神永学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ神永マジックなるものは素晴らしかったと思います。
時間軸の交差が巧みで、次々変わる視点がスピード感を出しながら同時にトラップを隠しているところもお上手でいらっしゃって感心。
ダークヒーローかと言われれると、この1冊だけではそうとは思えなかったかな〜。ダークでもヒーローでもなかった。
最後の種明かしまでそもそもダークの部分は出せなかったわけだし、例えば顔を見せないまでもその凄惨なシーンが描かれるとかそういうのもなかったしさ、最終的な告白シーンでもそこに正当な正義が見えるかっていうと、そう感じさせるにはページ数少ないっていうかね。。。
最終的なオチは、そこは今までの神永先生作品にはないものだったか -
Posted by ブクログ
ネタバレ麻見和志「殺人分析班」シリーズや、河合莞爾「ダンデライオン」を連想させる猟奇的な現場。
そんな猟奇殺人犯と相対するのは、米国で犯罪心理を学んだ天海と、なにやら超常的なスキルを持っていそうな阿久津。
冷静な犯人に対して、主人公たちがどのように立ち向かっていくのか。また、犯人と天海が過去に何かしらの繋がりがありそうだったり、警察上層部と犯人にコネがあるあるなど、面白くなりそうな要素がちらほら。
ですが読後の印象としては、期待値が高すぎたかなぁ、という感があります。
まず、阿久津の能力が高すぎるので、犯人にも同等の能力がないと主人公側が有利すぎるように感じられたこと。
また、犯人と警察上層 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めたら止まらなかった
ストーリーの書き方が凄く上手くて読みやすかった
私自身の脳内が結構お花畑系だからだと思うけど、小説の中での現実を知った時は頭がシャンとなる感じというか、小説なのに現実が全部信じれなくなるような気分になって怖かった。
物語の途中、涼音も陣内も悠馬の中の暁斗を見て動いていたのが、結局誰も悠馬の事を考えていないんだと思って少し悲しかった。
悠馬の父だけが悠馬のことを考えていた様な表現だったのでその温かい空間が中学生という多感な時期に奪われてしまったことが本当に辛かった。
だから、悠馬が暁斗を作り出して生きようとしたのは自然な事だと思う。
でもやっぱり全てが作り物だっ