日野原重明のレビュー一覧

  • 最終講義 挑戦の果て

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    戦前から戦後、現代に至るまで各分野の知の巨人らが述べた良書である。
    多様な著者の文学研究以外の物理学や法学、社会学など様々な研究で得られた知見と知のバトンを次世代に受け継ぐ本である。
    興味があれば、中学生からでも読み始めている人は多いだろう。研究者とは「研究しない自由はない」と本著で述べている通り、全ての学問に対する研究に責任があると説く。第一線で活躍していた研究者の言葉を聞き、現代の価値観や様式、世界規模での情勢をその時の生きた時代の研究者へバトンは渡され、人類は発見と修正を繰り返しながら前に進んでいく。世界は広い、本著でも紹介されきれない研究者は山ほどいるだろう。そして、今生きる現代の次世

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    2025年07月19日
  • 死をどう生きたか 私の心に残る人びと

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    1983年に刊行された同名の書籍を2015年に文庫化したものです。日野原先生が医師として看取った患者のうち、およそ20名ほどの方の最期と、文庫化にあたり奥様の最期について追加されています。今から40年ほど前に書かれていることと、医療の専門用語が結構出てくることもあってか硬い印象を受けましたが、いずれ迎えるであろう自分の人生の最期を考えるきっかけになるような本だと思います。個人的には2番目に出てきた、35歳で癌のために4歳の娘を残して旅立つことになってしまった女性の考古学者が、どんなに辛かっただろうと思わずにいられませんでした。

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    2024年11月01日
  • 最終講義 挑戦の果て

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    本書に掲載された最終講義について一言ずつ。

    桑原武夫…仏文学者以上に隲蔵さんの子息、というイメージが強い。垣根を越えた研究という事では共同研究も論語の著作も同じなのかも知れない。

    貝塚茂樹…大学者一族の一角、湯川秀樹は弟。東洋史学者の模範的な最終講義だと思う。

    清水幾太郎…60年安保前後で言論が大きく変わった、という印象の人だが、コントに興味を持つ面白い講義だった。

    遠山啓…存じ上げない方だったが、数学論がほんのちょっと分かった気がした。

    芦原義信…ゲシュタルト心理学から都市空間を観るのは面白い。

    家永三郎…教科書検定裁判の人、として子供の頃から名前は知っていた。大人になってから読

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    2024年07月17日
  • 最後まで、あるがまま行く

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    どれだけ自分のやりたいことをして生きるか、が何歳でも生き生きしている人の秘訣だと思うけれど、それにはもう一つ大事な前提条件がある。誰かのためになることを仕事とすること。
    そして、音楽や絵画やさまざまな新しいことに挑戦していくこと。

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    2024年06月15日
  • 101歳の金言

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    100歳を超えられた方のお言葉はとてもシンプルでわかりやすく、尊くて重い。
    人生は「吸う」より「吐く」。
    他者に与え、感謝、共感し、感動を持つ。
    心は老化させない。

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    2022年01月03日
  • 生きていくあなたへ 105歳どうしても遺したかった言葉

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    仕事やプライベートで、自分に自信がなくなったり人間関係でうまくいかなくなった時に読む本。
    これを読むと、心がやわらかくなる。まさに日野原先生が使っているこの言葉がどんぴしゃです。
    心がやわらかく、すっと軽くなります。

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    2021年04月08日
  • 「生活習慣病」がわかる本【フリーお試し版】 ――健康のため、その“習慣”を改めなさい

    購入済み

    生活習慣病の概念

    無料部分では生活習慣病の概念(=主に自業自得)が書かれています。どのように改めればよいかは有料版に詳しく書かれているのですが、目次でみたところ自動的に習慣化すれば苦も無く改善できるそうなので、有料版の内容にも興味を持ちました。

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    2020年12月30日
  • 今日すべきことを精一杯!

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    100歳を超えた現役のドクターで、その生き方には感銘を受けました。積極的に生きていき、高齢でも新しいことに挑戦し続ける姿には素晴らしいと思いました。
    1日1日を大切に今を精いっぱい生きる、当たり前のことが大切なのだとこの本を通して、実感させられました。
    人生の大先輩ですが、ズッシリとした重みではなく、味を何度も噛み締めて、スーッと伝わるような印象で、色々と考えさせられました。

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    2019年07月09日
  • 最後まで、あるがまま行く

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    ほのぼのとした日常ながら、それを105歳で持病を抱えながらこなす先生の日記。。
    日野原先生の自分への厳しさがよくわかる一冊。まだ40歳の自分も負けてられないなと思った。

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    2018年05月19日
  • 最後まで、あるがまま行く

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    ネタバレ

    朝日新聞beの連載をたまに読んでいました(毎回読めばよかった・・・)。軽妙で、読みやすくてときに考えさせられ、励まされました。テレビやラジオでも優しく語っていらっしゃいました。自分もあんなふうに年を取っていければな、と思っていました。この本に収められたエッセイ、ケガや病気をしても元気で前向きに物事をとらえて語っていらっしゃったのが感じられます。最後のお別れはご自分のその時を予見されていたのですかね。東京オリンピック、見ていただきたかった。

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    2018年03月21日
  • いのちの使いかた【新版】

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    要所要所に哲学者など偉人の言葉があります。
    これが身にしみます。著者のような人たちはよく勉強されているのでしょう。

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    2018年02月09日
  • 老いて、若返る~人生、90歳からが面白い~

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    39歳でアメリカへ留学。第二の青春を過ごす。
    バブルの時、土地の値段が上がっているだけなのにマスコミは経済大国という。こんな品位を失った日本で死ぬのは嫌だと思いイタリアへ。
    ネパールに山の名前はない。名前があるのは西洋人が征服した山だけ。
    シャボン玉の歌は子供の命を象徴。消えないように風風吹くなと祈る。
    オリーブオイルをスプーン一杯。血管が柔らかくなる。

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    2017年07月22日
  • 15歳の寺子屋 道は必ずどこかに続く

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    こどもにぜひ読ませたいとおもった。
    大人でも読める本だった。
    けど読ませたい本ってのはこどもは読んでくれないんだよなぁ
    どうしたら手にとってもらえるか、と別なとこで悩んでしまった。。。笑

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    2017年07月21日
  • 戦争といのちと聖路加国際病院ものがたり

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    ネタバレ

    人類の福祉と神の栄光のためにこれが聖路加の基本にある考えでした 私たちは耐えました。空には星がある。くもりでも、雨が降っていても、たとえアメリカの爆撃機が飛んでいても、雲の上には希望の星が輝いている。辛くて困難な時ほど、みんなで希望を信じました。信じなければ心が折れてしまいそうでした 「医学はサイエンスに基づいたアートである」オスラー博士の教えの中で、私が1番影響を受けたものです。

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    2017年01月15日
  • 老いて、若返る~人生、90歳からが面白い~

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    1918年生まれの堀文子さん(日本画家)、「画家は長命」、ご多聞に漏れずですね。「医者の不養生」という言葉もありますが、1911年生まれの日野原重明さん(聖路加病院院長)には無縁の言葉でしょう(^-^) おふたりの「人生、90歳からが面白い」、ビッグな対談集(2011.4)です。昨秋(2015.10)続版とも言えそうな「100歳が聞く100歳の話」という本も新しく刊行されてますので、この本も是非読みたいと思っています!歳とともに、自然に対する感受性が鋭くなる・・・、私も最近そんな感じがしてきました。

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    2016年02月10日
  • 戦争といのちと聖路加国際病院ものがたり

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    きれいごとと言う人はいるだろうが、それでも理想を掲げなければ平和は守れない。悲惨さを知っている著者だからこそ、その言葉を否定することは愚かだと思う。

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    2015年12月04日
  • 100歳の金言

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    2013/6/27
    現役医師日野原さんからの心暖まるコトバ集。

    日野原さん100歳にして、まだスタートラインにたったばかりといえるその姿勢、尊敬します。

    余命1年と言われ、あと1年、まだ1年、気の持ちようで生命の長さも変わる。

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    2014年06月28日
  • 日野原重明の「わくわくフェイスブックのすすめ」(小学館101新書)

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    書名に著者の名前を入れているところが販売戦略か?
    SNSを老若男女で楽しみましょう。
    高齢者で初めての人には良い案内と思う。

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    2014年04月13日
  • 15歳の寺子屋 道は必ずどこかに続く

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    御年100歳を超えなお精力的に活動している日野原重明さんの本。とっても子供っぽい人で親近感が沸いた。

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    2014年01月15日
  • いのちの器〈新装版〉 医と老いと死をめぐって

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    養生とは「真の生き方の道」のことである 人間の住む環境、住む人間一人ひとりの心の中、いわば人間の内的環境が穏やかに生活できる要素 心の中にどんな未来を持つか、それは一人ひとりの課題として考えなければならない 大学では量を多く学ばなくても、学習の方法を身につけることが大切である ものがあふれる時代の人の不幸は、耐えることを経験しないということだ

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    2013年09月12日