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Posted by ブクログ
著者の小説は以前に「地図男」を読んだ。
地図を小脇に抱え、土地の物語を紡ぐ男の話だった。
本作は地図男を思い出すロードムービーだ。
浮浪者仲間の中年男タイゼンと、若いグンは、最近になって浮浪者の仲間入りをした小学生のマナブの家族を追って、丹沢の施設に潜入した。
そこには、息子を置き去りにした父母と娘が入所しているはずだった。
何も知らないグンは、ここで初めてタイゼンの”歩き手”としての能力を知る。
”歩き手”は、人の人生に続く一本の道を誕生から現在までを追体験して歩く力を持つ。
マナブの父の人生からは、幼少期の虐待を受けたが、それを克服して妻と結婚し、息子と娘が生まれたが、そのあとで悲劇が訪れてからの人生転落が読みとれた。
歩き手は、ただ人生を読みとるだけではない。
それを、現状にどう活かすかが重要なのだ。
”歩き手”は一体、いつの時代からいるのか。
人の人生を歩く者たちが物語を紡ぐ。
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