崎谷はるひのレビュー一覧
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ネタバレ慈英×臣シリーズの番外編的なもので、
『やすらかな夜のための寓話』は、『しなやかな…』から約1年後、
『SWEET CANDY ICE』は、それからさらに約半年後の夏、
『MISSING LINK』は、『SWEET CANDY ICE』と同年の秋、
…とここまでは、『しなやかな…』から『ひめやかな…』 の間にあった出来事。
補足的な内容なので、読めば読んだで『しなやかな…』と『ひめやかな…』とは違った場面も見ることができるけれど、大きな局面はなくストーリーはそれぞれに独立しているため、読んでも読まなくても…という感じ(^_^;
『雪を蹴る小道、ぼくは君に還る』は、『ひめやかな…』の直後ということだけれども、
時間軸はニューイヤーという以外は特に感じなないので、『ひめやかな…』を読む前に読んでも違和感はない。
『ネオテニー<幼形成熟>』は、『あざやかな…』後の出来事で、『雪を…』も併せて今後の作品に関連する人や物があるので、シリーズを読むにあたっては、読んでいた方がいい作品。
本作品…というか、このシリーズは大好きだけれども、『やすらかな夜のための寓話』は特に胸を打つような内容や特記するようなこともなかったので、☆4つ。 -
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ネタバレもうじき三十だというのに、顔も身体も『子ども』らしすぎる石原世都は、気が弱い私立高校の美術教師。
子どもっぽい見た目から生徒からの扱いも軽いものだし、「美術」という受験には何の関係もない教科の担当のせいで職員室にも居場所がない。
そんな世都にも秘密が一つだけあった。
それは、年下の同僚・千澤口杜和と恋人同士でしかも、同棲しているということだった。
実は、世都と杜和は高校の先輩・後輩の間柄だったのだが、水球部のエースとして活躍している杜和を美術部に所属していた世都が一方的に見つめるだけの関係だった。
言葉を交わしたのはたった一度、世都が他の水球部の連中に絡まれていたのを杜和が助けてくれたのだった。
そんな時を経て、再び同僚として再会した世都と杜和だったが、世都が付きまとわれていたストーカー男に襲われたのをきっかけに、「放っておけないから」と世都は半ば無理やりに杜和の部屋に匿われることになる。
そしてそのまま三ヶ月――。
何度か荷物を取りに自宅へと帰ったけれども、その往復は杜和の車で杜和の護衛付きでの行き来で。
ついには、家賃を二重に払うのが「もったいない」という理由で世都の済んでいた家を解約されてしまう。
とんとん拍子に進む物事に、世都は困惑する。
そして何よりも「どうして自分を抱くのか?」との問いに杜和に「そんなことどうでもいい」としか答えてもらえなかったことに、自信を喪失していて、杜和が傍にいてくれるのなら「何でもする」状態になってしまう。
ましてや、自分のどんくささから、呆れたような返事しかしてもらえなくて、ますます世都は杜和の言いなりに……。
そして何かと失敗をやらかす世都に対して杜和がする『お仕置き』はエッチなものが多くて、いつも死ぬほどヤらしくて、お仕置きなのについつい世都は感じてしまい、その行為に溺れてしまう――。
という感じの話でした。
実は杜和は世都のことを最初に会った時から気になっていて。
世都がストーカー男と知り合ったSNSの管理をする会社に勤めていて。
世都の居場所を知って、その仕事を辞めて世都の職場に再就職してくるくらい世都を独占したいと思っていて。
無理やり同居を押し通したのも、杜和の独占欲の表れなんだけれど。
ちょっと天然でぼけたところのある世都は気づかない。
気づきそうになったら、杜和がエッチで陥落させちゃうから、いつも答えまでは行き着けない。
そういう二人の関係で。
杜和は自分でも自覚しているとおり、「対象に好かれたストーカー」。
世都の泣き顔が好きという鬼畜っぷりで。
それゆえ、世都を困らせたいから自分の気持ちをはっきり伝えようともしない。
結局、最後までそういう甘い雰囲気になりませんでした。
まぁ、内容についてはそんな感じなんですが、個人的にびっくりしたのはこの作者さん、こんな話も書けるんだ!? ということ。
近頃この作者さんの話を読むことが多いんですが、大体が胸の苦しくなるような切ない系の話が多い作者さんのイメージだったんですが。
今回のこれはやたらえっちなシーンが多い。
普通に会話しているよりも、そっちのシーンの方が多いんじゃないか……と思うくらい。
確かに、杜和に本当の気持ちを言ってもらえない世都の気持ちは切ないっちゃ切ないんだけど、でもやることはバンバンやってて……。
かなりびっくりしました。
いつものようなちょっぴり切ない系の話を期待するのであれば、オススメできませんが、個人的にはこれはこれで有りだと思うので、ちょっとえっちが濃くても大丈夫! という人にはオススメします。 -
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ネタバレ記憶喪失後の慈英と臣。なかなか以前の二人に戻れません。
そんな二人の元に三島が壱都を連れてきます。
壱都は新興宗教の教祖でトラブルに巻き込まれ中・・・三島は、二人を頼り、慈英と臣は壱都を預かることになります。
全作から引き続き、ぐるぐるまわっている慈英と臣。以前から慈英に比べて臣の覚悟は足りないような気がしましたがやはり・・・この時期に壱都が二人の元を訪れたのは必然だったのでしょうか?
誰もが胸の中に持つたったひとつの「神」それを絵画で表現できる慈英がうらやましいと思いました。
臣の過去、母親の存在も無視できなくなりました。
ヘタレな臣は自分からはなかなか変わっていけないと思うので慈英の頑張りに期待したいと思います。 -
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ネタバレ一度作り上げたものを壊す、というのはその作品を結果的に長く生きながらえさせるために必要なものだとは思うのですが…。
記憶喪失、という展開自体は嫌いというより好きな方ですが、なぜかこの作品はなかなか読むことができませんでした。
前作まで、7年以上かけて2人が作り上げてきたものをあっさり突き崩される現実を見たくなくて。
それに苦しむ臣を見たくなくて。
きっとハッピーエンドなんだろうと思いながら、それでも確信が持てず、もっとも邪道な読み方である「ラストを先に読む」を実行してしまいました。
お話や展開や二人の距離感、どれも素晴らしかったです。
ただ、読んでいる間中ずっと胸が痛くて、自分が落ちているときには読めないなと思いました。
臣に感情移入しすぎなのかもしれません。 -
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同人誌で未完だった作品が、文庫化されて懐かしさいっぱい。ギリツネcpは3冊刊行されて、その後書き下ろしで完結編も出るようなので、とても楽しみです。
すべてが801の基本形で口元がゆるみっぱなし。ヤンキー高校生受で「virgin shock!」です。時代を感じさせる…
神奈川県警刑事課のキャリア刑事 片桐庸×ヤンキー高校生 羽田義経。今ではなかなかお目にかかれない取り合わせ。ケンカ上等なツネがやんちゃしまくりだったのを、ギリにロックオンされ都条例もびっくりな関係になっちゃうエロてんこ盛りなストーリーです。刑事が未成年に手を出すリスキーさがたまりません。同人誌ぽくなんでもアリ。そして、お約束のエロは濃厚MAX。
甘やかすなんてナマヤサシイものではありません。ギリギリまで追い詰めて追い込んで、泣かせて、最後にこれでもかというほどヨシヨシするという、大人な躾け方。ツネがまた日頃はやんちゃで意固地なくせに、甘えまくりのHでとんでもなく萌えます。Hシーンのエロさは文句なし。
ストーリーよりエロ重視な展開、しかも懐かしめのオチなし意味なし設定なので、何にも考えずにさっくり読みたい時に絶好。