真藤順丈のレビュー一覧
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著者の小説は以前に「地図男」を読んだ。
地図を小脇に抱え、土地の物語を紡ぐ男の話だった。
本作は地図男を思い出すロードムービーだ。
浮浪者仲間の中年男タイゼンと、若いグンは、最近になって浮浪者の仲間入りをした小学生のマナブの家族を追って、丹沢の施設に潜入した。
そこには、息子を置き去りにした父母と娘が入所しているはずだった。
何も知らないグンは、ここで初めてタイゼンの”歩き手”としての能力を知る。
”歩き手”は、人の人生に続く一本の道を誕生から現在までを追体験して歩く力を持つ。
マナブの父の人生からは、幼少期の虐待を受けたが、それを克服して妻と結婚し、息子と娘が生まれたが、 -
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2015年、6冊目。
真藤順丈初読み作品。
第15回日本ホラー小説大賞受賞作。
遺体を用いて生活用品を創る「遺工士」という架空の職を生業とする「庵堂家」の男三兄弟の物語。
家業を継いだ長男。家を出、東京でサラリーマン生活をおくる次男。知人の葬儀会社で働くも、暴力衝動を抑えきれずにいる三男。三人は先代である父の七回忌を前に、久々に顔を揃える。
コレを
「ホラーか?」と問われれば。
「No!」と答えるでしょう。
「では、何か?」と質問を重ねられたら。
「エンターテイメントなヒューマンドラマだ!」と答えるでしょう。
「遺工士」という職業柄、スプラッター場面は度々出てくるが、ソレがメインで話が展開して -
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公共の場でいきなり読む場合は、注意が必要です。
きをつけてくだちい。
主人公は宇宙飛行士のナガトモ。犯罪者の彼が宇宙で出会ったのは岸本。それをきっかけに、ナガトモはガンツに巻き込まれてしまうのです・・・。
スピンオフということですが、自分は漫画のGANTZも読んでいます。細かい設定は失念していましたが、こちらのEXAでもオリジナルの設定はもちろん踏襲しているわけで。原作を知っているほうが愉しいかと思います。というか、そうじゃないと読まないだろ。
ストーリーはなかなかスピーディーに展開します。
かなり、さらりと読めました。
ちょっと物足りないくらいかな。ぽんぽん進み過ぎて、もう少し丁寧に描写し -
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古今東西の名作文学が、史実と虚実を交えて時空を超え交差する、壮大なファンタジー。
物語の舞台は大正、関東大震災後の帝都。不気味な「纐纈布(こうけつふ)」を纏った真紅の軍団から帝都を守るため、竹取の翁を筆頭に、異能を操る名作キャラたちが縦横無尽に大立ち回り。
本書の魅力は何と言っても、圧倒的なまでの文学オマージュとパロディ。
名作のキャラクターや名台詞、象徴的なエピソードが「これでもか!」というほど随所に散りばめられている。既読の作品や、お気に入りのキャラが登場するたびに「あ、これはあのシーンだ!」とテンションが上がらずにはいられない。
巻末には「特盛」状態の原典紹介と注釈が付いているので、 -
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ネタバレどんな話なのか全く知らずに読んだ。
ジョジョ好きには面白いが、やはり文章だけではバトルシーンやスタンドのビジョンがイメージできなかった。
時代は2部と3部の間、まだ「スタンド」という名前で呼ばれる前のスタンド使いの話。
他作品の登場キャラクターとしては、唯一リサリサが登場する。もちろん波紋使いだが、最後の最後、90歳を超える老婆として再登場した時は、スタンド「ザハウスオブアース」の使い手として登場する。
そして前半は仲間だったのに最後は敵として対峙するオクタビオとホアキン。悲しい2人。ホアキンのスタンドから生まれる化物はビジュアルが凄そうなのでやはり荒木先生の漫画で見たかった。
ホアキンはオク -
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『宝島』の続編とあるが、それぞれに違う主人公による6つの短編集。
『宝島』を読んで結構衝撃を受けたので、それに比べるとあっさり読めてしまった。
それでも、戦後の沖縄の様子やそこで生きた人々の人生を、小説という形ででも触れられたのはすごく自分にとっては良かった。
まだまだ知らないことだらけだった。
「ナナサンマル」という言葉も初めて聞いたし、交通事情(沖縄には右側通行の時代があったんだ…)なんかも考えたこともなく、それが沖縄の人々にとってはすごく大きな意味合いがあったこととか、色々考えさせられた。
決して過去の話ではなく、今も沖縄には多くの基地がある。
知ることがまず大事、そこから自分に何が