村木嵐のレビュー一覧

  • またうど

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    ネタバレ

    田沼意次を描いた歴史小説。

    「まいまいつぶろ」の続編的世界観で、家重や大岡忠光の回想が懐かしかったです。
    自分にとって田沼意次のイメージが変わったのは山本周五郎の「栄花物語」で、その次にはみなもと太郎の「風雲児たち」です。
    これらと比較して本作は家重との約束や幕閣内での話が中心で、政治家小説として面白かったです。
    大河ドラマの「べらぼう」と違って市井の人物の平賀源内や蔦屋との関係が全くないのも硬派っぽい感じです。
    とはいっても四方赤良や工藤平助などの文化人の名前が出てくると嬉しかったりしましたし、同じ登場人物はどらまの役者のイメージで読んでしまいました。
    蝦夷見分隊についてもページを割かれて

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    2025年12月28日
  • まいまいつぶろ

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    第九代将軍徳川家重、口がまわらず、誰にも言葉が届かない。頻尿で、歩いた後には、尿を引きずった後が残るため、まいまいつぶろと呼ばれ、蔑まされた。
    家重の言葉を解する事ができたのが、小姓の大岡兵庫、後の大岡忠光であった。
    二人の絆を描く。

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    2025年10月23日
  • またうど

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    家治と意次の関係が深く描かれていました。
    共に子を亡くして寄り添うシーンは切なかった。
    「またうどの者なり」家重が意次に対して正直な者と言ったように、誠実な意次の姿が見えました。
    幕政改革は私には読む力が無く難しかったですが、政策で危機を乗り越えのがわかった。よしながふみさんの大奥のイメージと同じように残ります。
    吉宗、家重、家治そして意次の時代は読み応えあります。

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    2025年10月03日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    まいまいつぶろの世界観を思い出しながら読んだ。家重と忠光をとり巻く人々の視点から描かれており、改めて二人の人物像や関係性に深みが増してくる。家重と家治の父子関係、忠光の家族との関係が心温まるものだった。

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    2025年05月10日
  • またうど

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    「まいまいつぶろ」の新聞広告を見て興味を持ち、読んでみた(「まいまいつぶろ」は読んでいないが)。学生の時に学んだ田沼意次の評価に対する認識は、「逆説の日本史」で訂正済の前提で本に入っていった。
    内容としては田沼意次の老中としての活躍から失脚に至るまで日々までが、徳川家への忠節を織り交ぜながら淡々と描かれている。ドラマチックでないからこそ心に響くものがある。
    蝦夷地に赴く志願者達に「一年や二年で成果を出さねばならぬと思うな。ほんの一里進むだけでよい、行けぬと思えば戻り、その一里の様を次の者に伝えることが御役と心得よ。決して死ぬな」というセリフが、リーダーとしての心意気を表しているようで、心に響い

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    2025年03月23日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    ネタバレ

    【収録作品】将軍の母/背信の士/次の将軍/寵臣の妻/勝手隠密

    『まいまいつぶろ』続編、というより外伝か。
    隠密・万里の視点で語られる、“あのとき”の話。
    本編とあわせて読みたい。あのときのあの話の裏にはこういう動きが、とか、あの人の視点ではこうだったのか、とか。

    田沼意次に既定のイメージがあるため違和感があるし、勘ぐってしまいたくなるが、この物語では素直に読んでおこう。

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    2025年03月21日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    前作を補完する短編集。
    前作から連続で読むべきだった。
    前作の登場人物が深掘りされており、とても楽しめた。

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    2025年03月03日
  • いつかの朔日

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    連作短編集10篇
    徳川家康が天下統一をすると信じた譜代の家来たちの群像劇。祖父の松平清康からの不遇な主従が信じて生き抜く姿が理不尽でまた眩しい。
    石川数正を描いた「出奔」が切なくて良かった。

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    2025年03月02日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    ネタバレ

    「まいまいつぶろ」の補完的短編集。
    前作の架空人物の万里が見聞きした体で家重と忠光の周りの人を描いています。
    前作ほどの感動はないが、家重や忠光と対立した感のある浄円院、松平乗邑、酒井忠寄が結局はいい人間だったと思えるエピソードは人情時代物みたいです。

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    2025年02月23日
  • またうど

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    『まいまいつぶろ』の続編で、田沼意次の半生を描いた作品。
    私が子供の頃は「賄賂まみれの政治家」として悪名高かった意次ですが、今は敏腕の政治家だったと考えられてますよね。
    それにしても、この本の意次像は・・・。やたらと頭が良くて、性格も良い。将軍から頼られ、老中仲間とは和気藹々と、部下からは慕われる。妻との仲も素晴らしく、子供(意知)は頭の切れるお坊ちゃま。なに一つの瑕疵も無く、さらには周りを囲む人々も善人ばかり。初めから全体の8割まではそんな話が延々と続きます。ここまでくると、むしろ「ヨイショ」の塊みたいで、なんだか気持ち悪い。
    村木さんはこれまで2作。『まいまいつぶろ』と『御庭番耳目抄』。ど

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    2025年02月04日
  • 遠い勝鬨

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    知恵伊豆こと松平信綱に島原の乱が迫る。
    幕府内の勢力争い、家臣であり南蛮医の小太郎との師弟愛と別れ。読み進むに連れて明らかになってくる小太郎の秘密。最後がもう少し濃い内容となればより面白く読めたかもしれない。

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    2025年01月22日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    4章の忠光の妻の話しが良かった。
    前作を読んだばかりだったおかげが、以前より読みやすく感じるうちに読み終えた。

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    2025年01月14日
  • またうど

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     意次も自分の信念を貫き、納得した生き方で、置かれた、立場、環境の中で精一杯、生き抜いている。

     感動した箇所がいくつかありました〜

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    2024年12月28日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    あれ、読む順番間違えた。
    でも十分伝わりました。
    将軍よりも「通訳」となった忠光の信念に胸を打たれる。

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    2024年12月24日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    「まいまいつぶろ」と、殆ど同じ内容を別の人の視点から見た感じ。大奥の小説も読んでみたい。できれば現代言葉で書かれている面白いの、ないかな?

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    2024年12月23日
  • マルガリータ

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    ネタバレ

    千々石ミゲルが棄教に至ったのは、日の本の人々を南蛮人のために殉教させてはならないという使命のためだった。しかし、ミゲルが手本を示した棄教は、棄教者が切支丹弾圧に手を貸し、結果的に多くの殉教者を生んでしまった。
    ミゲルの妻、珠が自分が夫にとってのマルガリータ(真珠)ではなかったと悟り、夫の想い人である伊奈姫を大嫌いになる描写は悲しい。なぜ、ミゲルが信仰心に薄い珠を伴侶に選んだのか不可解。
    ミゲルの苦悩も珠の嫉妬も、ジュリアンのやさしい告解が許しを与えて救いとなった。登場人物が信仰の奴隷となり、人生を振り回されていたのが、曇天から降り注ぐ一筋の光のように美しい告解だった。
    砒素中毒は簡単に治るのか

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    2024年12月07日
  • またうど

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    妻の綾音が全てを理解し朗らかであったので、意次は幸せな生涯だったろうと思った。この時代にどの目線でどの方法で政をするのが正しかったのだろう。今ではなく50年後、100年後に成ると進めてきた様々な改革は、続く天災や将軍の代替わりと重なり打ち消されてしまう。違う年代、将軍の下であったら? 政を私するつもりなど無かった事を、作者は意次が「またうど」の書を生涯大切にした事で表したんだな。

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    2024年12月08日
  • またうど

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    悪評ばかりの田沼もなんかなあとは思っていたが、こうも先をみて人を見た人物と描かれると、それも行き過ぎじゃないかと。

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    2024年11月27日
  • またうど

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    ネタバレ

    田沼意次と言えば三冬のおと…じゃなくて賄賂政治の老中さま。と言う印象しか持たなかったが、さぁ、果たしてどうだったのか。

    白河の清きに魚も住みかねてもとの濁りの田沼恋しき

    昔の人の言葉のセンスは本当に素晴らしい。
    それでもって、昔も今も、庶民の政治に対するスタンスって変わらんなとも思う。基本的に感情で判断する。
    印旛沼開拓と蝦夷開拓に力を入れていたというのは史実なんだろうか。在任期間や、場合によっては人の寿命をも超えて取り掛からないといけない事業には、ビジョンを持った人でなければ立ち向かえない。政治家は清廉潔白も良いけれど、そう言う大局観を備えた人にやってほしい。

    ものすごく感情を揺さぶら

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    2024年11月22日
  • 阿茶

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    天正遣欧少年使節団をテーマにしたマルガリータがとても素晴らしかった作者様のため、作者名で読みました。
    今作は家康の側室の1人、阿茶を主人公に、阿茶とキリスト教、家康の匂わせ信仰を描いている。
    正直、煙に巻かれたような読後感。当時のキリシタンになった高山右近やガラシャの侍女のいとは出てくるものの、パーツのような存在で、阿茶がいうほど影響力を与えた人物像には読めなかった。
    阿茶にとって唐突に最愛となった、さいさまも、阿茶の最期までふわふわしているだけだった(それが西郷の魅力だとしても、聖女過ぎて伝わらない)
    いまの自分には響かない作品でした。

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    2024年11月09日