真藤順丈のレビュー一覧

  • 宝島(下)

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    上下巻まとめての感想ですが、一言で言うと、とても良い小説でした。
    沖縄に関わりある人や、関心がある人だけじゃなく、全ての日本人に読んでほしいです。そしてもっと、沖縄に関心を持ってほしいし、自分も関心を強めたいと思いました。
    オンちゃん、グスク、ヤマコ、レイの4人の若者を中心に、1952年〜72年の沖縄が舞台ですが、いかに自分が沖縄のことを知らないか痛感し、よく学べました。シリアスな場面も多いですが、明るさを忘れない書き振りで、引き込まれました。映画も楽しみです!良い小説に出会えました!あきさみよう!です。

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    2025年06月29日
  • 宝島(上)

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    最初は読みづらくて失敗したかなと思ったけど、どんどん没入していく感じがありました。
    登場人物の汗が額にしたたる感じまで自然と想像ができる本で、映像としてみたいと思えました。

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    2025年02月24日
  • ジョジョの奇妙な冒険 無限の王

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    オリジナルの隙間を小説で埋める。
    オリジナルへのリスペクト、そう来たかと感嘆させられる創造力と表現力、作家の想いと個性が詰まっている。
    2部の3部の間を補完する、「矢」をテーマにスタンドの起源に迫るリサリサの最後の戦いが壮絶。
    読んで良かった。

    やっぱり、隙間を埋めるのは映像では無く小説が良い。その後に訪れる子孫達の壮絶な戦いへの繋がりを噛み締めながら、時間をかけて読み進めるのが楽しい。

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    2025年02月19日
  • ジョジョの奇妙な冒険 無限の王

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    個人的には、大満足!
    だが、大前提としてジョジョの世界観を知っていて、それが好きであることが必須。それがないと全く読めないというか、書いてあることのイメージすらできないと思う。
    わかってて書いてそうだけど。

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    2025年01月27日
  • われらの世紀~真藤順丈作品集~

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    異形コレクションのブックマンでハマった著者さん、単著一冊目

    この方の物語は、それぞれがとても壮大な歴史観や、伝統、民族精神などのうえに成り立っているのだな、と。一作一作がドラマティックだった
    そして、振れ幅…
    歴史から芸事まで。
    『レディ•フォックス』(アイヌ)『笑いの世紀』(演芸一座)『異文字』(アフリカ虐殺)に共通する戦争への憎悪。犠牲になるのはいつだって庶民、その悲惨さが通底して感じられた

    ダントツ好きな二作
    ①一九三九年の帝国ホテル
    ナチスがホテルに潜伏、人質事件
    ホテルで働く女性と『最後の侍』が協力し、救出奪還を図る
    ドラマか映画にして欲しい完成度!
    ホテルの優美さ、上流階級の空気感
    時代背景やナチス達の外見、振る舞い、緊迫感、闘い、描写が細かくて、引き込まれた

    『恋する影法師』も原爆直後の広島で本当にあり得たのではないかと思わせる描写
    影だけ残ってしまった想い人と永遠に寄り添うため
    男は影になり、想いを果たす

    ②週末芸人
    自分を痛めつける芸風も、お笑いそのものも今や嫌いな部類なんだが、
    読み物になると、漫才の掛け合いってこういうものだっけな、と
    口から発せられる言葉より、紙に印刷された言葉の方がわかりやすいし、本作はグロ部類だと思うが、それでも必死に生きて『笑顔への恐怖』を乗り越えようとしたジンボの壮絶さが、インパクトあった

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    2024年11月15日
  • 宝島(上)

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    沖縄の本土復帰前に、こんな悲劇が起こっていたとは…。
    日本の復興は、多くの犠牲の上に成り立っていることを忘れないためにも、多くの人に読んで欲しい直木賞受賞の一冊だと感じた。




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    2024年08月22日
  • 宝島(上)

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    直木賞受賞のニュースを見てから、ずっと読みたかったけど全然古本屋に出回らず後回しになっていた作品。
    大好きな沖縄の暑さ、湿気までも伝わるとともに、知らぬふりをしていた戦後の沖縄の状況が痛いほど伝わった。
    アメリカ人と結婚してアメリカに住んでいる私に出来ることはなにか考えさせられた。

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    2023年12月03日
  • 宝島(上)

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    先日、沖縄に行ったこともあり贔屓目があるかもしれないが、非常に面白い上巻だった。沖縄の地理も頭に入っていたので地名が出ても、あのあたりかなと想像ができ、絵が浮かんできた。
    戦果アギヤーと言われる戦後沖縄の英雄たち。オンちゃんを中心に、グスク、ヤマコ、レイの生き様が描かれる。アメリカの占領下での厳しい生活の中、内地に住む私たちの感覚と違う現地の人の心がよくわかり、彼らの矜持というものが垣間見えてくる。
    灼熱の太陽に爽やかな南風。しかし、どこか悲しい空気が漂う沖縄と言う土地を感じた。

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    2023年09月19日
  • 【無料版】『宝島』試し読み 特別書下ろしエッセイ&著者インタビュー付き

    購入済み

    とにかく勢いがある

    いろいろな問題点も目につくが、とにかく勢いがあって終盤のクライマックスへの盛り上がり、迫力が凄まじい。史実上の実在の人物を交えてリアル感を出しながら、沖縄独特のファンタジー要素を交えた、虚実一体の作りがすばらしい。ただ終結部分、伏線を回収して謎解きをするのはいいが、ファンダジーっぽくなってしまったのは、やや残念である。

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    2023年01月01日
  • 夜の淵をひと廻り

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    「夜の淵をひと廻り」真藤順丈

    うっわ〜〜‼︎ びっくりでした。
    お・も・し・ろ・い〜〜と呟きながら一気読み。本のグループの方からの紹介で手に取った作品です。シンドウジュンジョウさんと読むのですね。もちろん初読み作家さんでした。

    『驚愕のサイコ・ミステリ』って、ネットにはありました。サイコといえばサイコでもあるけど、私自身は、かなりユーモアのある作品だと思いました。もちろん、かなり酷い事件もあり、ブラックではあるのですが。なんといっても語り口が面白い‼︎

    9つの連作短編なのですが、そのうち、4つは書き下ろしです。
    1作目の『蟻塚』も書き下ろしなのですが、ワタクシは、もうこの1作目で、ガシッと掴まれてしまいました。
    「やだ、なにこれ⁉︎ 面白い‼︎」
    というわけで、凄い勢いで読んでしまいました。

    ランナーズ・ハイならぬ、パトロール・ハイとなっているシド巡査は、自分自身のことを非常に優秀だと言ってはばからず、そして、言うだけのことはやるのである。
    まあ唯一思うのは、この街だけで、こんなに恐ろしい事件が起きる⁉︎ ってとこだけど、これは設定からしてもう、良しとするしかないし、それを上回る面白さがあるのでOKなのです。

    謎解きも面白いし『新生』では、たくさんのキャラクターが出てきて、ちょっと映画的だった。いずれにせよ、繋がってはいるけど、9編とも、それぞれの面白さがあります。

    ある意味、へんてこりんで、かなり不思議な世界観なので、お好みは分かれるかもしてませんが、私は大好きです(^o^)これ、続編があればいいのになあ〜〜‼︎

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    2022年02月15日
  • 【無料版】『宝島』試し読み 特別書下ろしエッセイ&著者インタビュー付き

    購入済み

    深い、作品

    激戦を経た沖縄を舞台として、描かれた主人公たちの動きを追っていくことにより、自分達が生きて行くためには何をしなければならないかということを痛感し、考えさせられます。時代背景と状況とその時その場で生きている人間の心の動きが読者として印象に横る作品だと思います。

    #深い

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    2021年12月04日
  • 黄昏旅団

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    おもしろかった。想像を超える展開に驚いた。

    著者の作品は私の想像を軽く超えてくる。最後にあの一家はどうなった?とか、アイラはどうなった?とか、気になるところはたくさんあるけど、他人の人生を道として歩むという発想、タイゼンが辿った人生のスケール感など、すげぇなぁと心から思った。

    他の作品にも触れてみたいと思った。

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    2021年07月23日
  • 七日じゃ映画は撮れません

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    脇にしとくのもったいなー
    バンディットと仲間たちよ。
    プロはかくあるべし。
     
    映画館の片隅、35ミリとの格闘の日々。
    フィルム油が染みついた指先の、黒くて細かな傷。
    まるで、アブドラ・ザ・ブッチャーの額。
    バイトだけど、魂はプロフェッショナルだぜ。
    聴こえてるかい?さくら

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    2021年07月04日
  • しるしなきもの

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    全くどうして、それで死なないの?!と何度思ったことか。
    思いながらも、主人公以外は、ばったばったと殺されて行く爽快さ(笑)
    しるしなきものとは、読めばなるほどです。
    ラストはスッキリで、おすすめ。

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    2019年11月27日
  • 地図男

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    毎年夏、三出版社による文庫まつりをものすごく楽しみにしている。
    今年はどの文庫がエントリーされるのか、6月に入るともうワクワクソワソワしてくる。
    本来は、夏休みに入る高校生を中心とする若い人たちが対象なのだろうが、私にはそんなことは関係ない。
    読んだことのない作家の作品に触れる絶好のチャンスなのだ。

    真藤順丈さんもその一人。
    今まで読んだことがない上に、今年(2019)のカドフェスにエントリーされたのがデビュー作だったので、迷わず購入リストに加えたのだった。

    いやいやいやいや、なんだこれは。
    頭をぶん殴られて目を覚まさせられたような。
    でもずっと夢を見ていたような。

    物語に没入している途中、ふっと浮上してもまだ物語の中にいる、不思議な感覚。
    どうなってんだ、とか、なんでなんだ、とか、思っちゃいけない。
    そういうことはどうでもよくなる。

    すべてが純粋すぎて。
    「純粋」がね、激突してくるのですよ。

    んはぁ、これ好きだなぁ。
    おもしろいなぁ。

    真藤さんの他の作品も読んでみたい。

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    2019年07月30日
  • 畦と銃

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    篤農家の老農に憧れながらも離農を考える青年

    山中でのロックフェス開催に向けて感取りウッドマン達の伐採

    牧童ガウチョ達の夜の戦い

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    2019年04月30日
  • 畦と銃

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    「日本の根幹を支える農業・林業・畜産を描く絆と再生の物語」
    などという帯文から堅苦しい内容を想像してたらとんでもない!
    中身はエンターテイメントに徹した、ロック魂炸裂のクライムノベル。
    離農を考える二十代後半の農夫・林野省の役人の若い女性・牧場の手伝いにくる小学生の視点でそれぞれ語られているのだが、一人称視点の文体が全く違い、引き出しの多さに驚かされる。私は特に「第二次間伐闘争」の女性支点の、ニュートラルでポエティックな文体が好みだった。

    キャラクターも立ちまくり!村中から頼りにされる最強の農夫(70目前)をはじめに、後家や古女房にモテまくりの色香匂い立たせる美青年、補聴器の上からヘッドホンを装備するその親友など、畔の区切りにおさまりきらない通称「あぜやぶり」と呼ばれる暴れん坊たちの活躍が痛快極まる。

    就農・離農など、田舎の農村が抱える問題を取り上げながら、けっして堅苦しくならずエンターテイメントに落とし込んだ手腕は見事。
    「(前略)百姓には百の業がある。その一つめが一揆だ」の演説はかっこよすぎる。
    それでいてミステリーというにはささやかな成り代わりの仕掛けも憎い演出。
    全編の共通項として「ミスリードによる人違い」が挙げられるのだが、ある人が帰還するエピローグでもそれは健在。餞別を見て初めて気付いた、自分は完全にだまされてしまった……。

    登場人物も一部共通しており、「拳銃と農夫」のキャラクターが後の話に思いがけぬ形で登場する演出もスマート。同じ村を舞台にしながら時間が進んでいくので、あの人がまさかこうなるとは!と驚く。西部劇のカウボーイを例に引くまでもなく、農業とハードボイルドは相性がいいのかもしれない。
    二話目の林業と共感覚を絡めた発想も面白いし、三話目は悪たれ牧童たちのジュブナイルな青春・成長小説で、皆テイストが違い飽きることなく一気読みできる。一番好きなキャラクターは惣。惚れたら一直線の血筋を感じさせる、親子の会話に痺れた。

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    2019年04月03日
  • 庵堂三兄弟の聖職

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    ネタバレ

    真藤順丈氏の2008年、第15回日本ホラー小説大賞作を加筆訂正した2010年文庫版。
    とにかく感動的なこの作品がホラー小説とされているのは、手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』が少年チャンピオン・コミックスでは当初「恐怖コミックス」とジャンル分けされていたのと同じ理屈でしょうね。
    『ブラック・ジャック』の少年チャンピオン・コミックスでのジャンル分けが内容に即して「ヒューマンコミックス」になったならば、この作品もヒューマン小説でしょうかね。
    この作品をホラー小説とするのは、ホラー小説を期待した人にも不誠実だし、この感動的な作品に対しても不誠実だという気もします。
    ザック・スナイダー監督のホラー映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』を観て「CJ、お前に感動させられるとは思わなかったよ」と同じように、口汚くて凶暴な庵堂三兄弟の三男・毅巳には感動させられました。
    心のどこかで不幸な展開を期待していた自分が恥ずかしくなりましたよ。

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    2018年06月02日
  • 庵堂三兄弟の聖職

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    読み終わってから、作品の分類がホラーであることに気づいた。ホラーで胸がしめつけられることがあるとは思わなかった。大好き。

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    2016年11月28日
  • 墓頭

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    ネタバレ

    生まれながらに彼は墓だった。

    失踪した父を探す「僕」は、手がかりとなるボズという男もともに探す。

    新実探偵とともにアジアの無名の島に辿り着き、養蚕家からボズの物語を人生の始まりから聞かされる。

    常に死が纏わり付くボズの人生

    施設で出会った忘れられない人々
    霊感少女アンジュ・サワラ兄弟・天才ヒョウゴ

    九龍城での惨劇

    アンジュとの束の間の蜜月は狂ったヒョウゴとの再会で終わりを告げる

    新実探偵と養蚕家の正体は……

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    2016年01月12日