真藤順丈のレビュー一覧

  • 庵堂三兄弟の聖職

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    2011/11/19。ホラー小説大賞受賞作。遺体の骨や皮や脂肪などを使って遺族のための日用品を作る『遺工師』という架空の職業がでてきます。遺体を解体するとこはスプラッタな、グロい描写。しかしホラーなのは、この職業にまつわる部分くらいで、ストーリーとしては家族愛というか、あたたかみを感じるとこがあり、いい意味で裏切られた作品でした。

    ホラー小説大賞ということで"怖さ期待"を持ってみんな読むと思うから、怖さという意味では評価は低いかも。
    でも興味深いテーマだし、三兄弟のキャラクターとストーリーが良かった。読後感はサッパリとした感じ。すごく印象に残る作品。スプラッタが大丈夫なひ

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    2011年11月20日
  • 庵堂三兄弟の聖職

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    ホラー作品らしくちょっとグロい描写がちらほらある作品。
    でもすんなり読めたし同作者の他の作品と違ってラストもイイ感じ。
    面白かった。

    難しいとは思うけど、映像化したら見てみたい作品だと思った。
    映画か深夜ドラマとかどうだろう?

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    2011年08月02日
  • 庵堂三兄弟の聖職

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    角川ホラー文庫なんて所からだすからいかんのだ。

    もっと爽やかな兄弟の再生物語だ!って思います。


    まぁ、家業が死体加工で無ければ。
    それ込みで読んでも、良い兄弟だなぁって、温かくなれますよ。

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    2010年10月05日
  • 庵堂三兄弟の聖職

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    第15回日本ホラー大賞受賞作、角川ホラー文庫化。
    オビのコメントに平山夢明氏が寄せていますが
    それも分かる気がします。
    遺体を解体して「遺工」なる製品を作り出す一家の
    3兄弟を軸にした相当に歪みきった青春小説。
    当然、遺体を解体するシーンなどは王道の
    ケチョケチョのスプラッタなんですが、そこには
    猟奇的な視点はなく、あくまでも職人目線で淡々と
    描かれている為、ホラー的な恐怖や嫌悪感を
    感じさせないのは平山氏の「DINER」に近い。

    3兄弟中、一番エキセントリックな三男の「毅巳」
    のキャラが壮絶でなんとも切なくなってきます。
    彼が愛する女性に渡した自分の口汚い言葉を
    「変換」した手紙には、正直

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    2010年08月31日
  • 宝島(下)

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    沖縄のことを私たちはなにも分かってないんだと改めて思う
    「本土返還で通貨がドルから円になり本土に渡るもにも旅券がいらなくなった…だけどそれがなんだっていうんだろう」
    そうだよね
    基地がある限りなにも変わらない南の人たちは
    それでも本土からの気楽な旅行者を、今日も明るく迎えてくれる
    この本読んで、映画の『宝島』観て、
    そのあと私は?

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    2026年06月19日
  • 宝島(下)

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    戦後、アメリカの統治下とされ、混沌とした沖縄を舞台に幼馴染達がアメリカ軍に抵抗する闘争の物語。

    沖縄の土着文化を元にした自然の豊かさを感じさせるような比喩表現や情景描写がより魅力的にしている。
    ユンターと呼ばれる語り部が沖縄方言混じりの独特のリズムで語りかけるスタイルも印象的。

    幼馴染たちは大人になるにつれ、それぞれの道に分かれていきすれ違いもあるが、方法は違えど「どうにかして沖縄を良くしたい」という強い気持ちが、読んでいて、胸を熱くさせる。

    アメリカ軍による沖縄での犯罪行為や基地問題などのシリアスなテーマを扱っている作品だけど、所々、著者自身からツッコミが入るスタイルは斬新で、そのおか

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    2026年06月14日
  • 宝島(下)

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    本書を読んでいて、米兵や女給などのキーワードから、『月白』や『カフェーの帰り道』が頭をよぎりましたが、同じ時代の物語でもこんなにも読後感が違うものかと、改めて読書の奥深さを感じました。
    本書は米軍と沖縄人との戦いの物語。
    戦い方は様々で、幼なじみのグスク、ヤマコ、レイはそれぞれの場所で自分の信じた道を貫いている。
    でも、3人の心にいつもあるのは故郷の英雄オンちゃんの存在。
    オンちゃんはどこへ行ってしまったのか、本当に消えてしまったのか‥‥と喪失感を持ちながらも、沖縄人達の怒りが一つになり、同じ方向へ向かった瞬間、沖縄人全てが英雄になった。これは熱いものが込み上げてくる。
    消えたオンちゃんの謎も

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    2026年06月10日
  • 宝島(上)

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    米軍統治下の沖縄。
    皆から英雄と慕われていたオンちゃんが消えた。
    親友のグスク、恋人のヤマコ、弟のレイ。
    それぞれのオンちゃんへの想い。
    オンちゃんがいなくなってから3人は心の穴を埋められず、それぞれの方向へ向かいつつも、故郷を取り戻すために全力を尽くす。

    血生臭いシーンが多く、じっくり読むのが躊躇われるくらいなのですが、沖縄の言葉の語り部がクスッと笑えるようなことを挟みつつ物語を進めていく形なので、深刻になりすぎずにページを捲ることができます。(この語りの進め方は『国宝』っぽいですよね)
    でも、米軍による抑圧、大事な人の不在による底知れぬ寂しさが全編に渡っていて、語り部のユーモアをも超えて

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    2026年06月06日
  • 英雄の輪 -HERO’S ISLAND Another Story-

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    ネタバレ

    本作にヤマコのその後が描かれているのは知っていたけれど、ウタが山原の洞窟に通っていた頃の物語(三線が弾けるとは驚き。薬などを調達してきたウタは偉すぎ)、探偵として働くグスク(相変わらず優しい)の話もわずかに出てきて、うれしかった。特に「ナナサンマル」ではグスクも結構出てきて、久しぶりに会えたのがうれしい。よくぞ40歳を超えても諦めずにに走ってヤマコに追いつき守ってくれたこと!

    「この島はすこしずつ明るくなる。すこしずつ生きやすくなる」(p393)
    ヤマコはそう言っていたが、グスクもヤマコも90歳前後、グスクの息子達も50歳を超えているであろう今この2026年も、まだ沖縄に基地があり、米軍基地

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    2026年05月06日
  • 英雄の輪 -HERO’S ISLAND Another Story-

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    ネタバレ

    2026.2 6編の内5編はとても胸を打たれた。宝島を読んだ時も同じだった。ただ最後の1編ナナサンマルだけは宝島続編のように書かれているが冗長で残念。

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    2026年02月18日
  • 宝島(上)

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    公開されていた映画をみてから、原作を読みました。映画は3時間の長編で、興業的には奮わなかったようですが、映像作品としてなかなかの力作だと思いました。
    他の方のコメを見ていると、沖縄言葉や括弧書きの表現が読みづらいといった感想がありましたが、映画を観ていたことが幸いしたのか、独特の言い回しやイントネーションがリアルに入ってきました。情景描写も同様に、文章がよりリアルに臨場感をもって入ってきたように思います。(映画は原作とは筋立てが変わってますが、まあそれはそれで。)
    登場人物の沖縄人(ウチナンチュ)の苦難・葛藤をみごとに表現した力作だと思いました。
    現在も続いている彼らの心情の底流にもふれれた気

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    2026年02月15日
  • 英雄の輪 -HERO’S ISLAND Another Story-

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    沖縄戦の壮絶さと生き残った人々の苦難の日々の物語の熱量に打ちのめされた。特に、「ブーテン」と
    「アーニーパイルで逢いましょう」。逞しく生き抜いた少年たちの生命力に圧倒されて。。沖縄のその後の物語が穏やかであることを願わずにいられない。

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    2026年01月22日
  • 宝島(下)

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    1955年 嘉手納幼女殺人事件
    1968年 B52爆発事故
    1970年 コザ暴動
    1972年 本土返還

    基地の子

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    2026年01月10日
  • 宝島(上)

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    昨年の10月、母の姉の家に居候して沖縄で過ごしてました。母の姉と映画を観に行く約束をしていたが果たせなかったので代わりに読書にしました。

    居候中によく沖縄のことを話してくれましたが、私は歴史を知らなさすぎたと感じました。
    とっかかりとしてはちょうどよく感じました。

    アメリカ統治下の生活は今の私の中では受け入れ難いほど恐ろしい日常でした。
    町の女給や小さな幼子が嗜好によって殺される。
    本国に帰り刑罰も軽くなる。
    納得がいかないことばかりでした。

    今は命の危険に脅かされずに過ごせていることが私の中では当たり前で、何気なく生きてきました。

    でもそんな恐ろしくも辛い時代に頑張って生き残ってきた

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    2026年01月06日
  • 宝島(下)

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    バッドエンドを覚悟して読み進める 
    覚悟していたほどには最悪な結末ではなかったけど、理不尽を押し付けられ結末であることには変わりはない

    なんくるないさ って、楽観主義的な含みだと軽く考えていたけど、もっとたくさんの気持ちが含まれていた

    沖縄のニュースの見方が変わる
    また読み直そう

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    2026年01月03日
  • 宝島(下)

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    あまり知らなかった返還前の沖縄の熱に少しでも触れられた気がする。独特の雰囲気を映画でも感じてみようと思う。

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    2025年12月29日
  • ものがたりの賊

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    文学好きにはたまらないファンタジー。
    注釈まで、めちゃめちゃ面白い。
    京極夏彦さんの虚実妖怪百物語を思わせるところもあり。
    文章が巧みで、語彙が豊か。
    初見の言葉が頻繁に出てくるおかげで自分の物知らずを実感させられるのが気持ちいい。

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    2025年12月21日
  • 英雄の輪 -HERO’S ISLAND Another Story-

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    宝島の続編
    宝島も面白かったが、本作品も劣らず面白かった
    沖縄は戦争の1番の犠牲者であり、日本本土、米兵とずっと戦ってきた
    たくさんの命が犠牲になって、やっと今の平和を取り戻したが、大きな傷は残ったままだろう
    本作品のように魅力的な小説書が存在することで、沖縄の誇りを多くの人が感じることができるのは素晴らしいことだと思う

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    2025年12月03日
  • 英雄の輪 -HERO’S ISLAND Another Story-

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    沖縄の戦後を舞台にした物語で5つの短編と1つの中編から成る。宝島の続編と言われているが、これだけでも沖縄の戦後の非情なまでの様子がよくわかる。最後の中編が宝島の登場人物のその後を物語っている。私は「25セント」が映像として脳裏に浮かんで好きだった。

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    2025年11月22日
  • 宝島(上)

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    9月に映画を見てから読み始めた。

    戦後の沖縄を舞台に、米軍に対抗しながら生きてきた沖縄人の慟哭が詰まった内容だった。
    飛行機墜落のシーンつらすぎ…。
    他にも辛いシーン、暴力的なシーンがたくさんある。苦手な方は要注意。
    あーあ。なんか疲れたな。(いやな疲れではない)
    届きそうで届かない英雄オンちゃん行方不明の真実。
    後半に続く。

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    2025年11月06日