真藤順丈のレビュー一覧

  • 庵堂三兄弟の聖職

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    グロテスクな描写が続くわりに、生理的な嫌悪感は全くわかなかった。ホラー小説なので、それが良いことなのか悪いことなのかは微妙なところ?ホラー&グロテスクというよりは、変人気味の兄弟の話として捉えた。悪趣味と思ってはいても、さおりの剥製を一目見たい。

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    2010年10月06日
  • 庵堂三兄弟の聖職

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    舞台が地元でちょっと興奮。
    大切な人が死んでしまってもずっと一緒にいたい。それをかなえる遺工師を父に持つ三兄弟の話。
    リアルなグロ注意

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    2010年09月18日
  • 東京ヴァンパイア・ファイナンス

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    なんだこのスピードとパワーは...! とにかく速い! サブマシンガンを乱射
    するがごとく繰り広げられる言葉の鉛玉がそこかしこに飛びまくる。
    スゲーなー。 まだこの速さに対応出来る自分に安心したりします。

    ハチャメチャなストーリーは主人公たちの持つ力と、衝動で
    自然と収まり、読後もかなり気持ちいいです。
    「地図男」でのスピード感にもスゲーと思いましたがこっちの方が
    断然上。 その速さは90年代後半のアメリカン・ハードコアの如く
    ユーモラスかつ、シンプルで太い。

    今作を読んで喜んでる10代達の将来は明るい...のか?

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    2009年10月07日
  • ジョジョの奇妙な冒険 無限の王

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    ネタバレ

    どんな話なのか全く知らずに読んだ。
    ジョジョ好きには面白いが、やはり文章だけではバトルシーンやスタンドのビジョンがイメージできなかった。
    時代は2部と3部の間、まだ「スタンド」という名前で呼ばれる前のスタンド使いの話。
    他作品の登場キャラクターとしては、唯一リサリサが登場する。もちろん波紋使いだが、最後の最後、90歳を超える老婆として再登場した時は、スタンド「ザハウスオブアース」の使い手として登場する。
    そして前半は仲間だったのに最後は敵として対峙するオクタビオとホアキン。悲しい2人。ホアキンのスタンドから生まれる化物はビジュアルが凄そうなのでやはり荒木先生の漫画で見たかった。
    ホアキンはオク

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    2025年12月14日
  • 英雄の輪 -HERO’S ISLAND Another Story-

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    『宝島』の続編とあるが、それぞれに違う主人公による6つの短編集。
    『宝島』を読んで結構衝撃を受けたので、それに比べるとあっさり読めてしまった。

    それでも、戦後の沖縄の様子やそこで生きた人々の人生を、小説という形ででも触れられたのはすごく自分にとっては良かった。
    まだまだ知らないことだらけだった。
    「ナナサンマル」という言葉も初めて聞いたし、交通事情(沖縄には右側通行の時代があったんだ…)なんかも考えたこともなく、それが沖縄の人々にとってはすごく大きな意味合いがあったこととか、色々考えさせられた。

    決して過去の話ではなく、今も沖縄には多くの基地がある。
    知ることがまず大事、そこから自分に何が

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    2025年10月31日
  • 英雄の輪 -HERO’S ISLAND Another Story-

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    直木賞とった「宝島」の続編。続編といっても「戦後沖縄」という舞台を同じくしたスピンオフ短編集っぽい感じ。最後の書き下ろし中編だけは宝島の主要登場人物がでてきてその後を知れたりもします。

    正直「宝島」の話が半分くらいしか覚えてなかったのでざっとあらすじだけ確認してから読んだんですが、最後の話以外は別に読んでなくても問題なく楽しめる。最後のも知ってればより楽しめるくらいの位置づけかな。
    個人的にはむしろ最後の以外のお話のほうがしみじみと面白かったです。ほんのりとあたたかな人情噺っぽくて。「これからの沖縄がどうあるべきか」みたいな硬い話よりもエンタメ強めのこっちのほうが好み。

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    2025年10月28日
  • 宝島(上)

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    直木賞
    山田風太郎賞
    沖縄書店大賞
    細谷正充賞

    数年前に単行本に挑戦するが、読みづらく数ページであえなく断念。
    映画化されたということで、再度手に取る。

    全編、沖縄の語り部(ユンター)が語っているという形なので、正直読みやすいとは言えない。多くの言葉には沖縄弁のルビが振られており、それも読みにくさを増す。途中でまた断念しそうになった。
    しかし、この書き方により、沖縄で起こっているという臨場感が感じられる。この本の作者が東京出身とは驚きだった。

    血なまぐさいシーンが多く、私は得意ではないが、戦中戦後の沖縄を知ることができてよかった。

    とりあえず下巻に進みます。

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    2025年10月25日
  • 宝島(下)

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    美ら海、国際通り、シーサー、
    そして基地の島。
    観光地として訪れた沖縄のイメージ。
    本作品には
    本当に誰も教えてくれなかった沖縄の歴史が書かれていた。戦争はあんなに生々しく語られるのに。
    この作品を読むと
    今も全く変わってないじゃないか、と愕然とする。

    ただ、20年の月日を描くわりに物語がなかなか進んでいない感覚があって中弛みしてしまった。3人の激動が掴みきれなかったのは残念

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    2025年10月17日
  • 英雄の輪 -HERO’S ISLAND Another Story-

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    宝島を読んでからかなり時間が経っているので、作風に馴染むのに時間がかかった。
    今にも続く沖縄の苦悩。どれだけの人が苦しめられてきたのか。作品の中では多くを語られていないが、市井の人々の中に積もる鬱屈は痛いほど伝わってくる。
    日米地位協定は当時のまま日本に不利な取り決めで続いている。沖縄の歴史をもっと本土の人間も知るべきだと思う。

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    2025年10月16日
  • 宝島(下)

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    虐げられてきた沖縄の人々
    分かっていたつもりだが想像以上だった
    改めて沖縄の現状を考えるきっかけにしたい

    そろそろ本当に生きる時がきた

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    2025年09月23日
  • 宝島(上)

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    映画化の話題本
    戦後虐げられてきた沖縄県民の熱さ
    コザのじっとりした暑さが本から滲み出す
    物語はどんな結末を見るのか…

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    2025年09月17日
  • 庵堂三兄弟の聖職

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    ネタバレ

    平成22年8月25日初版発行。。。ま?ま。
    ホラーなのか、そうか。

    三人兄弟の話。三兄弟だから、まぁそうなのだが。
    全体通すと次男が主人公かと思うのだが、ドラマなところは長男と三男のスポットに太さがあったり。
    とはいえこの分量で散らかっているとか半端な感じはなく、大賞受賞作らしい読ませる作品。

    長男→インサイダー
    次男→バランサー
    三男→アウトサイダー
    ふむ。

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    2025年08月15日
  • 宝島(上)

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    ネタバレ

    直木賞受賞作ということで、前から興味はあったのをやっと読み始め。
    今の所、宝島感はないストーリー展開。
    所々に沖縄弁(あってんのかな?)の台詞があって意味というか意図が分からない部分がなんか、入って聞けないなぁと最初は思ってたけど、意外となれるもんだな。
    ストーリーの戦後沖縄。教科書程度の知識と勝手な想像での世界観とは異なり、生きるだけでも大変な世界。色々考えさせられる。
    話の展開からしてもどう考えても所謂ハッピーエンド機なならない予感しかしないな。

    どうでもいいけど、上と下の厚さが違いすぎてびっくり。

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    2025年06月07日
  • 宝島(下)

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    戦後から本土復帰までの沖縄が舞台。混乱の極みの中で自分探しをしながら生きていく若者たちを描く。
    沖縄戦の記憶、アメリカの統治、殺人も強姦もひき逃げも加害者のアメリカ軍人は罪を負わず、沖縄の住人だけが割を食う。そんな理不尽な状況を変えようと、いつもつるんでいた若者たちがそれぞれの道を歩み出す。

    ここまでリアルな戦後の沖縄を知る機会がなかったため、衝撃を受けた。アメリカのやりたい放題ぶりは本当に頭がおかしいとしか思えない。沖縄の人たちはこんなのを耐えてきたと思うと、今更ながら、沖縄になにかできないかと思う。
    一方で、本の内容は凄まじいが文体が馴染めずある程度読み飛ばした。むやみやたらに沖縄言葉を

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    2025年06月06日
  • 宝島(下)

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    6/2〜6/6
    ★3.5

    たった一部だと思うけど、沖縄の歴史を知ることができてよかった。
    ただ、今でもなお沖縄の基地問題が解決していないのが残念。
    (オチはちょっと微妙だな‥と思ってしまった。オンちゃんの行方を引っ張りすぎ……?)

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    2025年06月06日
  • ジョジョの奇妙な冒険 無限の王

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    波紋からスタンドへの繋がりの話
    話の盛り上がりを考慮すると仕方ないかもしれないが、繋がりにしてはインフレ感がある
    後の鎮魂歌にもかなり繋がる

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    2025年02月23日
  • 宝島(上)

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    「戦果アギヤー」と呼ばれる米軍施設から物品を強奪して市井の人々に配っていた、現地の英雄について描いた作品。
    妻が出身なこともあり、沖縄に興味がある為読んだが、結構難しかった。内容が理解しづらい、ということはないが、独特な表現が多く、読んでも目が滑る感覚で、あまり中身が入ってこなかった。
    とはいえ、直木賞受賞作であるので、流石のエネルギーは感じた。コザ・そして沖縄に住んだ人々の魂の叫びがこの作品には詰まっている。

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    2025年01月09日
  • 宝島(下)

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    沖縄の問題点をユニークな視点で捉えている作品。文化や風土を感じさせる言葉や描写がとても印象深い。おんちゃんの行方がどうなったという謎解きこそあるものの、話の本質は沖縄が置かれている実情なのではないかと感じた。登場人物が多く、複数の組織が登場するため、ところどころ理解が難しいところがあったが、楽しくよめた作品。

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    2024年12月28日
  • 宝島(下)

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    ネタバレ

    超大作でした。
    内容は面白くて最後どうなるのか気になったけれども、とにかく長くて、中々読み進められなかった。

    最後消えたヒーローが戻ってくることを期待したけど、思い通りの結末にはならなかった。でもスッキリ。なるほどな、そこで繋がるのかと思う展開だった。
    沖縄の基地問題について色濃く描かれており、心が痛んだ場面も多かった。実際の関係者は感情移入しちゃうんじゃないかな。

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    2024年10月04日
  • ジョジョの奇妙な冒険 無限の王

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    この一家は長生き多いねー イタリア語かスペイン語か分からないが、フリガナいらない。
    ジョジョらしさを演出するための言い回しがちょっとクドイ。
    本の上下に黒い模様印刷してあって、トライポフォビアに対する配慮がない。冒頭で恐怖症について触れてるのに…
    そして、リサリサは主役じゃなかった。表紙にかかれてたのに。
    で、矢回収したはずなのに、後々それ使って幽波紋使い増えてるやん。ちゃんと回収しなよ(;;°;ё;°;;)

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    2025年12月02日