あらすじ
英雄が消えた夜。彼が手にしていたという「予定にない戦果」とは何か。故郷と基地。沖縄(ウチナー)とアメリカ。現在と過去。こちら側とあちら側。境界線を越え、闘い、本土復帰に向けた大きな流れに翻弄されながら生き抜こうともがく三人がようやくたどり着いた、英雄が命を懸けた「秘密」とは。
第160回直木賞、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞、三冠を達成した必読の書!
圧倒的傑作。
警官となり、教師となり、テロリストとなった幼馴染たちに、
英雄が命を懸けた「秘密」が明かされる――
感情タグBEST3
圧倒的な語り
沖縄という小さな島で語られる圧倒的にスケールの大きな、雄々しき物語。奔流のような文体が一度読み始めると読む者を惹きつけて離さない。そして私達本土の日本人は、沖縄の痛みを知れ。
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仲の良かったキヨ(女の子)がアメリカ兵士の慰みものとなり、薬物中毒であったけれども大好きだった自身の母親とともに自殺したことを知らされると同時に、基地問題を不問とした沖縄返還の報道を聞いたグスクのセリフ
「基地の問題はうやむやにされて、核や毒ガスもなくならない。戦闘機は墜ちつづけて、娼婦の子は慰みものにされる。この返還で喜べるのはうしろめたさに恰好のついた日本人だけさ」
日本で歴史を学ぶと、沖縄返還は良い出来事と思ってしまいそうだけど、本土で歴史を学んでいては知り得ない、沖縄の歴史があることを思い知らされる。
本土の人は沖縄の歴史を知るべき、ということを、小説を通して説得してくれる。
沖縄に関する書籍で、これほど衝撃を受けたのは、上間陽子さんの『裸足で逃げる』以来かも。上間さんは『海をあげる』もすごく考えさせられた。
全て読んでみての感想
面白かった。沖縄の歴史や抱える問題をリアリティを持って知る上でも、小説を楽しむという意味でも、おすすめできる。
Posted by ブクログ
先輩が映画を見て興味を持ったが、内容がかなり省略されているとのことだったので、読むべきと思い購読。沖縄の歴史に深く入り込む一冊で、軽々に感想を言えないほどの重たさ。沖縄には仕事で何度も行っているが、なんというか、見方が少し変わるかも。小説とはいえ、フィクションとは言えない迫力がある。もっと勉強しないと。
Posted by ブクログ
上巻のページ数年より大分少ないのもあってか、ノンストップで物語が進んでいった。特に後半の真相に辿り着くシーンは、映画で結末を知っていても、めくるめく展開に、ちむどんどんしながら読んだ。(使い方あってる?)
沖縄戦のことは学生の時とか折あるごとに学んではいたけど、戦後のことってなかなか学校では触れることなかった気がする。
デモのこととか、沖縄人が我慢して溜め込んできたものが解放されたシーンはリアルに熱が伝わってくるようで、冷ややかな観客目線ではいられない感情が湧き上がってきた。
悲しいシーンもあったけど、最後の章では少し救われた気がする。
久々に魂が揺さぶられた読書だったな。
Posted by ブクログ
2018年直木賞(下半期)受賞作の下巻
上巻の熱量のまま、一日で一気に読み干した^ ^
戦果アギヤーとは何なのか…
そもそも宝島というお題は何なのか…
そんなこんなが一気に向かってくる感じ
Posted by ブクログ
レビューを拝読して読みたくなり、手に取った作品。
映画公開までに読み終えたくて…
上巻を読み終えるのにすごく時間がかかってしまったけれど、間に合いました( 'ᵕ' ; )
米軍基地を襲撃した夜、故郷いちばんの英雄が消えた。彼が手にしていたという「戦果」とは?彼が命を懸けた「秘密」とは?
うちなーぐちの語りが、とても心地良い。
所々、単語の隣にうちなーぐちのルビがふってあって、興味深かった。
()を使って語られる、登場人物たちへの共感、ツッコミ、励ましなども思わずクスッとしてしまう箇所もあり、好きだった。
消えた英雄の謎を追う3人と並行して描かれる、米軍統治下の沖縄の20年間。
想像を絶する出来事が次々語られ、苦しくて、胸が詰まって、涙なしでは読めなかったし、米軍や本土に対しては怒りの感情がふつふつと湧き上がってきた。
記録に残っていない出来事もあるようで…。
沖縄の歴史について無知だった私にとって、また一つ勉強になった。
苦しいこと、辛いことがあっても、打ちのめされそうになっても、何度でも立ち上がり前を向いて生きていくヤマコの強さ、島民たちの絆の強さに胸を打たれた。
苦しい時、辛い時こそ、人は一人では生きられないな、と思うし、人との繋がりの大切さを改めて感じた。
ウタの中にレイの姿が見えるようになってからは、ハラハラしたり、切なくなったりー…終盤の展開にはめちゃくちゃ泣いた。
ある言葉が蘇ってジーンとした。
あぁ、あきさみよう!(言ってみたかった)
私のように沖縄の歴史を知らない方が増えている今、この作品を通じて米軍統治下の沖縄について、沖縄本土復帰について、多くの方に知られてほしいな、と思った。
歴史を知ること。
それこそが、きっと沖縄の方の願いなのではないかな、と勝手ながら思った。
✎︎____________
おためごかし、空約束、口からでまかせ。
それらをテーブルに並べて、沖縄を裏切ってきたのが日本だ。
アメリカに追従するばかりで、不都合な真実にふたをしてきたのが日本だ。
これじゃあ本土復帰の旗も振れない──
「ずっとそうだった。飛行機が堕ちようが、娘たちが米兵の慰みものになろうが知らんぷり。毒ガスが持ちこまれようが見て見ぬふり。なにもかも本土の政府にとっては対岸の火事さ。自国の領土なら大騒ぎすることでもこの島で起きたらやりすごす。肝心なのはわれら沖縄人の安全や尊厳やあらん。アメリカーの機嫌を損ねずに自分たちの繁栄を守ることさ。残念ながらこの島はもうずっと日本列島には勘定されておらん」(pp.91~92)
ずっと故郷で運動をやってきたものは、みんなどこかで気がつかされるのさ。アメリカから日本に施政権が移ったところで、大事なことは変わらないんじゃないかとな。わたしはそこで離脱したくちだが、さんざん日本のふるまいに落胆や幻滅をおぼえてそれでも運動をやめんものは正真正銘の愛郷者さ。ああいう女があきらめずに声を上げてくれているだけでも、この世はまだ捨てたものではないと思える。最後まで〝核ぬき・本土なみ〟の望みを信じてみたくもなるさ(p.95)
勘弁してくれ、もう勘弁してくれ。この島の人たちはみんな、理不尽な運命にあらがう処世術を、身のよじれるような悲嘆や憎悪からの自衛手段を教えられて、いまもそれを次の世代へと引き継いでいる。そんな営みをいつまでつづけなくちゃならないのか、この島がふたたび日本になって毒ガスも兵器も基地もなくなったら、もっとまともな知恵を継いでいけるのか?(p.102)
基地の問題はうやむやにされて、核や毒ガスもなくならない。戦闘機は堕ちつづけて、娼婦の子は慰みものにされる。この返還で喜べるのはうしろめたさに恰好のついた日本人だけさ(p.108)
あのね、それは⋯⋯忘れなきゃ生きていけなかったから。それだけの目に遭ってきたから。宴会にも占いにもなんにでもすがって、過去をふっきろうとして、そのうえで出てきた〝なんくるないさ〟はただの〝なんくるないさ〟じゃないんだよ(p.119)
あんたも知ってるさ、戦果アギヤー。すきっ腹でまともな家もなくて、それでも生きる糧をもぎとるためにこの基地にもしのびこんで、米兵に追っかけられても走って走って走りぬいた英雄がいたのさ。死んでもかまわんなんて言うのは男やあらん。陰で闘志を燃やしながら、生きる道を探すのが男さぁね(p.139)
ここから返還の日までは、新しい時代を迎えるまでは、どれだけの人を愛せるかの勝負だ。この世を存続させてきた愛の正体を知るものがいるとしたら、それはおれたちだ。ここはまぎれもなく沖縄の土地、戦果アギヤーが数えきれない愛を配ってきた土地だ。だからここでおれたちが全滅したって、戦果アギヤーは何度でもよみがえる。魂のなかの英雄が転生をくりかえす。アメリカーも日本人もそのことをいずれ思い知るだろう。この島の人たちだけが正真正銘の英雄を知って、愛を与えるものになれるのさ。(p.219)
Posted by ブクログ
ー 一九七二年のその日を迎えて、琉球警察は沖縄県警に看板をつけかえて、通貨はドルから円になり
、本土に渡るのにも旅券はいらなくなった。だけどそれがなんだっていうんだろう、アメリカ世からヤマト世になったところで巨大な基地のある暮らしはなにも変わらない。
そのくせ運動の気運は下火になって、ありったけの情熱をたぎらせた民族闘争の隆盛は遠ざかっていった。本土復帰のあとにも、島民たちは夢に見たものだった。
復帰前のあの団結を取り戻せるんじゃないかと。亀さんが首相にな る日が来るんじゃないかと。かつてのような強い宿願がこの島をまたひとつにしてくれるんじゃないかと。だけどそれはまどろみのなかの夢でしかなくて、起きたときに頬が濡れていることに気がつかされるのさ。 ー
オンちゃん、グスク、ヤマコ、レイの成功を祈りながら読み進めるけれども、私たちはこの物語(沖縄の物語)がどうなるのかをすでに知っている。
だから、すごく悲しくて、無力感を感じる。
だけれども、これは希望を謳った作品。
無力感を感じている暇があったら、行動しなさいってことですね。
映画も楽しみ。
それにしても、広瀬すず、『宝島』も出るし、『遠い山なみの光』も出るし、立て続けに観ることになるな。すごいなぁ。
Posted by ブクログ
沖縄が抱える問題や苦しみについて考えることを、これまでして来なかった。そんな己の軽薄さに気付かされました…。
物語を通して、無関心だった自分を省みることが出来たので、本当に読んで良かったです。
読み進めるほどに「もっと沖縄のことを知りたい、考えたい」という思いが募り、沖縄に関する本を幾つか購入した。この作品から貰った気付きや感情を大事にして、自分にも何か出来ることはないか考えていきたい。
Posted by ブクログ
上下巻まとめての感想ですが、一言で言うと、とても良い小説でした。
沖縄に関わりある人や、関心がある人だけじゃなく、全ての日本人に読んでほしいです。そしてもっと、沖縄に関心を持ってほしいし、自分も関心を強めたいと思いました。
オンちゃん、グスク、ヤマコ、レイの4人の若者を中心に、1952年〜72年の沖縄が舞台ですが、いかに自分が沖縄のことを知らないか痛感し、よく学べました。シリアスな場面も多いですが、明るさを忘れない書き振りで、引き込まれました。映画も楽しみです!良い小説に出会えました!あきさみよう!です。
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バッドエンドを覚悟して読み進める
覚悟していたほどには最悪な結末ではなかったけど、理不尽を押し付けられ結末であることには変わりはない
なんくるないさ って、楽観主義的な含みだと軽く考えていたけど、もっとたくさんの気持ちが含まれていた
沖縄のニュースの見方が変わる
また読み直そう
Posted by ブクログ
戦後の沖縄の歴史は、あまり知らずに読んだがこんなにも悲惨な歴史があったのかと衝撃を受けた。私自身26歳で、沖縄返還は沖縄にとって記念すべき日だと思っていたが本作品ではそれが空虚のものとして扱われていた。本土の人たちは戦後だと思っていたが沖縄の人にとって戦争は終わっていなかったのである。
歴史認識は人によって様々であろうが、沖縄の歴史を学ぶきっけになる良い作品だと思う。
しかし、星5から1減らした理由としてはレイの最後である。テロの動機は理解できるし共感する部分もあった。だが、アメリカの米軍基地に侵入しテロ行為をしようとしたにも関わらず特に罰せられないというのはいくら小説の世界とはいえ違和感を感じた。
Posted by ブクログ
何の物語かって、やっぱりこれは沖縄そのものの物語だったんだ、と、最後のひとふしを読んで確信。
沖縄の魂によって救われた命が、また沖縄の魂となって物語を紡ぐことで、沖縄は受け継がれていく。
読者であるぼくたちにも。
近年の大衆小説のなかではずば抜けた傑作だと思います!
若干長いけど、かといって無駄があるかというとそうでもないと思う。
映画は不調なようだけど、早いうちに観に行かなきゃ!
Posted by ブクログ
※映画の感想含みます。
まず小説。
全てが繋がった時、もっともっと何かが変わっていたら…と心が苦しくなった…。
ウタ…オンちゃん…
でもレイやグスク、ヤマコそれぞれがオンちゃんのために、沖縄のために、自分の信念のために貫く姿は上巻・下巻合わせてどれも読み応えがあった。
自分は30半ばになるが沖縄に行く機会が今まで無く、沖縄や沖縄で起きた事について正直あまり知らない。これを機に沖縄に行っていろんな場所を巡りたいし、他にも沖縄についての著書や文献を読んでみようと思った。
映画を観て…
国宝は原作も映画も素晴らしくどちらも良さがあり素晴らしかったし、宝島の製作費が国宝の2倍、加えて俳優の方が有名な方ばかりなので期待しすぎたかもしれない。肝心のウタが3人とあまり関わる場面が無く、映画だけ見てたらウタやオンちゃんに感情移入できたか怪しい…
そして3人のそれぞれのエピソード、特にレイがどれだけ頑張ったのかもっと描いて欲しかった。あれじゃあただのやさぐれたヤツにしか観えないような…。
ヤマコが広瀬すずさんと知った時はイメージが合わないと思ったけど映画はそれなり良かった。ただ、小説のヤマコさは無い。
俳優さんの演技はお見事!でもストーリーがなあ…
と言う感想です。
(小説を読んでたから伝わる部分が多かったので映画だけだと私のレベルではわからなかったかもしれない。。。)
Posted by ブクログ
英雄が持ち去らなければならなかっもの。護らなければならなかっもの。下巻を移動中に読んで涙が出ました。
遺された幼なじみ3人には、この先もこの辛い過去のある島(未だにいろいろ辛い島)で、でも美しい海の島で生き生きと生きて欲しい。
映画見た方がいいかな?
観た人教えて欲しい。
でも受け止められるだろうか
Posted by ブクログ
個人評価は星3.5。四捨五入して星4。
上巻の混沌とし続けた流れから、一つの結末に向けて流れに変わっていきストーリー自体楽しめた。
オンちゃんについては、いきなり出てきても興醒めしちゃうだろうし、出てこなかったそれはそれで、拍子抜けしちゃうという、難しい状況だと思ってたから、結果いい落とし所というか、それなりに納得できる結末だと思う。
主人公達とそれを、取り巻く複雑な人間関係が平行線のままな部分はリアリティあるけど、バトル(?)パートは割と、まあ、まあという印象。それはそれでいいけれど。
後は、けっこう感情的なシーンのセリフに沖縄弁(?)が入って、意味はなんとなく分かるけど、細かいニュアンスまでは入ってこない部分が、作品ではなく、個人として残念に思ったなぁ。
Posted by ブクログ
沖縄という島、そしてそこで生きた島人の魂の叫びの作品だった。
特に内容が難しいわけではないもののこれまで読んだ小説の中でも読みづらさではかなり上位だった。それは、馴染みのない単語や表現が連発するからだ。しかしこの作品の圧倒的なラストを読むと、直木賞を受賞するのも納得する。
正直最後以外は読むのがきつかったが、最後を読むためにあったと思う。
あまりに非現実的な展開に、読んでいて冷めてしまうものと、余計に盛り上がるものがあると思うが、この作品は圧倒的に後者だった。とても現実では起こりえないことでも、もはやこの作品のなかで、それが事実であるかどうか、などはあまり重要なことではない。この幻想的な世界の中で、登場人物たちの魂の叫びが反響し、こっちの心にまで響いてくる、熱い作品だった。
Posted by ブクログ
上巻の続き
下巻は章のボリュームのせいかページ数は少なめ
戦後の沖縄はアメリカ支配、その後日本返還と
なるまでの時代を生きた仲間たち
英雄は・・・
その後の話もちょっとあって良かったです
楽しめたけど、沖縄の立場を考えるとちょっと複雑
小説として楽しめました
Posted by ブクログ
英雄と呼ばれた戦果アギヤー、オンちゃん。
その英雄が姿を消してから何年も経過していた。
残された幼馴染、恋人、弟の三人。
三人もまたバラバラとなっていた。
それぞれの生活を手にして。
涙なくして読めない後半の怒涛の展開。
これは沖縄の全てが詰まった大叙事詩である。
Posted by ブクログ
沖縄の戦後から本土復帰までを題材にした小説。
戦果アギヤーや沖縄の人たちが米軍、日本本土に対して抱いていた感情などこれまで知らなかったことをたくさん学ぶことができた。先が読めない展開が続き悲しい出来事も多々起きたが、オンちゃんが残したものが何だったのか、なぜ「宝島」というタイトルなのかを最後まで読むことで理解することができた。この小説を通して個人的に大好きな沖縄の過去を部分的にでも学んだことで、今私達が沖縄を楽しめることに感謝しなければならないと感じた。
Posted by ブクログ
美ら海、国際通り、シーサー、
そして基地の島。
観光地として訪れた沖縄のイメージ。
本作品には
本当に誰も教えてくれなかった沖縄の歴史が書かれていた。戦争はあんなに生々しく語られるのに。
この作品を読むと
今も全く変わってないじゃないか、と愕然とする。
ただ、20年の月日を描くわりに物語がなかなか進んでいない感覚があって中弛みしてしまった。3人の激動が掴みきれなかったのは残念
Posted by ブクログ
戦後から本土復帰までの沖縄が舞台。混乱の極みの中で自分探しをしながら生きていく若者たちを描く。
沖縄戦の記憶、アメリカの統治、殺人も強姦もひき逃げも加害者のアメリカ軍人は罪を負わず、沖縄の住人だけが割を食う。そんな理不尽な状況を変えようと、いつもつるんでいた若者たちがそれぞれの道を歩み出す。
ここまでリアルな戦後の沖縄を知る機会がなかったため、衝撃を受けた。アメリカのやりたい放題ぶりは本当に頭がおかしいとしか思えない。沖縄の人たちはこんなのを耐えてきたと思うと、今更ながら、沖縄になにかできないかと思う。
一方で、本の内容は凄まじいが文体が馴染めずある程度読み飛ばした。むやみやたらに沖縄言葉を使っているようでシラける。
Posted by ブクログ
6/2〜6/6
★3.5
たった一部だと思うけど、沖縄の歴史を知ることができてよかった。
ただ、今でもなお沖縄の基地問題が解決していないのが残念。
(オチはちょっと微妙だな‥と思ってしまった。オンちゃんの行方を引っ張りすぎ……?)
Posted by ブクログ
沖縄の問題点をユニークな視点で捉えている作品。文化や風土を感じさせる言葉や描写がとても印象深い。おんちゃんの行方がどうなったという謎解きこそあるものの、話の本質は沖縄が置かれている実情なのではないかと感じた。登場人物が多く、複数の組織が登場するため、ところどころ理解が難しいところがあったが、楽しくよめた作品。
Posted by ブクログ
超大作でした。
内容は面白くて最後どうなるのか気になったけれども、とにかく長くて、中々読み進められなかった。
最後消えたヒーローが戻ってくることを期待したけど、思い通りの結末にはならなかった。でもスッキリ。なるほどな、そこで繋がるのかと思う展開だった。
沖縄の基地問題について色濃く描かれており、心が痛んだ場面も多かった。実際の関係者は感情移入しちゃうんじゃないかな。
Posted by ブクログ
「宝島 HERO’s ISLAND」。
文庫で上下巻。
コザが舞台の中心になる小説を読むのは、池澤夏樹「カデナ」に続いて2冊目。
時代的にも近いので、互いの理解が進んだ。
20年のスパンの物語なので、人も変われば時代も変わる。
Bob Dylan「Blowin' in the Wind」……。
本格ミステリとは違うが、いわゆる謎の引っ張りと、その真実が明かされる構成も、いい。
が、もっともいいと思ったのは、地の文の語り手が、土地の語り部、というところ。
口調はのんきだが、厳しい現実を見聞きしてきたことがわかる、ゆんたく。
語り部が、いわばカメラを当てるように視点人物(主に3人)に憑依して、語るのだ。
うがひゃあ! あきさみよう! たっぴらかすよ! かしまさんど! とか、言葉がいちいち上等ですね。