村木嵐のレビュー一覧

  • いつかの朔日

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    連作短編集10篇
    徳川家康が天下統一をすると信じた譜代の家来たちの群像劇。祖父の松平清康からの不遇な主従が信じて生き抜く姿が理不尽でまた眩しい。
    石川数正を描いた「出奔」が切なくて良かった。

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    2025年03月02日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    ネタバレ

    「まいまいつぶろ」の補完的短編集。
    前作の架空人物の万里が見聞きした体で家重と忠光の周りの人を描いています。
    前作ほどの感動はないが、家重や忠光と対立した感のある浄円院、松平乗邑、酒井忠寄が結局はいい人間だったと思えるエピソードは人情時代物みたいです。

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    2025年02月23日
  • またうど

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    『まいまいつぶろ』の続編で、田沼意次の半生を描いた作品。
    私が子供の頃は「賄賂まみれの政治家」として悪名高かった意次ですが、今は敏腕の政治家だったと考えられてますよね。
    それにしても、この本の意次像は・・・。やたらと頭が良くて、性格も良い。将軍から頼られ、老中仲間とは和気藹々と、部下からは慕われる。妻との仲も素晴らしく、子供(意知)は頭の切れるお坊ちゃま。なに一つの瑕疵も無く、さらには周りを囲む人々も善人ばかり。初めから全体の8割まではそんな話が延々と続きます。ここまでくると、むしろ「ヨイショ」の塊みたいで、なんだか気持ち悪い。
    村木さんはこれまで2作。『まいまいつぶろ』と『御庭番耳目抄』。ど

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    2025年02月04日
  • 遠い勝鬨

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    知恵伊豆こと松平信綱に島原の乱が迫る。
    幕府内の勢力争い、家臣であり南蛮医の小太郎との師弟愛と別れ。読み進むに連れて明らかになってくる小太郎の秘密。最後がもう少し濃い内容となればより面白く読めたかもしれない。

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    2025年01月22日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    4章の忠光の妻の話しが良かった。
    前作を読んだばかりだったおかげが、以前より読みやすく感じるうちに読み終えた。

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    2025年01月14日
  • またうど

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     意次も自分の信念を貫き、納得した生き方で、置かれた、立場、環境の中で精一杯、生き抜いている。

     感動した箇所がいくつかありました〜

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    2024年12月28日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    あれ、読む順番間違えた。
    でも十分伝わりました。
    将軍よりも「通訳」となった忠光の信念に胸を打たれる。

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    2024年12月24日
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    「まいまいつぶろ」と、殆ど同じ内容を別の人の視点から見た感じ。大奥の小説も読んでみたい。できれば現代言葉で書かれている面白いの、ないかな?

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    2024年12月23日
  • マルガリータ

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    ネタバレ

    千々石ミゲルが棄教に至ったのは、日の本の人々を南蛮人のために殉教させてはならないという使命のためだった。しかし、ミゲルが手本を示した棄教は、棄教者が切支丹弾圧に手を貸し、結果的に多くの殉教者を生んでしまった。
    ミゲルの妻、珠が自分が夫にとってのマルガリータ(真珠)ではなかったと悟り、夫の想い人である伊奈姫を大嫌いになる描写は悲しい。なぜ、ミゲルが信仰心に薄い珠を伴侶に選んだのか不可解。
    ミゲルの苦悩も珠の嫉妬も、ジュリアンのやさしい告解が許しを与えて救いとなった。登場人物が信仰の奴隷となり、人生を振り回されていたのが、曇天から降り注ぐ一筋の光のように美しい告解だった。
    砒素中毒は簡単に治るのか

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    2024年12月07日
  • またうど

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    妻の綾音が全てを理解し朗らかであったので、意次は幸せな生涯だったろうと思った。この時代にどの目線でどの方法で政をするのが正しかったのだろう。今ではなく50年後、100年後に成ると進めてきた様々な改革は、続く天災や将軍の代替わりと重なり打ち消されてしまう。違う年代、将軍の下であったら? 政を私するつもりなど無かった事を、作者は意次が「またうど」の書を生涯大切にした事で表したんだな。

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    2024年12月08日
  • またうど

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    悪評ばかりの田沼もなんかなあとは思っていたが、こうも先をみて人を見た人物と描かれると、それも行き過ぎじゃないかと。

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    2024年11月27日
  • またうど

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    ネタバレ

    田沼意次と言えば三冬のおと…じゃなくて賄賂政治の老中さま。と言う印象しか持たなかったが、さぁ、果たしてどうだったのか。

    白河の清きに魚も住みかねてもとの濁りの田沼恋しき

    昔の人の言葉のセンスは本当に素晴らしい。
    それでもって、昔も今も、庶民の政治に対するスタンスって変わらんなとも思う。基本的に感情で判断する。
    印旛沼開拓と蝦夷開拓に力を入れていたというのは史実なんだろうか。在任期間や、場合によっては人の寿命をも超えて取り掛からないといけない事業には、ビジョンを持った人でなければ立ち向かえない。政治家は清廉潔白も良いけれど、そう言う大局観を備えた人にやってほしい。

    ものすごく感情を揺さぶら

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    2024年11月22日
  • 阿茶

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    天正遣欧少年使節団をテーマにしたマルガリータがとても素晴らしかった作者様のため、作者名で読みました。
    今作は家康の側室の1人、阿茶を主人公に、阿茶とキリスト教、家康の匂わせ信仰を描いている。
    正直、煙に巻かれたような読後感。当時のキリシタンになった高山右近やガラシャの侍女のいとは出てくるものの、パーツのような存在で、阿茶がいうほど影響力を与えた人物像には読めなかった。
    阿茶にとって唐突に最愛となった、さいさまも、阿茶の最期までふわふわしているだけだった(それが西郷の魅力だとしても、聖女過ぎて伝わらない)
    いまの自分には響かない作品でした。

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    2024年11月09日
  • 地上の星

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    僕は、今まで、かなりの小説を読んだけど、天草を舞台にした作品は、目にした記憶がないと思う。それに、今話題の村木嵐さんだし、非常に期待して読んだ。ある意味、意外だったし、期待通りだった。それは、思ったより淡々と話が進められていたこと、その中で、とんでもない偉業が、我が故郷の端しっこ(誠に失礼ですが)の天草で行われていたことに、感動した。

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    2024年06月11日
  • せきれいの詩

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    戊辰戦争で何で会津藩と桑名藩が徳川幕府側の第一線に立ったのか理解できた。でも、幕末の血湧き肉踊る展開を期待していたので、若干物足りない感じだった。

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    2023年04月22日
  • にべ屋往来記

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    江戸時代の初期という、今まで自分が読んだ事のない時代で新鮮だった。
    主人公の智吉の出自の謎が最後まで物語を転回させていて引き込ませてくれる。

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    2022年09月18日
  • 戦国 番狂わせ七番勝負

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    甲斐の虎武田信玄の初陣。
    本能寺をめぐる信長の首の行方。
    父の跡を継いだ政宗の総大将の心得。
    側近の立場から見た信玄の深慮遠謀。
    浅井家滅亡への最期の戦い。
    九州の桶狭間島津義弘の木崎原の戦い。
    津軽為信の独立への戦い。

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    2022年09月07日
  • やまと錦

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    伊藤博文は時代の勢いでトップに立った人という
    イメージだったけど、有能な人だったのかもと思わしめた。明治維新を深く学びたい。

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    2020年06月14日
  • またうど

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    これまでに読んだ「まいまいつぶろ」では、家重と忠光の強い信頼関係に感動を覚えたが、それと同じ位に家重の子家治と意次との関係が強かったのだと感心する。
    学生時代の歴史の授業では、私腹をこやした幕閣だという印象を持っていたが、それは様々な改革をしてきたために周りから恨みや嫉みを買ったのだ思う様になり、真の「またうど」だったんだ分かった。

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    2026年01月17日
  • マルガリータ

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    戦国時代末期秀吉による切支丹弾圧が始まったさなか、帰国した天正遣欧使節の4人の少年。その弾圧の中でただ一人棄教した千々石ミゲル。

    秀吉からはじまる切支丹弾圧、その歴史の流れに否応なく巻き込まれ、利用されるが、4人の約束をただ一人で引き受け生涯を貫こうとする。

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    2013年06月22日