄に近しい。
第二章以降はただの感動ストーリーを続けるのではなく、太平の世だからこそ起きる虚々実々の政治ドラマを展開する。この辺りは55年体制下の自民党権力争いとオーバーラップする。
そして第七章以降で二人の別れを描き爽やかな読後感を得られる、ベストセラー納得の好著。
大岡忠光というのも興味深い人物。側用人ならば柳沢や間部、田沼の様な権力を握れたはず、と思うのだが、栄達はしたものの専横はせず。同時代人の評価も謙譲の人であったという評価らしい。
本当に本書の様な人だったのか、専横したくとも柳沢や間部の先例に学んだ自重の人なのか、したくとも出来なかった能吏か。
梅雀さんの家重をまた観たくなって来た。
ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店にて購入。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「まいまいつぶろ」「御庭番耳目抄」に続くシリーズ物3作目。今回の主人公は田沼意次。学校教育では「ワイロで腐敗した政治家」と教えられるも、剣客商売では美冬殿の父親であり賢政家と描かれる、歴史上の有名な人物。
この作品でもド正直者(タイトルのまたうどとはその意)の政治家として描かれる。前2作まででも、主要な登場人物からも慕われており、若いころからその天才ぶりを表かれていたままの展開が続くが…。
家治の引退に伴い、一挙に権力を奪われるだけでなく、増税や天災の責任までも擦り付けられ、悪政の評判を押し付けられる。意次自身も予想してたとはいえ、そのはしご外しっぷりは悲愴なもの。
今の時代もそういうことをしていないか?今悪者として色々と叩かれている人々は本当に悪いだけなのか?必要悪を背負う立場にあっただけだとか、何かを隠すためスケープゴートにされているとか、そういう情報操作があって踊らされているだけではないか?
明確に悪いヤツを作って、そいつのせいにしておくのは凄く楽な考え方で、悪を叩く正義の立場に身を置くのは甘美な体験なのだが、立つ土台が間違っているかもしれないという危機感は持っておかないと、愚かなだけでなく騙されて危険な道を歩む第一歩にもなりかねない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまいまいつぶろの続編
徳川家重公に仕え、またうど、と称された、田沼意次の物語
まいまいつぶろで涙した後に、また心が揺さぶれるた
当時の侍というのは、主君によって生き方が大きく左右されるのだから、良い主君に恵まれるのか否かで、人生が変わるのも無理はない
しかし、田沼意次のような実直で聡明な家臣をもった家重、家治も、幸せものだろう
この主従関係は、殿様と老中という役割を越えて、人生の友、と呼ぶにも相応しい、心の通わせが随所に見られた。なぜなら、この主従は人生の岐路で何度も苦難を一緒に乗り越えてきたからだ
それは身分の違いを超えた、同志のようであった
意次が肌身離さず持ち歩いた、手足が不自由な主君家重の書、「またうど」は、意次の生きる支えだったに違いない
人生で、会うべく人には会えた
意次の最後の言葉にしんみりした
こんな風に、自分の人生を悔いなく歩んでみたい