真藤順丈のレビュー一覧

  • ジョジョの奇妙な冒険 無限の王

    Posted by ブクログ

    ☆2の評価だけど、スタンドを発現させる矢の存在を描いた点を評価して☆3
    でも、読みにくい文章だったのか、読破に時間がかかった
    ストーリー自体は面白い設定だが、展開が遅い気がする

    0
    2024年06月12日
  • ジョジョの奇妙な冒険 無限の王

    購入済み

    とにかく単語が読みにくい。日本語の単語にルビが難しい馴染みのない外国語で振られているのと、文章もジョジョの世界観とは離れた感じ。
    よほど暇でもない限りは読む気がしない

    1
    2024年04月22日
  • 宝島(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「宝島 HERO’s ISLAND」。
    文庫で上下巻。
    コザが舞台の中心になる小説を読むのは、池澤夏樹「カデナ」に続いて2冊目。
    時代的にも近いので、互いの理解が進んだ。
    20年のスパンの物語なので、人も変われば時代も変わる。
    Bob Dylan「Blowin' in the Wind」……。
    本格ミステリとは違うが、いわゆる謎の引っ張りと、その真実が明かされる構成も、いい。
    が、もっともいいと思ったのは、地の文の語り手が、土地の語り部、というところ。
    口調はのんきだが、厳しい現実を見聞きしてきたことがわかる、ゆんたく。
    語り部が、いわばカメラを当てるように視点人物(主に3人)に憑依

    0
    2023年11月14日
  • 宝島(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「宝島 HERO’s ISLAND」。
    文庫で上下巻。
    コザが舞台の中心になる小説を読むのは、池澤夏樹「カデナ」に続いて2冊目。
    時代的にも近いので、互いの理解が進んだ。
    20年のスパンの物語なので、人も変われば時代も変わる。
    Bob Dylan「Blowin' in the Wind」……。
    本格ミステリとは違うが、いわゆる謎の引っ張りと、その真実が明かされる構成も、いい。
    が、もっともいいと思ったのは、地の文の語り手が、土地の語り部、というところ。
    口調はのんきだが、厳しい現実を見聞きしてきたことがわかる、ゆんたく。
    語り部が、いわばカメラを当てるように視点人物(主に3人)に憑依

    0
    2023年11月14日
  • 宝島(下)

    Posted by ブクログ

    後半の疾走感はよかったが、最後は少し悲しい話になった。
    ウタは三才で一人で洞窟(ガマ)で生きたのか···
    上巻同様、この本読んで軽い気持ちで沖縄へ行けない。

    0
    2023年10月27日
  • 宝島(下)

    Posted by ブクログ

    第160回直木賞受賞作品。
    独特の文体で語られる物語は正直読みにくく、自分の好みではありません(笑)
    しかし、テーマ自体は、沖縄の戦後史という形で、メッセージとして刺さってきます。
    戦後から返還前の沖縄の物語、沖縄の人々の苦悩、哀しみが感じられる物語でした。

    下巻です。
    ここでは、「予定にない戦果」についての謎が語られていきます。
    オンちゃんが消えた夜、オンちゃんが手にしたとされる「予定のない戦果」とは?
    そして、再び戦果アギヤーからと思われる贈り物が各地に。
    オンちゃんなのか?

    そして、米軍基地内で隠ぺいされていた事件。

    これでもかと語られる沖縄の方々の憤り、怒り、思い。
    そして、明ら

    0
    2023年10月15日
  • 宝島(上)

    Posted by ブクログ

    第160回直木賞受賞作品。
    独特の文体で語られる物語は正直読みにくく、自分の好みではありません(笑)
    しかし、テーマ自体は、沖縄の戦後史という形で、メッセージとして刺さってきます。
    戦後から返還前の沖縄の物語、沖縄の人々の苦悩、哀しみが感じられる物語でした。

    上巻では、
    戦後の沖縄で、米軍基地から物資を盗み、人々に配る「戦果アギヤー」。
    英雄のオンちゃん、グスク、レイ、3人を見守るヤマコ。
    嘉手納基地を襲撃し、米軍に追われ、結果オンちゃんは行方不明に。
    オンちゃんをの行方を思う3人。

    ヤマコは女給から教師へ。レイはヤクザ、グスクは警官となって、それぞれの道を歩んでいきます。
    行方不明のオン

    0
    2023年10月15日
  • 宝島(下)

    Posted by ブクログ

    上で、アメリカの基地内で、一人の沖縄反骨の英雄が消息を断ち、仲間達は彼の行方を探して帰還を待ちながら、戦っていました。そして、最後に英雄のその後がわかるというミステリーを含んでいます。
    本土復帰が現実のものとなったけれど、沖縄の人達にとっては、何がどうなるか、見極めるまで予断はできない。
    小説として感動したというより、戦後の沖縄のことをあまりに知らなくて申し訳ないような気持ちでした。

    一度休むと、文章に慣れるまでまた時間かかるから、一気に。たぶん、ゆっくり読んだ方が良いと思います。

    0
    2023年07月13日
  • 宝島(上)

    Posted by ブクログ

    終戦後から、アメリカからの返還までの沖縄の現実。1972年沖縄返還から、50年が過ぎました。

    アメリカ統治下の沖縄がどのような生活だったか、どんな圧迫を受けていたか、沖縄の戦争は終わっていなかった様子が、ノンフィクションのように迫ってきます。
    今まで、この時代の沖縄の作品は初めて読んだと思います。沖縄の尊厳を守るように戦う人達。
    アメリカ兵により理不尽な犯罪。ベトナム戦争の基地としての役割。
    三人の友人達のそれぞれの立場からの戦いを描きますが、彼らに悲壮感を感じない。強かさな生きる力を感じる。
    それは、真藤さんの文体や、沖縄の方言を豊富に使いながら沖縄に寄り添った創意によるところかと思う。

    0
    2023年07月13日
  • われらの世紀~真藤順丈作品集~

    Posted by ブクログ

    「宝島」で直木賞を取られた真藤順丈さん。初読。
    過去のアンソロジー参加作品や雑誌掲載作品の中から、10編が収録されている、重量級短編集。
    一作目の「恋する影法師」の原爆投下前後の昭和の戦中から、2020年令和の「終末芸人」まで、およそ100年を時代を追って書かれている。(集めたのかな?)
    どの作品も短編とは思えない濃厚さ。数奇な人生を描ききってくる。文章も力強く多彩。一作ごと、深呼吸したくなるような。
    最後の「ブックマン」は、少し異質で、ファンタジーでもある。人から流れ出てくる異文字(イラハカリマ)を読み取り、その人なりを理解した上で上書きすることができると言うウジャトの目を持つ血脈。その異文

    0
    2022年09月23日
  • 宝島(下)

    Posted by ブクログ

    最後まで気になって後半は一気読み

    全部伏線を回収された感じだけど、切ない…

    沖縄返還を歴史の事実としてしか知らなかったのでそこに息づく沖縄の人たちの生活をのぞき見させてもらった気持ちになった。。

    沖縄の基地問題は正直他人事に考えていたけど、、いつも犠牲になっている沖縄の人に思いを馳せるいいきっかけになった。
    知らないことも多かったので歴史も併せて学べてよかった

    0
    2022年08月11日
  • 宝島(上)

    Posted by ブクログ

    沖縄本土返還50周年を機に読んでみた。
    国のせいで苦難が多くて本土のこと許してくれるんやろうか。
    4人の幼馴染がそれぞれヤクザ、警察官、教師になって行方不明になった英雄の謎を追う。

    0
    2022年07月07日
  • しるしなきもの

    Posted by ブクログ

    72たくさん人が居なくなって、人間の心って何かわからなくなるけど、主人公の中にあった淋しさが小さな生命の成長に変わっていく話しはちょっと感動する。もうちょっと穏やかな話しも読みたいかな。

    0
    2022年06月22日
  • 宝島(上)

    Posted by ブクログ

    沖縄返還50周年、そして慰霊の日(6/23)に合わせて。最初はちょっと途惑うが、島言葉を織り交ぜた語り口が特徴的。時代の波に翻弄される4人の沖縄人の物語。アメリカ占領下の象徴的な事件・事故を絡ませながらの展開は、瀬長亀次郎の登場あたりから俄然熱を帯びてきて、ページを捲る手が止まらなくなる。即下巻へ。

    0
    2022年06月22日
  • 宝島(上)

    Posted by ブクログ

    ウージ(砂糖黍) 振り払えない数多の記憶 ユンター(語り部) 雄々しく呼吸を深めて 戦果アギャー(戦果を挙げる者) 怠りなく準備をして 嘆きや憤りが混淆(チャンプルー)された表情は張り詰め過ぎて あの戦争を生き抜いた島の女の金科玉条 意識の海を泳ぎ回る思念の魚を網にかけて、舌で鱗の一枚一枚を剥がすように吟味した。 どんな語り部(ユンター)でも太鼓判を押すだろう 稀代のアジテーターの面目躍如 ふした臥した男は衰弱し過ぎてた 与那国島の西崎から眺める夕陽の美しさ 悪霊(マジムン)達にも追いつかれない速度で走ってきた トロフィー・スカル グスクは城(キャッスル)という意味らしいね 軍司令部(ライカム

    0
    2022年06月04日
  • ものがたりの賊

    Posted by ブクログ

    関東大震災に見舞われた街で、ひとりの男が駆け抜ける。未曾有の災害を防ぐために、古典文学アベンジャーズたちの命懸けの戦いがいま、はじまる。

    竹取の翁にぼっちゃん、李徴に舞姫、と古典文学の主人公たちが怪異とも言える相手に死に物狂いで奮闘する話。ややこしかったり回りくどかったりするけど勢いで読める。あとあらゆる古典の登場人物たちが実際にそこで生きている、という小ネタがちりばめられてるので古典〜昭和くらいまでの文学大好きな人はめっちゃ楽しいと思う。残念ながらわたしは素養がないけど、巻末の解説と併読するのは楽しかった。

    0
    2022年03月13日
  • 緊急事態下の物語

    Posted by ブクログ

    コロナ禍を生きるあなたへ贈る、もうひとつのパンデミック。
    5人の作家さんによるアンソロジー♬

    『腹を空かせた勇者ども』金原ひとみ ★3.5

    コロナ禍の新たな日常を送る、育ち盛りの中学生、玲奈のもとにある日突然おとずれた「濃厚接触者」の知らせ。

    『オキシジェン』真藤順丈 ★2.5

    顔の見えない「ジェントルマン」の声に従い、反ユートピアの物語を紡ぐ男が企てる、脱ディストピアの叛乱。

    『天国という名の猫を探して』東山彰良 ★3

    死者は活発に人肉を求め、生者が死んだ様に隠れて生きる暮らしで、ぼくは飼い猫を探す旅に出た

    『ただしみ』尾崎世界観 ★3

    ただ街を映すだけのライブカメラは、嘘の

    0
    2022年03月02日
  • 緊急事態下の物語

    Posted by ブクログ

    金原ひとみさんと尾崎さんの文章が読みたくて、
    金原さんのお話は高校生?の話だったけど、面白かったな

    自分にもあんな時があったのかも

    尾崎さんの小説は新しい感じがして、面白かった。
    定点カメラについて、全然知らなかったから、

    0
    2021年12月25日
  • 地図男

    Posted by ブクログ

    あーあ、ひどいもんだ。はい、イントロダクション終わりー。
    ここまではいいかな?
    あっと書きこんどかないとな。Mの生まれたのは地図だとこのへんね、

    ポップで弾む疾走感のある力強い語り口調。小説の少年漫画みたい。空想の話が、謎の男が、地図の中に埋め尽くされた話が、止まらない。面白い。あと一つも二つも広がる余地があったのに、短編なのが残念。

    0
    2021年09月18日
  • 夜の淵をひと廻り

    Posted by ブクログ

    ホラーミステリーになるのかな?
    特異な事件が他発する街の警察官が街を取り巻く謎と相対するお話。連作短編集とも、章立てとも読める。

    残虐で残酷なシーンもあるがそこは大して気にはならず
    そこを中和する目的なのか主人公の言動がコメディタッチで綴られていて、シリアスでも良かったのではないかというのが個人的な感想。

    読んでるうちにデヴィッド・リンチの「ツインピークス」を思い出し、もう一度観てみたくなった。

    0
    2021年08月05日