真藤順丈のレビュー一覧
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ネタバレどんな話なのか全く知らずに読んだ。
ジョジョ好きには面白いが、やはり文章だけではバトルシーンやスタンドのビジョンがイメージできなかった。
時代は2部と3部の間、まだ「スタンド」という名前で呼ばれる前のスタンド使いの話。
他作品の登場キャラクターとしては、唯一リサリサが登場する。もちろん波紋使いだが、最後の最後、90歳を超える老婆として再登場した時は、スタンド「ザハウスオブアース」の使い手として登場する。
そして前半は仲間だったのに最後は敵として対峙するオクタビオとホアキン。悲しい2人。ホアキンのスタンドから生まれる化物はビジュアルが凄そうなのでやはり荒木先生の漫画で見たかった。
ホアキンはオク -
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『宝島』の続編とあるが、それぞれに違う主人公による6つの短編集。
『宝島』を読んで結構衝撃を受けたので、それに比べるとあっさり読めてしまった。
それでも、戦後の沖縄の様子やそこで生きた人々の人生を、小説という形ででも触れられたのはすごく自分にとっては良かった。
まだまだ知らないことだらけだった。
「ナナサンマル」という言葉も初めて聞いたし、交通事情(沖縄には右側通行の時代があったんだ…)なんかも考えたこともなく、それが沖縄の人々にとってはすごく大きな意味合いがあったこととか、色々考えさせられた。
決して過去の話ではなく、今も沖縄には多くの基地がある。
知ることがまず大事、そこから自分に何が -
Posted by ブクログ
直木賞とった「宝島」の続編。続編といっても「戦後沖縄」という舞台を同じくしたスピンオフ短編集っぽい感じ。最後の書き下ろし中編だけは宝島の主要登場人物がでてきてその後を知れたりもします。
正直「宝島」の話が半分くらいしか覚えてなかったのでざっとあらすじだけ確認してから読んだんですが、最後の話以外は別に読んでなくても問題なく楽しめる。最後のも知ってればより楽しめるくらいの位置づけかな。
個人的にはむしろ最後の以外のお話のほうがしみじみと面白かったです。ほんのりとあたたかな人情噺っぽくて。「これからの沖縄がどうあるべきか」みたいな硬い話よりもエンタメ強めのこっちのほうが好み。 -
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直木賞
山田風太郎賞
沖縄書店大賞
細谷正充賞
数年前に単行本に挑戦するが、読みづらく数ページであえなく断念。
映画化されたということで、再度手に取る。
全編、沖縄の語り部(ユンター)が語っているという形なので、正直読みやすいとは言えない。多くの言葉には沖縄弁のルビが振られており、それも読みにくさを増す。途中でまた断念しそうになった。
しかし、この書き方により、沖縄で起こっているという臨場感が感じられる。この本の作者が東京出身とは驚きだった。
血なまぐさいシーンが多く、私は得意ではないが、戦中戦後の沖縄を知ることができてよかった。
とりあえず下巻に進みます。 -
Posted by ブクログ
戦後から本土復帰までの沖縄が舞台。混乱の極みの中で自分探しをしながら生きていく若者たちを描く。
沖縄戦の記憶、アメリカの統治、殺人も強姦もひき逃げも加害者のアメリカ軍人は罪を負わず、沖縄の住人だけが割を食う。そんな理不尽な状況を変えようと、いつもつるんでいた若者たちがそれぞれの道を歩み出す。
ここまでリアルな戦後の沖縄を知る機会がなかったため、衝撃を受けた。アメリカのやりたい放題ぶりは本当に頭がおかしいとしか思えない。沖縄の人たちはこんなのを耐えてきたと思うと、今更ながら、沖縄になにかできないかと思う。
一方で、本の内容は凄まじいが文体が馴染めずある程度読み飛ばした。むやみやたらに沖縄言葉を -
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