大倉崇裕のレビュー一覧

  • 白虹

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    話はテンポ良く進み、それはそれでいいのですが、ラスト至るまでの伏線があまり丁寧に描かれていないので、?マークの結末となっているのが残念。
    駆け足過ぎるラストですねー。
    そんな唐突に言われても、という感じ。ちょっともやもや。

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    2016年02月26日
  • 三人目の幽霊 落語シリーズ1

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    短編連作。
    主人公は女性記者で、季刊誌の噺家雑誌の編集者。
    それと、その上司の編集長が、噺家たちのトラブルに巻き込まれて事件を解決して……という話。
    死人は出ない。

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    2016年02月13日
  • 白戸修の事件簿

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    ネタバレ

     東京の中野区を舞台とし,お人よしの大学生「白戸修」が,さまざまな事件に巻き込まれる様子を描いた短編ミステリ。お人よしだが,意外にタフで,妙な正義感がある白戸修というキャラクターが気に入れば,楽しめる。個人的には,白戸修のキャラクターの造形は,おおむね気に入っているのだが「セイフティゾーン」で,芹沢の静止を振り切って,勝手に銀行強盗からの電話に出るなど,ときどきイライラさせる行動をするところがあった。
     ミステリの出来としても,案外,よくできている。これは,ミステリとしての驚きがあるという期待がないからだと思う。軽いミステリとして,さくっと読めればいいと思って読んでいるので,意表を突くオチが用意されていることにびっくりすることができた。思わぬ拾い物だったと思う。とはいえ,基本的にはたわいもない話ばかりであり,★4というほどではないかな…★3で。

    個々の作品の所感は以下のとおり

    ○ツール&ストール
     全ては山野井という元刑事を罠にはめるための作戦だったというオチは読めなかった。もっと,軽いオチを予想していただけにびっくり。さまざまなスリの手口も知ることができてお得。この作品はレベル高いと思う。

    ○サインぺインター
     ミスディレクションがないので,読んでいると,「ああ,これは警察官が犯人なんだな」と読めてしまったが,それを割り引いてもよくできた作品と言える。ただ,倉田という男が,何を思って白戸を巻き込んだのかが不明。もやっとした部分があるものの,良作といえるかな。

    ○セイフティゾーン
     芹沢の魅力あふれる作品。ハードボイルドっぽい雰囲気まである。白戸修は完全に足手まとい。ただし,オチらしいオチもない。ミステリとしては凡作かな。

    ○トラブルシューター
     ストーカーもの。読後感があまり良くない。これも,ミスディレクションが全くないので,出井が黒幕だと読めてしまう。北条のキャラクターも,芹沢ほどの魅力もない。うーん,凡作。

    ○ショップリフター
     万引きの手口について,いろいろ知ることができたのは興味深い。ただ,話の筋は荒唐無稽。ここで,ツール&ストールでも出てきた,山霧純子を再登場させたところはよいが,白戸修を万引き犯にしたてるために,ここまでやるというのは…。深田重子のキャラクターも,それほど魅力的でない。凡作かな。

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    2017年01月02日
  • 夏雷

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    元探偵に入った依頼から物語が展開していく。
    舞台は東京が中心だけど、丹沢、鳳凰三山、槍ヶ岳が登場。
    山岳捜査官シリーズの釜谷もちらっと影が見えます。
    山岳捜査官シリーズに比べると、いまいち物足りないかな。

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    2015年12月13日
  • 警官倶楽部

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    警察マニアサークルVS誘拐犯。
    登場人物多いけど、それぞれ特技バラバラ、特徴があるので混乱せず読み進められる。存在感薄い人が数名いたのが残念。。
    オタクたちの奮闘ぶりが時に滑稽、時に熱く、楽しい読書時間でした。

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    2015年11月14日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    大倉崇裕「怪獣チェイサー」がよかった。自分、MM9シリーズみたいな怪獣に関する架空の職業について書かれた小説が好きなのかもしれない。プロフェッショナルは格好良い。

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    2015年09月30日
  • 夏雷

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    煮え切らない便利屋の倉持を主人公にしたハードボイルドチックなサスペンス。山岳サスペンスとしても、ハードボイルドとしても、探偵ミステリーとしても中途半端な作品。中盤、『生還』『聖域』の主人公・釜谷がチラリと登場し、山岳ミステリーとしての展開を期待したのだが…

    大倉崇裕の作品は当たり外れが大きい。

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    2015年07月27日
  • 丑三つ時から夜明けまで

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    幽霊モノの、ファンタジー、ユーモアミステリ連作短編。
    ミステリ的にも、キャラクターストーリーとしても、一話一話それなりの作りにはなっていて、かつ全編通しての起承転結もそこそこ。
    しかし、あらすじや設定から類推する以上のものはなく、無難過ぎる嫌いはある。
    3-

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    2015年07月16日
  • 凍雨

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    人助けをするランボーって感じかな。
    登場人物の割に、敵の特徴がちょっと上滑りして本編に活かされていない感じがするとか、せっかくの山岳舞台が最終盤で植生の影響で隠れるのが難しい程度にしか活かされていないのが残念。
    主人公が人質の状態をもっと早くわかるようにしておけば、タイムリミットものとしてのスリルも楽しめたかも。

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    2015年07月04日
  • 福家警部補の再訪 福家警部補シリーズ2

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    「挨拶」に続く第二集。
    犯人が最初に示される倒叙形式そのままに、四編が収録されています。

    点数は3点だけど、気持ちは3.5かな。「情」を感じる部分が所々に見受けられたので、パズル的な要素は少ないながらも最後まで楽しく読む事が出来ました。

    前作同様、犯行を完璧に仕上げる犯人はいません。どこかしらにミスがあり、そこを主人公に掬われてしまうわけですけど、今回は犯人自身のミスが多かったように思います。

    収録された四編ともパズル要素が少なく、主人公と一緒に頭を使って読むというものではありません。そういう意味では、「この犯行、主人公はどうやって犯人に迫るのだろう?」という面白みは少ないかな。

    それでも、前作より面白いと感じたのは「情」なのかな。

    前作では謎めいていた主人公、福家警部補の趣味が今回は色々と書かれていたり、犯人たちの思いというかー確かに今の立場を守るためという自分勝手な理由だけどー単に証拠を集めて言い逃れできないようにするだけではなくて、犯人側の心情が前作以上に描かれているように感じるんですね。

    個人的には収録されているお話「相棒」が好きです。
    被害者が加害者をゆすったりしているわけではなく、ほんのちょっとしたすれ違いの末に…だから。

    そんなわけで、推理小説という枠を外しても面白い作品だと思いますし、それぞれが短編なので活字に慣れていない方にも読みやすいので、是非、お薦めです。
    もちろん、この第二集から読んでも問題ありません。その後で第一集を読んでもいいですね。第一集に収録された杜氏の話は第二集に通じているかもしれません。

    とはいえ。

    これまでは「福家警部補は今日も無敵です!」と本のオビに書かれた通りなので、苦戦するような相手の登場を期待したいところではあります。第三集も楽しみです。

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    2015年06月21日
  • 丑三つ時から夜明けまで

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    まさかのオカルト西部警察
    超法規活動かと思いきや幽霊は実在する設定なのでしっかりと法規内活動
    通常の殺人事件担当課とオカルト西部警察の解決競争に巻き込まれる主人公が探偵役のコミカルなミステリー短編集であっという間の大団円

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    2015年05月18日
  • オチケン!

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    「オチケン!」は新大学生が落研に入って大学内でのアクシデントを解決するアームチェア様式のミステリー
    主人公の新一年生で落研に無理やり入部させられた越智健一と落研に入部させた岸弥一郎ともう一人の先輩中村誠一が学校公認サークルと非公認サークルとの事件を解決せざるを得ない状態になってしまう巻き込まれる「幽霊寿限無」と「馬術部の醜聞」の2編
    先輩2人の謎のほうが大きくて気になるシリーズ

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    2015年04月27日
  • 生還 山岳捜査官・釜谷亮二

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    山岳捜査官の釜谷亮二を主人公にした山岳推理短編集。『生還』『誤解』『捜索』『英雄』の四編を収録。

    どの作品も舞台は過酷な山の現場なのだが、今ひとつ山らしさも緊迫感も伝わらず、どこか安楽椅子探偵のような印象だった。

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    2015年04月20日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    2013年に刊行された「怪獣文藝」の続編として、怪獣と怪獣が跋扈する世界をこよなく愛する映像作家(監督)と小説家による持ち前のセンスを生かして書き上げた怪獣短編小説で構成したアンソロジー集の第二弾。
    前作が怪異な世界観をメインテーマに据えて構成したミステリー、ホラー色の強い怪奇小説作品集としての仕上がりは≪怪獣小説≫を期待した読者の評価が二分した結果を踏まえ、今回はより具体的に怪獣の暴れまわる事件に焦点を当てたビジュアル的なストーリー展開の作品で構成されている。映像でストーリーを読ませる映画監督による文章表現と、文章を用いてビジュアルをイメージさせる小説家の双方が「怪獣」をテーマにした競作は≪文藝同人誌≫としての仕上がりとしてもまた楽しい。日本では映像作品が先行している「怪獣話」はミステリー、ホラー、SFの世界に統合されており、小説として一つのジャンルとしては確立していないのが現状であり、その点でも「怪獣小説」の今後の発展に期待したい。

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    2015年11月05日
  • オチケン!

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    大学に入学早々、廃部の危機に瀕したオチケン(落語研究会)に入部させられた越智健一。「越智健一でオチケンかぁ。よくできてるよねぇ。ウフフ」――落語にはまったく無関心だった越智だが、名前だけを理由に無理やり入部。強烈な個性の先輩二人に振り回され、授業もまともに出られない。あげくはサークル間の部室争奪をめぐる陰謀に巻き込まれることになり……。
    本書は落語にちなんだミステリーも多数発表してきた著者が、大学のオチケンを舞台にユーモアと落語のウンチク満載で描く連作中編ミステリー。付録の「落語ってミステリー!?」では、著者独特の解説による「落語への招待」が綴られており、落語初心者でも安心して手に取れる。

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    2014年12月07日
  • 七度狐 落語シリーズ2

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    しまった。シリーズ物で一作目じゃなかった。。。けれども話は独立してたので良かった良かった。落語を題材にすえての展開。題材にかけての二転三転で面白い

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    2014年07月19日
  • オチケン!

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    ネタバレ

    2014/6/23
    ちょっと物足りない。ボリューム的に。
    続きが出てるから補えるけど1冊の量としては少ないよね。
    1日の行き帰りでほぼ読んじゃったよ。
    だから内容もまだまだ紹介編といったところだと感じたんだけど違うのかな?
    とにかく足りません。全然おなかいっぱいになりません。
    そんな読後感でした。

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    2014年06月23日
  • 聖域

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    大学の山岳部仲間だった安西が塩尻岳で滑落事故を起こし行方不明になってしまいます。主人公は「なぜ難易度が高くない山で落ちてしまったのか」疑問に思い、真相を解明すべく山登りすることを決意します。
    序盤は2時間サスペンスのようなベタな展開ですが、真相が徐々に分かり始めるにつれぐいぐい惹き込まれました。
    最後は意外なオチでしたが、伏線の量や張り方がイマイチなせいでインパクトが弱くなってしまった気がしました。

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    2014年01月22日
  • 丑三つ時から夜明けまで

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    2,8 幽霊専門の部門を造り、霊を取り締まる設定は良かった。しかし、そのメンバーが奇抜な人物の寄せ集めなのが、面白くない。文庫化するにあたって、人物紹介のくだりを省くなど改訂してもよかったのではないか。

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    2013年12月06日
  • 福家警部補の再訪 福家警部補シリーズ2

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    刑事コロンボでおなじみの倒叙スタイル、つまり先に犯人が犯行を犯すシーンがあり、その後探偵役がその犯罪のトリックを暴いて真犯人を突き止めるというパターンの小説。
    コロンボ以外で言うなら、古畑任三郎と同じ。
    古畑が週一のテレビドラマで量産されたが故に質にばらつきがあったのに対し、質的には一定のレベルを保てていて、なるほどという展開になっている。
    でも、もうちょっとパンチが欲しいかなぁ。

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    2013年11月08日