磯谷友紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
少子化が進み、兄弟姉妹を持つことを忌みとし、一人っ子ばかりのコミューンを描いた作品。兄弟姉妹を忌みとするからこそ、兄弟姉妹に出会うと愛情や恋愛、様々な意味で、惹かれあってしまう。
「女性は子供を産むべき」という世間の目もどうかと思うけれど、「一人しか産むべきではない」という世界も変だなと思った。結局女性の自由はないのかな。
忌みしていても惹かれあってしまう兄妹、姉に恋をしてしまう弟、仲良くなる三姉妹、様々な設定があるけれど、兄が死に、養子に出されていた弟が連れ戻され、弟の中に兄を探す親。この設定が一番、とても悲しく辛かった。
磯谷さんが描かれる、痛くて切なくて悲しいけれどどこか甘美な世界は独特 -
Posted by ブクログ
全12巻、読み切りました!!
もう大満足の展開&結末でした♪♪
時間を作って、またゆっくり1巻から読み直したい。
終わってしまってとても残念です(><)
一言で言うと、大型書店に勤める主人公が仕事に恋に色々と
悩みながら成長していくお話・・・なのですが、それだけでは語れない、
独特の穏やかで優しい空気が流れているような、そんな作品でした。
ふんわりと優しいタッチで日常が描かれていますが、仕事上の人間
関係の問題や、出世競争、転勤、転職・・・内容はとても現実的。
でも、毎回一冊の本をテーマにして、その本の内容とお話が綺麗に
リンクされていて、しっかりと現実を描いた話なのにどこか幻想的な、
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Posted by ブクログ
最終巻。読み始めた当初は、あまりにも他人に無関心な杜三に「これは恋愛なんて無理だ…こいつは動かん。きっと憧れの人ポジなんだ…」と、結構本気であかりは緑君とくっつくんだと思っていた時期が私にもありました(笑)
なのでこんな風にあかりに対して一喜一憂したり、照れたり泣いたりきゅんとしたりする姿を見ると、とても感慨深い…(ホロリ) だらだら長いと言う人もいたけれど、それは杜三にとって必要な過程で、遠回りに見えるけどそんな事は決してなかった。
だからこそ!ふたりがほのぼのいちゃいちゃしてる姿をもっと見たかった…!!
もう少しだけ、見守りたかったなぁ。