【感想・ネタバレ】またうどのレビュー

あらすじ

人はなぜ、身に余る位や物を望むのか。

「この者は、〈またうど〉の者なりーー」
徳川家重の言葉を生涯大切にし続けた老中・田沼意次。
彼は本当に、賄賂にまみれた悪徳政治家だったのか?

【またうど】愚直なまでに正直なまことの者

全てを奪われても、志を奪うことは誰にもできない。
いつか必ず、次の一里を行く者がある。

財源としての年貢が限界を迎え、江戸税制の改革者として商人にも課税。
身分の低い者も実力さえあれば抜擢し、交易に役立つ俵物のため蝦夷地開発を決定。
前例や格式にとらわれず、卓見と奮迅の働きで日の本を支えた田沼意次は、
なぜ突如老中を罷免され領地を失ったのかーー。

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ネタバレ

大河べらぼうと合わせて読みました。ドラマだけではわかりにくかったところ(田安の養子縁組や一橋家の関係など)が理解できた。白眉毛の武元がいい人だった。全体的にいい人が多い、最期もハッピーな感じだった。

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2025年09月24日

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歴史の中の悪評から、こんな風に田沼意次を取り上げた物語があったとは。べらぼうの渡辺謙さんが演じる意次と重ねながら読みました。意次が大好きだという作者の村木嵐さん。私も、「まいまいつぶろ」、「まいまいつぶろ 御庭番耳目抄」と三冊を読ませていただき意次が大好きになりました。
まさに「またうど」と言う言葉は意次そのものだなと思います。

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2025年08月28日

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まいまいつぶろのスピンアウト作品。9代将軍家重に見出され、10代将軍家治に重用された田沼意次の物語。抜群の政治センスと経済知識で改革を進めるが、卑しい身分からの成り上がりと反発するものも少なくなく、また、浅間山の噴火や大雨、洪水、飢饉、大火などに見舞われ、一身に批判を浴びる。そして一橋家の策略に嵌り、蟄居を命ぜられる。でもその生き方は、こんなふうに生きて死ねたらと思うほど清々しい。ちょうど大河と同じ場面ということも楽しめた。

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2025年08月11日

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大河ドラマ『べらぼう』と時代がぴったり合って、これを読むことで両方楽しめる。
『まいまいつぶろ』と『まいまいつぶろ 御庭番耳目抄』を読んでから『またうど』に進めば、登場人物への愛おしさ倍増。
村木嵐さんの描く歴史物がとても良いです。

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2025年08月03日

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今流行りの悪人じゃない田沼意次です。大河ドラマの渡辺謙が浮かんじゃう… 「またうど」を軸に現代にも通づる政の諸問題、権力のいやらしさ、親子関係などが小気味よく展開する。やらなければならないことは世の人から嫌われる。でもやり遂げないと将来が。今の政にいないのかしら?田沼意次は。

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2025年08月02日

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ネタバレ

「まいまいつぶろ」「御庭番耳目抄」に続くシリーズ物3作目。今回の主人公は田沼意次。学校教育では「ワイロで腐敗した政治家」と教えられるも、剣客商売では美冬殿の父親であり賢政家と描かれる、歴史上の有名な人物。

この作品でもド正直者(タイトルのまたうどとはその意)の政治家として描かれる。前2作まででも、主要な登場人物からも慕われており、若いころからその天才ぶりを表かれていたままの展開が続くが…。

家治の引退に伴い、一挙に権力を奪われるだけでなく、増税や天災の責任までも擦り付けられ、悪政の評判を押し付けられる。意次自身も予想してたとはいえ、そのはしご外しっぷりは悲愴なもの。

今の時代もそういうことをしていないか?今悪者として色々と叩かれている人々は本当に悪いだけなのか?必要悪を背負う立場にあっただけだとか、何かを隠すためスケープゴートにされているとか、そういう情報操作があって踊らされているだけではないか?

明確に悪いヤツを作って、そいつのせいにしておくのは凄く楽な考え方で、悪を叩く正義の立場に身を置くのは甘美な体験なのだが、立つ土台が間違っているかもしれないという危機感は持っておかないと、愚かなだけでなく騙されて危険な道を歩む第一歩にもなりかねない。

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2025年05月16日

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「この者は、〈またうど〉の者なり・・・」徳川家重の言葉を生涯大切にし続けた老中・田沼意次。江戸の大火、浅間山の噴火、飢饉に打ち毀し、激動の世、田沼意次は困難な時代をどう舵取りしたのか?彼は本当に、賄賂にまみれた悪徳政治家だったのか?「またうど」=全き人。愚直なまでに正直な信の者。いかが?

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2025年02月16日

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ネタバレ

まいまいつぶろの続編

徳川家重公に仕え、またうど、と称された、田沼意次の物語

まいまいつぶろで涙した後に、また心が揺さぶれるた

当時の侍というのは、主君によって生き方が大きく左右されるのだから、良い主君に恵まれるのか否かで、人生が変わるのも無理はない

しかし、田沼意次のような実直で聡明な家臣をもった家重、家治も、幸せものだろう

この主従関係は、殿様と老中という役割を越えて、人生の友、と呼ぶにも相応しい、心の通わせが随所に見られた。なぜなら、この主従は人生の岐路で何度も苦難を一緒に乗り越えてきたからだ

それは身分の違いを超えた、同志のようであった

意次が肌身離さず持ち歩いた、手足が不自由な主君家重の書、「またうど」は、意次の生きる支えだったに違いない

人生で、会うべく人には会えた

意次の最後の言葉にしんみりした

こんな風に、自分の人生を悔いなく歩んでみたい


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2025年01月28日

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田沼意次の政治手腕と人柄が丁寧に描かれて、また将軍家重、家治との交情もうつくしい。一橋家や田安家の将軍への野望はわかるし、特に松平定信のもしかするとあったかもしれない未来への悔しさへの恨みが見苦しかった。

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2025年01月06日

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教科書で習った田沼は、商いで国を潤す一方で賄賂政治で私利私欲の塊みたいなイメージ。それがドラマの「べらぼう」ではまったく違う人物像。「またうど」全き人ー愚直なまでに正直な信の者。歴史は勝者サイドとはいえ、教科書、もう少し真実に近づいてくれないと…。「田沼は物は受ける。だが、それで己の信念は曲げはせぬわい」「田沼は物では動かぬ。だが動くと見られるのは何も悪いことではない。金が流れ工人が潤う。新しい工夫も生まれ、競い合う因になる」村木さん、どれだけの資料に当たったのだろう?終始、渡辺謙さんが頭に浮かぶ。

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2025年10月23日

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ネタバレ

賄賂にまみれた悪徳政治家といわれた田沼意次も、村木嵐さんの手にかかると、政治的手腕だけではなく、老中としての誇りや、亡き家重と忠光への深い忠義を忘れない人間味あふれる人物として描かれる。

読んでいて驚いたことが二つ。
一つは、深い信頼関係を築いていた家治と意次が60歳を過ぎてから長男を亡くすという胸が締め付けられるような共通の悲しみを持っていたこと。

もう一つ驚いたことは、革新的な財政改革を猛スピードで推し進めてきた意次が、天候不順による不作や、浅間山の噴火に対して決定的な対策が打てなかったこと。

どんなに優れた人でも、何年も続く天災に対しては手も足も出ず、多くの民を失い、食糧難や一揆を止めることはできなかったんだなぁと思うと、もし今の時代、同じような天災が起こったら日本はどうなってしまうのかなぁと、ふと重ねてしまった。

物語としての感動があるだけでなく、過去の災害や政治を通して今の時代についても考えさせられる作品でした。

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2025年07月25日

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なんだ、ろ。
この、読後感。もの、すっごくいい。
爽やかに、すーっと、アタシの心の奥に。

『まいまいつぶろ』から、ぜひ読んでいただきたい。

〜まいないつぶろ〜と、呼ばれた田沼意次のお話。
九代将軍家重には〜またうど〜と、引継ぐ十代家治。

明和九年の大火事。家治の嫡男家基の死。
浅間山の噴火。意次の嫡男意知の死。

五匁銀。南鐐二朱銀。
印旛沼と、手賀沼の干拓。蝦夷、アイヌ。

何より、引き際の美しさ。
ココに心持ってかれました。

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2025年06月26日

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「まいまいつぶろ」に連なる世界線で書かれた田沼意次の生涯。

「またうど」とは「全人」、律儀で正直な人をいい、9代将軍徳川家重(「まいまいつぶろ」の主人公)が意次を評したという。

本書に出てくる意次は「またうど」と呼ばれるとおり、私心を持たず、滅私奉公に徹し、明るく、友情・人情に篤く、民に優しく、経済に精通し、必要な改革や政策を果断かつ戦略的に実行するという、官吏の鑑のような人物。

対比されるのは終盤に登場する白河藩主松平定信や11代将軍家斉の実父一橋治斉の未熟さや俗物さ。
定信が進めた寛政の改革以降、徳川幕府の命運は下降していく。

意次のことが大好きだという作者。
「意次の印象をひっくり返したいという思いや企みは皆無」と語るが、本書の読者は世間一般の評価とは真逆の意次像に目を開かされる思いだろう。
時に、歴史経済学者を中心に意次の業績は再評価されつつあるとも聞く。

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2025年06月13日

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まいまいつぶろより3作目
子供の頃に田沼意次のイメージから大きく違う、見事な生き様が伝わる
渡辺謙を思い浮かべてしまう。で、似合う。

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2025年05月11日

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主人公は田沼意次。昔の賄賂まみれの悪徳政治家という見方ではなく、近年の有能な改革者というイメージに沿う描き方だと思うがここまで完璧な人間像はどうか。完璧だから「またうど」だということかもしれないが、そこまでの人間はいないのでは。「まいまいつぶろ」を読んでない人はさらに違和感があるのではないかと思う。

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2025年04月02日

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まいまいつぶろの方が泣けた。
またうどとは、愚直なほどに、正直な信のもの。
侍とは、かくも潔きよきものなり。

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2025年02月19日

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またうど
P54〈全き人、愚直なまでに正直な
信(まこと)の者という意味〉
田沼意次は、「またうど」なり。

大河ドラマ「べらぼう」で田沼意次を渡辺謙さんが。
第十代将軍、家治を眞島秀和さんが演じていらっしゃる。
活字を目で追い、頭の中で役者さんが動く。
お陰で楽しい時間となった。

『まいまいつぶろ』でも
その人情味溢れる描き方で引き込まれたが
本作でも、田沼意次の魅力が十二分に伝わってきた。

志し半ばではなかったか。
第十一代将軍、家斉の行く末を
着手した政策、開発を見守りたかったのではないか。
すっかり、田沼意次に心奪われてしまった。

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2025年02月15日

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ネタバレ

「まいまいつぶろ」の続編。

簡単にいうと田沼意次の話。
世代的に「田沼意次=賄賂」という認識だし、
基本的な日本史の知識も無いので展開について行くのが必死。
さらには、
経済構造の変化や、天災や飢饉に対する政策の話が主で
あまり面白くないのもかなりつらかった。

「賄賂」の先入観だとはわかっているが、
田沼意次の人物設定がしっくりこないのもある。

ちなみに、現在のNHK大河ドラマも同じ時代だが、
こちらも将軍周りの人間関係についていけていない。
どうしたものか。

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2025年01月27日

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老中後の田沼意次の物語
一説によれば、江戸時代日本の海外貿易はほぼ赤字で、唯一黒字だったのが田沼の時代、だったとか。
吉宗の時代に始まったものがあるが、田沼時代に継承したモノ、さらに推し進めたものもある
この本は小説なのでさすがに全部真実だとは思わないが、史料に残る田沼意次の周囲をおもんばかる人柄は伝わってきた。
干拓と蝦夷地開拓はとても二、三年で終わるような事業ではないのだが、どこかで始めないと永遠に終わらない。
今の体制ではすぐに限界がくることをわかっていたから急ぎたかった、しかし不運だった。
田沼意次のような生い立ちで、このような先見性や経済への明るさをどこで身につけたのか、気になって仕方がない。

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2025年01月08日

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「まいまいつぶろ」三部作?と言っていいものかですが、世界観は繋がっていて、主人公というか視点がそれぞれ変わっていて、今回は老中の田沼意次です。前2作でも登場している田沼意次ですが、教科書的イメージとしては、賄賂をたくさんもらった悪代官(代官じゃないけど)というもので、そんな人物を主人公にして、あのまいまいつぶろな感動が得られるのかなと不安もありましたが、まったくの稀有でした。
“またうど”とは「全き人、愚直なまでに正直な誠の者」という意味ということで、はて?という思いで読み始めてみると、なるほど、歴史というのはそうやって捻れて伝わってしまい、イメージとして残り続けてしまうものなのだなと。この物語がすべてと思ってはいけないのでしょうが、実際どうだったのか、家重、家治についても自分の目で調べてみたくなるなど、違った楽しみも芽生えて、今回もいい読書をありがとうございました。

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2024年11月17日

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 「まいまいつぶろ」では、第九代将軍の徳川家重と大岡忠光が中心でした。この作品は田沼意次のことが中心に描かれています。第九代将軍の徳川家重、第十代将軍徳川家治に仕えた老中田沼意次…その信用は厚く九代将軍徳川家重は「この者は、〈またうど〉の者なり――」との言葉を、田沼意次に残したのだった…。「またうど」とは、「愚直なまでに正直な信(まこと)の者」を意味する。

 田沼意次の功績といえば、税制改革なんでしょうけど、私は異なる視点から読みましたよ。第九代将軍家重は身体が不自由でしゃべることも困難な状態をおしても、田沼意次に「まとうど」を授けたこと…田沼意次はその生涯「まとうど」の言葉を何よりも大事にしていたことが読みとれました。

 で、「まいまいつぶろ」を読んでいた私には嬉しいことも…あの薔薇ですよぉ!あの薔薇がその後どうなったのか、読むことができたのは嬉しかったです。他にも「まいまいつぶろ」から読んでると、あぁ…あの時の?って思いながら読めるのもいいですね、「まいまいつぶろ」既読特権みたいな、ね!

 でも一番は、田沼意次夫婦の愛の軌跡とでもいうのか…田沼意次には綾音という妻がいるんですけど、この妻の存在があったから、田沼意次はどんな環境におかれてもその生涯を全うできたのだと感じました。

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2024年10月21日

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ネタバレ

 前著『まいまいつぶろ』の続編と言えます。前著の主人公は、第九代将軍・徳川家重と彼の言葉を解する大岡忠光が中心でしたが、本書はこのときに登用された田沼意次を軸にしています。
 
 「またうど」とは、「愚直なまでに正直な信(まこと)の者」の意。家重が田沼意次を表したとあり、家重亡き後、第十代・家治に仕える田沼意次の行動が書かれています。本書を読むとこれまでの田沼意次像がガラリと変わってきます。「田沼意次≒賄賂」というイメージがありますが、本人は贈り物を見ることもなく、むしろ「金子が流れ、工人どもも潤う」と気にせず国富向上に邁進。米の増産を図るため、印旛沼、千賀沼、蝦夷の開拓を図り、賄賂に至っては、清廉派と目される次の松平定信が田沼意次に渡していたともあります。

 前著より、小説として起伏があって面白いと思いました。田中角栄を彷彿させますが、恐らくは今の永田町の動きにも通じのではないでしょうか。次作があるとすれば、田沼意次を放逐し、次を担う松平定信の改革の行方について、是非書いて欲しいと思います。

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2024年10月06日

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家治と意次の関係が深く描かれていました。
共に子を亡くして寄り添うシーンは切なかった。
「またうどの者なり」家重が意次に対して正直な者と言ったように、誠実な意次の姿が見えました。
幕政改革は私には読む力が無く難しかったですが、政策で危機を乗り越えのがわかった。よしながふみさんの大奥のイメージと同じように残ります。
吉宗、家重、家治そして意次の時代は読み応えあります。

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2025年10月03日

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「まいまいつぶろ」の新聞広告を見て興味を持ち、読んでみた(「まいまいつぶろ」は読んでいないが)。学生の時に学んだ田沼意次の評価に対する認識は、「逆説の日本史」で訂正済の前提で本に入っていった。
内容としては田沼意次の老中としての活躍から失脚に至るまで日々までが、徳川家への忠節を織り交ぜながら淡々と描かれている。ドラマチックでないからこそ心に響くものがある。
蝦夷地に赴く志願者達に「一年や二年で成果を出さねばならぬと思うな。ほんの一里進むだけでよい、行けぬと思えば戻り、その一里の様を次の者に伝えることが御役と心得よ。決して死ぬな」というセリフが、リーダーとしての心意気を表しているようで、心に響いた。

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2025年03月23日

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『まいまいつぶろ』の続編で、田沼意次の半生を描いた作品。
私が子供の頃は「賄賂まみれの政治家」として悪名高かった意次ですが、今は敏腕の政治家だったと考えられてますよね。
それにしても、この本の意次像は・・・。やたらと頭が良くて、性格も良い。将軍から頼られ、老中仲間とは和気藹々と、部下からは慕われる。妻との仲も素晴らしく、子供(意知)は頭の切れるお坊ちゃま。なに一つの瑕疵も無く、さらには周りを囲む人々も善人ばかり。初めから全体の8割まではそんな話が延々と続きます。ここまでくると、むしろ「ヨイショ」の塊みたいで、なんだか気持ち悪い。
村木さんはこれまで2作。『まいまいつぶろ』と『御庭番耳目抄』。どちらも感想に「どうも、著者とは波長が合わない感じです。」と書いてますが、これもそうでした。皆さんの評判は素晴らしく良い様ですが。。。

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2025年02月04日

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 意次も自分の信念を貫き、納得した生き方で、置かれた、立場、環境の中で精一杯、生き抜いている。

 感動した箇所がいくつかありました〜

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2024年12月28日

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妻の綾音が全てを理解し朗らかであったので、意次は幸せな生涯だったろうと思った。この時代にどの目線でどの方法で政をするのが正しかったのだろう。今ではなく50年後、100年後に成ると進めてきた様々な改革は、続く天災や将軍の代替わりと重なり打ち消されてしまう。違う年代、将軍の下であったら? 政を私するつもりなど無かった事を、作者は意次が「またうど」の書を生涯大切にした事で表したんだな。

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2024年12月08日

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悪評ばかりの田沼もなんかなあとは思っていたが、こうも先をみて人を見た人物と描かれると、それも行き過ぎじゃないかと。

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2024年11月27日

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ネタバレ

田沼意次と言えば三冬のおと…じゃなくて賄賂政治の老中さま。と言う印象しか持たなかったが、さぁ、果たしてどうだったのか。

白河の清きに魚も住みかねてもとの濁りの田沼恋しき

昔の人の言葉のセンスは本当に素晴らしい。
それでもって、昔も今も、庶民の政治に対するスタンスって変わらんなとも思う。基本的に感情で判断する。
印旛沼開拓と蝦夷開拓に力を入れていたというのは史実なんだろうか。在任期間や、場合によっては人の寿命をも超えて取り掛からないといけない事業には、ビジョンを持った人でなければ立ち向かえない。政治家は清廉潔白も良いけれど、そう言う大局観を備えた人にやってほしい。

ものすごく感情を揺さぶられる展開は無いのだけれど『まいまいつぶろ』の家重公と忠光のエピソードがちょこちょこ出てきてほっこりする。

もう一つスピンオフがあるはずなので、楽しみに音声化を待つ。

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2024年11月22日

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歴史の勉強には良かったが、ドラマとしてはイマイチだった。普通すぎるし、時代劇でなければ、なんのストーリーもない。

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2024年10月02日

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