崎谷はるひのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
信号機シリーズの3cpまとめて3つの番外編。いっぺんに読めておいしいですが、前作読んでいた方が楽しめる内容です。
「ハーモニクス」はアオゾラcpが同居にまで漕ぎつけたはいいけど、卒制に没頭して相手もしてくれない史鶴にちょっと拗ねてしまったオッキーが年下ぽくてかわいい話。しかも、史鶴は相変わらず冲村に自分の本心を見せるのがヘタクソなので、冲村はあまえたなのにかなり我慢してがんばっているのがまたかわいい。市川との関係を誤解されたのはかわいそうでしたが、雨降って地固まる流れで一安心です。最終的に仲間に肩を押されてとても積極的に心も体も開いた史鶴はやっぱり根は素直なかわいい受だな~と再認識。「どうでも -
Posted by ブクログ
信号機シリーズ1作目。専門学校に通うアニメ科の史鶴と、ファッション科の冲村が主人公で、等身大で身近に感じられる話です。
ただ、専門学校だけに専門的なワードが続出するので、面白いか面白くないかがずい分興味の違いで分かれる内容だと思いました。ものすごく踏み込んだ専門知識に、腐まみれの心が瞬間知的硬派に変質するかと思った。
史鶴が単なるオタクではないことはもちろん、崎谷センセもかなりこだわりがあって、描写に絶対妥協はしたくないんだな、ってことはよーく分かりました。
見た目もオタクっぽい史鶴は、アニメ科と反目するファッション科の冲村たちからバカにされたりしていて、互いの第一印象はサイアクです。でも、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ美しく完璧な叔父×虚弱で平凡な甥
***Story***
叔父に溺愛され、完全無菌培養で大切に育てられた甥が、叔父に愛されるためには女の子にならなければならない…と思い込んでいます。
完璧万能な叔父は、持てるテクニックと知識、人脈を総動員し、甥の望むカタチへと導いていきます。
***何がツボ?***
殿堂に入れるには、視点が偏って申し訳ないのですが、
新書サイズなのも、装丁もイラストも、坦々と進むお話も、書籍としての佇まいが好き。
それと、あとがきが、印象的だったので。
作家さんって、そんなこと考えながら書いてるんだなぁと。
その後、崎谷先生の本は、あとがきを読んで本編に入る変なくせがつい -
Posted by ブクログ
表紙で基が那智さんと並んで笑っています。しかも仲良さげにバゲットの入った紙袋を持って。
前作「鈍色のそら、ひかりさす青」ではその過酷な環境に胸が痛くなるばかりでしたが、辛い事を乗り越えて那智さんの胸に素直に飛び込んで幸せを掴んだんだなあ〜と思えば胸が熱くなるばかり。
よかったなあ〜読んでいてそればかりでした。
那智さんのプロポーズもちゃんと受けて本当によかった。(よかったばかりです)那智さんの友人の医師村瀬の祖母がいわき弁で基を構い倒す所も良かった。年寄りは何より食べさせる事が嬉しいんですよね、次から次へと。それから昔那智に作ってあげた着物を仕立て直して基に着せてあげるとか、おばあさんならでは -
-
-
Posted by ブクログ
グリーン・レヴェリーシリーズ3
大学生・綾川寛×岡崎來可
厚いので、短編でもくっついてるかと思えば、一つのお話のみ。
何かの事情で心身が傷つく描写では、どうにも辛くて頁が進まないものが時々あるけれど、これもそんなお話のひとつだった。ハッピーエンドなのはわかってるのに。
直接の原因ではないにしても、後に影響がある怪我をさせてしまっている状況が、私的にひかかってしまう。スルーできる事?
心を閉ざしている來可は、心を開いたってより、乗り越えていってる感じかな?若者なんで、成長してるっぽくて良いなぁ。
今回も、不快な女登場。最近のお話ではこのパターンが定番になってる。
義兄の健児がいい感じに可哀想 -
Posted by ブクログ
グリーン・レヴェリーシリーズ第3段。
「静かにことばは揺れている」に登場した綾川寛二の息子、大学生になった綾川寛と、大学の”後輩”、岡崎來可のお話です。
「キラキラ王子様×黒髪ダサ眼鏡の訳あり青年(美人)」という、とんでもなく王道ベタなキャラCP設定。
まだ若く、精一杯だったゆえに起こったすれ違いと心の傷が、不器用ながらも癒えてほころんでいくストーリーは、やはりベタながらも心にクるものがありました。
濡れ場は最後に1度だけ。内容もそんなに濃いものではありませんでした。しかし、繊細な内容だけに、個人的には納得のいくものでした。
また今作では、50間近になった綾川寛二とそのパートナーである -
Posted by ブクログ
前作では小さかったあの寛君がキラキラ王子系の大学生になっています。
彼は父親の血を引いてカリスマ性のある眉目秀麗な青年に育っていました。
大学入学以来三年間、Mr.キャンパスに選ばれていましたから多少のやっかみも買いますが、人柄のせいかいつも大事には至らなかった。
それがある日突然、知らない地味な学生から非難の言葉を浴びて、それがきっかけで彼、岡崎が気になりだす寛。
岡崎が寛を嫌うのには高校時代に起きたある事件が絡んでいました。
岡崎は心と身体に深い傷を負っています。パニックになると過呼吸になったり倒れてしまったり。
家庭も母親が再婚していて、自分は迷惑をかけたくないからと学費も生活費も決して