あらすじ
真夜中に出没し、超低金利で高額融資をする『090金融』ヴァンパイア・ファイナンスを営む万城小夜。今夜も獲物=融資客を求めて蠢く。 デート終わりの送りオオカミをめざす日野健壱。 性転換手術をしようとしている大田美佐季。 振り込め詐欺グループに復讐を目論む『やえざくらの会』の老人たち。 ドラッグ・デザイナーを辞めたがっている濱田しずか。 都会のアンダーグラウンドで息する彼らは小夜に出会い、融資をうけるかわりに自身の問題に首を突っ込まれまくる。そして、債務者それぞれ衝動や欲望をフルスロットルにし、ひしめきあって無限に増殖するのだった──!!
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Posted by ブクログ
抹茶ゼリーが何度もちゅるるるんと舌のうえをサーフィン!真夜中の情報交換という名のスイーツ会が良いなあ。ニトベさんが女の子らしくて可愛いなぁと思っていたら、まさかの小夜。ヴァンパイアは、そういう意味で使われたのね。
Posted by ブクログ
面白かった。
「ヴァンパイア・ファイナンス」というネーミングなど、伏線の張り方がやっぱり上手いと思った。
地図男のときと同じでラストがふわっとした感じだったけど良作だと思う。
Posted by ブクログ
なんだこのスピードとパワーは...! とにかく速い! サブマシンガンを乱射
するがごとく繰り広げられる言葉の鉛玉がそこかしこに飛びまくる。
スゲーなー。 まだこの速さに対応出来る自分に安心したりします。
ハチャメチャなストーリーは主人公たちの持つ力と、衝動で
自然と収まり、読後もかなり気持ちいいです。
「地図男」でのスピード感にもスゲーと思いましたがこっちの方が
断然上。 その速さは90年代後半のアメリカン・ハードコアの如く
ユーモラスかつ、シンプルで太い。
今作を読んで喜んでる10代達の将来は明るい...のか?
Posted by ブクログ
直木賞を受賞した真藤順丈さんがラノベを出していたということを書店で知り、購入。しっかりラノベなのでさくっと読めたが、すごくもって回った言い回しはあまり自分には合わなかった。
Posted by ブクログ
真夜中に出没する超低金利の闇金融とその借り手の物語。
カバーからちょっとダークな感じを持っていて買ったけどしばらく積んでいたんですけど、そんなことはなく結構ノリの良い作品でした。
同時に何人もの借り手がでて物語が散らかってしまうかと思ったけど、最後はまとまっていって物語として読んでも面白かった半面、笑いが少なく、まとめ方が強引でちょっと納得がいかなかったかな。
これ1巻しかでてないけど、続きがあればもっと世界が広がっていって楽しくなっていきそうな気がします。
でも、2009年に刊行されて今出てないところを見るともうでないのかなぁ。
ちょっと残念な気がします。
Posted by ブクログ
『地図男』の真藤順丈さん。人と人とをつなぐという意味ではどこか『詩羽のいる街』に通じるものがある。が、浅い。ラノベに対する偏見はないつもりだが、少々作り込みが甘いような。もっともっと練って欲しかった。近代犯罪の雛形が構成作家の集団によって創造されているという陰謀説は嫌いじゃない。