あらすじ
文学賞4冠を達成しデビューした著者、待望の新刊。父と子の人間ドラマを描いた、一気読み必至の王道エンターテイメント!
母さんが弔われるその日に、ぼくの父さんは祝言をあげた。
そして、ぼくは父さんを殺すことにした。
日本一のヤクザ組織の長・早田征城。その愛人の息子・桂介は、母の死をきっかけに、組に入ることを決意する。母を捨てた父を抹殺し、穢れた早田の血脈を絶つために。裏切り者であること、そして、決して知られてはならないもうひとつの秘密を抱えながらも、桂介は着々とのし上がっていくが――。
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Posted by ブクログ
全くどうして、それで死なないの?!と何度思ったことか。
思いながらも、主人公以外は、ばったばったと殺されて行く爽快さ(笑)
しるしなきものとは、読めばなるほどです。
ラストはスッキリで、おすすめ。
Posted by ブクログ
しるしなきものに、何処まで連れて行かれるんだろうか。
最初のページからの疾走感はすごい。出てくる登場人物が大抵濃い。こんなに濃い人を使い捨てか!と叫びたくなる油断できなさである。贅沢だ。
そうして最後まで読み終えると、うわーってなる。しるしなきものに着いてきてよかったと。
Posted by ブクログ
72たくさん人が居なくなって、人間の心って何かわからなくなるけど、主人公の中にあった淋しさが小さな生命の成長に変わっていく話しはちょっと感動する。もうちょっと穏やかな話しも読みたいかな。
Posted by ブクログ
ヤクザ組織の総大将の愛人だった母親の死を機に、主人公は組織の懐に入り込み、内部から組織壊滅と父親の抹殺を狙う。
まず暴力描写が過多で、次々と人が殺されていく点で読者の好みが分かれるところ。ただ、私はそれ以上に、主人公の身体の秘密とその葛藤についての描写に対する興味が勝り、途中までは結構テンポ良く読めた。しかしながら、怒涛の展開の中盤からキャラが超人化してきてハチャメチャになってくるし、ラスト、、、。最後の最後で救いのあるものにしたかったのかもしれないけど、私は逆に興ざめだった。ここまで滅茶苦茶に人が殺される残虐な展開をしておいて、最後だけハピエンって何?みたいな。このラストをイイ意味で評価する人もいるかもしれないけど、私はモヤってしまった。