真藤順丈のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
第15回日本ホラー大賞受賞作、角川ホラー文庫化。
オビのコメントに平山夢明氏が寄せていますが
それも分かる気がします。
遺体を解体して「遺工」なる製品を作り出す一家の
3兄弟を軸にした相当に歪みきった青春小説。
当然、遺体を解体するシーンなどは王道の
ケチョケチョのスプラッタなんですが、そこには
猟奇的な視点はなく、あくまでも職人目線で淡々と
描かれている為、ホラー的な恐怖や嫌悪感を
感じさせないのは平山氏の「DINER」に近い。
3兄弟中、一番エキセントリックな三男の「毅巳」
のキャラが壮絶でなんとも切なくなってきます。
彼が愛する女性に渡した自分の口汚い言葉を
「変換」した手紙には、正直 -
Posted by ブクログ
公開されていた映画をみてから、原作を読みました。映画は3時間の長編で、興業的には奮わなかったようですが、映像作品としてなかなかの力作だと思いました。
他の方のコメを見ていると、沖縄言葉や括弧書きの表現が読みづらいといった感想がありましたが、映画を観ていたことが幸いしたのか、独特の言い回しやイントネーションがリアルに入ってきました。情景描写も同様に、文章がよりリアルに臨場感をもって入ってきたように思います。(映画は原作とは筋立てが変わってますが、まあそれはそれで。)
登場人物の沖縄人(ウチナンチュ)の苦難・葛藤をみごとに表現した力作だと思いました。
現在も続いている彼らの心情の底流にもふれれた気 -
Posted by ブクログ
昨年の10月、母の姉の家に居候して沖縄で過ごしてました。母の姉と映画を観に行く約束をしていたが果たせなかったので代わりに読書にしました。
居候中によく沖縄のことを話してくれましたが、私は歴史を知らなさすぎたと感じました。
とっかかりとしてはちょうどよく感じました。
アメリカ統治下の生活は今の私の中では受け入れ難いほど恐ろしい日常でした。
町の女給や小さな幼子が嗜好によって殺される。
本国に帰り刑罰も軽くなる。
納得がいかないことばかりでした。
今は命の危険に脅かされずに過ごせていることが私の中では当たり前で、何気なく生きてきました。
でもそんな恐ろしくも辛い時代に頑張って生き残ってきた -
Posted by ブクログ
ネタバレ戦後の沖縄の歴史は、あまり知らずに読んだがこんなにも悲惨な歴史があったのかと衝撃を受けた。私自身26歳で、沖縄返還は沖縄にとって記念すべき日だと思っていたが本作品ではそれが空虚のものとして扱われていた。本土の人たちは戦後だと思っていたが沖縄の人にとって戦争は終わっていなかったのである。
歴史認識は人によって様々であろうが、沖縄の歴史を学ぶきっけになる良い作品だと思う。
しかし、星5から1減らした理由としてはレイの最後である。テロの動機は理解できるし共感する部分もあった。だが、アメリカの米軍基地に侵入しテロ行為をしようとしたにも関わらず特に罰せられないというのはいくら小説の世界とはいえ違和感を感