真藤順丈のレビュー一覧
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コロナ禍を生きるあなたへ贈る、もうひとつのパンデミック。
5人の作家さんによるアンソロジー♬
『腹を空かせた勇者ども』金原ひとみ ★3.5
コロナ禍の新たな日常を送る、育ち盛りの中学生、玲奈のもとにある日突然おとずれた「濃厚接触者」の知らせ。
『オキシジェン』真藤順丈 ★2.5
顔の見えない「ジェントルマン」の声に従い、反ユートピアの物語を紡ぐ男が企てる、脱ディストピアの叛乱。
『天国という名の猫を探して』東山彰良 ★3
死者は活発に人肉を求め、生者が死んだ様に隠れて生きる暮らしで、ぼくは飼い猫を探す旅に出た
『ただしみ』尾崎世界観 ★3
ただ街を映すだけのライブカメラは、嘘の -
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むく浮腫んだ顔をもた擡げて 怒張する 血煙の立ちのぼる修羅場と化して 教唆や幇助といった人間がこさえた陳腐な概念で私を縛ることは出来ないよ 余暇には殺人を嗜んでいたというのだから規格外の危険人物だ 急激に襲ってきて日常を蹂躙する災禍 ある種の人間にとって知識欲を満たすのは最高の快楽ですから。実際に自分でやってみなくては得られない快楽の虜になって、ラモンは日本に来る度に犯行を重ねてきた。 驚倒きょうとう 説諭せつゆ 「猿から人間になっても、船乗りが新しい大陸を発見して、科学者が色んなものを発明して、宇宙飛行士が月にまで行っちゃった。好奇心を絶やさずに自分の外の暗闇に向かっていけるのは、人間の最も
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絶対音感パーフェクトピッチに恵まれて いたって凡庸な想像力しか持っていなかった彼等は 本能が警鐘を鳴らして 千葉県鎌ヶ谷市の初富ってところ 住居表示インデックス 聴取者オーディエンス ルビコン渡河とか ナンパ誘惑の巧言令色も一緒に踊る どうきん同衾オモチカエリ 上用賀馬事公苑にて プレイヤー選手というよりもコマンダー指揮官として 日の出桟橋を出航した都観光汽船は 太子堂 百人町 流麗な意匠 士気は昂揚 とどのつまり、彼等は〈東京に愛された者〉の称号が欲しいんだ 持続度∞のドラッグめいた恍惚に満たされる 二十三の勝利の楔を打ち込んだ生きるアーカイブとして かるたが国技ならぬ県技といっても過言では
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「GANTZ」が何度も再生を繰り返したために起こった微妙な歪み。
その歪みが引き起こしたと思われる、以前とは違う異世界で起きたもうひとつの「GANTZ」物語である。
意欲的な作品だとは思うけれど、実際この物語を読んだ人はどう感じたのだろう?
もともと「GANTZ」の読者でもある自分にとっては、「ん~、こうきたか」とは思ったけれどやっぱり違和感を感じずにはいられなかった。
逆にまったく「GANTZ」を知らない読者にとっては掴みきれないものがあっただろうと思う。
例えば、終盤に出てくる加藤が弟・歩に寄せる思い。
彼がどんなに弟を大切に思っていたか、彼にとって弟がどんな存在だったのか。
それを知らな -
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ヤクザ組織の総大将の愛人だった母親の死を機に、主人公は組織の懐に入り込み、内部から組織壊滅と父親の抹殺を狙う。
まず暴力描写が過多で、次々と人が殺されていく点で読者の好みが分かれるところ。ただ、私はそれ以上に、主人公の身体の秘密とその葛藤についての描写に対する興味が勝り、途中までは結構テンポ良く読めた。しかしながら、怒涛の展開の中盤からキャラが超人化してきてハチャメチャになってくるし、ラスト、、、。最後の最後で救いのあるものにしたかったのかもしれないけど、私は逆に興ざめだった。ここまで滅茶苦茶に人が殺される残虐な展開をしておいて、最後だけハピエンって何?みたいな。このラストをイイ意味で評価す -
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真夜中に出没する超低金利の闇金融とその借り手の物語。
カバーからちょっとダークな感じを持っていて買ったけどしばらく積んでいたんですけど、そんなことはなく結構ノリの良い作品でした。
同時に何人もの借り手がでて物語が散らかってしまうかと思ったけど、最後はまとまっていって物語として読んでも面白かった半面、笑いが少なく、まとめ方が強引でちょっと納得がいかなかったかな。
これ1巻しかでてないけど、続きがあればもっと世界が広がっていって楽しくなっていきそうな気がします。
でも、2009年に刊行されて今出てないところを見るともうでないのかなぁ。
ちょっと残念な気がします。