あらすじ
過去の苦い記憶から、少しずつ立ち直り始めている希に、突然突きつけられた、両親の離婚問題。それは、どちらを選んだとしても、今までと同じようには、恋人の高遠と会えなくなることを意味していた。その事実と、彼らの身勝手な言い分に悲憤する希を、高遠はなにも言わず、ただ抱きしめる。しかし、その高遠自身が長期渡米するらしいことを知った希は──!? 本編にくわえ、高遠視点の番外短編「ミルククラウンへのたくらみ」も収録!! ※こちらの電子書籍については、口絵や挿絵は収録しておりません。ご了承ください。
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シリーズ3作目、本作は希が鬱屈してしまった因縁であるエゴと無関心さを振りかざした両親(それぞれ言い分あるかもしれませんが最悪な親です)と対峙することを軸にしたある意味成長記録のよう。逃げずもがいて煩悶し自分なりに将来への答えを出すことによって精神面でもちょっと大人になっちゃう希です。折しも高遠の父親との確執にも直面し希なりに黙って全てを受け入れてあげる訳ですがその希自身も両親のことで揺れてたころもあり高遠はまたも大事な伝達事項を伝えそびれるという(マジでか)渡米、レコーディング、人生を共有する相手に伝えず誰に言うのか?ってくらい大事な話をどーゆー状況下にあるにしろ希に言わないのがやっぱり私には解せず。しかしながら高遠の歩み寄りの態度と彼なりの気遣い・彼視点の心情吐露もあり、やっと!何考えてたのかが少し垣間見られて私の中で評価はちょっとアップ。今までの散々高遠下ろしをしてきた私ですが(笑)要は客観的に見て私の欲する態度や反応とズレてることに好意を持てなかった訳で(全く自分本位ですが。ははは)、その人と成りを知れば知らなかった魅力を伏せられた事実を知れば誤解を招くこともなく理解できることもあるんだなとゆーリアルな生活でよくあることを本作にて痛感しました。でもだからこそコミュニケーションが大事なんだよ高遠さん(笑)希もね。
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ミルクラシリーズ三部作のラスト。
恋人の高遠とは色々あったものの二人の関係は甘くなってる。
そんな中、望は進路のこと、親が離婚することになって自分の立場も危うくなることに悩む。
高遠もどこか望の知らない事で態度が変わってきていてなにかしら違和感を感じている。
三部作のラストということで、高遠の過去が出てきて、それらも含め過去に向き合って成長していくお話でした。
望だけでなく、高遠も時を同じくして過去の柵に対峙せねばならなくなったので二人して愛欲に溺れるのですが、愛欲に溺れるだけ溺れきってその後やっと浮上しました。
見たくない過去に向き合う強さを望はやっと手に入れたのかもしれません。
Hシーンは愛欲に溺れるだけあって、回数も内容も濃かったです。いやもう盛っていました(笑)
でも心の痛みも伴うHだったかな。
1作目の時はイマイチだと思っていて、2作目も何だかな、な印象の強かった作品でしたが、さすがにきっちり纏めて読ませてくれた内容でした。
望だけでなく、高遠の、そして叔父の玲二の成長物語だったと思います。
Posted by ブクログ
ミルクラ3
希の人格が形勢されるのに、こういう両親でないとお話が創れないのは解ってはいるのですが・・・。どうも親が悪者なのは、胸が痛くて居心地悪いのです。どういう親であっても、それを受け入れなくては生きていけない子どもも可哀相。そういうLOVE以外の部分もおもしろかった。
Posted by ブクログ
あらすじ:ミダラな大人の手管に翻弄される──エクスタシー・ラブロマンス、第3弾!!
進路、そして両親の離婚と、急激に希の身辺が動きはじめた。ひとつひとつきちんと向き合おうと決心した希だったが、そんな折、高遠が渡米する話を聞いてしまい──!?
してほしいこと、言ってみな。なにも、考えられなくしてやるから―
過去の苦い記憶から、少しずつ立ち直り始めていた希に、突然突きつけられた、両親の離婚問題。それは、どちらを選んだとしても、今までと同じようには、恋人の高遠と会えなくなることを意味していた。その事実と、彼らの身勝手な言い分に悲憤する希を、高遠はなにも言わず、ただ抱きしめる。しかし、その高遠自身が長期渡米するらしいことを知った希は―!?本編にくわえ、高遠視点の番外短編「ミルククラウンへのたくらみ」も収録。
Posted by ブクログ
このシリーズほんとおもしろい…。崎谷てんてーお約束の「びっくりするようなしょうもない勘違い」の話でしたが、なんでこんなにこのシリーズおもしろいんだろう…? エロとそうでないところのバランスがなんかすごいちょうどいい気がする。高遠視点があったのもうれしかったなー。
Posted by ブクログ
自身の過去から少しずつ立ち直り始めた希。
ところが、希の両親が離婚することになり、再び不安定になる希。どちらの両親の手を取っても今まで通り、高遠には会えなくなる。
おまけに高遠自身が渡米するらしいと知って……
という話でした。
せっかく落ち着いてきたのに、子供の気持ちを知らずに大人は身勝手なことばっかりをする……と世を嘆きたくなるような話。
子どもの側から見ればとんでもない話だと思うのですが、両親にも両親の事情があったのだろう……とちょっとだけ大人になってしまった私は思うのでした。
それはさておき。
これは希の物語なので、希は思い切り泣いて憤ってもいいんですよね。
結局希は、両親に自分の気持ちを伝えて、高遠にも自分の気持ちを伝えて、ちょっとだけ希の勘違いもあって。
最後は強い仲間も手に入れてハッピーエンド。
こうやってちょっとずつ希が幸せに近づいていくのは頼もしいことでもあるなと思います。
幸せになあれ。
Posted by ブクログ
ミルクラシリーズ最終巻。
今回は恋愛部分より、希の家庭問題のが心に残っちゃって…。
いくら自分達が辛くても、子供にああいう事を言わせなきゃいけない親というのが、どうしても耐えられなくて読んでて辛かった。
希と玲二さんが本当にしんどそうで。
でも、シリーズを通して、希の成長が感じられて良かったなぁ。