真藤順丈のレビュー一覧
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購入済み
とにかく単語が読みにくい。日本語の単語にルビが難しい馴染みのない外国語で振られているのと、文章もジョジョの世界観とは離れた感じ。
よほど暇でもない限りは読む気がしない -
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ネタバレ「宝島 HERO’s ISLAND」。
文庫で上下巻。
コザが舞台の中心になる小説を読むのは、池澤夏樹「カデナ」に続いて2冊目。
時代的にも近いので、互いの理解が進んだ。
20年のスパンの物語なので、人も変われば時代も変わる。
Bob Dylan「Blowin' in the Wind」……。
本格ミステリとは違うが、いわゆる謎の引っ張りと、その真実が明かされる構成も、いい。
が、もっともいいと思ったのは、地の文の語り手が、土地の語り部、というところ。
口調はのんきだが、厳しい現実を見聞きしてきたことがわかる、ゆんたく。
語り部が、いわばカメラを当てるように視点人物(主に3人)に憑依 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「宝島 HERO’s ISLAND」。
文庫で上下巻。
コザが舞台の中心になる小説を読むのは、池澤夏樹「カデナ」に続いて2冊目。
時代的にも近いので、互いの理解が進んだ。
20年のスパンの物語なので、人も変われば時代も変わる。
Bob Dylan「Blowin' in the Wind」……。
本格ミステリとは違うが、いわゆる謎の引っ張りと、その真実が明かされる構成も、いい。
が、もっともいいと思ったのは、地の文の語り手が、土地の語り部、というところ。
口調はのんきだが、厳しい現実を見聞きしてきたことがわかる、ゆんたく。
語り部が、いわばカメラを当てるように視点人物(主に3人)に憑依 -
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第160回直木賞受賞作品。
独特の文体で語られる物語は正直読みにくく、自分の好みではありません(笑)
しかし、テーマ自体は、沖縄の戦後史という形で、メッセージとして刺さってきます。
戦後から返還前の沖縄の物語、沖縄の人々の苦悩、哀しみが感じられる物語でした。
下巻です。
ここでは、「予定にない戦果」についての謎が語られていきます。
オンちゃんが消えた夜、オンちゃんが手にしたとされる「予定のない戦果」とは?
そして、再び戦果アギヤーからと思われる贈り物が各地に。
オンちゃんなのか?
そして、米軍基地内で隠ぺいされていた事件。
これでもかと語られる沖縄の方々の憤り、怒り、思い。
そして、明ら -
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第160回直木賞受賞作品。
独特の文体で語られる物語は正直読みにくく、自分の好みではありません(笑)
しかし、テーマ自体は、沖縄の戦後史という形で、メッセージとして刺さってきます。
戦後から返還前の沖縄の物語、沖縄の人々の苦悩、哀しみが感じられる物語でした。
上巻では、
戦後の沖縄で、米軍基地から物資を盗み、人々に配る「戦果アギヤー」。
英雄のオンちゃん、グスク、レイ、3人を見守るヤマコ。
嘉手納基地を襲撃し、米軍に追われ、結果オンちゃんは行方不明に。
オンちゃんをの行方を思う3人。
ヤマコは女給から教師へ。レイはヤクザ、グスクは警官となって、それぞれの道を歩んでいきます。
行方不明のオン -
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終戦後から、アメリカからの返還までの沖縄の現実。1972年沖縄返還から、50年が過ぎました。
アメリカ統治下の沖縄がどのような生活だったか、どんな圧迫を受けていたか、沖縄の戦争は終わっていなかった様子が、ノンフィクションのように迫ってきます。
今まで、この時代の沖縄の作品は初めて読んだと思います。沖縄の尊厳を守るように戦う人達。
アメリカ兵により理不尽な犯罪。ベトナム戦争の基地としての役割。
三人の友人達のそれぞれの立場からの戦いを描きますが、彼らに悲壮感を感じない。強かさな生きる力を感じる。
それは、真藤さんの文体や、沖縄の方言を豊富に使いながら沖縄に寄り添った創意によるところかと思う。
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「宝島」で直木賞を取られた真藤順丈さん。初読。
過去のアンソロジー参加作品や雑誌掲載作品の中から、10編が収録されている、重量級短編集。
一作目の「恋する影法師」の原爆投下前後の昭和の戦中から、2020年令和の「終末芸人」まで、およそ100年を時代を追って書かれている。(集めたのかな?)
どの作品も短編とは思えない濃厚さ。数奇な人生を描ききってくる。文章も力強く多彩。一作ごと、深呼吸したくなるような。
最後の「ブックマン」は、少し異質で、ファンタジーでもある。人から流れ出てくる異文字(イラハカリマ)を読み取り、その人なりを理解した上で上書きすることができると言うウジャトの目を持つ血脈。その異文 -
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ウージ(砂糖黍) 振り払えない数多の記憶 ユンター(語り部) 雄々しく呼吸を深めて 戦果アギャー(戦果を挙げる者) 怠りなく準備をして 嘆きや憤りが混淆(チャンプルー)された表情は張り詰め過ぎて あの戦争を生き抜いた島の女の金科玉条 意識の海を泳ぎ回る思念の魚を網にかけて、舌で鱗の一枚一枚を剥がすように吟味した。 どんな語り部(ユンター)でも太鼓判を押すだろう 稀代のアジテーターの面目躍如 ふした臥した男は衰弱し過ぎてた 与那国島の西崎から眺める夕陽の美しさ 悪霊(マジムン)達にも追いつかれない速度で走ってきた トロフィー・スカル グスクは城(キャッスル)という意味らしいね 軍司令部(ライカム
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コロナ禍を生きるあなたへ贈る、もうひとつのパンデミック。
5人の作家さんによるアンソロジー♬
『腹を空かせた勇者ども』金原ひとみ ★3.5
コロナ禍の新たな日常を送る、育ち盛りの中学生、玲奈のもとにある日突然おとずれた「濃厚接触者」の知らせ。
『オキシジェン』真藤順丈 ★2.5
顔の見えない「ジェントルマン」の声に従い、反ユートピアの物語を紡ぐ男が企てる、脱ディストピアの叛乱。
『天国という名の猫を探して』東山彰良 ★3
死者は活発に人肉を求め、生者が死んだ様に隠れて生きる暮らしで、ぼくは飼い猫を探す旅に出た
『ただしみ』尾崎世界観 ★3
ただ街を映すだけのライブカメラは、嘘の